ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.19(2017/09/16) B

 

 

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(Update:2017/09/21)

 

【雪渓上部 T】

雪渓上部全景

それでは雪渓上部の様子をお伝えします。雪解けが進むと中央から尾根が縦に伸びて、雪渓上部を左右に分断します。右側での滑走は8月下旬〜9月上旬まで。左側は9月下旬から10月上旬まで滑走可能ですが、左側はかなりの急斜面で、下が岩場になっていますので、雪渓での滑走に慣れた上級者のみとなります。

 

2014年の雪渓上部右側
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.20(2014/09/20〜21) B
2015年の雪渓上部右側
2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.20(2015/09/19〜20) C
今週の雪渓上部右側
上半分は今週でなくなる

こちらの画像は雪渓上部右側で、中斜面が続き、ポールレッスンが盛んに行われるエリアです。画像は雪渓上部右側の上半分ですが、完全に雪解けが終了し、2014年とほぼ同じ雪解け状況で、2015年より2週間以上早い雪解けです。

 

雪渓上部右側の下半分 よく見るとごくわずかに残っている(赤丸)

下半分に関してもほとんど雪解けが終わっているものの、まだごくわずかに残っています。

 

長さ3メートル×横5メートル

大きさは、長さ3メートル×横5メートル。2014年とほぼ同じで、2015年は下半分が10月末まで残りましたので、比較不能です。おそらく、次週末には完全になくなることとも言われます。

 

【雪渓上部 U、モーグルコース】

雪渓上部左側

こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアです。

大雪渓エリアの中でも最も遠方に位置することから、他のエリアが滑走可能なこの時期は訪れる方は少ない状況です。しかし、今後、他のエリアが滑走できなくなって、雪渓上部左側しか滑走できなくなる8月下旬頃になると、冷え込みの影響からバーンは硬くなってきて、スプーンカットのほか、大きな氷の柱が一面に現れ、初心者の滑走は困難な状況になって行きます。さらに、雪渓上部左側は他のエリアよりも急斜面であることに加え、バーン下部は全面岩場であるため、滑落すれば大怪我となる可能性もあります。

したがって、8月下旬以降になって雪渓上部左側しか滑走エリアがなくなるとノリクラデビューは出来ませんので、初めての方は雪渓下部や雪渓上部右側が滑走できる8月中旬までにお越しになったほうが良いでしょう。

 

今回の下端部分(落書きの岩) 2014年の下端部分(落書きの岩)
2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2014/09/20〜21) C

こちらは下端部分。下端部分は落書きの岩の上方15メートルのところまで上昇し、2014年とほぼ同水準です。また、2015年はシーズン終了の10月末の段階でも、落書きの岩の上方10メートルまでしか雪解けが進みませんでした。

 

モーグルコースは3本

モーグルコースは3本あります。今回は中央と右側の2本のみ滑走できました。また、左寄りのエリアではアルペンスキーの方々がお越しになっています。

 

ポールの練習

こちらがポールの練習をされているグループ。

 

斜度変化に注意

雪渓上部左側は横長のレイアウトですが、実際に滑走できるのはモーグルコースのある右寄り部分か、一番奥の左寄り部分のどちらかで、中央部分は後半から急激に斜度変化して落ち込むため、安全な滑走が難しい場所です。ポール設置の場所も若干斜度変化が見られる場所で、技術レベルが高いメンバーでないと、難しい条件での練習になったとわれます。

 

そして、モーグルコースに戻ってきて...

 

表面は柔らかいものの、下地は硬くなってきた

この日の気温は正午の段階で10℃、表面はまだ柔らかい部分があって雪飛沫が上がるものの、下地はもう硬くなり始めていて、なかなか難しいコースになっています。

 

コース整備 − 積極的に参加ください

そのため、コース整備をメンバーで行い、滑走しやすいコースに...おそらく、これからはデラ掛けすらできないほど、バーンが硬くなる日が増えてくることと思います。

 

中央のコース − 23コブ×78メートル(ピッチ:3.4メートル)

こちらは中央のコース。コースの長さは23コブ×78メートル(ピッチ:3.4メートル)です。まだ、しばらくは滑走可能かと思われます。

 

右側のコース − 16コブ×60メートル(ピッチ:3.8メートル)

その隣の右側(上から見て左側)の長さは、16コブ×60メートル(ピッチ:3.8メートル)です。こちらもまだ滑走可能と思われますが、今後は滑走距離が短くなり、滑走満足度が低下して行くと思われます。

 

こちらは上端部分。

 

上端部分
2014年とほぼ同じ、2015年より2週間遅い雪解

先週より高さが1メートル〜50センチほど低くなっているものの、上端の位置は先週とほとんど変わりありません。2014年より1週間遅く、2015年より2週間遅い雪解けです。

 

上端から下端まで100メートル、ほぼ例年並みかやや長い 

雪渓上部左側の上端から下端までの距離は100メートル。2016年は測定箇所の積雪が消滅し、2015年は133メートル、2014年は100メートル、2013年は128メートル、。2012年は75メートル、2011年は79メートル、2010年も79メートル、2009年は91メートル、2008年は113メートル、2007年は85メートルでした。ほぼ例年並みといったところでしょう。

 

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