ノリクラ 雪渓カレンダー<最終号>

Vol.25(2018/10/27)  E

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(Update:2018/11/03)

 

【あとがき − 今シーズンを振り返って】

2017/12/03 13:15
新雪の感触を楽しむ
(位ヶ原)

2017/12/03 12:20
午後から天候も穏やかになって絶景が広がる
(剣ヶ峰より − 読者様提供)

2018シーズンも無事にノリクラ雪渓カレンダーの連載を終えることができました。

 

■ 冬−ノリクラの厳冬期は夏の観光登山とは別世界の厳しさ

 

2017/12/09 10:20
本日一番のパウダーゾーンはかもしかゲレンデ
(かもしかゲレンデ − 新雪20〜40センチ)

2017/12/24 11:00
富士見沢稜線に到着 − 暴風にさらされる
(富士見沢稜線 − 摩利支天岳・コロナ観測所を望む)

2018/03/17 12:10
ノリクラが絶対好きになる景色
(位ヶ原)

2018/03/10 09:15
濃霧から快晴へ急転、一面に広がる霧氷の世界は幻想的
(ツアーコース入口)

年末年始はスキーシーズンの始まりの時期で、ノリクラではスキー場トップから「ツアーコース」と呼ばれるバックカントリーコースがあります。整備されていない天然の深雪の中を歩いて大雪渓や山頂方面に登るコースで、冬山経験者しか受け入れない厳しい世界です。

夏のノリクラはバスで行ける観光登山のヤマですが、厳冬期は交通が完全に閉ざされますので、一般観光客が行くことのできない幻想的な世界が広がります。

そんな世界を求めて、冬山を始める登山者やスキーヤーも近年は多くなっています。

 ■ 春 − 季節が緩む感覚

 

2018/04/26
宮ノ原水芭蕉群生地

2018/04/26 11:10
雪壁5メートル − ほぼ例年並み
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原山荘下 17号カーブ)

2018/06/16 13:10
今シーズン最後の春山スキー − 稜線から大滑降
(蚕玉岳〜朝日岳稜線)
2017/05/27
みんなで登るのが楽しい

春になって、Mt.乗鞍スノーリゾート(スキー場)の営業が終わるのを待って、山頂に通じる県道乗鞍岳線の除雪が始まります。そして、標高2350メートルの位ヶ原山荘まで道路通じるゴールデンウィークには乗鞍岳春山バスの運行が始まります。ゲレンデスキーを終えた方々が山頂からの大滑降を楽しむためにこぞってノリクラに訪れるようになります。

厳冬期の厳しさから解放されつつ、冬場と変わらないスケール感が味わえるとあって、この時期でないと味わえないノリクラがあるのも事実です。

■ 夏−今年は暑かった!連日ヒルクライム日和。

 

2018/07/14 11:45
大雪渓で最も歴史あるキャンプ − 今年も記録更新!
(大雪渓上部)

2018/08/04 15:25
雪渓下部のモーグルコースはまだまだ滑走可!
(雪渓下部 − モーグルコース)

2018/07/14 04:47
本日よりご来光バスの運行が始まる
(大黒岳頂上)

2018/06/02 12:35
ノリクラに舞う − プロライダー桑原裕希
(剣ヶ峰〜蚕玉岳稜線)

ノリクラの夏といえば、大雪渓での夏スキーとヒルクライム。3000メートル級の高山が各地になる中、この二つを楽しむことができるヤマはノリクラにしかありません。

例年、梅雨が明ける7月下旬までは天候不順が続くものの、今年は7月上旬に梅雨明けが発表された後は、記録的な猛暑が連日続き、大雪渓では20℃を上回る日が続き、山麓の乗鞍高原においては30℃を上回る暑さとなりました。その一方、良い天気が続き、登山やヒルクライムに訪れる人々でにぎわいました。

2018/07/01 10:30
ヒルクライムに夏スキー − ノリクラに夏が来た!
(大雪渓)

2018/08/04 15:25
今日は3本行きますよ!
(田中 裕士選手)

2018/07/01 09:15
本日、ヒルクライム解禁!
(県道乗鞍岳線冬季閉鎖解除−位ヶ原山荘上15号カーブ)

