ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版

Vol.5(2018/04/26・28) C

 

 

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(Update:2018/05/03)

 

【屋根板から大雪渓へ】

屋根板から大雪渓・山頂方面へ

バックカントリーエリアの詳細
ノリクラガイドマップ春スキー版

それでは屋根板から大雪渓・山頂方面を目指します。

ノリクラガイドマップ春スキー版<対象時期:4月下旬〜6月末> では、山頂方面からの滑走コースと大雪渓から位ヶ原山荘への下山ルート、さらにはオススメのビューポイントを合わせて掲載しております。また、厳冬期用の ノリクラガイドマップ冬スキー版<対象時期:12月末〜4月末>  では、雪崩多発地帯も合わせて掲載しておりますので、入山される際にはぜひ参考になさってください。

 

ハイマツが目立つようになってきた ハイマツには立ち入らないようにお願いします

位ヶ原周辺では、ご覧のようにハイマツが目立つようになってきました。ハイマツは成長が非常に遅く、また、雷鳥の生息地でもありますので、立ち入らないようにお願いいたします。

 

のんびりと休憩

正午の大雪渓の気温は10℃。爽やかな空気に包まれ、快晴無風が続く中、小休憩を取る方々がのんびりされています。厳冬期の森林限界以降(位ヶ原や大雪渓など標高2500メートル以上)は、マイナス10℃以下の強風が常に吹き続け、休憩なんてのんびりできず、一刻も早くこの場から立ち去らなければ体が持たない状況でした。

それは僅か2ヶ月ほど前の出来事ですから、季節の移り変わりには驚かされるものです。

 

今日初めてのノリクラ、今日初めてのバックカントリー 今度は装備を整えてお越しください!

ここで休憩されていたこちらの四人組。そのほとんどは今日初めてノリクラにお越しになり、バックカントリーも初めてとのこと!「山頂はとても無理なので、この辺りで下山しようかと思っています。」とのこと...確かにスノーシューやストックも持たず、さらにはザックに板を固定するのに、古新聞を縛る時に使う紐(レコード巻)が!

「来年来るときにはちゃんと装備してきます...」と、恐縮しながらおっしゃっていましたが、春山シーズンはまだ始まったばかり...来年なんて言わずに、早めに整えて再チャレンジにお越しください!!

 

大雪渓入口 − 雪の中から青いものが

こちらは大雪渓入口。手前に青いものが見えますね。

 

青いものの正体は看板の支柱(昨年6月撮影、支柱は高さ1.5メートルほど)
2017ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2017/06/16〜17) B

これは入口にある看板の柱の頭。こちらの画像でご覧になると、高さは1.5メートルほどあることがわかります。(つまり積雪1.5メートル)

 

2017年の大雪渓入口
2017ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版Vol.4(2017/04/28〜29) E
先週の大雪渓入口
ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.4(2018/04/21) C
今回の大雪渓入口
先週より35センチ減少、昨年より20センチ少ない

大雪渓入口の積雪量は先週より35センチ減少し、昨年より20センチ少ない状況。これまで昨年より唯一多い箇所でしたが、昨年よりも減少してしまいました。(昨年は降雪により雪解けが抑えられました)

 

トイレ周辺も雪解けが進む(ガードロープ・岩の頭) トイレ小屋(冬季閉鎖中)
利用可能は5月下旬〜6月上旬以降

トイレ周辺もガードロープや岩の頭が見られるようになり、急速に雪解けが進んでいます。避難小屋・トイレは冬季閉鎖中で、乗鞍岳春山バスが大雪渓まで延長運行される5月下旬〜6月上旬に利用可能になります。

 

【稜線・山頂方面】


拡大

大雪渓から山頂方面に向かうルート ルート上は雪解けが進んでいる(例年の5月上中旬並)

さて、大雪渓から山頂方面に向かうルートの中で、最も歩きやすいのが、大雪渓の中央部分から登るルートです。左の画像ではハイマツ帯の切れ目がお判りでしょうか?その切れ目に向けて登ってきますが、実の画像のように実際はかなり雪解けが進んで、かなり狭くなっています。

 

同じ雪解け状況の昨年画像(5月20日撮影) − 今年は3週間程度雪解けが早い
2017ノリクラ 雪渓カレンダーVol.2(2017/05/20) B

こちらは同じような雪解け状況の昨年の画像。撮影は5月20日ですから、今年は雪解けが3週間程度早いことがわかります。今後、こちらのルートが途切れた場合は、左側の青線ルートで登るようにお願いいたします。ただ、大雪渓入口付近からなら、途切れているかどうかはかろうじてわかりますが、登り始めて近くまで行くと途切れていることがわかりにくいと思いますので、事前によく見るようにしてください。ハイマツ帯は雷鳥の生息域です。立ち入ることのないようお願い致します。

 

昨晩の降雪が部分的に残り、次第に雪面が硬くなる しっかりした足取りで山頂目指す

大雪渓から登ると、昨晩の降雪が部分的に残っていて、稜線に近づくにつれて次第に雪面が硬くなってきます。アイゼンのグリップがよく効きます。出発時に記念撮影を取ったこちらの少年もしっかりした足取りで山頂目指します。

 

同じ雪解け状況の昨年画像(6月24日撮影)
2017ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.7(2017/06/24) C
今回の蚕玉岳〜朝日岳稜線
★昨年より2ヶ月も早い状況★

こちらは蚕玉岳〜朝日岳稜線。ご覧のように岩場が見え始めています。左は岩場が出始めた時期の昨年の画像。撮影は6月24日で今年は2ヶ月近くも早い状況であることがわかります。今年は雪解けでこのようになったのではなく、厳冬期の時期から雪不足で、春先に1〜2回見えなくなったことはありましたが、それも一時的で、積雪の少ない様子が続いています。

また、2015年・2016年も積雪の少ないシーズンでしたが、それでも今年のように、4月下旬に岩場が多数みられる状況ではありませんでした。

 

1本目の稜線直下は硬かったので2本目に挑戦!

すでに今日2本目というこちらの方。「1本目の稜線直下はバーンが硬くてシールでの登攀が難しく、硬いバーンの滑走は楽しくなかったので、再チャレンジです。」とのこと。いつも当WebSiteをご覧下さり、「WebSiteの情報は本当に助かります」と、おっしゃってくださいました(ありがとうございます!)

 

稜線からは絶景が 登頂できて良かった〜!

稜線まで登ると、眼下にはご覧のような絶景が広がります。今日は空気が澄んでいて、遠景の山並みがくっきり写り、特に昨晩の降雪で穂高方面は真っ白に雪化粧が施されました。

 

剣ヶ峰〜蚕玉岳稜線 乗鞍岳頂上小屋 − 屋根には上がらないで!

こちらは剣ヶ峰〜蚕玉岳稜線。その先に乗鞍岳頂上小屋があり、すっぽり雪に閉ざされた中、屋根の一部が確認できます。なお、屋根の上には乗らないようお願いいたします。特にアイゼンで屋根の上に登ると屋根に穴が開いてしまい、雨漏りの原因となります。アイゼンでの穴あきは、他の山小屋でも大きな問題となっています。

 

昨年の位ヶ原(5月14日撮影)
2017ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.1(2017/05/14〜15) B
今回の位ヶ原 − 昨年の5月中旬並みの積雪

蚕玉岳から望む位ヶ原方面。例年なら、ハイマツはほとんど隠れて白一色のはずですが、今年はご覧の状況で、昨年の5月中旬並みの状況です。ただ、2015年・2016年も今年と同じように雪解けが早い状況でした。

 

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■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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