ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.23(2017/10/14) B

 

 

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(Update:2017/10/19)

 

【雪渓下部、雪渓中段】

雪渓下部 雪渓中段

それではここからは雪渓の積雪状況をお伝えします。7週間前まで残っていた雪渓下部の積雪はご覧のとおり完全に雪解けが終了しました。また、雪渓中段も5週間前に積雪はなくなりました。

 

石碑の岩 チングルマは枯れてしまった

石碑の岩のチングルマ、2週間続いた真紅の紅葉も、残念ながら枯れてしまいました。

 

開花はバラバラでも紅葉はどこも同じ時期に ミヤマキンバイの紅葉はまだ続く

他のチングルマも同様に枯れています。チングルマの開花は雪解け状況に影響するため、場所ごとに1ヶ月近く異なるものの、紅葉と落葉はほぼ同じ時期というのはちょっと不思議。ミヤマキンバイの紅葉はまだ楽しめそうです。

 

大雪渓に残るのはウラジロナナカマドの赤い実だけ ホシガラスも少し寒そう

このほか、大雪渓エリアで残っているのはウラジロナナカマドの赤い実と、ハイマツの上を飛び交うホシガラスだけ。だんだんとモノトーンな厳冬期が近づいています。

 

【雪渓上部、モーグルコース】

雪渓上部全景 雪渓上部左側 − 上級者のみ

こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアです。

大雪渓エリアの中でも最も遠方に位置することから、他のエリアが滑走可能なこの時期は訪れる方は少ない状況です。しかし、今後、他のエリアが滑走できなくなって、雪渓上部左側しか滑走できなくなる8月下旬頃になると、冷え込みの影響からバーンは硬くなってきて、スプーンカットのほか、大きな氷の柱が一面に現れ、初心者の滑走は困難な状況になって行きます。さらに、雪渓上部左側は他のエリアよりも急斜面であることに加え、バーン下部は全面岩場であるため、滑落すれば大怪我となる可能性もあります。

したがって、8月下旬以降になって雪渓上部左側しか滑走エリアがなくなるとノリクラデビューは出来ませんので、初めての方は雪渓下部や雪渓上部右側が滑走できる8月中旬までにお越しになったほうが良いでしょう。

 

雪渓下端
=落書きの岩から雪渓下端まで40メートル=

2014年の雪渓下端
2014ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.24(2014/10/18〜19) B

こちらは下端部分。下端部分は落書きの岩の上方40メートルのところにあり、2014年とほぼ同じ雪解け状況です。なお、2016年は極端に雪不足の年のため比較できず、2015年はシーズン終了の10月末の段階でも、落書きの岩の上方10メートルまでしか雪解けが進みませんでした。

 

先週のモーグルコース
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.22(2017/10/07) B
今回のモーグルコース
下端部分の雪解けはわずか

こちらはモーグルコース。先週と比べると右端部分の積雪が大きく雪解けしていることがわかります。ただ、今後は気温が低くなり、雪解けスピードが抑えられますので、大雨でもない限りはこのまま残るのではないかと思います。

 

一人で滑り続けるコブぼーがー

シャトルバス始発便でやってきて、ほぼ一人で滑り続けているコブボーダーの方。

 

氷結はなく、9月頃のバーンと同じ状態

例年、この時期になると、下端部分は雪解け水が再氷結してアイスバーン状態になります。そのため、ソフトブーツではとても歩くことができない状態になるものの、今年は冷え込みが弱く氷結する日がなく、9月のバーン状態とほとんど変わらない状態なんです。

 

右側(上から見て左側)のコースの長さ − 14コブ×49メートル(ピッチ:3.5メートル)

モーグルコースは2本あって、こちらは右側(上から見て左側)。コースの長さは、14コブ×49メートル(ピッチ:3.5メートル)。雪解けにより右側(上から見て左側)に岩が接近してきています。今後は気温の低い日が続きますので、雪解けは抑えられると思いますが、雨による雪解けは心配です。

 

左側(上から見て右側)のコース − ほとんど消滅状態

そして、こちらは左側(上から見て右側)。ほとんど滑走する方がいない模様で、コブがほとんど消滅状態となっています。

 

11月だけはオフシーズンかな − ノリクラがあるからシームレスに練習が続けられます。

富士山麓のスキー場が先週よりオープンしましたが、「あんな混雑する所よりも、静かなノリクラのほうがいいですよ。こちらのほうが練習になりますし...ノリクラが終わって11月だけは唯一オフシーズンとなります。」とのこと...夏のノリクラにお越しになる方は、一年中、スキー・ボードをやっていたい方ばかりで、ノリクラシーズンが終わって数週間後には、オープンしたてのゲレンデに急行するという方も少なくありません。

 

こちらは上端部分。

 

先週の上端部分
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.22(2017/10/07) B
今回の上端部分

上端は先週より3〜5メートルほど後退し、2014・2015年の最終日よりも雪解けした状態となりました。

 

上端から−下端部分まで75メートル
例年よりもやや短い状態

雪渓上部左側の上端から下端までの距離は75メートル。

2016年は測定箇所の積雪が消滅し、2015年は108メートル、22014年は積雪のため先週より2メートル増えて83メートル、2013年は88メートルで、2012年は38メートル。2011年は濃霧で測定不能、2010年は49メートル、2009年は74メートル、2008年と2007年は降雪により上端・下端部分が不明瞭になり測定不能でした。例年だと雪解けが収まる時期ですがまだ続ているため、先週までの例年よりやや長い状況から、例年よりもやや短い状態となってしまいました。

 

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