ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.2(2019/05/15・18) @

 

 

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(Update:2019/05/23)

 

5月15日は乗鞍スカイラインの開通日。今年もよい天候のもと、無事に開通日を迎えることができました。この日を迎えると、ノリクラのグリーンシーズンの第一段目が始まり、一般観光客の方にとってお越しになりやすい時期に突入したと言えます。他の3000メートル級の高山では、なかなか足を踏み入れることのできない銀世界を気軽に楽しめるのは、ノリクラをはじめ、立山や駒ヶ岳の千畳敷など限られたエリアしかありませんから、大きな観光資源と言えるでしょう。

それでは、15日(水)の開通日の様子と、18日(土)の春山バスと山頂方面の春山スキーの様子をお伝えいたします。


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)


◎ 今回の目次

Page-1 : 【5月15日、乗鞍スカイライン開通日(乗鞍岳山開き祭)】      【テープカット】       【シャトルバス、乗鞍スカイラインを行く T】
Page-2 : 【シャトルバス、乗鞍スカイラインを行く U】       【畳平、乗鞍岳山開き祭】       【畳平周辺の積雪状況、乗鞍白雲荘で越冬貯蔵酒の蔵出し】
Page-3 : 【5月18日(土)、観光センター前駐車場】       【三本滝レストハウス前駐車場、乗鞍岳春山バスに乗車】       【乗鞍岳春山バス、位ヶ原山荘に到着。屋根板を出発】
Page-4 : 【大雪渓下部、道路除雪は大雪渓まで完了】       【大雪渓から稜線へ】       【蚕玉岳〜朝日岳の稜線】
Page-5 : 【剣ヶ峰〜蚕玉岳稜線】       【ツアーコース・かもしかゲレンデの積雪状況】       <編集後記>「春山は梅雨入り前のこの時期がオススメ(5月中旬から6月上旬)」


●参考資料●
(周辺地図) − ノリクラガイドマップ春スキー 版<対象時期:4月下旬〜6月末>   ノリクラガイドマップ 冬スキー 版<対象時期:12月末〜4月末>        ノリクラガイドマップ県道乗鞍岳線版  

 

 

 

【5月15日、乗鞍スカイライン開通日(乗鞍岳山開き祭)】

ほおのき平バスのりば 毎年初日は欠かさず

こちらは岐阜県側のシャトルバス発着所のほおのき平バスのりば。6時の気温は8℃、やや雲が多いものの、ほおのき平から望むことができる乗鞍岳23峰の一つ猫岳(ねこだけ)もくっきり望むことができ、良い天気に恵まれています。

こちらのスキーヤーの方々、毎年開通日は欠かさずお越しになっています。「今日は鶴ヶ池雪渓にコブ作って練習します。毎年ノリクラに来ることが健康づくりに大切なことなんです〜」と、皆さんお元気そうです。

 

今日はBダイヤ

乗鞍スカイラインの平湯ゲート開門時間は、5月15日から6月30日までは7時。7月1日から9月30日までは3時30分。10月1日〜31日は7時となっていますが、毎日、開門前に管理事務所がパトロールを実施して、その時点の道路状況・気象状況から、開門を判断しています。雨量・風速・積雪凍結などをもとに判断していますが、自転車の通行は濃霧も判断材料とされています。

今朝の終点畳平の天候は、晴・気温0℃・風速1メートル・視界良好で、昨日の降雪が路側帯に一部残っているものの、自転車も通行可能とされました。

 

【乗鞍スカイラインシャトルバスの運行ダイヤ】
運行ダイヤ 5/15〜7/12 7/13〜8/25 8/26〜10/14 10/15〜10/31
平日 土日祝 平日 土日祝
晴れの日 時刻表B 時刻表A 時刻表B 時刻表A 時刻表C 時刻表B
雨の日 時刻表C 時刻表B 時刻表C 時刻表B 時刻表C
●時刻表A:1時間に2便(18〜19便/日) ●時刻表B:1時間に1便(10〜11便/日) ●時刻表C:約2時間に1便(6便/日)

そして、シャトルバスの運行ダイヤはやや複雑で3パターンあり、1時間に2便(18〜19便/日)の時刻表A、1時間に1便(10〜11便/日)の時刻表B、そして、約2時間に1便(6便/日)に減便された時刻表Cがあり、それぞれ、期間と天候に応じて適応されます。なお、翌日に適用される時刻表は、前日の夕方までに発表されます。

 

今シーズン最初のシャトルバスが到着 17名の乗客を乗せて出発

そして、6時55分発の始発便がほおのき平に到着。毎年、運行初日は乗客の方に記念品が配られます。今日の始発便は17名、畳平への一番乗りの乗客を乗せて出発しました。

 

自転車の方も初日ヒルクライムを目指す

乗鞍スカイライン初日を待っていたのはスキーヤーや登山者ばかりではありません。自転車で畳平を目指すヒルクライマーの方々も準備万端!マイカー規制は2013年より制定され、それを皮切りに乗鞍スカイラインの自転車通行が認められるようになり、訪れる自転車の方々も年々増加しています。

 

【テープカット】

テープカットの準備

乗鞍スカイライン初日はほおのき平にてテープカット、そして、畳平にて乗鞍山開き祭が開催されることが通例となっています。

 

花輪を取り付ける

テープカットには、共同運行している濃飛バスとアルピコ交通のシャトルバス3台が並べられ、それぞれの車体には花輪が飾り付けられます。

テープカットの後、畳平へ

テープカットの冒頭で、「今年も写真コンテストや乗鞍岳自然観察教室を開催し、また、昨年まで夫婦松で実施していた星空観測会を畳平に変更する」との紹介があり、今年も多くのお客様にお越しいただけるようPR活動を進めて行きたいとの案内がありました。

そして、出席された来賓・関係者約100名がこの3台に乗り込んで、安全祈願神事が行われる畳平へ向かいます。来賓バスに連なる形で8時55分のシャトルバスも同時に運行されますので、一般の方もテープカットをご覧になったあと、一緒に畳平へ向かうことが可能です。

 

【シャトルバス、乗鞍スカイラインを行く T】

平湯峠 −ここから乗鞍スカイライン

それでは、バスの車窓から乗鞍スカイラインの様子をご覧ください。こちらが標高1684メートルの平湯峠。乗鞍スカイラインはここから始まります。また、この先はマイカー規制となります。

2018年の平湯峠付近
2018ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.2(2018/05/15・19) @
今回の平湯峠付近
2018年の乗鞍スカイライン(4kmポスト付近)
2018ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.2(2018/05/15・19) @
今回の乗鞍スカイライン(4kmポスト付近)
2018年の猫の小屋跡地
2018ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.2(2018/05/15・19) @
今回の猫の小屋跡地

こちらの3段の画像は、同一場所・同一時期の積雪状況を比較したもの。上段は平湯ゲートから1kmほど進んだ場所(1kmポスト付近)、中段は夫婦松駐車場から1kmほどのところにある4kmポスト付近、そして、下段は森林限界直前の猫の小屋跡地がある7kmポスト付近の様子です。いずれも昨年よりも積雪が多いことがわかります。また、例年と比べた場合、並みかやや多い状況です。

 

乗鞍スカイラインの特徴は、周囲の山の眺望がすばらしい点

乗鞍スカイラインの魅力の一つは周囲の山々の眺望ば素晴らしいことでしょう。しかし、残念ながら今日は雲が多く、それらの頂が隠れてます。それでも屏風のように広がる山岳風景の雰囲気だけは楽しむことができそうです。

 

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■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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