ノリクラ 雪渓カレンダー<最終号>

Vol.25(2017/10/28)  C

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(Update:2017/11/02)

 

【あとがき − 今シーズンを振り返って】

2016/12/03
積雪が少なく、ハイマツがまだほとんど隠れていない
(位ヶ原)

2016/12/03
すべり台など一部で滑走可能なもののまだ時期尚早
(位ヶ原)

当WebSiteは2001年の開設から17年が経過しました。終わってみればあっという間の一年でした。

 

■ 冬−厳冬期だからこそ美しさがあり厳しさがある

 

2016/12/25
位ヶ原山荘を出発
(位ヶ原山荘 − 年末年始営業中(12/23〜1/9))
2016/12/25 
雪煙を巻き上げて(屋根板)
 2017/01/07
位ヶ原(屋根板)
2017/02/25
一昨日の雨の影響できれいな樹氷 − 春が近づく証拠
(位ヶ原 − 厳冬期には見られません)

年末から年明けにかけては若干積雪が少ない状況が見られたものの、成人の日を境に急激に積雪が増え、冬の終わりには例年よりも多い状態となりました。4つある季節の中で、冬はだけはほかの季節とは異なって、完全に手つかずの自然と向き合わなければなりません。一年で最も入山しにくいシーズンであるため、その美しさに憧れる人も多く、バックカントリーへの関心度も高いところです。

高気圧にすっぽりと覆われるとそれまでの嵐がうそだったかのように穏やかな日が巡ってきます。もちろんそのような日だけを選んで入山すれば、厳冬期の厳しさなんてほとんど感じないかもしれません。ただ、このような幻想的な風景があるのは、厳しい吹雪があってこそなんです。

 

 ■ 春 − 雪山のスケールを味わう

 

2017/04/15
除雪の先端は摩利支天に到達 − ほぼ例年並みのペース
(県道乗鞍岳線 − かもしかゲレンデ)

2017/04/28
関係者が一斉にシャッターを切る
(県道乗鞍岳線 − 冷泉小屋上 20号カーブ)

2017/05/20
やった〜登頂成功
2017/05/27
みんなで登るのが楽しい

ツライ冬から早く脱却したい...春山の広大なフィールドで大滑降したい...そんな思いを募らせながら、春を待ち望む方も多いのではないでしょうか?ゴールデンウィークから6月までは春山スキー・ボードの季節。この時期のノリクラといえばコレしかないといってよいでしょう。

...というのも、この時期にこれだけ広大な春山スキーができるエリアは限られていて、そこに全国のスキーヤーが一斉に訪れます。また、寒さから解放されてアクティブな気分に高揚させられ、一日に何度も山頂・稜線からの大滑降をされる方もいらっしゃいます。

 

■ 夏−ノリクラの多様性を感じて

 

2017/08/13
午後から夏空が広がって来た
(雪渓上部左側 − モーグルコース)
2017/08/13
ランチタイムを楽しむ

 2017/08/13
今日のご来光は良かった〜!
(大黒岳)

2017/08/13
エアーがでかい(堀島行真選手)

ノリクラに限らず、どの山でも夏が一番賑わう季節です。ただ、ノリクラは他の山と大きく異なるのは、登山だけでなく、様々な目的でお越しになる点でしょうか?

 

2017/08/05
大会まであと3週間 − 上位選手も練習入り
(昨年女子3位 宮下朋子選手)
2017/07/29 
ヒルクライム登頂の記念撮影は、日本一標高の高いバス停で
(県道乗鞍岳線 − 標高2716mバス停)

2017/09/09 
夏休みの想い出に − みんなで自転車旅行
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原 6号カーブ)

2017/09/09
おぉ〜!天気良くなってきたぞ!
(県道乗鞍岳線 − 大雪渓上 3号カーブ)

全体的な入山者数が減少傾向を示す中、自転車入山数だけは右肩上がりの状態が続いています。お盆休みの8月13日(日)には419台もの自転車が入山し、過去最高の記録となりました。県境付近は車道としては日本一高いところに存在し、今年はその県境に新たなバス停が誕生しました。そのバス停の名称は「標高2716m」と、坂バカたちを意識したネーミングになっています。

