ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.16(2018/08/25) A
【雪渓下部、雪渓中段】
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先週の雪渓下部 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.15(2018/08/18) A |
今回の雪渓下部 |
ここからはいつものように大雪渓の様子をお伝えします。雪解けが進んで、ごくわずかしか残っていません。
大雪渓入口のウラジロナナカマド − 実が赤くなってきた、例年よりやや早い |
こちらは大雪渓入口のウラジロナナカマドの実。ご覧のように赤くなり始めました。例年よりやや早い状況です。今年の高山植物・山野草は何もかもが早く進んでいます。
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昨年の雪渓下部(長さ20メートル×横幅27メートル) 2017ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.16(2017/08/25〜26) A |
今回の雪渓下部(長さ15メートル×横幅5メートル) 昨年よりやや早い雪解け |
雪渓下部の大きさは、長さ15メートル×横幅5メートルまで縮小し、昨年よりやや早い状況です。
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昨年の大雪渓入口(車道まで77メートル) 2017ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.16(2017/08/25〜26) A |
今回の大雪渓入口(車道まで78メートル) |
車道からの距離は78メートルで、今週は昨年と同じ状況です。
来週には完全に消滅 |
来週には完全に消滅し、最終的に昨年と同じ状況で終了することになりそうです。
石碑の岩 |
こちらは大雪渓で二番目に姿を現す石碑の岩。
チングルマ − 紅葉が始まる |
こちらは毎年定点でお伝えしている石碑の岩にあるチングルマ。綿毛がなくなり、大きな変化はありませんが、よく見ると紅葉が始まっています。
大雪渓では高山植物の季節がまだ続く |
高山植物の紅葉は色合いがかなりはっきりするのが特徴で、チングルマやミヤマキンバイ、ウラシマツツジなどは目立つ存在です。先ほどのチングルマのように少しずつ紅葉が進みつつありますが、大雪渓ではまだまだ高山植物の季節が続いています。
チングルマの実 | ミヤマアキノキリンソウ |
チングルマの花はさすがにもうありませんが、きれいな綿毛があちこちで見られ、ミヤマアキノキリンソウの見頃が続いています。
ウサギギク |
こちらはウサギギク。この中に完全に咲いたものと、まだ完全に咲いていないものがあるんです。
完全に咲いていないもの ★中央部分がまだ咲いていない★ |
完全に咲いたもの ★すべて咲いています★ |
左はまだ完全に咲いていませんが、右は完全に咲いています。真ん中の頭頂花は周辺から中央に向かって順番に咲いて行きます。同じような現象はヒマワリでも見られますので、じっくり観察してみてください。
雪渓中段全景 | 長さ15メートル×横幅5メートル 昨年よりやや早い雪解け |
こちらは雪渓中段。雪渓下部の北端のモーグルコースの岩と南端の石碑の岩の間を上がったエリアで、雪渓上部の雪渓下部を結ぶ緩斜面です。積雪は中央の大岩の北側だけ残っています。大きさは長さ15メートル×横幅5メートルで、昨年よりやや早い雪解け状況です。
来週にはおそらく消滅 |
もしかすると、来週まだ残っているかもしれませんが、おそらく、消滅すると考えられます。
【雷鳥の親子】
悪天候を好む動物とは |
今日は濃霧・強風・豪雨とひどい天気の一日でした。こんな悪天候を好む動物といえば...
雷鳥(親鳥・雌) | 雷鳥(雛) |
雷鳥です。メスの親鳥が5〜6匹のひなを連れていました。左の足環がついてものは親鳥、右の足環のついていないものが雛です。こちらの雛たちはこの時期としてはかなり成長していると思われ、親鳥と変わらない大きさになっています。
雷鳥の子育てはもうしばらく続く |
ノリクラでは全ての雷鳥に足環が付けられ、個体調査が実施されています。おそらく、こちらの雛たちも、初冬を迎える10月末までには取り付けられるものと思われます。
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