ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.6(2018/06/16) @

 

 

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(Update:2018/06/21)

 

春山シーズンが終盤に入り、これから夏スキーシーズンが少しずつ本格的に動き始めるシーズンになりました。

何かが終わって、何かが始まる...これは四季の移り変わりと同時に毎年繰り返されますが、「あぁ〜やっぱり冬が良かったなぁ」と思う反面、「スカッとした夏空に早く会いたい」と思う気持ちもあり、その季節もそれぞれの良さだけが印象深く残っているものです。

さて、今回は梅雨とは思えない紺碧の青空と爽やかな空気に包まれた一日となりました。気温は4〜8℃と終始一桁で、春先のような気候でした。また、週間天気予報では、雨マークが出ていた時期もあって、お越しになるのを断念された方もいらっしゃり、天候が不安定なこの時期は、実際に来てみないとわからないものですね。


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)


◎ 今回の目次

Page-1 : 【6月16日(土)、観光センター前駐車場】      【乗鞍岳春山バスの車窓、5〜4号カーブの雪壁】
Page-2 : 【大雪渓に到着、大雪渓下部 T】
Page-3 : 【大雪渓下部 U、モーグルコース、アルペンボーダー】       【稜線へのアクセス】
Page-4 : 【肩の小屋から稜線へ(山頂登山道)】       【蚕玉岳〜朝日岳稜線】       【剣ヶ峰〜蚕玉岳稜線】       <編集後記>「山頂への登山ルートとアイゼン」


●参考資料●
(周辺地図) − ノリクラガイドマップ 春スキー 版<対象時期:4月下旬〜6月末>   ノリクラガイドマップ 冬スキー 版<対象時期:12月末〜4月末>        ノリクラガイドマップ県道乗鞍岳線版  

 

 

 

【6月16日(土)、観光センター前駐車場】

観光センター前駐車場

こちらは早朝6時30分の観光センター前駐車場。

 

梅雨とは思えない綺麗な青空 山頂方面には雲が残る

昨日の雨は夜半に収まり、夜明け頃から晴れてきました。気温は12℃とひんやりとした雰囲気があります。梅雨の時期でも晴れ間はもちろんありますが、今日は梅雨とは思えないほど綺麗な青空!澄んだ真っ青な空が広がっています。しかし、山頂方面にはまだ雲が残っていて、その様子を確認することはできません。

数日前の週間天気予報では、雨マークが表示されていて、これほどまで良い天気になるとは想像できず、天気予報を見てノリクラ入りを断念した方の中には、後悔されたかもしれませんね。

 

6月24日(日)天空マラソンのため通行止
(上高地乗鞍スーパー林道、乗鞍高原〜奈川温泉間)
6月24日(日)天空マラソンのため通行止
(県道乗鞍岳線、観光センター〜三本滝間)
当日は春山バスも運休

さて、来週日曜日の6月24日は乗鞍天空マラソンが開催されます。そのため、県道乗鞍岳線の観光センター〜三本滝(画像右)と、上高地乗鞍スーパー林道A線の観光センター〜奈川(画像左)では、通行止めが実施されます。

これに伴い、6月24日(日)の乗鞍岳春山バスは終日全便運休となりますので、ご注意ください。

 

フランス菊 アヤメ

観光センター周辺では、初夏に入って様々な花が次々と咲き始めます。左はフランス菊、探さなくても道端に数多く咲いている野菊です。そして、観光センターの南側にある駐車場にはアヤメが咲いています。例年はポツリポツリとしか咲いていませんでしたが、今年は群生に近い状態まで咲いています。

こちらのアヤメはもちろん野生です。この時期、各地でアヤメ園などが見頃を迎えていますが、それらと比べると、高さが半分程度しかなく、花の色合いは少し薄い感じです。何も手を加えない自然のアヤメを見ることができるチャンスとも言えますね。

 

一の瀬つつじ園

さて、先週、満開を迎えた一の瀬つつじ園のレンゲツツジ...

