ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版

番外編<真冬のノリクラサミット>
(2017/12/23〜24) @

 

 

Top-page > Index > Page:   1  2  3  4  5

(Update:2017/12/28)

 

ノリクラは四季を通して色々な楽しみ方ができる場所です。そして、標高3000メートルを超える山でありながら、気軽に登山ができることが知られていて、夏場は頂上剣ヶ峰(3026メートル)への観光登山に数多くの方が訪れます。そのため、やさしいイメージのノリクラですが、冬場は別格で、まさに「厳冬期」という言葉通りの厳しい環境にさらされ、冬山を経験したものしか受け入れず、春・夏・秋とは一線を画します。

そんな冬のノリクラを当WebSiteを通しながらご覧になっている方もたくさんいらっしゃると思いますが、厳冬期は速報のみとさせていただいている都合から、多くをお伝えすることができません。その様な背景から、毎年恒例となっている「乗鞍サミット」の開催に合わせて、特別に「ノリクラ雪渓カレンダー」をお届けいたします。

厳冬期のノリクラでのバックカントリーは、Mt.乗鞍のスキー場トップから始まるツアーコースを経由して位ヶ原から森林限界に入り、山頂方面を目指すルートが一般的で、今回はツアーコースをメインに、厳冬期も営業する位ヶ原山荘の様子も合わせて掲載いたします。これからノリクラでのバックカントリーを計画される方の参考になることと思います。

なお、各ページ内に注意書きをしてありますが、初心者の方の単独行動は危険ですので、経験者同伴、ガイドツアー参加という形で入山くださいますようお願いいたします。

それでは、ツアーコースから位ヶ原山荘までの様子を、乗鞍サミットにご参加の方々の様子とともにご覧ください。


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)


◎ 今回の目次

Page-1 : 【12月23日(土)、観光センター前駐車場】       【今日は乗鞍サミット開催、ツアーコースで位ヶ原山荘へ】
Page-2 : 【リフトに乗ってツアーコース入口へ】       【ツアーコース入口、出発の準備】
Page-3 : 【ツアーコース−1番標識〜6番標識】       【位ヶ原急斜面】
Page-4 : 【位ヶ原から屋根板のパウダーゾーンへ】       【位ヶ原山荘に到着】       【お待ちかねタイムが始まる−乗鞍サミット開催!】
Page-5 : 【12月24日(日)、位ヶ原山荘を出発、目指すは富士見沢】       【富士見沢のパウダーを喰う】       <編集後記>

●参考資料●
(周辺地図) − ノリクラガイドマップ 冬スキー 版<対象時期:12月末〜4月末>   ノリクラガイドマップ県道乗鞍岳線版  

 

 

 

【12月23日(土)、観光センター前駐車場】

観光センター前駐車場

早朝7時の観光センター前駐車場。気温はマイナス3℃、この時期ならマイナス10℃を下回ってもおかしくない時期ですので、今日は暖かい朝を迎えています。

 

雪が降り始める 昨日は冬至、まだ薄暗い朝

夜明け前から雪が降り始めました。しかし、日の出が近づくと青空も見え隠れしする状況。今日の日の出時刻は6時51分で、ちょうど日の出を迎えたあたりです。また、昨日12月22日は冬至で一年で最も日が短い日ですから、日の出がかなり遅いわけです。

冬至が過ぎれば、日の出時刻が早くなると思いがちですが、実はさらに遅くなり、最も遅いのは年が明けた成人の日あたりで、まだまだ、薄暗い夜明けを迎える日が続きます。

 

観光センターは冬季閉鎖中

さて、夏場の観光センターは乗鞍岳登山の発着場所として賑わっていましたが、冬場は完全に機能を停止し、ご覧のとおりひっそりと雪に閉ざされています。

 

シャトルバスも運休中です(再開は春山バス4月下旬、シャトルバス7月)

山頂方面に向かう県道乗鞍岳線は、休暇村より先は冬季閉鎖となりますので、畳平に向かうシャトルバスも運休し、乗車券販売所やシャトルバス乗場はご覧の状態...運行が再開されるのは、位ヶ原山荘まで運行される春山バスは来年4月下旬のゴールデンウィークから、畳平までの全線運行されるシャトルバスは来年7月からで、まだ半年近くは雪に閉ざされた状態となります。

 

