ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.18(2018/09/08) @

 

 

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(Update:2018/09/13)

 

9月4日(火)に関西地方を直撃した台風21号。台風の東側に当たる東海地方には夕方から夜にかけて最も接近し、台風が通過した翌日9月5日(水)になるとその被害が明らかとなってきました。

岐阜県側の乗鞍スカイラインでは夫婦松にある事務所が停電、道路上には倒木があって通行止め。長野県側の県道乗鞍岳線はさらにひどく、倒木数か所に加え、三本滝ゲートの先では土砂倒木が道路に流出し、パトロールすらできない状況。復旧の見通しが全く立たない状況でしたが、9月5日(水)夕方までには土砂撤去が完了し、9月6日(木)に土砂の再流出を防止するための復旧工事が行われ、9月6日(木)夕方には通行止解除されました。しかし、9月8日(土)には復旧箇所のすぐ隣で再び土砂崩れが発生する事態となり、こちらは当日夕方には土砂撤去・復旧工事が完了し、翌日には通行できるようになりました。紅葉シーズンが間近に迫る中、迅速な対応はありがたいことです。

さて、紅葉ですが、今週はほとんど進展がありません。今回の台風の影響は現時点では表面的にはわかりませんが、今後、見頃の時期になって現れる可能性が高く、心配なところです。なお、前回より紅葉情報を始めております。まだ、見頃には至っておりませんが、紅葉の進み具合を昨年と比較しながら観察することで、訪れるべき日程を調整していただけたらと思います。


◎ 今回の目次

Page-1 : 【観光センター前駐車場】       【三本滝までの沿道の風景】
Page-2 : 【三本滝ゲート、土砂崩れ再び..】       【台風の影響は登山道にも(鳥居尾根に向かう登山道)】
Page-3 : 【紅葉情報−大雪渓付近(標高2600〜2700m付近)】       【紅葉情報−宝徳霊神〜位ヶ原付近(標高2500m付近)】       【紅葉情報−冷泉小屋〜摩利支天付近(標高2220〜2000m付近)】       <編集後記>「乗鞍フォーラムの感想」

●参考資料●
(紅葉情報) − 紅葉総合INDEX
(周辺地図) − ノリクラガイドマップ(紅葉上部エリア版)ノリクラガイドマップ(紅葉下部エリア)  ノリクラガイドマップ (春〜夏スキー大雪渓・山頂版)     ノリクラガイドマップ県道乗鞍岳線版  
(シャトルバス・マイカー規制) − 乗鞍岳マイカー規制・乗り換え駐車場・シャトルバス情報   
 ノリクラガイドマップ(県道乗鞍岳線 シャトルバス乗換駐車場 版)

 

 

 

【観光センター前駐車場】

観光センター前駐車場

早朝6時の観光センター前駐車場。この時点では天候は小雨。ただ、昨晩はまとまった雨が降り、今は小康状態といったところでしょうか?

 

雨のため、駐車台数は少ない シャトルバス − 乗鞍スカイライン通行止めのため運休

この天候ですから、観光センター前駐車場にお越しの台数もかなり少ない状況。そして、岐阜県側の乗鞍スカイラインは昨晩の大雨の影響により、通行止めとなり、岐阜県側のシャトルバスはもちろんのこと、観光センターから出発する長野県側のシャトルバスも合わせて運休となっています。

 

駐車場警備員の待機テント − 台風で倒れたシラカバに押しつぶされた

4日(火)の夜から5日の明け方にかけて通過した台風21号の影響は思ったよりも大きく、観光センター周辺でも倒木があり、警備員が待機するテントも倒れたシラカバに押しつぶされたとのこと..。台風の進路から離れていたものの、当地域が台風の東側に位置していて、台風の移動速度が非常に早かったことが相乗的に影響したものと考えられます。今回の台風はこれ以外にもたくさんの爪痕を残しています。

 

