ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.21(2018/09/29) @

 

 

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(Update:2018/10/04)

 

紅葉シーズンが始まって1週間が経過しました。平地の紅葉と違って、森林限界以降の紅葉は特に寿命が短く、大雪渓・位ヶ原は1週間程度しかありません。そのため、上部エリアの紅葉はもう終わりに近い状態かと思われましたが意外と残っていて、まだ見頃が続いています。そして、中腹の冷泉〜摩利支天がピークの輝きを見せ、本当に良い状態なんですが、今回もあいにくの雨、そして、これから台風24号の影響が強くなり、一気に枯れ落ちてしまう可能性がかなり高いです。美しいものはそれだけ儚いというわけでもあります。

なお、9月初めより開始している紅葉情報は4ページ目からご覧になります。紅葉の進み具合を昨年と比較しながら観察することで、訪れるべき日程を調整していただけたらと思います。

ノリクラのグリーンシーズンも残すところあと1ヶ月。まだまだ、いろいろな変化を楽しませてくれますので、目が離せません。最後までしっかり見届けてください。


◎ 今回の目次

Page-1 : 【観光センター前駐車場】        【大雪渓までの沿道の風景 T(観光センター〜三本滝)】
Page-2 : 【大雪渓までの沿道の風景 U(三本滝〜大雪渓)】       【大雪渓に到着、雪渓下部】
Page-3 : 【雪渓上部】
Page-4 : 【紅葉情報−大雪渓付近(標高2600〜2700m付近)】       【紅葉情報−宝徳霊神〜位ヶ原付近(標高2500m付近)】
Page-5 : 【紅葉情報−位ヶ原山荘付近(標高2350m付近)】       【紅葉情報−冷泉小屋〜摩利支天付近(標高2220〜2000m付近)】       【紅葉情報−摩利支天〜三本滝(標高2000〜1800m付近)】       <編集後記>「今シーズンも残すところあと1ヶ月。ノリクラの秋は市街地の冬と同じ。」

●参考資料●
(紅葉情報) − 紅葉総合INDEX
(周辺地図) − ノリクラガイドマップ(紅葉上部エリア版)ノリクラガイドマップ(紅葉下部エリア)  ノリクラガイドマップ (春〜夏スキー大雪渓・山頂版)     ノリクラガイドマップ県道乗鞍岳線版  
一の瀬大カエデの行き方(2016ノリクラ 雪渓カレンダー  Vol.20(2016/09/24〜25) @【一の瀬大カエデへの行き方】)
(シャトルバス・マイカー規制) − 乗鞍岳マイカー規制・乗り換え駐車場・シャトルバス情報    ノリクラガイドマップ(県道乗鞍岳線 シャトルバス乗換駐車場 版)

 

 

 

【観光センター前駐車場】

観光センター前駐車場

早朝6時の観光センター前駐車場。4週連続で雨の朝から始まります。気温は10℃、寒さはありません。この週末は沖縄に接近している台風24号が本州南岸にある秋雨前線を刺激して雨になり、また、日曜日から月曜日にかけて本州を縦断して行く状況のため、お越しの方もまばらです。

 

9月に入って土曜日は雨ばかり

8月の晴天・猛暑から一転して、9月は雨ばかりが続き、今年は異常気象を肌で感じる一年です。今朝の雨は4時過ぎから降り始めたばかりで、山頂方面はまだうっすらと確認でき、台風の影響は感じられません。

 

軒先で出発の準備 シャトルバス始発便

雨の降り方はさほど強いものではなく、シャトルバス始発便に乗車しようとされる方が観光センターの軒先で出発の準備をされています。それぞれ色とりどりのレインウェアを着用され、カラフルな雰囲気。

 

大半が登山客 台風、せっかくの紅葉が心配

今日のシャトルバスはBダイヤのため、始発の6時10分便の次は8時便。そのため、始発便に間に合うように急いで準備された方もいらっしゃった模様。

「せっかく紅葉が綺麗になってきているのに台風が来てしまうと残念ですね」と、車掌さん。紅葉が始まる前の葉が青いうちは、風が強くても落葉することはほとんどありませんが、紅葉が進んで来ると、葉が落ちやすい状態となり、おそらく、今回の台風で上部エリアの紅葉は完全に終了してしまうと考えられます。

