ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.1(2019/05/11) C
【ツアーコース・かもしかゲレンデの積雪状況】
位ヶ原急斜面 |
それでは、ここからはツアーコースの積雪状態についてお伝えします。こちらは最上部の位ヶ原急斜面。まだまだ滑走は可能です。
斜度のある箇所ではコブが発生 |
斜度のある箇所では、コブができていますが、コブの底にもブッシュは見られず、十分な積雪量があります。
5番標識 |
こちらはツアーコース上部付近の5番標識(標高約2305メートル)。現在の積雪は135センチ。先週より25センチ減少し、昨年より60センチ多く、4月下旬並みです。
3番標識 − この付近より切り株・ブッシュが |
こちらはツアーコース中間付近にある3番標識(標高約2235メートル)。現在の積雪は60センチ。先週より10センチ減少、昨年より60センチ多く、4月下旬並みです。この付近から切り株やブッシュが見られるようになってきました。
1番ん標識 |
1番標識付近(標高 約2130メートル)の積雪は30センチ。先週より35センチ減少、昨年より30センチ多く、4月下旬並みです。切り株・ブッシュが目立っていますが、滑走に支障となる程ではありません。
入口急斜面 | かもしかゲレンデ最上部 |
こちらは入口急斜面。左の画像の箇所で積雪がなくなると、人の背丈以上の密林状態になってしまします。とても歩いて下山できる状態ではなくなります。そのため、入口急斜面の積雪状況がツアーコースでの下山滑走の可否を握っているといえます。現段階では問題なく下山滑走できますが、最上端から入口急斜面に降りる部分の積雪が少なくなり、今後は一度板を外す必要が出てくると考えられます。また、その先のかもしかゲレンデ最上部(右の画像)も雪解けが進んでいるものの、下山滑走可能です。
どちらも、例年より1〜2週間ほど雪解けが遅い状況です。
入口急斜面 | かもしかゲレンデ最上部 |
そのため、あと1週間程度下山滑走可能と思われます(慣れている方なら2週間程度)。
かもしかゲレンデ上部、初心者コース | かもしかゲレンデ下部 |
左はかもしかゲレンデ上部の初心者コース、右はかもしかゲレンデ下部。どちらもあと1週間程度で下山滑走不能なると考えられますので、来週からはツアーコース入口急斜面を降りてきた後は、歩いてかもしかゲレンデを降りることになると思います。
<編集後記>
「春スキーにお越しの方へ」
ツイッターでもお伝えしておりますが、カラスへの対応と、ハイマツ帯への入山規制をお願いしております。
○カラス
料などをレジ袋・ビニール袋でデポされる方がいらっしゃいますが、カラスの格好の餌食となってしまいます。カラスは本当によく見ていて、すぐに飛来し、食料をあさり始めます。カラスは雷鳥の巣(卵)を襲う場面がこれまでに観測されています。カラスは高山帯に飛来することを防止するため、ぜひとも、食料を外に放置することのないようお願いします。
○ハイマツ帯への立ち入り規制
こちらは本文でもお伝えしておりますが、3号カーブ下付近と大雪渓〜朝日岳中腹の2箇所にロープ規制が実施されました。稜線まで登攀するスキーヤーの中に、大雪渓上部から朝日岳中腹にかけてのハイマツ帯を登る人が毎年います。ちょうど5〜6月は雷鳥が営巣する時期です。そのため、今年から地元の方々でロープが設置されています。ロープから先には入らないようお願いいたします。
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
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