 

2017/06/18
続々と選手が
(第12回乗鞍天空マラソン)

2017/07/09
必至でゴールへ
(第14回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム)

2017/08/27
絶景が広がる
(全日本マウンテンサイクリングin乗鞍)
2017/08/287 
皆さんで記念撮影
(全日本マウンテンサイクリングin乗鞍)

ノリクラでは夏の間に3つの大会が開催されます。6月下旬に冬季閉鎖中の県道乗鞍岳線を利用した乗鞍天空マラソン。今年はコースレイアウトが大きく変更され、フルマラソン化されて、一段と大きな大会へと成長します。

そして、7月上旬には乗鞍スカイラインを舞台とした乗鞍スカイラインサイクルヒルクライムが開催されます。当初は平湯峠をスタートとして始まりましたが、現在は殿下平総合交流ターミナルへとスタートがひき下げられ、また、来年はほおのき平まで引き下げようと計画されているほどで、まだまだ伸びしろ十分な大会です。

8月下旬には県道乗鞍岳線で行われる全日本マウンテンサイクリングin乗鞍が...。全国から有名選手が一堂に集まり、多くの方がこの日に合わせて、日々のトレーニングを重ねるという、国内有数のヒルクライムレースです。

そんな大きな大会を受け入れることができる3000メートル級の高山は、ノリクラ以外にはありません。

 

■ 秋 − シーズン終盤、最後のノリクラを飾る

 

2017/09/30 
紅葉の回廊を行く
(県道乗鞍岳線 − 荒田沢橋〜摩利支天間)
 2017/09/30
屋根板はダケカンバの黄色に染まる − ほぼピーク状態
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原15号カーブ)

2017/09/30
真紅の輝き − カメラマンを惹きつける
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原11号カーブ)

2017/09/30 
まさに錦絵
(位ヶ原お花畑)

「今年の紅葉はきれいに色づいてくれるだろうか」 ...9月に入るとそんなことばかりを考える人がたくさんいます。ほかの季節には全く興味はないけど、この時期だけは必ず来るというカメラマンもたくさんいます。大雪渓・位ヶ原の紅葉は僅か1週間程度しか賞味期限がなく、しかも、本当にピークといえるは3〜4日程度。さらに晴天に恵まれる条件を重ねると、1日ないしは2日ほどしかなく、他の季節では考えられないわずかなチャンスなんです。

でもそれだけの価値があるのも事実で、紅葉が無くては一年が終われないといってもよいでしょう。

 

■ ノリクラに携わる人たち

2016/11/12
長野県警山岳救助隊・相対協合同訓練
(山岳ヘリコプター ホイスト訓練)

 2017/08/05
今期からシャトルバス運転手に − でもベテランだから(笑)
(久しぶりの再会 − 車掌から運転手さんになってた!)

2017/05/14 
屋根まで覆う積雪に悪戦苦闘
(乗鞍岳頂上小屋 − 明日から営業開始予定)

2017/01/07
パトロールの始業前作業

ノリクラにお越しの方は観光を目的として訪れますが、その傍らにはノリクラを守る仕事に従事される地元の方々があるからなんです。訪れる方々はそれを忘れてはいけません。また、ノリクラに従事される方も、訪れる観光客のことを主眼になって考えることも忘れてはいけないのでしょう。

 

■ 笑顔 − ノリクラの風景になる

2017/05/15
自転車がだめならマラソンで参加
(乗鞍スカイライン開通初日、乗鞍岳山開き祭)
2017/08/12
晴れてきた〜やったぁ!
(雪渓上部右側 − レーシングキャンプ)
2017/07/15
世界目指してノリクラで特訓
(堀島行真選手・堀島有紗選手ご一家)
2017/09/23
紅葉、もうちょっとですね

「ノリクラに来てみて良かった。また来てみたい...」そんな風に思わる場所にして行きたい。自然しかない場所ですが、その価値をよりよく伝えることも大事なこと。そんな思いもあって、乗鞍大雪渓WebSiteは、新たな次のシーズンに向けて取り組んで行きます。来年も様々な笑顔にお会いできることを楽しみにしております。

 

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