ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.8(2019/06/29) @

 

 

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(Update:2019/07/04)

 

6月最後のノリクラ雪渓カレンダーをお届けします。

春スキーの季節が終わり、本格的な夏スキーのシーズンが始まる時期になってきました。かつては春山バスが1日1便しかなかったため、6月に夏スキーの方がお越しになることはほとんどありませんでしたが、現在は1日5便も運行されるようになり、6月後半から夏スキーヤーの方が多くなっています。

近年は団体で夏スキーにお越しになるケースが少なくなっていますが、個人で毎週お越しになるコアな方は若干増えているように感じます。その様な方々はノリクラ全体の来場者数からみれば微々たるものですが、本当は大切にしなければいけないお客様かもしれません。

本当にノリクラが好きな方々に四季折々のノリクラの様子をこれからもお届けしたいと思います。


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)


◎ 今回の目次

Page-1 : 【6月29日(土)、観光センター前駐車場】        【乗鞍岳春山バスの車窓、5〜4号カーブの雪壁】
Page-2 : 【大雪渓に到着、雨に見舞われ避難小屋へ】       【雪渓下部 T】       【雪渓下部 U、モーグルコース、アルペンボーダー】
Page-3 : 【雪渓中段、雪渓上部】       【肩の小屋−営業開始の準備、鈴蘭小屋−52年前に天皇陛下がお泊りになった部屋】       <編集後記>「畳平のお花畑が見頃になります」

●参考資料●
(周辺地図) − ノリクラガイドマップ春スキー 版<対象時期:4月下旬〜6月末>   ノリクラガイドマップ 冬スキー 版<対象時期:12月末〜4月末>        ノリクラガイドマップ県道乗鞍岳線版  

 

 

 

【6月29日(土)、観光センター前駐車場】

観光センター前駐車場

朝7時の観光センター前駐車場。

 

時間とともに山頂の雲が暑くなる

天候は曇・気温19℃・ほぼ無風です。山頂方面には雲がかかり、時間とともに次第に雲が厚くなって行きます。今日の天気予報は午前中は雨に降られずに持ちこたえるようですが、予報が変わることが多く、それだけ不安定な天候であることだけははっきりしています。

 

春山バス乗り場 今日も常連の面々が集まる

そんな天候状況ではありますが、明日は大荒れになるという予報がでていることがあり、今日は常連のモーグラー・アルペンボーダーの方を中心にお越しになっています。

 

こちらは観光センター隣の自然保護センター。

 

ニッコウキスゲ オオバギボウシ

そろそろ高山植物の季節が近づき、数々の山野草が咲き揃っています。花の名前が表示されていますので、種類を覚えるのに役立つと思われます。

 

ヤマボウシ

ヤマボウシは花びらが特徴的で、比較的長く咲いているため、結構目立つ花です。正確に言えば花に見える部分は総苞片( そうほうへん)と呼ばれる花序全体を包み込む器官で、実際の花は中心の青い部分にあり、まだ咲いていません。

いつになったら咲くのか、ちょっと観察して見てはいかがでしょうか?

 

春山バス始発便 春山バスは6月30日まで
7月からはシャトルバスに切り替わります

そして、春山バス始発便が到着。今日は1台・38名で大雪渓に向けて出発します。なお、春山バスは明日6月30日までの運行で、7月1日よりシャトルバスに切り替わります。シャトルバスは概ね1時間に1便で、大雪渓から2キロほど先の畳平まで運行されます。

 

【乗鞍岳春山バスの車窓、5〜4号カーブの雪壁】

雨が降り出してきた

残念ながら、春山バスが出発した直後から雨が降り始めました。

 

緑のツートーンは新緑のこの時期しか見られない

途中で一時霧に見舞われましたが、概ね視界は良好。新緑の明るい緑と針葉樹の深い緑の対比は、この時期しか見られない現象です。

 

位ヶ原山荘

そして、標高2350メートルの位ヶ原山荘を超えると森林限界に達して、景色が一気に変化します。

 

濃霧で山岳風景は見られない 雪解けが進むダケカンバの林
雪の重みで幹が湾曲している

ただ、残念ながら、今日は濃霧に見舞われ、雄大な山岳風景を見ることができません。雲間に残雪の中で芽吹くダケカンバが確認できます。ダケカンバは雪の重みで根元付近の幹が大きく曲がっています。

 

雪壁を行く

春山バスの見所である雪壁。

 

4号カーブ、最大7メートル 4号カーブ内側は2.7メートル

壁が最も高いのは4号カーブです。カーブ内側は2.7メートル、カーブ外側は最大7メートルほどで、コンクリート壁も見えるようになりやや低くなりました。そろそろ雪壁のシーズンは終盤にさしかかていますが、まだしばらくは楽しむことが可能です。4号カーブは大雪渓から車道を下って徒歩5〜10分程度のところにあります。

 

■ Next>>  Page2【大雪渓に到着】■


 

 


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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