ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.3(2019/05/23・25) B
【大雪渓下部】
それでは大雪渓下部の状況をお伝えします。
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2018年の大雪渓入口 2018ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.3(2018/05/26) A |
今年の大雪渓入口 |
こちらは大雪渓入口。昨年よりやや積雪が多い模様で、先週と比べて30センチ程度の雪解けと思われます。
今回の大雪渓入口 − 昨年より30〜40センチ程度多く、1週間程度遅い雪解け |
看板付近の様子を見ると、やはり昨年より30〜40センチ程度多く、1週間程度遅い雪解けです。
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2018年の大雪渓入口 2018ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.3(2018/05/26) A |
今回の大雪渓入口 昨年より30〜40センチ程度多く、1週間程度遅い雪解け |
反対側のトイレ付近も同様で、昨年より30〜40センチ程度多く、1週間程度遅い雪解けです。
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2018年のモーグルコースの岩 2018ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.3(2018/05/26) A |
今年のモーグルコースの岩 昨年より2週間早い雪解け |
話が大雪渓にもどります。岩場がゴツゴツとしている大雪渓も、厳冬期以降はすべてのものが雪に閉ざされてしまいます。春になって雪解けが進んで最初に姿をあらわすのが、画像の中の左上に写るモーグルコースの岩です。ですから、モーグルコースの岩は、大雪渓の積雪量・雪解け状況を最も早く観測できるバロメーターとなります。7月になるとこの付近にモーグルコースが作成され、多くのスキーヤーが集まることから、モーグルコースの岩と呼称させていただいております。
今年は埋まることがありませんでしたが、昨年はこの週にようやく姿を現しました。昨年と比べると今年は2週間ほど早い雪解け状態です。
モーグルコースの岩付近の登山道とモーグルコース(左:下から見た所、右:上から見た所) |
こちらのモーグルコース付近は、大雪渓から肩の小屋へ向かう登山道があります。現在は雪に覆われてその様子を確認することができませんが、モーグルコースの岩から登山道が右から左へに切り替わっています。また、ちょうどモーグルコースもこの付近に作られることが多く、積雪状況によっては、登山道と交差することもこれまでにありました。
今週から登山道を示すロープが設置されています。モーグルコースを作成される際には、登山道ロープと交差しないようにお願い致します。
石碑の岩 − 今週から姿を現す |
そして、モーグルコースの岩から南へ約100mほどのところに、大雪渓で二番目に姿をあらわす岩があります(石碑の岩)。今週になって姿を現すようになってきました。昨年より1週間早い状況です。
【大雪渓から稜線へ】
稜線へ |
大雪渓から稜線目指して出発します。厳冬期は雪面が硬いため、必ず肩の小屋を経由して登るしかルートがありませんでしたが、ゴールデンウィーク以降は雪が緩んできて、大雪渓から蚕玉岳〜朝日岳の稜線へダイレクトに登ることができます。
クレパス注意 | 立入規制箇所 |
稜線へのルートは上の画像の「登攀ルート」で示しています。途中にクレパスが発生しています(画像:左下)。また、ロープで立入規制がされています。5月上旬までは積雪があって登ることができましたが、現在は積雪がなくなり、ハイマツ・雷鳥保護のため、立ち入ることのないようお願いいたします(画像:右下)。
クレパス箇所と立入規制の箇所に設置されるロープは、地元の方々の手で維持されています。大雪渓・山頂付近は、国立公園内でも規制が最も厳しい特別保護地区に指定されていますので、何卒、ご協力のほどお願いいたします。
休憩は雪の上で(ハイマツ・植生保護のため) | 一休みしたら山頂へ! |
そのため、休憩も雪の上でお願いいたします。大雪渓を少し登った付近から心地よい風が吹き始めます。これまでは防寒対策が必要でしたが、これからは暑さ対策も重要になります。まだ暑さに体が慣れていない時期ですので、十分な量の飲料水を持参していただき、脱水にならないようご注意ください。
稜線付近は登山道の一部が見え始めた − 昨年より積雪が多く、一昨年より雪解けが早い |
稜線付近では、登山道が一部見え始めました。昨年はもっと広範囲に雪解けが進んでいましたので、昨年より積雪が多い状況です。また、一昨年は6月中旬に確認されました。
終日快晴で天気の良い一日 − 天候気候の良いこの時期がオススメ |
くっきりとした快晴が午後になって続き、今日は本当に良い天気の一日です。概ね5月下旬は天候・気候の良い日が多く見られますので、春山を計画されている方はこの時期がお勧めです。
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
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