ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.2(2019/05/15・18) A

 

 

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(Update:2019/05/23)

 

【シャトルバス、乗鞍スカイラインを行く U】

森林限界を超えると山岳風景に

平湯峠から約9kmほど登ると森林限界に達し、うっそうとした森の中から、開放的な山岳風景へとガラッと変わります。

 

「この先、四ッ岳カーブに差し掛かります〜」 この眺望にヒルクライマーも足を止めて

普段はできるだけ足を止めずにゴールまで突き進むヒルクライマーの皆さんも、この景色に今日は足を止めて写真を撮られていました。

 

四ッ岳カーブ − 乗鞍スカイラインの中でも積雪が最も多い

乗鞍スカイラインの中で雪が最も深い四ッ岳カーブ。除雪作業が行われた4月下旬で8.4メートルの積雪がありました。昨年よりも多く、例年より若干少ない模様です。

 

四ッ岳カーブ 桔梗ヶ原

乗鞍岳は標高3026メートルの主峰剣ヶ峰を中心とした岐阜・長野にかけて並ぶ23の峰々の総称です。そのため、一般的には剣ヶ峰のことを乗鞍岳と呼ぶことが多いものの、正式には乗鞍岳という山はありません。

 

土俵ヶ原 桔梗ヶ原(大黒岳山腹を行く)

乗鞍スカイラインは、大崩山から森林限界を超えて猫岳の中腹から四ッ岳カーブを抜ける際には、烏帽子岳・四ッ岳・大丹生岳を眺めながら、雪原の広がる土俵ヶ原や桔梗ヶ原を進みます。乗鞍岳の峰々を縫うように進むのが乗鞍スカイラインの特徴の一つなんです。

 

鶴ヶ池雪渓 畳平に到着

畳平に入る直前にある鶴ヶ池雪渓。岐阜県側で唯一滑走が認められているエリアです。畳平から歩いてすぐの場所にあることから、初めてお越しになったスキーヤー・ボーダーの方にも安心してお勧めできる場所です。例年6月下旬まで滑走可能です。昨日の降雪を差し引けばほぼ昨年並みで、例年よりやや少な目と考えられます。

鶴ヶ池雪渓を過ぎれば、終点畳平へとバスは進みます。

 

【畳平、乗鞍岳山開き祭】

気温3.5℃、穏やかな晴天

シャトルバスが到着した10時の畳平の気温は3.5℃、思ったほどの肌寒さはなく、風も穏やかで気持ちの良い晴天が続きます。

 

安全祈願神事

そして、乗鞍本宮にて安全祈願神事が滞りなく執り行われました。

 

乗鞍岳山開き祭 高山市の西倉副市長のあいさつ

続いて、山開き祭りのあいさつに山開き祭実行委員会の中西会長や高山市の西倉副市長がマイクの前に立ち、


「昨年にひきつづき、夫婦松駐車場までの乗鞍スカイライン早期開通を実行しました。また、昨年好評だった夫婦松駐車場での星空観測会を今年は畳平で開催する予定で、このイベントを契機に地域が活気づけばと思います。環境省では中部山岳国立公園南部地域利用推進協議会を発足され、乗鞍・平湯・上高地などの利用者を2020年に250万人、外国人利用者を9万人に達する目標を掲げて、岐阜県では、中部山岳国立公園活性化基本計画を策定し、高山市では、乗鞍エンジョイプロジェクト協議会の実施する事業にご支援をいただいており、国・県・市を挙げて乗鞍一帯の地域活性を取り組んでいただいており感謝しております。(中西会長)」

「乗鞍スカイラインは平成15年からマイカー規制を実施し17年目を迎え、自然の回復が着々と進む、一方、規制のため利用客が減少している。しかし、昨年は10万5千人と一昨年を少し上回ることができました。乗鞍エンジョイプロジェクトで地域と一体となった取り組みをしていただき、乗鞍のことを周知されたおかげだと思います。また、高山市にお越しになる444万人の観光客、海外からの宿泊客の55万人、9万人弱の市民の皆様にも、乗鞍岳にお越しいただき、素晴らしい清涼な空気の中で身も心も清めていただきたい。(西倉副市長)」 

と、おっしゃっていました。

 

樽開き

続いて、樽開きへと移ります。今回の乗鞍岳山開き祭りは、岐阜県側の構成団体は、飛騨乗鞍観光協会、飛騨高山コンベンション協会、奥飛騨温泉郷観光協会、乗鞍観光協議会の各団体が集まり、長野県側の構成団体は、松本市アルプス山岳郷、のりくら観光協会が名を連ね、両県の各団体が一緒になって実施されました。

 

振る舞い酒のサービス

そして、一般観光客の方々へ振る舞い酒がサービスされます。今年はお猪口が用意され、樽酒をいただいた後は皆さん記念に持ち帰ることができるようになっていました。

 

10月まで怪我なくスキーしたいです! 飲んだ気分で記念撮影

毎年、欠かさず山開き祭に参加しているスキーヤーの方は、「今年もいよいよノリクラシーズンが始まっちゃいました!これから10月までの夏スキー・秋スキーに、怪我なく安全に通いたいと思います。」と、おっしゃっていました。

 

全員無事に完走できました 昨年は入山数が微増し、今年は11.5千人の見込み

昨年の入山者数は、一昨年より800人ほど多い10.5万人で、観光バスの利用が減少した一方シャトルバス利用が好調だった模様です。そして、今年は昨年を1万人上回る11.5千人の利用を見込んでいます。

 

【畳平周辺の積雪状況、乗鞍白雲荘で越冬貯蔵酒の蔵出し】

不動岳 − 例年よりやや多い

最後に畳平周辺の積雪状況をご覧いただきます。こちらはバスターミナル正面にある不動岳で例年よりやや多い状態。

 

鶴ヶ池 − 例年よりやや多い 畳平お花畑 − 例年よりやや多い

鶴ヶ池周辺やお花畑周辺もやや多めと言ったところです。

 

乗鞍白雲荘では 越冬酒の蔵出し − 白雲荘・畳平バスターミナルで販売

また、この日は畳平にある乗鞍白雲荘で越冬貯蔵していた日本酒の蔵出しが行われました。今年はクリアな辛口に仕上がっているとのことで、今後、畳平バスターミナルや乗鞍白雲荘にて販売予定です。

 

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■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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