ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.23(2018/10/13) B
【雪渓下部】
雪渓下部 | ウラジロナナカマドの赤い実 |
ここからは大雪渓の様子をお伝えします。雪渓下部と雪渓中段の積雪は6週間前に完全になくなりました。
石碑の岩 | チングルマの紅葉も終了 |
いつもお伝えしている石碑の岩。その石碑の岩にあるチングルマも枯れてしまいました。
越冬に向けて忙しく飛び回るホシガラス(ハイマツの実を集める) |
でも、この岩からは色々なものを観察することができます。今日も忙しそうに飛び交うホシガラス。ハイマツの実をもぎっては中から実を取り出して頬に溜め込んでいます。来る冬に向けての準備に余念がありません。
【雪渓上部】
雪渓上部 |
現在積雪が残っているのは雪渓上部左側のみ。雪渓上部右側は6週間前に雪解けが完了しました。
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昨年の雪渓上部左側 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2018/10/06) B |
今回の雪渓上部左側 |
こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアです。
8月下旬頃になると、冷え込みの影響からバーンは硬くなってきて、スプーンカットのほか、大きな氷の柱が一面に現れ、初心者の滑走は困難な状況になって行きます。さらに、雪渓上部左側は他のエリアよりも急斜面であることに加え、バーン下部は全面岩場であるため、滑落すれば大怪我となる可能性もありますので、上級者・経験者のみ滑走可能です。
昨年と比べると、かなり小さくなっていることがわかり、すでに昨年10月末よりも小さくなっています。
落書きの岩−雪渓下端まで89メートル | 北寄り(右寄り)部分が分離・縮小 |
書きの岩から雪渓下端までの距離は89メートル。すでに昨年10月末よりも長くなっていています。そして、今週は北寄り(右寄り)部分が分離し、かなり小さくなってきました。
北寄り部分 |
こちらが北寄り部分。
長さ(縦)8メートル | 横幅22メートル |
長さ8メートル×横幅22メートルです。10月末までには完全に消滅すると考えられます。
南寄り部分 | コブが残っている |
そして、こちらは南寄り部分。先週までのコブが残っています。おそらく、平日に滑走される方がお越しになっていることと思われます。
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先週の上端部分 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2018/10/06) B |
今回の上端部分 |
上端部分は先週から3〜5メートルほど低下しています。
上端から下端まで32メートル |
上端から下端まで長さは32メートル。先週まではコブの南側にまだ余裕がありましたが、かなり雪解けが進んでいますので、今後はコブが滑走できなくなる可能性も考えられます。ただ、雪渓全体が消滅するほどの雪解けにはならず、1999年から続く現在の積雪はそのまま継続されると考えられます。
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