第16回 乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム

(2019/07/06〜07) @

 

 


 

【7月7日(日)、レース当日の朝】

朝6時の大会本部 − レース実施に向けた準備が始まる

レース当日を迎えた7月7日。6時の殿下平総合交流ターミナルの天候は曇・気温は17℃。会場入りする選手の車が続々とお越しになり、大会本部もレースに向けた準備が始まっています。

レースは左の画像にある大会会場内のゲートからスタートし、乗鞍スカイライン終点の畳平の400メートル手前に設置されたゴールまでの距離18.4km・標高差1342m・平均勾配7.2%を競います。ゴール(畳平)は自動車道として国内最高標高の2702m誇り、平地の約70%の気圧しかないため空気が薄く、それが本コースの急勾配をさらに過酷なものへと押し上げています。

 

選手の車が続々とやってくる ゴール付近は濃霧小雨 − 大会担当者の悩みは天候急変

そして、何よりも心配なのが、コース後半に迎える森林限界を超えた山岳コースは天候が急変しやすいこと。今朝もゴール付近は濃霧と小雨が降っているとのことで、大会本部は「更に天候が悪化すれば、ゴールを夫婦松(7.4km地点・標高1950m)まで下げることを検討しなければならない」と、真剣なご様子。

過去には、下山時刻になっていきなり暴風雨に見舞われ、多くの選手が下山できなくなる事態が発生し、その教訓から大会本部は天候急変には細心の注意を払っています。(2011年 第11回大会)

 

手荷物の受付 受け取りはゴールで − 途中で必要な物は持参のこと

6時より選手の手荷物受付が始まります。

これはゴールの畳平で受け取る荷物で、休憩時・下山時の防寒対策のため、必ずレインウェア・防寒着を入れるようにしてください。ただし、レース途中での天候急変に備えた最小限の防寒着などは、手荷物とは別にレース時に持参されたほうがよいでしょう。走行中、標高が高くなり急激に気温が低くなって動けなくなる方がごくまれにいらっしゃいます。

 

6時30分、多くの選手が到着 宮下 朋子選手(前回大会優勝)

6時30分の殿下平総合交流ターミナルの駐車場。多くの選手がすでにお越しになっています。こちらは前回大会(第14回)女子優勝の宮下朋子選手。「体調は悪くないです〜。頑張りまーす。」といつも笑顔がステキ!

【7月7日(日)、クラス別スタート時刻】

時刻

カテゴリー

エントリー人数

指定駐車場
8:15 【ROAD】チャンピオン(年齢・性別不問) 8名 朴の木
8:18 e-BIKE(年齢・性別不問)
【ROAD】男子A(中学生・高校生)
【ROAD】男子B(22歳以下 ※中高生は除く)
【ROAD】男子C(23〜29歳)
13名
29名
21名
55名
殿下平
8:21 【ROAD】男子D(30〜34歳)
【ROAD】男子E(35〜39歳)
52名
78名
朴の木
8:24 【ROAD】男子F(40〜44歳) 99名
8:27 【ROAD】男子G(45〜49歳) 121名
8:30 【ROAD】男子H(50〜59歳) 175名 殿下平
8:33 【ROAD】男子I(60歳以上)
【ROAD】フェミニン(女性、年齢区分なし)
51名
30名
    合計 732名

こちらがクラス別のスタート表と指定駐車場です。

大会会場の殿下平の収容台数に限りがあるため、殿下平に停められるのはe-BIKEと男子A・B・C・H・Iと女子の選手で、チャンピオンと男子D〜Gの選手は、殿下平から3km下流にある朴の木の駐車場が指定されています。朴の木から殿下平への移動は、シャトルバスまたは自走となります。

 

ローラー台でウォームアップ

スタートまでまだ2時間ほどあり、体を温めるためローラーでウォームアップを始める選手も徐々に増えてきます。

 

篠島 瑠樹選手(前回大会最年少出場) 伸び盛りなので自転車の新調が大変〜(笑)

さて、こちらは前回大会(第14回大会)最年少で出場した篠島 瑠樹選手。背がぐんぐん伸びて2年も経つともう別人。フレームサイズがすぐに合わなくなってくるので、同行するお父さんは「(カーボンではなく)アルミですよ〜。すぐに替えなきゃならないので〜」と苦笑。

第88回全日本自転車競技選手権大会ロードレースでは男子U17+U15のクラスで3位に入賞し、今日の大会が終わるとベルギーに合宿に向かうとのこと。現地の過酷な練習に「おそらく自転車はガタガタになっちゃいますよ〜」と、今後の飛躍が期待されるところです。

 

