ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版

番外編<真冬のノリクラサミット>
(2017/12/23〜24) B

 

 

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(Update:2017/12/28)

 

【ツアーコース−1番標識〜6番標識】

この先はなだらかなルートが続く

入口急斜面を登り切ると、最後の位ヶ原急斜面までは比較的なだらかなルートが続きます。その途中には1番から6番までの標識が設置されています。

 

2週間前の1番標識付近
(2017/12/09)
今週の一番標識付近

こちらは1番標識付近ですが、2週間前の画像と比較してみます。間違い探しのようですが、一ヶ所、2週間前と異なっているところがあります。

 

1番標識 − 標識がなくなる
=積雪量50センチ=
先週より15センチ減少
昨年より25センチ多い

残念なことに先週設置されてある標識が取れてしまいました。そのまま地面に落下したはずですが、雪に埋もれてしまったものと思われ行方不明です。

この辺りの標高2130メートルで、積雪量は50センチ。先週より15センチ減少して、昨年より25センチ多い状態で1月上旬並の状態です。最も積雪が多くなるのは3月上旬で、昨年の最大積雪量は205センチでした。

 

11月にまとまった降雪によってブッシュが綺麗に埋没してくれた

昨年よりもかなり多いように見えるものの、25センチの違いに過ぎません。ただ、シーズン初めの25センチの差はブッシュの埋没への影響度は大きいと思われ、特に今年は降り始めの11月にまとまった降雪に見舞われたことがブッシュの埋没に影響していると考えられます。

 

昨年の3番標識付近
2017ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版番外編
 Vol.1(2016/12/24〜25) B
今年の3番標識付近
=積雪量80センチ=
先週より5センチ減少
昨年より10センチ多い

こちらはツアーコース中間付近にある3番標識。標高2235メートルで積雪量は80センチ、先週より5センチ減少して、昨年より10センチ多く1月上旬並です。最も積雪が多くなるのは3月上旬〜中旬で、昨年の最大積雪量は170センチでした。

 

今回初参加の方々 どんどん先へ進みます

今回は新規に4名の方のご参加をいただきました。乗鞍サミットは初めてでも、冬のノリクラには何度もお越しになり、実は3日前にも現地入りされたとのこと。登りも速いし、滑りもアグレッシブで、来年はみんなで分担する歩荷の荷物を、積み増しさせてもらっても大丈夫かな〜(笑)。

 

昨年の5番標識付近
2017ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 番外編
 Vol.1(2016/12/24〜25) B
今年の5番標識付近
=積雪量90センチ=
先週より15センチ減少
昨年より10センチ多い

こちらはツアーコース上部付近の5番標識。標高2305メートルで積雪量は90センチ。先週より15センチ減少、昨年より10センチ多く、12月下旬並みです。最も積雪が多くなるのは3月上旬〜中旬で、昨年の最大積雪量は290センチでした。

久々に顔を合わせれば、自然と会話が弾み、足取りも軽くなる

ノリクラによくお越しになる常連メンバーでも、平素から日程を合わせて行動しているわけではありませんから、足並みそろえて登る機会はなかなかありません。ですから、久々に顔を合わせれば、自然と会話が弾み、足取りも軽くなります。

 

昨年の6番付近の谷
2017ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 番外編
 Vol.1(2016/12/24〜25) B
今年の6番付近の谷
昨年より谷が浅くなっている

こちらは6番標識付近の谷。谷が完全に埋まるのは2月以降のことで、特にシーズン初めは登ることも困難なほど深い状況です。ただ、今年は11月にまとまった降雪があったため、シーズン初めから、ほぼ問題なく登ることができる状態になっていました。

左の昨年画像と比較すると、今年は谷が浅くなっていることがわかります。

 

6番を過ぎれば位ヶ原急斜面へ

そして、6番標識を過ぎれば、ツアーコース最後の位ヶ原急斜面へと向かいます。

 

【位ヶ原急斜面】

昨年の位ヶ原急斜面
2017ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 番外編 Vol.1(2016/12/24〜25) C
今年の位ヶ原急斜面
昨年より明らかにブッシュが少ない
近年で最も多い積雪状態
=上端の木々が確認できない視界不良時は、ここで引き返す=

こちらはツアーコース最後の位ヶ原急斜面。これまで樹林帯を切りとおしてコースが作られていましたが、この付近からはオープンバーンとなってきます。左の昨年画像と比べると、明らかにブッシュが少なく、積雪量が多いことがわかります。おそらく、近年では最も積雪が多い状態ではないかと思います。

位ヶ原急斜面を登り切ると、目印が乏しくなりますので、吹雪・濃霧による視界不良の場合の進退は、ここで判断するようにお願いいたします。目安としては斜面上端の木々が確認できない視界状態なら、位ヶ原急斜面より先は進まないことが賢明です。

 

この先、天候急変の可能性あり。ここでしっかりお昼休みを サンタの帽子がお似合い

時刻は12時を回ったところ。この先の森林限界を超えると天候が急変することがあり、また、風をさえぎる木々がなくなりますから、ここでしっかりとお昼休みを取ります。

背負子を担当する青年、サンタの帽子がお似合いです。背負子の荷物について、「今年は何とか耐えられる!」と大丈夫そう!

 

位ヶ原急斜面の右寄り部分を進む 位ヶ原山荘の看板

位ヶ原急斜面はハイシーズンなら急斜面の中央から登って行きますが、まだブッシュが多く存在してますから、右寄りを進んで行きます。しばらく登ると、位ヶ原山荘の案内看板があります。こちらの看板もハイシーズンに設置される場所とは異なっていますのでご注意ください。

 

位ヶ原山荘 − 赤布に沿って40〜50分 赤布は10〜20m間隔で設置されている

位ヶ原山荘はツアーコースから約1kmほど北西へ離れた場所にあります。看板に「赤布に沿って40〜50分」とあるように、ここからツアーコースを離れて右側の林の中を赤布に沿って行けば位ヶ原山荘に到着します。赤布は10〜20メートル間隔でありますから、濃霧等視界が悪いときでも、見失うことはないでしょう。

 

位ヶ原急斜面を登り切って位ヶ原へ − その後すべり台方面へと進む

なお、位ヶ原山荘には、先ほどの林の中をショートカットするのが最も近いルートですが、スキーヤー・ボーダーの場合は、位ヶ原急斜面を登り切って、位ヶ原の台地に出た後、すべり台方面(摩利支天岳東斜面方面)へ進んで、すべり台入口付近(県道乗鞍岳線5号カーブ付近)から屋根板を下山滑走するルートもよいかと思います。

ただし、悪天候時は、赤布が設置されているショートカットルートに切り替えて下さい。

 

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■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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