 

【大雪渓までの沿道の風景 T(観光センター〜三本滝)】

それではここからは大雪渓に向かう沿道の様子をお伝えします。

 

昨年の鈴蘭バス停のカエデ
2017ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.21(2017/09/30) @
今回の鈴蘭バス停のカエデ

ノリクラで一番早く紅葉を始めるのは、鈴蘭バス停のカエデ。先週よりも色合いは濃くなっているものの大きな変化はありません。また、これまでは昨年よりも色づきが早く進んでいましたが、今週は進み方が遅いため、昨年より色付きが遅い状況になっています。

 

一の瀬園地

そして、ノリクラでカエデといえば、一の瀬の大カエデ...

 

先週の一の瀬大カエデ
ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.20(2018/09/22) @
今回の一の瀬大カエデ
先週からあまり変化はない

頭頂部の色合いが先週よりも濃くなってきたものの、全体的には先週と大きな違いはありません。

 

2015年の一の瀬大カエデ
2015ノリクラ雪渓カレンダー
Vol.22(2015/10/03〜04) G
2016年の一の瀬大カエデ
2016ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.21(2016/10/01〜02) @
2017年の一の瀬大カエデ
2017ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.21(2017/09/30) @

過去3年間の様子から見ると、2017・2016年よりも今年は色づきが早いものの、2015年よりも遅く、特別に今年の色付きが早いわけではなさそうです。一の瀬大カエデの見頃は例年10月中旬過ぎです。

なお、一の瀬大カエデの方は、2016ノリクラ 雪渓カレンダー  Vol.20(2016/09/24〜25) @【一の瀬大カエデへの行き方】 に掲載しておりますのでご覧下さい。

 

上部エリアの紅葉は急速に色づきが始まり、見頃・ピークに至るまで2週間から3週間程度ですが、山麓の乗鞍高原は色づきが始まってから見頃になるまで、1ヶ月近くかけてゆっくり進みます。乗鞍高原の見頃は10月中旬頃で、まだ2週間ほどありますが、見頃に近い色合いのものも一部で見られるようになってきました。

 

ミズナラも黄色く貼り始めた どんぐりも実ってきました

乗鞍高原の紅葉で、温かみのある黄色に包むのはミズナラ。ご覧のように黄色くなっているのがはっきりとわかるようになってきました。そして、どんぐりも地面にたくさん落ち始め、秋への準備が着々と進んでいます。

 

シラカバ 色づき始めると落葉も始まってしまう

黄色く色づく樹木にはミズナラのほかにシラカバがあります。ただ、シラカバは紅葉が始まるとすぐに落葉が始まり、きれいに黄色く染まっているシラカバにはなかなかお目にかかれません。

 

今回の鈴蘭橋 紅葉を迎えた鈴蘭橋(10月中旬)
2014ノリクラ雪渓カレンダーVol.24(2014/10/18〜19) D

ノリクラの紅葉エリアは標高2700メートルの大雪渓から標高1500〜1400メートルの乗鞍高原まで広がり、9月中旬の大雪渓から、10月末の乗鞍高原まで、1ヶ月半もの長期間楽しむことができます。しかし、各エリアの紅葉は長くて2週間、本当に良い状態のピーク期間は1週間もない状態。そのため、事前にいつが良いのかどこが良いのか下調べしておく必要があります。

 

今回の休暇村〜三本滝間 紅葉を迎えた休暇村〜三本滝間(カラマツ、10月下旬)
2014ノリクラ雪渓カレンダーVol.25(2014/10/25〜26) D

乗鞍の紅葉情報をまとめた 紅葉情報INDEX から当WebSiteのすべての紅葉情報へアクセスでき、その中に、乗鞍の紅葉を大まかに把握するには、乗鞍紅葉情報 は初めての方にお勧めです。

また、撮影ポイントについては、ノリクラガイドマップ(紅葉上部エリア版)ノリクラガイドマップ(紅葉下部エリア) をご覧ください。県道乗鞍岳線沿線のビュースポットが地図上で把握できるようになっております。また、撮影当時のノリクラ雪渓カレンダーにもリンクされていますので詳細な状況の把握も可能です。紅葉撮影にお越しの際には一度ご確認ください。

 

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