駐車場は除雪され利用可、トイレも毎日清掃

それでも、駐車場としての機能は維持されていて、降雪後は必ず除雪されます。また、駐車場内のトイレも毎日清掃されていて、Mt.乗鞍に向かう前にこちらに立ち寄るスキーヤー・ボーダーの姿もよく見られます。

 

【今日は乗鞍サミット開催、ツアーコースで位ヶ原山荘へ】

バックカントリーエリアの詳細
ノリクラガイドマップ 冬スキー 版 

ウインターシーズンの速報は、Mt.乗鞍のゲレンデトップから始まるバックカントリーエリアのツアーコースの様子をお伝えすることを主眼に行っております。スキー場からリフトを乗り継いで標高2000メートルのツアーコース入口から、シールやスノーシューといった新雪用の登攀用具を使って、標高2500メートルの位ヶ原まで目指します。状況が許せば、その先の大雪渓・すべり台・富士見沢といったパウダーエリアに向かいます。

ツアーコースから大雪渓・すべり台・富士見沢などのバックカントリーエリアの地図は、ノリクラガイドマップ 冬スキー 版<対象時期:12月末〜4月末>  をご覧ください。なお、雪崩多発地帯も合わせて掲載しておりますので、入山される際にはぜひ参考になさってください。

 

観光センター付近までは雪がない日もあるが... それより上部はほぼ毎日積雪凍結

乗鞍高原は、標高1160メートルの中平(なかだいら)から標高1600メートルの休暇村まであり、その標高差は400メートル以上にも及ぶため、上部と下部では天候に大きな差があります。標高1450メートルの観光センターまでは積雪がない日もありますが、その先の第三駐車場や休暇村方面は、この時期はほぼ間違いなく路面積雪・路面凍結状態になっていますので、スキー場に向かう場合は、冬用タイヤ・タイヤチェーンが必要となります。

 

Mt.乗鞍 第三駐車場 メンバーが集まって来た
=今日は乗鞍サミット開催日=

そんな雪道を行くと、観光センターから約2km先のMt.乗鞍 第三駐車場に到着します。すでに何人かのメンバーが揃っていますが、今日は冬の常連の方々が集う「乗鞍サミット」の開催日。今日はこれからツアーコースを登り、年末年始営業を行っている位ヶ原山荘で一泊するツアーが始まります。

 

親睦を深めるのに必要な飲料水

乗鞍サミットは、位ヶ原山荘に常連の方々が集まり、親睦を深めるのが大きな目的。それには欠かせないのがこれらの「飲料水」!

 

明日はクリスマスイブ − 背負子はきれいに飾りつけ

ビールはダンボール一箱そのまま荷揚げします。もうそろそろクリスマスを迎えますから、背負子の段ボールにはきれいな飾りつけを施します。

 

背負子を担当する若手ホープ − サンタの帽子をかぶって

今回、背負子を担当するのは若手のホープ!最初はその重さに若干の不安がありましたが、結局、位ヶ原山荘まですべて背負いつづけ、頼もしい限りです。

 

リフトに乗ってツアーコースへ(チケットセンター)

それでは、Mt.乗鞍のリフトに乗車して、ツアーコース入口を目指します。

 

ツアーコースへ向かうリフト
黄ルート:休暇村ゲレンデ経由、青ルート:Mt.乗鞍経由

こちらはスキー場のゲレンデマップ。リフトを3本利用するとツアーコース入口まで歩かずに向かうことが可能です。やまぼうしリフト→夢の平クワッドリフト→かもしかリフトの順番です(青線ルート)。今年は積雪が多いため、全てのリフトが運行されていますが、例年ですと、かもしかリフトがまだ運行されていないケースがあります。

また、休暇村第一ペアリフト→休暇村第二ペアリフト→かもしかリフトの黄色線ルートも利用可能です。スキーやボードのような滑走用具を持たない登山者は休暇村ゲレンデから登る黄色線ルートをオススメします。前述の青線ルートはチケットセンターから最初のリフト乗り場まで、ゲレンデを滑り降りる必要があるからです。

 

ツアーコースまで1回券3枚必要 − お得な回数券もあります

こちらのチケットセンターで1回券を購入します(1枚400円)。ツアーコース入口までリフト3本乗ります(1回券が3枚必要)。なお、12枚つづりの回数券(4100円)もありますので、人数が揃うと回数券のほうがお得になります。

 

■ Next>>  Page2【リフトに乗ってツアーコース入口へ】■


 

 


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

Copyright (C)   乗鞍大雪渓WebSite

Top ||   1  2  3  4  5  Next>>