ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.15(2018/08/18) B

 

 

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(Update:2018/08/23)

 

【雪渓上部 T】

雪渓上部全景
全体的に昨年より3週間早い雪解け

それでは雪渓上部の様子をお伝えします。雪解けが進むと中央から尾根が縦に伸びて、雪渓上部を左右に分断します。右側での滑走は8月下旬〜9月上旬まで。左側は9月下旬から10月上旬まで滑走可能ですが、左側はかなりの急斜面で、下が岩場になっていますので、雪渓での滑走に慣れた上級者のみとなります。

中央部分の岩の大きさや上端の高さなどは昨年とほぼ同じですが、全体の面積では昨年より3週間早い雪解けを見せています。

 

雪渓上部の下端部分

こちらは雪渓上部の下端部分。

 

雪渓上部下端 −昨年より2週間早い雪解け

雪渓上部の下端の位置は先週より11メートル上昇し、昨年より2週間早い雪解けを見せています。

 

畳の岩 − 昨年より1週間早い状況

畳が貼りついている岩があって、今週になって畳が貼りついている部分が出てきました。昨年、及び、2014年より1週間早く、2015年より4週間も早い状況です。ただ、この付近は年によって状況が大きく異なっている模様です。

 

雪渓上部右側 鉄塔土台(赤丸部分) −土台まで39メートル
ほぼ昨年並み

左の画像は雪渓上部右側、中斜面が続き、ポールレッスンが盛んに行われるエリアです。そして、雪渓上部右側エリアの下部、ちょうど雪渓中段につながる位置にある鉄塔土台です。雪渓から土台まで39メートル離れ、ほぼ昨年並みの状況です。

 

ポール練習やモーグルで利用される

雪渓上部右側では、ポールを使った練習と、新たなモーグルラインが作られていました。

 

今年はスプーンカットがなく整備しやすい 整備しながら撮影に大忙し

毎週、ジュニアの始動をされているこちらの方。コース整備もご自身で行い、「今年はスプーンカットが少なく、整備しやすい」と、おっしゃっていました。例年よりも日中の日差しが強く、夜間の冷え込みが例年よりも少ないことが要因でしょうか?

練習に励むジュニアに対し、「都会の人たちは、時間もお金も使って、この緑・自然を見に来る。お前たちは毎日緑が見えるから環境だから、わかんないかもしれないが...」
雪上で練習できる環境についても同じことが言えるかもしれません。毎週ノリクラにやってきて練習ができる環境は、当たり前のものではなく、非常に特別なものなんです。

 

モーグルコース

雪渓上部を左側・右側に分ける尾根がありますが、その尾根沿いにモーグルコースが作成されました。

 

19コブ×66メートル
(ピッチ:3.5メートル)

コースの長さは19コブ×66メートル(ピッチ:3.5メートル)で、隣の雪渓上部左側のモーグルコースよりもコブの形が縦になっていて、モーグラー向きの形状になっています。

 

雪渓上部右側の上端部分 − 昨年よりやや早い雪解け

こちらは雪渓上部右側の上端部分。先週より17メートル下がって、昨年よりやや早い雪解け。

 

雪渓上端から下端まで200メートル

雪渓上端から雪渓下端までの距離は200メートル。2017年は255メート、2016年は先々週の段階で雪解けが完了し、2015年は220メートル、2014年は175メートル、2013年は250メートル、2012年は207メートル、2011年は185メートル、2010年は207メートル、2009年は170メートル、2008年は193メートルでした。

 

【雪渓上部 U、モーグルコース】

昨年の雪渓上部左側
2017ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.15(2017/08/17) B
今回の雪渓上部左側
昨年より横幅・下端部分の積雪が少なく急斜面

こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアです。

大雪渓エリアの中でも最も遠方に位置することから、他のエリアが滑走可能なこの時期は訪れる方は少ない状況です。しかし、今後、他のエリアが滑走できなくなって、雪渓上部左側しか滑走できなくなる8月下旬頃になると、冷え込みの影響からバーンは硬くなってきて、スプーンカットのほか、大きな氷の柱が一面に現れ、初心者の滑走は困難な状況になって行きます。さらに、雪渓上部左側は他のエリアよりも急斜面であることに加え、バーン下部は全面岩場であるため、滑落すれば大怪我となる可能性もあります。

昨年と比べて、上端付近やモーグルコースのある北寄り部分の積雪に大きな差はないものの、横幅や下端部分で極端に積雪が少なく、中央部分が急斜面になっている点が目立ちます。

 

昨年の落書きの岩(9月下旬)
2017ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.20(2017/09/23) B
今回の落書きの岩 − 昨年より5週間早い雪解け
★下端部分は昨年より1ヶ月以上も早い雪解け★

こちらは下端部分。下端部分は落書きの岩の上方30メートルのところにあり、昨年より5週間早い雪解けを見せています。下端の位置に関しては1ヶ月以上も早い雪解けですが、上端や横幅などは、昨年とほぼ同じか1週間程度早い雪解け状態です。

 


拡大

モーグルコース モーグルコースの左側は斜面が落ち込んでいる(赤丸部分)
新たなコース作成に問題

下端部分の積雪状況を基準に考えると、5週間も早い雪解け状況ですが、北寄り部分の積雪は例年よりやや少ない程度ですから、モーグルコースは、例年と比べて落書きの岩の北側にあります。

右の画像をご覧になるとお分かりかと思いますが、モーグルコースの南側(左側)は斜面が落ち込んでいます。現在のモーグルコースがある箇所の斜度が31度ですから、それより更に急斜面になります。今後、雪解けに伴い新たなモーグルコースを作り直す必要が生じますが、安全に滑走できるか若干不安があります。もし、安全性を重視するのであれば、一番南側にコースを作成することになります。

 

今日も多くのモーグラーがお越しになっていました。北側から岩場が迫ってきていますが、おそらく、来週まではほぼ変わらず滑走可能かと思います。

 

18コブ×66メートル(ピッチ:3.7メートル)

ラインの長さは18コブ×66メートル(ピッチ:3.7メートル)で斜度31度。雪渓上部右側のモーグルラインと比べて振り幅が大きく、基礎系向きのラインになっています。

 

こちらは雪渓上端部分。

上端部分 − 昨年より1週間早い雪解け 上端から下端まで103メートル
昨年より3週間早い雪解け

上端部分は昨年より1週間早い雪解け。また、上端から下端までの距離は103メートルで昨年より3週間早い雪解けです。

2017年は147メートル。2016年は53メートル、2015年は188メートル。2014年は137メートル。2013年は160メートル、2012年と2011年は147メートル、2010年は125メートル、2009年は125メートル、2008年は151メートル、2007年は150メートルでした。

 

お昼休みはやっぱりビール!

正午の気温は14℃と肌寒さを感じるほどですが、やはり、お昼休みに欠かせないのがビール!やっぱりこれがないとね!(笑)

 

雪渓上部左側での滑走は常連者のみ可能

雪渓上部左側の滑走は、10月上旬まで滑走可能です。ただし、状況をよく把握した常連者に限ります。

 

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