ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.15(2018/08/18) C

 

 

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(Update:2018/08/23)

 

【畳平、お花畑】

畳平バスターミナル − 下りシャトルバスを待つ

こちらは畳平バスターミナル。15時05分乗鞍高原雪の下りシャトルバスを待つ行列。かなり長いように見えますがこの便は4台でした(多い時には8台前後になります)。今年のお盆期間中は天候が芳しくなく、それほどの混雑はありませんでした。

この日の畳平の最高気温は11時に観測された15.6℃。長袖がないと寒い気候ですので、必ず防寒着をご持参ください。

 

畳平お花畑 大半の高山植物が終了

こちらは畳平お花畑。もうほぼ大半の高山植物が終了しています。

 

石垣に咲くのはコウメバチソウ ミヤマアキノキリンソウ

入口の石垣に咲くのはコウメバチソウ。そして、階段の隣にはミヤマアキノキリンソウが咲いています。

 

綺麗に咲いているのは入口階段30段目まで!

花が咲いているのは、実はここまで!左の階段を上から30段まで降りたところまでのごく限られたエリアしかありません。

 

それでも何とか咲いている花を探してみると...

 

イワギキョウ コウメバチソウ ミヤマクロユリの実

イワギキョウとコウメバチソウは何とか見つけることができました。右の画像はミヤマクロユリの実です。

 

更に奥に進むと...

 

オンタデは枯れちゃいました ミヤマアキノキリンソウの花は終了
チングルマの綿毛(実) ヨツバシオガマの実

枯れてしまったものや、実をつけたものしか見つけることができません。

 

トウヤクリンドウも枯れ始める ススキの穂が開き秋の装い

2週間前あたりから咲き始めたトウヤクリンドウはまだ残っているものの、花の先端から枯れ始めています。そして、ススキも穂が開き、完全に秋の装いとなっています。

 

畳平お花畑の高山植物は終了へ

7月初めよりお伝えした畳平のお花畑の様子は今回で終了させていただきます。

 

<編集後記>

「今年の雪渓の状態」

乗鞍大雪渓の雪解け状況は、例年1〜2週間程度の違いはあっても、年ごとの違いはそれほど大きなものではありません。海外では年ごとに非常に大きな差がある場所もあるとのことで、乗鞍大雪渓の年ごとの雪解け状況の差が、高山植物などへ大きく影響しているとは考えにくい状況かと思います。

その中でも、大雪渓の中央付近に相当する雪渓上部右側の下端部分と、大雪渓の左上に当たる雪渓上部左側の下端部分に関しては、年ごとの差が比較的大きな場所で、今年はそれに加えて、雪渓上部左側の下端部分は特に目立っています。また、雪渓上部左側は上端は例年と変わりないため、1ヶ月近く雪解けの早い下端部分との差が大きく、雪渓上部左側の傾斜は、例年よりも急斜面になっています。

また、モーグルコースの南側に当たる雪渓上部左側の中央部分は、春先の積雪期の降雪が少なかったことから、斜度の落ち込みが激しく、今後、モーグルコースはラインを中央寄りに移して行くことと思われますが、より一層の注意が必要となります。

昨今の天気予報で、「これまでの経験が役に立たない異常気象」ということをよく耳にしますが、今年はその状況が当てはまるのかもしれません。雪渓上部左側は晩夏から秋にかけてがメインステージで、雪質が日によって大きく変化します。しかし、今年は過去の経験以上の状況も考慮しながら、滑走する必要があるかもしれません。


 


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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