ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.10(2019/07/13) A

 

 

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(Update:2019/07/18)

 

【雪渓下部 T】

2018年の大雪渓入口(雪渓下端部分)
2018ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.10(2018/07/14) B
今回の大雪渓入口(雪渓下端部分)
昨年よりやや遅い雪解け

ここからは雪渓下部の積雪状況をお伝えします。こちらは大雪渓入口付近の様子で、全体的には若干ではありますが、昨年よりやや遅い雪解けです。

 

2018年の大雪渓入口−車道との距離は60メートル
2018ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.10(2018/07/14) B
今回の大雪渓入口−車道との距離は51メートル

車道からの距離は先週の47メートルから51メートルとあまり大きな変化はありません。昨年よりもやや遅い雪解けです。ただ、先週の段階では昨年より1週間遅い状況でしたので、雪解けスピードとしては若干早くなっていると思われます。

 

2018年の登山道入口
2018ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.10(2018/07/14) B
今回の登山道入口
昨年より1週間遅い雪解け

雪渓入口から北へ50メートルほどの所に肩の小屋への登山道入口があります(肩の小屋口登山口)。こちらは先週同様、昨年より1週間遅い雪解けです。

登山道入口−隙間8メートル

車道との間の隙間は8メートルで昨年よりやや遅い雪解けです。

 

登山道沿いのコバイケイソウ・シナノキンバイ

登山道沿いのコバイケイソウとシナノキンバイ。シナノキンバイにつぼみが見られるようになってきました。昨年より1週間遅く、例年並みの状態です。

 

登山道の積雪区間は「30メートル

肩の小屋への登山道は一部積雪区間が残っています。この先に見えるモーグルコースの岩までの約30メートルの区間はやや斜度があるため注意が必要です。また、こちらの誘導ロープに沿って、モーグルコースの岩の左側を進むようにしてください。右側に進むと行き止まりになります。

 

2018年のモーグルコースの岩
2018ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.10(2018/07/14) B
今回のモーグルコースの岩
昨年並み

岩場がゴツゴツとしている大雪渓も、厳冬期以降はすべてのものが雪に閉ざされてしまいます。春になって雪解けが進んで最初に姿をあらわすのが、画像の中の左上に写るモーグルコースの岩です。ですから、モーグルコースの岩は、大雪渓の積雪量・雪解け状況を最も早く観測できるバロメーターとなります。7月になるとこの付近にモーグルコースが作成され、多くのスキーヤーが集まることから、モーグルコースの岩と呼称させていただいております。

こちらは、先週同様、昨年並みになっています。

 

2018年の石碑の岩
2018ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.10(2018/07/14) B
今年の石碑の岩
昨年よりやや早い雪解け

そして、モーグルコースの岩から南へ約100mほどのところに、大雪渓で二番目に姿をあらわす岩があります(石碑の岩)。先週同様、やや早い雪解けとなっています。

 

チングルマ − つぼみを一つだけ見つけた。昨年より2週間以上遅い

こちらは毎年定点でお伝えしている石碑の岩にあるチングルマ。一つだけですがつぼみを見つけることができました。昨年より2週間以上遅い状態です。

 

2018年の石碑の岩の下部のバーン
2018ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.10(2018/07/14) B
今回の石碑の岩の下部のバーン
昨年よりやや遅い雪解け

石碑の岩の下部のバーンでは、昨年よりやや遅い雪解けです。

 

石碑の岩の南側(雪渓上部から下部へ通じる箇所)

雪渓上部から石碑の岩の南側を通って雪渓下部に通じる箇所では、昨年より2週間ほど遅い雪解けとなっています。

 

【雪渓中段】

雪渓中段 中央の大岩 − 昨年より早い雪解け

雪渓下部の北端のモーグルコースの岩と南端の石碑の岩の間を上がったエリアで、雪渓上部の雪渓下部を結ぶ緩斜面です。中央の大岩は昨年よりやや早い雪解け状況。先週の段階では昨年より1週間早い状態でしたので、雪解けスピードがやや遅くなっています。

 

ジュニアの合宿

三連休ということもあって、今日はジュニアの合宿も行われていました。

 

モーグルチーム − ウェーブの作成

そして、こちらはモーグルチーム。コブではなくウェーブを作成しています。

 

ウェーブ滑走 − モーグルの基礎練習には欠かせない

モーグルの基本を学ぶためにウェーブでの滑走は欠かせないものとのこと。雪渓中段のような緩斜面では基礎的な練習に最適なバーンです。

 

雪渓下部方面 − あと1〜2週間程度 雪渓上部方面 − あと1週間程度

左の雪渓下部につながる部分はあと1〜2週間、右の雪渓上部とつながる部分はあと1週間程度で雪が途切れると考えられます。

 

【雪渓上部 T】

雪渓上部全景

それでは雪渓上部の様子をお伝えします。雪解けが進むと中央から尾根が縦に伸びて、雪渓上部を左右に分断します。右側での滑走は8月下旬〜9月上旬まで。左側は9月下旬から10月上旬まで滑走可能ですが、左側はかなりの急斜面で、下が岩場になっていますので、雪渓での滑走に慣れた上級者のみとなります。

 

2018年の雪渓上部右側
2018ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.11(2018/07/21) B
今回の雪渓上部右側
昨年より1〜2週間早い雪解け

こちらは雪渓上部右側。中斜面が続き、ポールレッスンが盛んに行われるエリアです。右側が今回の画像で左の画像は今週より1週間後の昨年の画像ですがほぼ同じ状態で、昨年より1〜2週間雪解けが早いことがわかります。

 

雪渓上部右側上端 雪渓上端から下端まで454メートル

こちらは雪渓上部右側の上端部分。雪渓下端までの距離は454メートルで昨年とほぼ同じ.。

2018年は452メートル。2017年は500メートル。2015年は510メートル(推定)。2014年は515メートル。2013年は496メートル。2012年は486メートル、2011年は468メートル、2010年は475メートル、2009年は284メートル、2008年は465メートルでした。

アルペンレーサー

雪渓上部右側ではポールをセットしたアルペンレーサーの方々が練習されています。

 

かつてのようなポールが林立する混雑はない..

スキーブームが過熱していた昭和の終わりから平成の初めにかけては、歩く場所もないくらいポールが林立していました。時代は令和に移り、かつてのような「場所取り争奪戦」をする必要はなく、のんびりと滑ることができる環境は練習する選手にとっては恵まれていると言えるかもしれません。

 

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