ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.12(2019/07/27) C

 

 

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(Update:2019/08/01)

 

【畳平お花畑】

畳平 この天候でもバスツアーが増えてきた

こちらはシャトルバス終点の畳平。バスターミナルの南側にお花畑があります。例年7月上旬から8月上旬までの約1ヶ月間、高山植物が見頃を迎えます。花の時期になるとバスツアーの数も増えてきています。

 

お花畑−7月上旬から8月上旬が見頃

こちらがお花畑。遊歩道を進むと周回コースとなっていて、お概ね30分程度で回ることが可能です。高山植物は雪解けとともに開花が進み。畳平の雪解けは遊歩道の奥から手前に進んできますので、奥の方から順番に咲き始めます。

 

入口付近 − ミヤマオダマキ

おそらく、多くの方が気が付かずに通り過ぎていると思いますが、入口付近にミヤマオダマキが咲いています。畳平お花畑の中でも、この一ヶ所しか咲いていません。昨年より1週間遅く、例年より1週間早い開花です。

 

入口付近のハクサンイチゲ − ほぼ終了

こちらは入口付近のハクサンイチゲ。ほぼ完全に終了しました。

 

ミヤマクロユリはまだ見頃が続く

しかし、ミヤマクロユリはまだ見頃が続いています。

 

木道の左側と右側でそれぞれの高山植物が咲く

こちらは遊歩道周回コース手前部分。木道の左側と右側にそれぞれ違う高山植物が見られます。

 

左側 − チングルマ 右側 − ミヤマキンポウゲ

左側にはチングルマ、右側にはミヤマキンポウゲが数多く自生しています。

 

そして、遊歩道周回コースに入ると...

 

ミヤマキンポウゲが多くなってきた ハクサンボウフウ − ハクサンイチゲの後に咲く

ミヤマキンポウゲはあちらこちで数多くなってきました。また、ハクサンイチゲに置き換わるようにハクサンボウフウが咲き始めました。

 

そして、遊歩道周回コースの一番では...

 

ミヤマクロユリ

入口付近と同様、ミヤマクロユリがまだ見られます。

 

ヨツバシオガマ ミヤマダイコンソウ

その他、ヨツバシオガマやミヤマダイコンソウなども咲き始め、このほかオンタデなども目立つようになってきました。お花畑を白一色に塗りつぶしたハクサンイチゲが終了し、それに置き換わるように、数々の高山植物が咲き始めてきました。

 

鶴ヶ池周辺

こちらは場所が変わって鶴ヶ池周辺。

 

コマクサの群生 − 先週よりも花の数が多くなる

この周辺では高山植物の女王といわれるコマクサが見頃を迎えています。先週よりも花の数が多くなっています。コマクサの見頃はもうしばらく続きますので、畳平お花畑と同様に散策してみてはいかがでしょうか?

 

<編集後記>

「高山植物の季節」

畳平のお花畑は全面を白一色で覆っていたハクサンイチゲが終了し、花盛りというイメージがなくなってしまいました。しかし、ハクサンイチゲの終了とともに、別の高山植物が咲き始め、多様な種類を楽しむことができるようになってきました。また、畳平お花畑以外にも鶴ヶ池・大黒岳・富士見岳周辺ではコマクサやイワウメなどお花畑で見られない種類も数多くあり、大雪渓から肩の小屋へ向かう登山道では、雪解けの時期が若干遅いことから、畳平お花畑では終了してしまった種類の高山植物がお盆当たりでも楽しむことができます。

ちなみに、セイヨウタンポポなど外来種の問題が知られていますが、畳平周辺や大雪渓で見られる植物のほとんどが高山植物です。「単なる草」に見える道路際の植物もちゃんと図鑑に載っている高山植物です。

ですから、シャトルバスから降りた瞬間から高山植物に触れることができ、次回ノリクラにお越しの際にはそんなことを思い出しながら、高山植物に触れていただけたら幸いです。


 


 

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