ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.9(2018/07/07) C

 

 

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(Update:2018/07/12)

 

【畳平、お花畑】

畳平 − 乗鞍スカイライン通行止時は営業中止

こちらは畳平、この日は長野県側の県道乗鞍岳線は通行止めが解除されたものの、岐阜県側の乗鞍スカイラインが通行止めが継続されていました。この場合、長野県側から歩いて畳平に入ることはできますが、畳平は全くの無人でバスターミナル入口はシャッターも閉じられています。

このような日に、大雪渓までタクシー等でお越しになり、どうしても畳平に行きたいとのことで、歩いて畳平まで向かう方がたまにいらっしゃいますが、乗鞍スカイラインが通行止めの場合、畳平バスターミナルは営業されませんのでご注意ください。

 

大雨・濃霧・強風

一般の道路では雨量による通行規制のみですが、乗鞍スカイラインはそのほか、強風・積雪凍結でも通行止めが実施されます。また、濃霧時は自転車のみ通行規制が実施されます。

 

畳平お花畑 − 入口付近

さて、いつものように畳平お花畑の様子をお伝えします。昨年と比べて2〜3週間程度開花が早い状態が見られ、先週満開だったハクサンイチゲはすでにピークが過ぎつつある状態になっています。

 

ハクサンイチゲの見頃が続く ミヤマクロユリは満開に

こちらは入口付近のハクサンイチゲとミヤマクロユリ。入口付近は雪解けが遅いため、他のエリアよりもハクサンイチゲの進捗が遅く、まだ見頃が続いています。そして、ミヤマクロユリはほぼすべてが開花状態になっています。

 

さらに遊歩道の奥へと進みます。

 

周遊コース路入口付近
ミヤマキンポウゲ コイワカガミ

今週に入って、ミヤマキンポウゲが見頃を迎え始めました。また、所々でコイワカガミが群生しています。

 

一方、ハクサンイチゲは...

先週のハクサンイチゲ
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.8(2018/07/01) C
今週は枯れたものが多くなる

先週は綺麗な状態でしたが、今週は半数以上で花びらを落とした状態になっています。

 

ハクサンイチゲの群落が終わると、高山植物の種類が多くなってきます。

 

ハクサンイチゲに続く高山植物の開花はまだ ミヤマクロスゲ

ただ、今年はハクサンイチゲが異常に早い状態を見せているため、ハクサンイチゲが終わっても、そのほかの高山植物が間に合わないため、少し物足らない状態が感じられます。右はミヤマクロスゲ。やや地味ですが、これからもっと背が高くなり、草原のような雰囲気を見せてくれます。

鶴ヶ池周辺 コマクサ

さて、お花畑の中で、コマクサを探している方がいらっしゃいますが、残念ながら、お花畑の環境ではコマクサは自生しません。ご覧のような砂礫地にポツンポツンと咲いています。こちらは鶴ヶ池から大黒岳に向かう登山道周辺です。お花畑のすぐ隣ですが、ちょっとした環境の違いで、自生する場所が大きく異なります。なお、今年は例年以上にたくさん咲いていますので、すぐに見つけることができるはずです。

 

コイワカガミの群生 コマクサは群生しない

畳平お花畑にたくさん自生するコイワカガミとコマクサを見間違える方が多いようですが、ご覧のようにコマクサと見比べると、花の形はもちろんのこと、コイワカガミのように群生しないところも大きな特徴です。

 

<編集後記>

「自転車通行(ヒルクライム)は色々な注意が必要なんです」

県道乗鞍岳線や乗鞍スカイラインは、マイカー規制が実施され、バス・タクシー以外の自動車の通行がないことから、ヒルクライマーにとって安心して走行できる点が魅力です。

その点が強調されているのか、下りでかなりのスピードで下山走行するヒルクライマーがいらっしゃいます。ご自身は安全に走行しているつもりかと思いますが、ヘアピンカーブからいきなり飛び出てくると、対向するバス・タクシーの運転手はかなりびっくりします。また、ヘアピンカーブを曲がり切れずに対向車線まで飛び出す自転車もかなり存在します。ただ、バスの運転手さんは、カーブミラーに映る「迫りくる小さな存在」を見逃さないため事前回避されているようです。

また、気象条件によって、長野県側は通行可能でも、岐阜県側は自転車通行止めという場合があり、その時は三本滝ゲートにて情報が掲示され、警備員より通行止めの旨が案内されます。それでも、岐阜県側に下って行くヒルクライマーがいて、毎年、問題となっています。

一般の観光客が横ばい、または、減少傾向が見られる中、自転車での入山は毎年増加しています。増加に伴うトラブルはどの世界でもつきものですが、良い印象を持って他の入山者や関係者に迎えられる存在でありたいです。


 


 

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