ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.21(2018/09/29) A

 

 

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(Update:2018/10/04)

 

【大雪渓までの沿道の風景 U(三本滝〜大雪渓)】

三本滝ゲート かもしかゲレンデ

観光センターから7km先の三本滝ゲート。ここからマイカー規制が始まります。7時の気温は9℃、雨は小降りとなって、雲間に青空が見える状況。三本滝ゲートの隣にかもしかゲレンデがあります。かもしかゲレンデから休暇村方面にはカラマツ林が広がっています。松の仲間は紅葉しない常緑樹ですが、その中で唯一紅葉し落葉するのがカラマツ。

カラマツは、木材増産の政策から日本各地で戦前に植林されていて、ノリクラでも数多く見られる樹木になっています。カラマツの紅葉が進む10月中下旬になると、山一つがすべて黄色く染まるところもありますが、そのような理由から植生が単一になっているためです。

 

かもしかゲレンデ〜摩利支天間 三本滝上

先週の紅葉前線は摩利支天の上にある29号カーブ先の直線区間付近でしたが、今週はさらに下って、三本滝の滝上あたりまで紅葉が進んでいます。

 

29号カーブ上の直線区間

こちらが29号カーブ上の直線区間。先週はまだ青々としていたダケカンバがしっかり黄色く色付いています。

 

直線区間から荒田沢橋までは紅葉の回廊に − 今週はピークの色合い

この直線区間から28号カーブを経て荒田沢橋までの1km弱程度の区間は、沿道を紅葉する木々が取り囲んでいて、紅葉の回廊が作り出されます。今週はほぼピークの色合いを見せていて、この区間はぜひとも歩いて楽しんでいただきたい区間です。

シャトルバスを利用するなら、冷泉小屋で下車し、摩利支天で乗車されるとよいでしょう。

 

位ヶ原山荘 屋根板 − ダケカンバの黄色が綺麗

標高2530メートルにある位ヶ原山荘。この付近一帯もダケカンバの黄色が色濃くなってきました。

 

屋根板・富士見沢・大黒尾根 − ダケカンバのパッチワークが広がる

先週は明るい黄色、そして、今週は褐色に近い黄色を楽しむことができます。また、標高によってもその違いがあり、富士見沢や大黒岳の尾根に近い高いところは褐色系、冷泉小屋付近の標高の低いところは、鮮やかな黄色となっています。

 

ここはオススメのビューポイントです

位ヶ原山荘の先にある直線区間からはその様子が一望でき、オススメのビューポイントですから、カメラを忘れず持参してください。

 

位ヶ原11号カーブ この時期は欠かさずやってくるカメラマンに再会

位ヶ原山荘から約1.5km先にある11号カーブ。この付近から大雪渓までは紅葉のメインステージとなり、歩いて紅葉散策する方もたくさんいらっしゃいます。ただ、今日はこの天候ですから人出はまばら...。そんな中、お会いできたのは、毎年、この時期は欠かさずお越しになるカメラマンの方。

 

天気も紅葉も状態が良くないってわかっているのに...でも来ちゃうんだよね〜ノリクラに(笑)

「今週は天候が悪いことも分かっていましたし、今年の紅葉はあまり状態が良くないことも知っていました..。でも、やっぱり年に1度はノリクラに来ないと気が済まないんです..。」

 

カメラは出さずにスマホで済ませる...

現段階で最も状態が良いと思われるウラジロナナカマドの前に来ても、ザックの中からカメラを取り出そうとはせず、申し訳程度にスマホで撮影..。何年も通われている方は、コンディションの良い年の状況をベースに見てしまいますから致し方ないこと..

今年の猛暑に耐え、二度の台風に見舞われて、ようやく紅葉の時期を迎えたウラジロナナカマドにとって、今年は過酷なシーズンだったと思います。

 

【大雪渓に到着、雪渓下部】

大雪渓 − 濃霧

大雪渓周辺は、9時過ぎより濃霧が山麓から湧き上がり、ご覧のような状態。ただ、終日このような状態ではなく、濃霧が抜けている時間帯がこの後あって、思ったほど天候は悪くありません。

 

本日唯一の自転車 − 自転車で一番高い所まで来てみたかったんだ〜

本日の自転車入山数は1名だったのですが、それがこちらの方。「ノリクラは自転車で登れる一番高い所ですから、一度は来てみたいと思って来ました。でも、想像以上にツラかった..。位ヶ原山荘でうどんを食べて休憩したけど、もう全然登れない〜。」

それでも、あと1.5km程度で畳平まで到着できることをお伝えすると、最後の力を振り絞ってペダルを漕ぎ始めました。

 

雪渓下部 大雪渓入口

ここからは大雪渓の様子をお伝えします。雪渓下部と雪渓中段の積雪は4週間前に完全になくなりました。

 

石碑の岩 紅葉は思ったより残っている

いつもお伝えしている石碑の岩。周辺のウラジロナナカマドをよく見ると、先週の状況では、1週間後には枯れ落ちてしまう可能性がありましたが、かなり褐色になっているものの、何とか紅葉が保たれています。この後、4ページ目から紅葉状況をお伝えしますが、今週は思ったよりも紅葉が残り、見頃が続いています。

 

チングルマの紅葉

こちらは石碑の岩にあるチングルマ。ほぼピークの色合いで大雪渓の紅葉に一役買っています。高山植物の紅葉は範囲が狭いので気が付かないものですが、ウラジロナナカマドが落葉した後などは結構目立つものです。

 

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