ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版

Vol.1(2019/04/06) B

 

 

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(Update:2019/04/11)

 

【ツアーコースT − 入口急斜面】

ツアーコース入口

バックカントリーエリアの詳細
ノリクラガイドマップ冬スキー版 

ツアーコース入口からは、シールやスノーシューといった新雪用の登攀用具を使って、標高2500メートルの位ヶ原まで目指します。状況が許せば、その先の大雪渓・すべり台・富士見沢といったパウダーエリアに向かいます。

ツアーコースから大雪渓・すべり台・富士見沢などのバックカントリーエリアの地図は、ノリクラガイドマップ冬スキー版<対象時期:12月末〜4月末>  をご覧ください。なお、雪崩多発地帯も合わせて掲載しておりますので、入山される際にはぜひ参考になさってください。

 

2018年のツアーコース入口急斜面
2018ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.2(2018/04/07) A
先週のツアーコース入口急斜面
(2019/03/30)
今回のツアーコース入口急斜面

こちらは入口急斜面の全景です。左は昨年の様子、中央は先週の様子、右は今回の様子です。全体的には大きな違いは見られません。

 

2018年 ツアーコース入口急斜面−切り株の頭
2018ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.2(2018/04/07) A
今年は見られない −昨年より積雪は多い
(姿を見せるのは例年4月下旬ごろ)

こちらは入口急斜面の中間付近にある切り株の頭。昨年は積雪が少なく、すでに姿を現してしまいましたが、今年はその気配はありません。切り株が姿を見せるのは例年4月下旬ごろです。

 

入口急斜面
今回はうっすらと新雪に覆われアイスバーンはない
アイスバーンがひどい時は右側樹林帯へ迂回

ツアーコースの中で、入口急斜面は登攀に最も苦労する箇所で、特に右の画像の上端部分は下山滑走でバーンが磨かれるため、アイスバーンとなることが多く、バーン状態がひどい時は、右側樹林帯へ迂回したほうがよい場合もあります。

 

ツアーコースの下山滑走は例年5月中旬ごろまで
(積雪情報は当WebSiteで随時発信)

さて、ツアーコースの滑走可能時期は、例年5月中旬頃までです。先ほど申し上げたように、人の背丈以上の密林状態になってしまします。とても歩いて下山できる状態ではなくなり、そうかといって、ここから再び登り返すわけにも行きません。

そのため、当WebSiteでは、4月下旬ごろからツアーコースやその下部のかもしかゲレンデの積雪状況をお伝えしておりますので、入山時にご覧くだされば参考になるかと思います。なお、ツアーコースでの下山滑走ができなくなった後は、位ヶ原山荘より乗鞍岳春山バス下り便に乗車して下山してください。

 

【ツアーコースU − 1〜6番標識付近】

入口急斜面を登り切ると、なだらかな緩斜面が続きます。

 

昨年までの1番標識
2017ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版Vol.2(2017/04/08) B
標識のあった木が朽ちてしまった

ツアーコース内には、下から1番から6番まで赤い標識があります。こちらは昨年までの1番標識に様子ですが、残念ながら朽ちてしまいました。

 

今年から近くの木に1番標識が設置 1番付近はビューポイント
(左:高天ヶ原、右:剣ヶ峰)

そのため、近くに新たな1番標識が設置されました。1番標識付近(標高 約2130メートル)の積雪は150センチ。先週より25センチ増加、昨年より95センチ多く、3月上旬並みです。

なお、この付近は右の画像のように高天ヶ原と剣ヶ峰の二峰が真正面に眺められるビューポイントでもあります。ぜひ足を止めて、ご覧になっていただきたいと思います。

 

2018年の3番標識付近
★積雪量105センチ★
2018ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.2
(2018/04/07) B
先週の3番標識付近
★積雪量140センチ★
(2019/03/30)
今回の3番標識付近
★積雪量155センチ★

こちらはツアーコース中間付近にある3番標識(標高約2235メートル)。現在の積雪は155センチで、先週より15センチ増加、昨年より50センチ多く、3月上旬並みです。この時期はもう融雪期に入っていて、例年なら積雪量が増加することはほとんどありません。

今年は例年よりも極端に積雪が少ない状態が1月〜2月にかけて続きましたが、3月中旬頃からまとまった降雪が続くようになり、昨年よりも多い状態になっています。

 

穏やかな陽気 − のんびりと休憩

正午の気温は3℃、午前中はやや風が強かったもののそれも弱まり、のんびりと休憩をとる様子も。春山らしい光景といえるでしょう。

 

2018年の5番標識付近
★積雪量205センチ★
2018ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.2
(2018/04/07) B
先週の5番標識付近
★積雪量215センチ★
(2019/03/30)
今回の5番標識付近
★積雪量240センチ★

こちらはツアーコース上部付近の5番標識(標高約2305メートル)。現在の積雪は240センチ。先週より25センチ増加、昨年より35センチ多く、3月上旬並みです。

 

2018年の6番標識手前の谷
★例年2月頃には谷は埋まる★
2018ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.2
(2018/04/07) B
先週の6番標識手前の谷
★今年は完全に埋まり切らなかった★
(2019/03/30)
今回の6番標識手前の谷

5番標識を過ぎて6番標識付近に差し掛かると、ウェーブ状になった箇所があります。

この谷が埋まるのは2月以降で、それまではこの付近を通過するだけでかなり時間を要する状況でした(画像以外に2〜3ヶ所ほど谷があります)。今年は1〜2月の積雪が少なかったため、なかなか埋まりませんでしたが、現在は問題なく通過できます。ただし、下山滑走時にウェーブに対応できず、転倒して骨折負傷する事案が過去には発生していますので十分注意してください。

 

そして、6番標識を過ぎれば、ツアーコース最後の位ヶ原急斜面へと向かいます。

 

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■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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