ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.3(2018/05/26) @
5月最後のノリクラ雪渓カレンダーです。。今回は暑くもなく寒くもなく、山麓から山頂まで過ごしやすい一日を送ることができましたが、6月になると梅雨も始まり、初夏の雰囲気を感じさせるようになって、春もそろそろ終わりの時期になって来ます。爽やかで穏やかな気候は、間もなく終了となります。
そして、この時期にバックカントリースキーにお越しの方は、雪を求めて集まってくる方が大半かと思いますが、忙しい冬のハイシーズンからトーンダウンしながら、シーズン終盤の山スキーをのんびり過ごすには最適な時期でもあります。
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
【5月26日(土)、観光センター前駐車場】
観光センター前駐車場 − 朝晩は長袖が必要 |
早朝6時の観光センター前駐車場。夜明け前までは曇り空でしたが、少しずつ青空が広がってきました。気温は10℃、半袖では寒いと感じますから、お越しの際には長袖を持参されたほうがよいでしょう。
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2017年の山頂方面 2017ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.3(2017/05/27) @ |
今回の山頂方面 ★雪解けが昨年より早い★ |
こちらは観光センターから望む山頂方面。左の昨年画像と比べ、右の今年は雪解けの進み方が早い様子がわかります。
2週間前の山頂方面 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.1(2018/05/12) @ |
こちらは2週間前の様子。この時は直前に降雪があり、厳冬期に逆戻りしたような真っ白な状態になりましたが、やはり厳冬期とは異なって、積もった尾根筋の雪は、すぐに溶けてしまいました。
始発便到着30分前には80台もの車が | 出発の準備 |
ツアーコースでの下山滑走ができなくなり、乗鞍岳春山バスに乗車するスキーヤー・ボーダーの大半は、観光センターから乗車するようになってきました。6時の時点で40台ほどでしたが、始発便到着30分前の8時には80台ほどまで増え、シャトルバスが運行される真夏並みの賑わいです。
「暑いから短パンで行くよ!」と、出発の準備を進めるスキーヤー。転倒には注意が必要ですが、この時期の雪質は晴れていれば柔らかく、ちょうど、シーズン終了間際のスキー場のような雪質です。しかし、今後、梅雨に入って降雨が多くなるとバーンが硬くなり、7月以降の夏スキーの時期のほうが、今よりも表面が硬くなります。
自然保護センター | レンゲツツジが咲く − 昨年より1週間ほど早い |
観光センター隣の自然保護センターには、すでに満開に近いレンゲツツジが咲いていました。昨年より1週間程度早い状態です。
一の瀬つつじ園 | こちらはつぼみ状態 − 昨年よりやや早い |
レンゲツツジの群生地として知られている一の瀬つつじ園。観光センターから2〜3kmほどのところにありますが、まだ、こちらはつぼみ状態。それでも、昨年より少し早い進捗状況です。おそらく、6月上旬〜中旬にかけて開花・満開となるかと思われます。
始発便を待つ列 | 乗車券は乗場にて販売 |
8時を過ぎると、バス乗り場には長い列ができ始めます。シャトルバスの場合、乗車券は観光センター建物にある販売所で購入しますが、春山バスは乗場にて販売しております。
始発便入線間際には長蛇の列 | 今日は4台・145名が乗車 |
始発便が乗場に入線する頃には、ご覧のような長蛇の列が...今日は4台が運行され、145名の方が乗車されました。運行台数は乗車人数に応じて準備されますので、よほどのことがない限り、乗車できないということはありません。また、4台のバスは連なって運行されますので、どのバスに乗車しても同じ時刻に到着します。
【乗鞍岳春山バスに乗車、位ヶ原山荘に到着】
カラマツの新緑 | 三本滝レストハウス |
今シーズンの春山バスは4月28日より運行が始まりました。それから約1ヶ月が経過し、車窓の風景も新緑が美しい様子に変わってきました。右の画像は三本滝レストハウス。ツアーコースでの下山滑走が可能な時期(※)までは、こちらで乗車される方が大半でしたが、お越しの方も少なくなってきました。(※ ツアーコースでの下山滑走は、例年5月中旬頃までです。)
三本滝ゲートを開ける −
この先冬季閉鎖中 ★自転車の通行はできません★ |
この先、冬季閉鎖中ですから、ゲートを開けてバスは進みます。春山バスなど特別な許可を受けた車両しか通行はできませんから、自転車の通行はできません。そのため、春山バスに自転車を積み込むこともできません。
冷泉小屋から先はまだ雪景色 | 位ヶ原山荘に到着 |
バスの背丈以上の雪壁はもうなくなりましたが、冷泉小屋から先では、左の画像のようにまだ雪景色が残っています。
気温14℃ − この時期としては高めの気温 |
9時過ぎに到着した位ヶ原山荘の気温は14℃、この時期としては、気温は高いほうだと思います。
乗鞍岳春山入山計画書の記入提出 | トイレに長い列 − この先トイレはありません |
乗鞍岳春山入山計画書に必要事項を記入し、山荘入口にあるポストに投函します。これは入山届のようなもので、春山バス車内でも配布されています。右の画像のように仮設トイレが設置されています。この先にはトイレはないため、こちらが最後のトイレとなるため、長い列ができています。ただ、来週からは春山バスが大雪渓まで延長運行される予定ですから、大雪渓のトイレが利用可能になるはずです。
入山口へ ★ハイマツ帯(楕円部分)に切れ目があることを確認する★ |
入山口は山荘から車道を100〜200メートルほど歩いたところにあります。こちらの画像の屋根板を登って行きますが、下山もこちらを滑り降りてきますので、登るルートやバーン状態をよく確認しておきます。
特に楕円形で示したところは、屋根板下部から上部に向かう箇所で、ハイマツ帯が横に長く出現しています。その切れ目から登るため、ルートを見定めておく必要があります。
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
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