ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.5(2018/06/09) A

 

 

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(Update:2018/06/14)

 

【大雪渓に到着】

大雪渓に到着

大雪渓に到着した9時過ぎの気温は10℃。綺麗な青空が広がり、ひんやりとした爽やかな空気に包まれています。梅雨とは思えない気候です。

 

春山バスを降りれば目の前に絶景 ゲレンデまで歩いて0分

春山バスを降りれば、目の前に絶景が広がり、歩いて0分のところからスキーを始めることができます。スキー場並の利便性はバックカントリーとは言えないレベルかもしれません。

 

今日は山頂に向かう人はまばら 先週で終わる予定だったんですが...

先週はシールを貼ったり、アイゼンを装着して山頂方面に向かう春山スキーヤーの姿がたくさんありましたが、今週は数えるほどしかお越しになっていません。稜線からの滑走が難しくなってきて、シーズン終了とされた方が多かったものと思われます。

しかし、こちらのお二人...「先週で終わる予定だったんですが、この人がもう一度行きたいって言うもんですから...」と、お隣さんを指さして苦笑されています。スキーのシーズン終了は名残惜しいもので、実はノリクラの夏スキーにお越しの方には、そんな方も結構いらっしゃるんです...このまま夏スキーへ突入されてはいかがですか?(笑)

 

同じ大学のOB − 年に1度ノリクラに集まる。今年で31回目!

こちらのグループは同じ大学のOBの方々。年に1回ノリクラに集まるのが恒例行事で今年で31回目とのこと。年を重ねても、大学時代と変わらず集まる仲間がいることは大事ですよね!

 

【大雪渓下部 T】

ここからは雪渓下部の様子をお伝えします。

 

大雪渓入口 − 大雪渓側 大雪渓 − 位ヶ原側

先週は左の画像の排水溝がすべて隠れていましたので、この1週間で1メートル程度の雪解けであったことがわかります。この時期は雪が柔らかいことも原因かと思いますが、夏場よりも雪解けスピードが速い傾向が見られます。

 

今週の2週間後の昨年画像(6月下旬)
2017ノリクラ 雪渓カレンダーVol.7(2017/06/24) B

こちらは今週の2週間後の昨年画像で、ちょうど今回と同じ積雪量です(つまり、今年は昨年より2週間早い雪解けということです)。

 

2017年の登山道入口(今週の2週間後の昨年画像)
2017ノリクラ 雪渓カレンダーVol.7(2017/06/24) B
今回の登山道入口

肩の小屋に向かう登山道の標識。昨年より2週間早い雪解けです。

 

登山道は積雪に覆われてわからない
★モーグルコースの岩の左を進む★
本日より誘導ロープの設置

肩の小屋に向かう登山道は積雪に覆われて、どこにルートがあるのかわかりません。そのため、本日より誘導ロープの設置が行われました。

 

肩の小屋まで500メートルにわたって設置 グリーン・サポート・スタッフのお二人

登山口から肩の小屋まで約500メートルにわたってロープを張るのは、グリーン・サポート・スタッフのお二人。今年の業務は今日から始まり、グリーンシーズンが終了する10月末まで活動されます。

グリーン・サポート・スタッフ(森林保護員)は、天然生林の植生荒廃などの状況把握や利用者へのマナー指導・啓蒙活動を行う方で、乗鞍一帯の国有林を管理する林野庁の中部森林局では管内の日本百名山(38座)を中心に利用者の多い地域で活動されています。

 

さっそく誘導ロープに沿って登山者が

誘導ロープを設置すると、すぐに登山者がロープに沿って登り始めます。

これまでの山頂方面に向かう方法は、夏道ルートを使用せず、大雪渓の左上端から、蚕玉岳〜朝日岳稜線へ直接登るルートを使っていましたが、稜線直下の積雪がなくなると、肩の小屋を経由した夏道ルートを使用しますので、肩の小屋登山道の誘導ロープ設置は、ありがたいものです。

 

2017年のモーグルコースの岩
2017ノリクラ 雪渓カレンダーVol.5(2017/06/10) B
今回のモーグルコースの岩
昨年より1週間早い雪解け

岩場がゴツゴツとしている大雪渓も、厳冬期以降はすべてのものが雪に閉ざされてしまいます。春になって雪解けが進んで最初に姿をあらわすのが、画像の中の左上に写るモーグルコースの岩です。ですから、モーグルコースの岩は、大雪渓の積雪量・雪解け状況を最も早く観測できるバロメーターとなります。7月になるとこの付近にモーグルコースが作成され、多くのスキーヤーが集まることから、モーグルコースの岩と呼称させていただいております。

今年は2月中旬頃に姿を消して、今週になって再び姿を現しました。昨年より1週間早い状況ですが、2014年や2014年は、厳冬期になっても埋まることがありませんでしたから、今年は例年よりも積雪が少ないことは間違いないものの、極端に少ないとは言えないと思われます。

 

2017年の石碑の岩
2017ノリクラ 雪渓カレンダーVol.5(2017/06/10) B
今年の石碑の岩− 昨年より2週間早い雪解け

そして、モーグルコースの岩から南へ約100mほどのところに、大雪渓で二番目に姿をあらわす岩があります(石碑の岩)。今週になって姿を現すようになってきました。昨年より2週間早い状況です。

 

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■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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