ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.12(2018/07/28) A

 

 

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(Update:2018/08/02)

 

【大雪渓に到着】

気温12℃、先週より10℃も低い

大雪渓の気温は12℃、先週は22℃もありましたがから、今週は10℃も低い状況です。これほどまで気温が異なる場所は全国的に見てもそんなにないはずです。

本日、訪れたのはマイクロバスでお越しになったグループがほとんどでした。マイクロバスがあれば、天候が悪くなった時に一時避難することが可能ですから、ある程度天候がひどくてもお越しになるグループが多いようです。

 

雨の中をヒルクライム

今日は自転車の方はかなり少ない状況でしたが、こちらのお二人は昨日乗鞍スカイラインを走ったので、今日は反対側も制覇したいとのことでお越しになった模様。天候はさらに悪化する様子を見せ、とりあえず、目標が達成できたので、ここで転回して下山されました。

岐阜県側の乗鞍スカイラインが視界不良のため、自転車通行止めだった影響もあり、こんな天候でも、夕方までに27台の自転車が登ってきました。

 

コブ管理人、こんな天気でもコブメンテナンスに

そして、下山するもう一人はコブ管理人。どうやら、雪渓上部左側でコブのメンテナンスをやっていた模様。ただ、この天候で雪面が硬く、すべてのコブを手直しすることはできなかったtのことでした。

 

【雪渓下部 T】

昨年の大雪渓入口(雪渓下端部分)
2017ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.12(2017/07/29) A
今回の大雪渓入口(雪渓下端部分)
昨年より2週間早い雪解け

ここからはいつものように大雪渓の様子をお伝えします。大雪渓入口の雪渓下端部分の雪解けは昨年より2週間早い状況です。

 

昨年の大雪渓入口−車道との距離は62メートル
2017ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.12(2017/07/29) A
今回の大雪渓入口−車道との距離は推定70メートル

車道からの距離は先週64メートルですが、今週は濃霧のため正確に計測できないため、周囲の岩の状況から、推定で70メートルです。

 

登山道入口 登山道入口−隙間33メートル
昨年より2週早い雪解け

大雪渓入口から北へ50メートルほどの所に肩の小屋への登山道入口があります(肩の小屋口登山口)。車道との距離は33メートルで昨年より2週間早い雪解けです。

 

昨年の登山道の積雪(積雪区間41メートル)
2017ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.12(2017/07/29) A
昨年の登山道の積雪(積雪区間10メートル)
昨年よりやや遅い雪解け

肩の小屋への登山道は一部積雪区間が残っています。この先に見えるモーグルコースの岩までは10メートルほどですが、今日のようにバーンが硬いと注意が必要です。これまでの推移からだと、今週は完全に積雪がなくなってもよい状況でしたが、今週は雪解けがやや遅い状況が場所によって見られます。

先週の段階では昨年より2週間遅い雪解けでしたが、今週は雪解けスピードが遅く、昨年よりやや遅い程度になっています。

 

昨年のモーグルコースの岩
2017ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.12(2017/07/29) A
今回のモーグルコースの岩
昨年より1〜2週間早い雪解け

岩場がゴツゴツとしている大雪渓も、厳冬期以降はすべてのものが雪に閉ざされてしまいます。春になって雪解けが進んで最初に姿をあらわすのが、画像の中の左上に写るモーグルコースの岩です。ですから、モーグルコースの岩は、大雪渓の積雪量・雪解け状況を最も早く観測できるバロメーターとなります。7月になるとこの付近にモーグルコースが作成され、多くのスキーヤーが集まることから、モーグルコースの岩と呼称させていただいております。

先週の段階では、昨年より2週間早い雪解けでしたが、今週は雪解けスピードが遅く、昨年より1〜2週間ほど早い雪解けです。

 

昨年の石碑の岩
2017ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.12(2017/07/29) A
今回の石碑の岩

そして、モーグルコースの岩から南へ約100mほどのところに、大雪渓で二番目に姿をあらわす岩があります(石碑の岩)。

 

チングルマの実(綿毛) − 雨粒がキラキラと輝く姿に見入ってしまう

こちらは毎年定点でお伝えしている石碑の岩にあるチングルマ。先週は風車状態の綿毛を見せてくれましたが、今週はそれらがすべて開花して、雨に濡れてしっとりとし、また、雨粒がキラキラと輝いています。高山植物に興味のない方でも見入ってしまう光景でしょう。昨年より2週間早い状態です。

 

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