ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.2(2018/05/15・19) A

 

 

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(Update:2018/05/24)

 

【シャトルバス、乗鞍スカイラインを行く U】

森林限界 − 眺望が開ける

平湯ゲートから約9kmほど登ると、ご覧のように眺望が開け始めます。

 

猫岳の山腹を行く 烏帽子岳

森林限界を超えて最初に見られる山は23ある乗鞍の峰の一つである烏帽子岳(えぼしだけ標高2550m)。昨年と比べて、積雪はやや少な目です。

 

四ッ岳カーブ 雪壁の高さは5メートルほど − 例年よりやや低い

そして、乗鞍スカイラインで最も積雪の多い四ッ岳カーブ。高さは5メートル程度の模様で、こちらも例年と比べるとやや低く、2週間ほど早い雪解けを見せています。

 

桔梗ヶ原 穂高をバックに

さらにバスが進めば、広大に広がる桔梗ヶ原に到達します。すでに標高は2500メートルに達し、この広々とした雪原は、夏になれば、ハイマツのビロードが広がる美しい場所です。そして、それとは対照的に近隣の山々はゴツゴツした山容を見せていた、同じ3000メートル級の山並みであっても、これほど違うものかと改めて感心するもの...そんな荒い山並みを見せる穂高をバックにシャトルバスはさらに進んでいきます。

 

2017年の鶴ヶ池雪渓
2017ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.1(2017/05/14〜15) D
今回の鶴ヶ池雪渓

畳平に入る直前にある鶴ヶ池雪渓。岐阜県側で唯一滑走が認められているエリアです。畳平から歩いてすぐの場所にあることから、初めてお越しになったスキーヤー・ボーダーの方にも安心してお勧めできる場所です。例年6月下旬まで滑走可能です。

こちらも例年より少なく、2〜3週間ほど早い雪解けを見せています。

 

畳平に到着

そして、晴天が続く中、シャトルバスは畳平に到着です。

 

【畳平、乗鞍岳山開き祭】

気温8℃、穏やかな晴天

シャトルバスが到着した10時の畳平の気温は8℃、風も穏やかで気持ちの良い晴天が続きます。

 

乗鞍本宮にて安全祈願神事

そして、乗鞍本宮にて安全祈願神事が滞りなく執り行われました。

 

乗鞍岳山開き祭 高山市の國島市長のあいさつ

神事に続いて、畳平バスターミナル前にて乗鞍岳山開き祭が始まり、来賓の祝辞が続きます...

「環境省では中部山岳国立公園、南部地域利用推進プログラム2020を策定していただき、乗鞍・平湯・上高地などの利用者を2020年に250万人、外国人利用者を9万人に達する目標を掲げて地域活性化に取り組んでいただいています。また、岐阜県では、中部山岳国立公園活性化基本計画を策定していただき、高山市では、乗鞍エンジョイプロジェクト協議会の実施する事業にご支援をいただいており、国・県・市を挙げて乗鞍一帯の地域活性を取り組んでいただいており感謝しております。(山開き祭実行委員会の中西会長)」

「素晴らしい天候に恵まれて、ご参集いただきありがとうございます。ここ数年は(オープン初日の)天気が悪く、シーズンの入れ込み数が少なかったです。今年は晴天のもとで開催できましたので、多分、多くのお客様にお越しいただける夏のシーズンになるのではと思っております。実行委員会長からのあいさつのとおり、新しいプログラムがスタートします。このプログラムが実のあるプログラムとして実行するように、自治体としても一緒になって頑張っていきたいと思います。(高山市の國島市長)」 

樽開き

続いて、樽開きへと移ります。今回の乗鞍岳山開き祭りは、岐阜県側の構成団体は、飛騨乗鞍観光協会、飛騨高山コンベンション協会、奥飛騨温泉郷観光協会、乗鞍観光協議会の各団体が集まり、長野県側の構成団体は、松本市アルプス山岳郷、のりくら観光協会が名を連ね、両県の各団体が一緒になって実施されました。

 

振る舞い酒のサービス これがないとノリクラシーズンが始まらない...

そして、一般観光客の方々へ、振る舞い酒がサービスされます。これを楽しみに毎年やってくる方も多く、「これがないとノリクラシーズンが始まらない...」と、おっしゃるスキーヤーもいらっしゃいました。

 

今年は無事に自転車で走れて良かったです

今朝、ほおのき平を出発したヒルクライマーのお二人も無事に到着。「今年は無事に自転車で走れて本当に良かったです。昨年のような「ずぶ濡れマラソン」はもう勘弁してほしいです(笑)」と、今日は乗鞍スカイラインのヒルクライムを十二分に楽しまれたようです。

 

昨年の入山者数は、一昨年より1万人ほど少ない10.4万人で、過去最低を更新する状況が続き、実行委員会長や高山市長の挨拶でもあった各種プログラムに期待が寄せられるところです。

 

不動岳 鶴ヶ池 畳平お花畑

最後に畳平周辺の積雪状況をご覧いただきます。

左はバスターミナル正面にある不動岳で、例年より積雪は少な目。
中央は鶴ヶ池で、こちらも例年より少な目です。年によっては池の中央が全く雪解けしていない年もあり、また、今年よりもさらに雪解けが進んでいる年もあります。
右は畳平お花畑で、こちらも例年よりも少な目です。ただ、年によっては、木道の一部がすでに見え始めたシーズンもあります。

 

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■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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