 

見頃が続く しかし、花が落ち始める

満開から一週間を迎えますが、まだ、見頃が続いています。しかし、ピークをやや過ぎつつあるようで、右の画像のように花が落ち始めていますので、お早目にお越しください。

 

乗鞍岳春山バス始発便

さて、観光センターでは、乗鞍岳春山バス始発便が乗り場に到着。

 

春山バスは6月30日まで(7月からはシャトルバス)

いつものように乗車券を購入して、バスに乗車します。乗鞍岳春山バスは6月30日まで運行され、7月1日からは大雪渓・肩の小屋口よりさらに先にある畳平まで運行されるシャトルバスへとバトンタッチします。

春山バスとの違いは、運行区間が延長されて運行本数が多くなる以外には、ほとんどないといってよいでしょう。

 

今日の始発便は3台・67名を乗せて、大雪渓・肩の小屋口に向けて出発します。

 

【乗鞍岳春山バスの車窓、5〜4号カーブの雪壁】

山頂方面の雲が抜けて来た

春山バス始発便が出発した頃から、山頂方面の雲が抜けて来ました。山麓から山頂方面に向けて、緑の鮮やかさが登って行っている様子がわかります。

 

三本帯ゲートを通過 冬季閉鎖中はカーブミラーがない
★無断進入の対向自転車が確認しにくい★

そして、三本滝ゲートを通過して、冬季閉鎖区間へと入ります。開通し始めた4月下旬頃と異なり、周囲の積雪はもう完全なく、通行の支障となるものはありませんが、カーブミラーがまだ設置されていません。厳冬期の降雪による破損や除雪作業の支障となるため、昨年の冬季閉鎖前に撤去されています。

そのため、カーブなどでは対向車の確認が困難で、無断で進入する自転車とのトラブルの可能性が問題となります。冬季閉鎖が解除される7月1日までにはカーブミラーは設置されますが、それまでは絶対に自転車通行はされないようお願いいたします。

 

先週の新緑
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.5(2018/06/09) @
今週の新緑 − 色合いの変化が落ち着いてきた

さて、こちらは中腹の標高2000メートル付近。新緑の色合いは先週と変わらず、色合いの変化はそろそろ落ち着いた模様です。

 


拡大

新緑前線がさらに上昇 針葉樹の深い緑と広葉樹の若い緑のコントラスト

しかし、それよりさらに上部へ進むと、これから新緑は芽生える場所が見られ、針葉樹の深い緑と、広葉樹の若い緑のコントラストがまるでパッチワークのように楽しむことができます。

 

位ヶ原山荘 屋根板は滑走困難な状況に

そして、標高2350メートルの位ヶ原山荘を通過。右の画像は位ヶ原山荘前の屋根板。大雪渓方面から位ヶ原山荘に下山滑走して到着する場所になりますが、まだ、積雪はあるものの、ブッシュが多く、下山滑走は困難な状態になってきました。

 

山岳風景

雪壁

森林限界を超えて、一気に山岳風景へと変化しますが、これまでは一面銀世界の風景も、雪解けが進んで、緑のハイマツと残雪が織りなす唐草模様が綺麗に広がります。

 

5〜4号カーブの雪壁 − 高さ6.2メートル
★雪壁の間から穂高を望む★
4号カーブ内側−高さ4.3メートル

そして、雪壁が見られるは位ヶ原山荘から2kmほど進んだ5号カーブから4号カーブにかけての区間。最も高い所では8.4メートルほどありますが、概ね6.2メートル程度の雪壁が続きます。また、右の画像は4号カーブの内側の雪壁。現在、高さは4.3メートルで昨年よりも2.2メートルほど低い状態です。

 

雪壁の場所(丸印、5〜4号カーブ)
ノリクラガイドマップ(春スキー 版)<対象時期:4月下旬〜6月末>

こちらの地図は、ノリクラガイドマップ(春スキー 版)<対象時期:4月下旬〜6月末>の雪壁が見られる5〜4号カーブ付近のものです(画像の丸印の箇所)。

4〜5号カーブは大雪渓・肩の小屋口バス停から500m〜1kmほどのところにありますので、バス停から歩いて行くことが可能です。また、大雪渓・肩の小屋口バス停から次のバス停がある位ヶ原山荘までは徒歩で1時間ちょっと。ゆっくり歩いて1時間30分といったところでしょうか?

ノリクラガイドマップ(春スキー 版)<対象時期:4月下旬〜6月末>では、右の画像のように、見どころをご案内しておりますので、ぜひ、ご覧下さい(ビューポイントのアイコンをクリックすると表示されます。

 

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■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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