ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.8(2018/07/01) @
いよいよ、今日から7月!県道乗鞍岳線の三本滝〜県境間の冬季閉鎖が解除され、全線開通いたします。2003年のマイカー規制が実施される前までは、7月になるとマイカーで大雪渓に向かうことができるようになり、7月1日は夏スキー解禁日のような雰囲気で、我先にと大勢のスキーヤーがこぞって向かったものです。
しかし、最近は7月1日以前に乗鞍岳春山バスが1日5便も運行されるようになり、7月1日を待たずに大雪渓に向かうことができ、6月中から安津スキーのようなにぎやかな雰囲気になってきましたが、やはり、今日はそれを上回る賑わいとなりました。
ただ、自転車のヒルクライムの方々には、7月1日は「ノリクラ解禁日」という大きな節目であることは間違いなく、これから本格的なヒルクライムシーズンが始まります。
【7月1日(日)、本日より三本滝ゲート開門、観光センター前駐車場】
冬季閉鎖解除10分前の三本滝ゲート | 一番乗りを目指して集まるヒルクライマー |
今日7月1日は、県道乗鞍岳線の三本滝ゲート〜県境間の冬季閉鎖が6時に解除され、バス・タクシー・自転車での通行が可能になります。特に自転車の方にとっては、今日からノリクラのシーズンが始まるわけで、待ち遠しかったのではないかと思います。
こちらは5時50分の三本滝ゲート前。ゲート解除まであと10分ですが、すでに5名のヒルクライマーが開門を待っています。一番乗りでお越しになった方は、5時から開門を待っていらっしゃったとのこと...
「久しぶりだね〜、元気にやってたかね〜」 | 「はい!6時になりましたので、ゲートを開けます。」 |
三本滝ゲートから先はマイカー規制が実施されているため、開門されても一般の自動車の通行はできません。そのため、三本滝ゲート開門期間中の7月1日から10月31日は、ゲートを管理する警備員が配置されます。「久しぶりだね〜、元気にやってたかね〜」と、声をかけてくださる常連の警備員さんもお元気そうで...
勢いよくペダルを漕ぎだす | ヒルクライムは朝飯前?(笑) |
「はい!6時になりましたので、ゲートを開けます。」と、ゲートを開けると、勢いよくペダルを漕ぎだします。「宿の朝食の時間に間に合うように帰って来なきゃ〜!」と、おっしゃる方もいて、ノリクラのヒルクライムは、まさに「アサメシマエ〜」ってところでしょうか?(笑)
今日から県境まで全線開通(7/1〜10/31) |
その後も、続々とヒルクライマーがお越しになり、今日一日の自転車入山台数は146台にものぼり、初日としては初めての台数をカウントしたものと思います。
観光センター前駐車場 | 駐車場ではヒルクライムの準備が |
そして、こちらは観光センター前駐車場、先ほどの三本滝ゲートから7km山麓にあります。シャトルバスの発着所として、グリーンシーズンのベースエリアとしての機能があり、乗鞍高原に到着したら、まずは観光センターに赴くのが一般的かと思います。
駐車場のあちこちでは、これからヒルクライムに向かうための自転車の整備をされる様子も見られ、こちらのグループは関東からのメンバーと関西からのメンバーが現地集合されたとのこと。これから、東と西のヒルクライムバトル(?)だそうですよ!
