ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.17(2018/09/01) B

 

 

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(Update:2018/09/06)

 

【雪渓上部 T】

雪渓上部全景
場所によっては昨年より1ヶ月以上早い雪解け

それでは雪渓上部の様子をお伝えします。雪解けが進むと中央から尾根が縦に伸びて、雪渓上部を左右に分断します。右側での滑走は8月下旬〜9月上旬まで。左側は9月下旬から10月上旬まで滑走可能ですが、左側はかなりの急斜面で、下が岩場になっていますので、雪渓での滑走に慣れた上級者のみとなります。

雪渓上部右側は昨年より1週間早い程度にすぎませんが、雪渓上部左側は場所によっては、昨年より1ヶ月以上早い雪解け状況になっています。

 

雪渓上部右側 上下に分かれる − 昨年より1週間早い雪解け

こちらは雪渓上部右側、中斜面が続き、ポールレッスンが盛んに行われるエリアです。かなり積雪が少なくなり、右の画像のように上下に分かれ、昨年より1週間早い雪解けです。

 

上の部分 − 長さ15メートル×幅23メートル

こちらは上の部分、長さ15メートル×幅23メートル。滑走できる状態ではありません。

 

下の部分 − 長さ5メートル×幅10メートル

そして、こちらは下の部分、左の画像では、右上に上の雪渓が若干写っています。大きさは長さ5メートル×幅10メートル。おそらく、次週末には上の部分も下の部分もなくなると考えられます。

 

【雪渓上部 U】

昨年の雪渓上部左側 今回の雪渓上部左側
上端は昨年より2週間早く、横幅・下端は1ヶ月以上早い

こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアです。

大雪渓エリアの中でも最も遠方に位置することから、他のエリアが滑走可能なこの時期は訪れる方は少ない状況です。しかし、今後、他のエリアが滑走できなくなって、雪渓上部左側しか滑走できなくなる8月下旬頃になると、冷え込みの影響からバーンは硬くなってきて、スプーンカットのほか、大きな氷の柱が一面に現れ、初心者の滑走は困難な状況になって行きます。さらに、雪渓上部左側は他のエリアよりも急斜面であることに加え、バーン下部は全面岩場であるため、滑落すれば大怪我となる可能性もあります。

昨年と比べて、上端付近は昨年より2週間程度早い状態に過ぎませんが、横幅や下端部分で極端に積雪が少なく、昨年より1ヶ月以上早い雪解けを示し、中央部分が急斜面になっている点が目立ちます。

 

今回の落書きの岩 − 雪渓下端まで53メートル
すでに昨年10月末よりも遠くなっている
2017年の落書きの岩(10月上旬、44メートル)
2017ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.22(2017/10/07) B
2016年の落書きの岩(8月中旬、55メートル)
2016ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.14(2016/08/13〜15) C

こちらは下端部分。下端部分は落書きの岩の上方53メートルのところにあり、すでに昨年の10月末よりも遠くなってしまいました。ちなみに積雪の少なかった2016年のお盆の頃と同じ状態です。下端の位置に関しては1ヶ月以上も早い雪解けですが、上端や横幅などは、昨年とほぼ同じか2週間程度早い雪解け状態です。

 

北寄り部分 先週作成のモーグルコースはすでに滑走不能

こちらは先週まで滑走していた北寄り部分。先々週まで滑走していたモーグルコースが雪解けで消滅したため、先週新たに作成されましたが、それも雪解けで滑走できない状態になってしまいました。

 

上端部分 − 昨年より2週間早い雪解け

こちらは上端部分。上端部分は昨年より2週間早い雪解けで、先週と大きく変わっていません。

 

上端から下端まで60メートル
すでに昨年の10月末よりも短くなった

しかし、上端から下端までの距離は60メートルで、すでに昨年の10月末よりも短くなっています。

なお、2017年は110メートル。2016年は20メートル、2015年は150メートル。2014年は106メートル、2013年は125メートル、2012年は88メートル、2011年は111メートル、2010年は81メートル、2009年は96メートル、2008年は120メートル、2007年は85メートルで、2016年に次いで短い状態となっています。

 

中央部分は急斜面のため滑走不能

さて、雪渓上部左側の中央部分は、斜度の落ち込みがひどく、場所によっては40度以上の急斜面のため滑走できないため、北寄り部分の滑走ができなくなった場合は、南寄り部分まで移動することになります。

 

南寄り部分

こちらが南寄り部分。斜度は25〜30度くらいです。

 

上端

上端から下端まで75メートル、滑走距離40メートル

ただ、南寄り部分も例年よりも面積が狭く、最長で75メートルありますが、下の25メートル程度は斜度がきつく滑走が困難なため、実質40メートル程度しかありません。また、横幅も3レーン程度取れればよいくらいです。なお、雪解けが早かった2016年の8月上旬くらいの積雪です。

 

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