第1回大会から皆勤賞 今年も大会の素晴らしさを皆さんにPRお願いします

そして、左のお二人。第1回大会から毎年欠かさず参加されています。「ほかの大会にはもう出られませんが、この大会だけは絶対に出ます。出場し続けることが大きな目標です。」 今年は半数近い人が初参加ですが、長年にわたって出場されるコアな選手の存在は非常に大事だと思います。

そして、左の方も2014年の第11回大会から5年目。毎年、新たな仲間を誘って参加されていて、もちろん今年もこの大会の素晴らしさを猛アピールしてお仲間をお連れした模様。(ご本人曰く「今回もアノ手コノ手でだまして〜」とおっしゃっていましたが...(笑))

 

親子でe-BIKEに出場 大会に出るためにe-BIKE買いました!

こちらは親子で初参加のお二人。今大会はテストレースという形で開催されるe-BIKE部門での出場です。「いや〜普段自転車なんて乗りませんよ!この大会に出るためにe-BIKE買いました。もちろん、乗鞍スカイラインもまだ走ったことないので、どれだけツライのかちょっと不安です。足切り時間(関門時間:夫婦松10時)に間に合うか心配ですが...」と、おっしゃっていました。

他のレースではe-BIKEが普通のロードサイクルを上回るタイムを出したケースもあり、大会本部でもe-BIKEがどれだけのタイムが出るのか全く予想不能とのこと。さて、どんな結果になるか楽しみです。

 

ほおのき駐車場からシャトルバスが運行されています 応援バス − 今年は当日でも空きがありました

ほおのき平駐車場が指定されている選手は駐車場と大会会場とを結ぶシャトルバスに自転車ごと乗せて来場することが可能です。また、応援バスは7時50分に大会会場を後にして畳平へ向かいます。例年だと前日には完売してしまいますが、今年は当日でも空席がありましたので、ぜひとも現地での応援に参加してみてはいかがですか?

 

【開会式、そしてレースが始まります】

開会式

7時20分、開会式が始まります。

7時過ぎ、予定通りレース開始が決まる 大会名誉会長 堀 冨士夫氏

ちょうど7時頃から日差しが差し始め、大会本部は予定通りレースを開催することを最終決定しました。

そして、開会式のあいさつで大会名誉会長の堀 冨士夫氏は「お陰様で太陽も顔を出しました。全国から多くの方がこの清流の国 岐阜県へ、そして、この乗鞍にお越しくださいました。本当にありがとうございます。このレース18.4km、標高2702m・標高差1342m・平均勾配7.2%という素晴らしいコースです。日本の中で最も高いところで自転車に乗れるレースとなります。そのかわり過酷な坂の連続で、それを超えたところにアルプス後方が連なる雲上の絶景が広がります。そして、クールで 清々しい空気、ゴールした人のみ至福の時間が与えられる..そんなレースになると思います。」と、おっしゃっていました。

続いて西倉 高山副市長は「二年ぶりの開催となりましたが、今回よりe-BIKE部門が設けられ、この大会はどんどん進化しています。乗鞍スカイラインはマイカー規制が実施され、バス・タクシーを利用することができますが、最近は環境にやさしいということで自転車をされる方が大変多くなっています。皆様は今回を機にまたお越しいただく機会を増やしていただきたいと思います。」と、おっしゃっていました。

 

チャンピオンクラスから順次スタート

レースは8時15分のチャンピオンクラスから始まり、カテゴリーごとに作られた7つのグループが3分間隔で出走します(上記の【7月7日(日)、クラス別スタート時刻】を参考)。

 

矢部周作選手
良いレースになると思います
若松 達人選手
ちょっと緊張しています〜

第11〜13回大会において三連勝の記録を持つ矢部 周作選手は「体調は悪くないですよ。良いレースになると思います。」6月末の美ヶ原の大会(ツールド美ヶ原)からの連戦で体力面が少し心配されます。そして、めちゃくちゃ硬い表情で緊張している若松 達人選手。声を掛けさせてもらうと、にこやかな表情に...本大会では常に上位にランクし続ける常連選手です。

 

スタート2分前 スターターは高山市副市長の西島氏

チャンピンクラス8名が並び、その後ろにはそのあとにスタートするグループ(e-BIKE、男子A・B・C)が待機しています。タイム計測はマスドスタートで計測開始されますので、スタートは前の方に位置取りしたほうが有利となるため、位置決めは選手が考えて決めますが、e-BIKEを含むスタートグループだけは、e-BIKEを先に並ばせる措置が取られました(加速性能の違いのため)。

 

チャンピオンクラスがスタート

8時15分、チャンピオンクラスがスタートします。

 

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