2018/08/11 08:25
今日もリカンベントで空中散歩

全国的にはヒルクライムの減少傾向が見られる模様ですが、ここノリクラでは増加傾向が続いています。特にノリクラの全入山者の中で唯一増加しているジャンルであります。

それは、他のヒルクライムフィールドでは得られないロケーションがあり、畳平を頂点に長野・岐阜両県を往復できる点にもあると思います。長野県側の県道乗鞍岳線の穏やかな風景と、岐阜県側の乗鞍スカイラインの雄々しい山岳風景は、それぞれ違った趣があり、眺望の変化を十二分に楽しめる点は他にはないでしょう。

 

2018/08/11 11:15
山の日に山の神現る − 今日も有力選手が顔をそろえる
(森本誠選手(昨年優勝)、中村俊介選手(昨年3位))

2018/08/26 07:42
中盤以降は常勝選手の顔触れが並ぶ
(全日本マウンテンサイクリングin乗鞍)

2018/08/26
今年も悪魔おじさんの応援が
(全日本マウンテンサイクリングin乗鞍)
2018/08/26
優勝中村俊介選手、2位森本誠選手、3位田中裕士選手
(全日本マウンテンサイクリングin乗鞍)

そんなヒルクライムフィールドを生かす自転車大会が毎年開かれます。特に8月下旬に開かれる全日本マウンテンサイクリングin乗鞍は、国内から有名選手が集まります。そして、この大会に出場する選手の多くは、7月の県道乗鞍岳線開通と同時に毎週練習に訪れ、この大会による観光への波及効果は非常に高いものがあります。

大会当日だけでなく、ヒルクライムシーズンが終わるまで、影響を与える大会はほかに例がないのではないでしょうか?

 

■ 秋 − シーズン終盤、最後のノリクラを飾る

 

2018/09/08 09:00
え〜っ!土砂崩れがまた発生したの?
(県道乗鞍岳線 − 三本滝ゲート上)
2018/10/13
紅葉の中を行く
(県道乗鞍岳線 − 善五郎の滝駐車場前)

2018/09/22 13:10
大雪渓・位ヶ原は見頃−賞味期限が短く早目のお越しを!
(宝徳霊神〜大雪渓登山道)

2018/10/20 15:35
気温1℃、ヒルクライマーには凍えそうな寒さ
(大雪渓前)

8月の猛暑と晴天が続く天候とは裏腹に、9月は周期的に雨が続くあいにくの天候。そして、台風21号・24号は各地で被害をもたらし、ノリクラにおいても、県道乗鞍岳線で土砂崩れが発生する事態となりました。そして、紅葉は8月の猛暑の影響からか、良い状態のものが少なかったものの、それでも9月下旬の大雪渓・位ヶ原の紅葉の時期と秋分の日が重なって、今期一番の人出となりました。

秋らしい日がなかなか訪れない中、10月中旬には初雪・初冠雪を迎え、異常気象といえる状況でも、ちゃんと季節は進み、今シーズンを終えることができました。

 

■ 笑顔 − ノリクラの風景になる

2018/06/02 09:55
親子揃ってのノリクラ通い − 10年目を迎えました
(大雪渓入口)
2018/05/12 09:55
山頂目指して頑張るぞ!
(屋根板入山口)
2018/10/06
肩の小屋のPRに役立てば
2018/08/11
位ヶ原山荘での記念写真はこんな感じで!

ノリクラの良いところは何処にあるのでしょうか?

それは山頂の風景が良かったり、大雪渓での夏スキーが良かったりと、名所はいろいろありますが、そういうことではないと思います。「来て見たらよかった!」というよく言われるように、なんとなく全体的な雰囲気がそういう感覚にさせるのだと思います。

それはノリクラが持つ雰囲気に加えて、それを感じ取る人それぞれの感性が重ね合った相乗効果が大きい所で、人々の持つ感性が豊かでないと、ノリクラという場所は、心に響かないのではないかと思っています。

「ノリクラに来てみて良かった。また来てみたい...」そんな風に思わる場所にして行きたい。自然しかない場所ですが、その価値をよりよく伝えることも大事なこと。そんな思いもあって、乗鞍大雪渓WebSiteは、新たな次のシーズンに向けて取り組んで行きます。来年も様々な笑顔にお会いできることを楽しみにしております。

 

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