ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.1(2019/05/11) A

 

 

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(Update:2019/05/16)

 

【乗鞍岳春山バス、位ヶ原山荘に到着。屋根板を出発】

春山バス始発便が到着し大変な賑わいに

春山バス始発便が到着した9時20分の位ヶ原山荘の気温は11℃、寒さは感じられませんが、防寒着は必ず持参してください。この日の始発便は5台運行で196名が乗車され、春山バス到着と同時に位ヶ原山荘周辺は大変な賑わいに..

 

春山入山計画書(登山届)の記入提出

山頂方面に向かう方は、春山バスのパンフレットにもなっている春山入山計画書(登山届)を記入提出して下さい。

 

仮設トイレは混雑します 入山口へ

位ヶ原山荘の外には仮設トイレが設置されていますが、バス到着直後はかなりの列ができますので、観光センターや三本滝のトイレを利用されたほうがよいでしょう。

 

屋根板入口

位ヶ原山荘から200メートルのところが入山口(屋根板入口)。

 

登攀用具の準備

ここでシールやアイゼンなどの登攀用具の準備をします。

 

いよいよ出発

準備ができたら山頂方面目指して出発します。剣ヶ峰山頂まで標高差650メートル、距離は約2kmほどです。登攀用具や体力によって所要時間は大きく異なりますが、山頂まで2〜3時間程度かと思われます。

 

屋根板下部

今年は雪不足で2月中旬頃には全山アイスバーン状態となり滑落事故が相次ぎました。そのほとんどが下山時にアイゼンの歯をひっかけて転倒したケースでした。下山は時間に追われることがあるかと思いますが、時間に余裕を持って計画してください。

 


赤枠
拡大

屋根板上部 − 大雪渓・山頂方面に進む ロープ規制箇所

屋根板を登り切ると、ようやく山頂を確認できるようになります。なお、画像のように、3号カーブ下には雷鳥・ハイマツ保護のため、ロープで規制が実施されています。左側の青線ルートで大雪渓方面に向かって下さい。

 

【大雪渓下部】

それでは大雪渓下部の状況をお伝えします。

 

先週の大雪渓入口 今回の大雪渓入口

積雪量の定点観測を行っていた前川国有林の看板は、昨年10月末に撤去されてしまったため、昨年との比較ができません。先週と比べると10センチ程度積雪が減少しています。

 

昨年の駐車場・トイレ付近
2018ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.1(2018/05/12) A
今回の駐車場・トイレ付近
昨年より積雪量が若干少ない

駐車場・トイレ付近で昨年と比較すると、若干積雪量が少ない模様です。

 

除雪先頭は大雪渓まで到達 モーグルコースの岩
昨年の5月下旬〜6月上旬の状況

また、今年はすでに除雪の先頭が大雪渓まで到達していて、大雪渓内で一番早く顔を出すモーグルコースの岩がかなり大きくなり、昨年の5月下旬〜6月上旬の状況です。なお、昨年はまだこの時期にモーグルコースの岩は埋まっていました。

昨年と比べると大雪渓の積雪は少ない状況です。

 

【大雪渓から稜線へ、雷鳥のツガイ】

稜線目指して出発

大雪渓から稜線目指して出発します。厳冬期は雪面が硬いため、必ず肩の小屋を経由して登るしかルートがありませんでしたが、雪が緩んできて、大雪渓から蚕玉岳〜朝日岳の稜線へダイレクトに登ることができます。

 

ロープ規制箇所

しかし、雪解けとともに岩場やハイマツ帯も出てきました。ハイマツ帯は雷鳥のすみかとなりますので、迂回して登る必要があります。大雪渓中央から朝日岳中腹に登るルートには今週からロープでの規制が実施されました。そのため、大雪渓左上から朝日岳を目指す青線ルートでお願いいたします。

 

ハイマツ帯には雷鳥のツガイ

実際にハイマツの脇には雷鳥の姿を確認することができます。例年この時期は縄張り争いをしていて、ツガイが見られるのはもう少し先なんですが、先週にひきつづき、今週も確認することができました。

 

休憩はハイマツ帯に立ち入らず雪の上で

雷鳥は絶滅危惧種に指定され、生息数の減少が懸念されています。休憩の際もハイマツ帯に立ち入らず、雪の上でお願いいたします。

 

先日の新雪が降り積もる

大雪渓付近から先日の新雪が5〜10センチ程積もっていて、シールのグリップが良く効きます。天候によってはバーンが硬く、シールだけでは登り切ることが困難で、まだアイゼンが必要となります。

 

稜線まで登り切る!

小さなお子さんを連れて初めてのノリクラ。最高の一日となったはず..

 

最高の春山日和

気温は8℃、穏やかな風が吹き抜け、アウターなしでも全く寒さはありません。最高の春山日和となりました。

 

■ Next>>  Page3【蚕玉岳〜朝日岳の稜線】■


 

 


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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