タクシー、シャトルバス運休時の唯一の交通手段

シャトルバスは運休ですが、県道乗鞍岳線は問題なく通行できる状態。このようなケースは結構あって、こんな時はタクシーの出番!さっそく登山者を乗せて山頂方面に向かいます。ただ、紅葉シーズンなど、来場者が多い時は、タクシーだけでは到底対応できず、以前のように大雪渓折り返し運行を実施していただきたいところです。

 

7時30分頃より激しい雨 − 梅雨末期のような降り方

これまで小康状態だった天候は7時30分頃より、激しい降り方を見せるようになってきました。いつもなら長くて20〜30分で収まるものの、今回は1時間程度は継続いたしました。このところ、梅雨末期のような激しい雨が短時間に降るということが多く、7月の猛暑から現在に至るまで、今年は例年とは違った天候が続いています。

このような大雨に見舞われると、県道乗鞍岳線はいたるところで道路わきの斜面から無数の滝が出現することでしょう..。

 

今日はこの後どうしよう〜 ノリクラは雨でも楽しめる要素が少ない

観光センターまで来たものの、大雨でしかもシャトルバスは運休。さてこの先どうしようと思案する方もたくさんいらっしゃいます。ノリクラは雨の日に楽しめる場所がほとんどない所が難点。

ノリクラにお友達を連れてくるにしても、団体客のツアーを組むにしても、突然雨が降り出して計画を変更しようした場合、雨の日でも楽しめる要素がないと、旅行計画の中にノリクラを組み入れることが困難となることも多いかと思います。

 

【三本滝までの沿道の風景】

それではここからは三本滝ゲートに向かう沿道の様子をお伝えします。

 

昨年の鈴蘭バス停のカエデ
2017ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.18(2017/09/09) @
今回の鈴蘭バス停のカエデ
昨年より色づきがはっきりしている

ノリクラで一番早く紅葉を始めるのは、鈴蘭バス停のカエデ。昨年よりも色づきが早い傾向ですが、例年と比べも色合いがはっきりしています。

 

沿道の木々 − 少しずつ色合いに変化が

乗鞍高原の紅葉は10月中旬頃が見頃ですが、少しずつ色合いの変化が始まっています。

 

ツリバナの紅葉 実は5裂に分かれる

その中で一番きれいに色づいているのがツリバナ。ちょうど実がぶら下っていましたが、こちらは実が5裂に割れています。4つに分かれるヒロハツリバナがありますが、葉の形ではほとんど見分けはつきません。

このほか、これからヤマウルシが綺麗に色づいてくると思います。早くも紅葉の季節が楽しみです。

 

今回の鈴蘭橋 紅葉を迎えた鈴蘭橋(10月中旬)
2014ノリクラ雪渓カレンダーVol.24(2014/10/18〜19) D

ノリクラの紅葉エリアは標高2700メートルの大雪渓から標高1500〜1400メートルの乗鞍高原まで広がり、9月中旬の大雪渓から、10月末の乗鞍高原まで、1ヶ月半もの長期間楽しむことができます。しかし、各エリアの紅葉は長くて2週間、本当に良い状態のピーク期間は1週間もない状態。そのため、事前にいつが良いのかどこが良いのか下調べしておく必要があります。

 

今回の休暇村〜三本滝間 紅葉を迎えた休暇村〜三本滝間(カラマツ、10月下旬)
2014ノリクラ雪渓カレンダーVol.25(2014/10/25〜26) D

乗鞍の紅葉情報をまとめた 紅葉情報INDEX から当WebSiteのすべての紅葉情報へアクセスでき、その中に、乗鞍の紅葉を大まかに把握するには、乗鞍紅葉情報 は初めての方にお勧めです。

また、撮影ポイントについては、ノリクラガイドマップ(紅葉上部エリア版)ノリクラガイドマップ(紅葉下部エリア) をご覧ください。県道乗鞍岳線沿線のビュースポットが地図上で把握できるようになっております。また、撮影当時のノリクラ雪渓カレンダーにもリンクされていますので詳細な状況の把握も可能です。紅葉撮影にお越しの際には一度ご確認ください。

 

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