今日からシャトルバスの運行が始まる | 春山バスより始発が早くなり助かります |
昨日6月30日までの冬季閉鎖期間中は、1日5便の乗鞍岳春山バスが運行されていましたが、今日からは1時間1便のシャトルバスへと切り替わります。昨日からお越しのこちらの親子のスキーヤー、「シャトルバスになって、始発が早くなったので助かります。」と、今日は7時便に乗って大雪渓に向かいました。
7月14日からはご来光バスも始まります |
シャトルバスの始発は6時10分ですが、2週間後の7月14日からはご来光バスの運行も始まります。観光センターを3時台に出発しますが、日の出時刻に合わせて運行されますので、時刻表をご確認ください。
昨年、畳平の一つ手前に「標高2716m」という降車専用のバス停が作られ、その周辺(大黒岳など)でのご来光を楽しむことができます。晴れた日の朝焼け・日の出は一見の価値があります。天候をよくチェックしてぜひともお越しください。
【大雪渓までの沿道の風景、ヒルクライム】
それでは大雪渓に向かう沿道の様子をご覧ください。
かもしかゲレンデ内を行く − 綺麗な青空が広がる |
観光センターから県境や岐阜県側の畳平に向かう県道乗鞍岳線は、大きく3つのステージに分けられます。
1つ目は観光センターから三本滝ゲートまでの7km区間。勾配が4%程度と緩く、ウォームアップにちょうど良いステージ。2つ目はマイカー規制の始まる三本滝ゲートから位ヶ原山荘までの8km区間。勾配が8%ほどまで上がり、途中には10%を超える「通称 石畳」と呼ばれる激坂もあって、ヒルクライムらしいステージです。
画像のこちらは三本滝ゲートを過ぎてスキー場内を進んでいるところ。青空が広がり、ノリクラらしい雰囲気を感じられるステージです。
摩利支天付近 − 目指す山頂方面を一望 |
三本滝から3kmほど進むと、バス停がある摩利支天と呼ばれる場所があります。ここまでやってくると、山頂方面が一望できます。県道乗鞍岳線の中で、最も山頂から離れている場所なので、結構ゴールが遠くに感じられます。でも、心が折れないように頑張って〜!
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位ヶ原山荘 | 湧き水が止めたい! |
観光センターから15km、標高2350メートルの位ヶ原山荘に到着。山荘には冷たい湧き水が引かれてます。もちろん天然のミネラルウォーターですから、マズいわけがない!(笑)
頭からぶっかけて... | 最高に気持ちいい〜 |
関東甲信地方は平年より22日も早い6月29日梅雨明けしました。気温は18℃と決して高いわけではありませんが、なぜか今日は暑さを覚えるコンディション。火照った体をクールダウンさせるには冷たい湧き水を頭からかぶるのが一番!爽やかな表情がいいですね!
位ヶ原山荘での記念撮影 ★ウェルカムボード囲んでこんな感じがオススメ!★ |
位ヶ原山荘には日付入りの記念撮影用のウエルカムボードがあります。こんな感じで撮影するのがオススメですよ!
森林限界を超えて山岳風景へ |
さて、1番目のステージが三本滝まで、2番目のステージが位ヶ原山荘で、ここからはさらにギアを上げて3番目のステージへと進みます。位ヶ原山荘から先は森林限界となり山岳風景へと移り変わります。
残雪と新緑の織りなす唐草模様を振り返り |
今の時期は残雪と新緑の織りなす唐草模様が美しい季節。振り返って雄大な山岳風景を改めて見直してみます。この風景はあと1〜2週間程度で残雪がなくなりますから、しかと目に焼き付けてください。
残雪がなくなると、ハイマツの緑の絨毯も美しい |
「今日は来てよかった〜。こんな風景に巡り合えるなんて...」
足しげくノリクラに通っていても、残雪と新雪の風景に巡り合えるタイミングは本当に少ないんです。残雪がなくなると、ハイマツの緑の絨毯の季節に移り変わります。でも、これはまた別の美しさがあります。
そして、5号カーブと4号カーブには、ご覧のような雪の壁がまだ残っています。直接雪に触れることもできます。残雪の中のヒルクライムは、ここノリクラじゃないと体験できません。あと、2週間程度はご覧になれると思いますので、ぜひ、お早目にお越しください。
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雪壁が見られる5〜4号カーブは、ノリクラガイドマップ(春スキー 版)<対象時期:4月下旬〜6月末> で確認できます。右の画像のように、見どころをご案内しておりますので、ぜひ、ご覧下さい(ビューポイントのアイコンをクリックすると表示されます。
このほか、ノリクラガイドマップ 紅葉上部エリア版 などもありますので、ご参考になさってください。
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