ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.13(2019/08/03) @

 

 

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(Update:2019/08/08)

 

8月最初のノリクラ雪渓カレンダーは梅雨明け最初の週末の様子をお届けいたします。梅雨明けと同時に本格的な夏が訪れました。今年の梅雨は例年よりも長く、夏らしい天候がやってくるのを心待ちにしていた方も多かったのではないでしょうか?夏の訪れを特に待ちわびていたのは、自転車ヒルクライムの方々だった模様で、ヒルクライム入山者数は333名と今期最高を更新し、翌日8月4日(日)はそれを上回る385名となりました。

梅雨明けと同時に気温も上昇し、畳平では15時に20.1℃を記録。連日35℃以上を記録する市街地と比べると格段に涼しい気温ではありますが、夏場でもほとんど20℃を超えない状況においては、猛暑といっても過言ではない一日でした。

また、梅雨明け十日という言葉が表現するように、朝から連日安定した天気が続き、ご来光バスでの日の出も綺麗に見られるようになってきました。


◎ 今回の目次

Page-1 : 【深夜3時、ご来光バスに乗って...】       【8月3日(土)、観光センター前駐車場】       【大雪渓までの沿道の風景、ヒルクライム】
Page-2 : 【雪渓下部 T】        【雪渓下部 U、モーグルコース】       【雪渓中段】
Page-3 : 【雪渓上部 T (右側 − ポール・モーグルコース)】       【雪渓下部 U(左側 − モーグルコース)】
Page-4 : 【畳平お花畑】       <編集後記>「ノリクラの雰囲気..」

●参考資料●
(周辺地図) − ノリクラガイドマップ春スキー 版<対象時期:4月下旬〜6月末>      ノリクラガイドマップ県道乗鞍岳線版    ノリクラガイドマップ紅葉上部エリア版

 

 

 

【深夜3時、ご来光バスに乗って...】

ご来光バスに乗車 − 深夜3時過ぎの観光センター 観光センターを出発(画像は休暇村付近を通過)

こちらは深夜3時過ぎの観光センターのシャトルバス乗り場。まだ真っ暗な闇夜の中、ご来光バスの乗車が始まっています。ご来光バスは眺望のよい県境付近からご来光を拝むため、日の出前に運行されるもので、概ね7月中旬の海の日の三連休初日から9月中旬の敬老の日まで運行されます。(2019シーズンは7月13日から9月16日まで)

乗車方法などのシステムはシャトルバスとほとんど一緒ですが、ご来光バスは1台45名の定員制が取られていて、料金は座席定員料金として300円が上乗せされ往復2800円に設定されています(2019年シーズン)。

 

朝焼けが始まる

今日の日の出時刻は4時51分。日の出が近づくにつれて朝焼けが始まり、その様子はご来光バスの車窓から楽しむことができます。ご来光は東の水平線上に雲のない天気でないとみられませんが、朝焼けは上空に若干雲がたなびいていた方が綺麗に見られます。また、日の出時刻は時期によって変わるためご来光バスの出発時間も日の出に合わせて調整され、7月13日から21日までは観光センター3時30分発、7月22日から8月31日までは3時40分発、9月1日〜13日までは4時10分発となっていますのでご注意ください。

 

大雪渓付近を通過 県境(標高2716mバス停)に到着

観光センターを3時40分に出発したご来光バスが県境にある「標高2716mバス停」に到着したのは4時33分。今回はご来光スポットの大黒岳は濃霧に包まれていて、今日は県境付近でご来光を楽しんだ方がよさそう。

 

大黒岳濃霧のため、県境付近で日の出を待つ

こちらは県境付近。遠方に見える山が大黒岳で、先ほどのバスの到着したところに登山口があり、5分程度で山頂に到着できます。しかし、ご覧のとおり、大黒岳山頂付近は濃霧に覆われています。

 

東の空が明るくなってきた

今日は雲が厚いため、雲の中からのご来光となり、予定の日の出時刻よりも遅い時間になって東の空が明るくなってきました。

 

上空にたなびく雲が赤く焼ける

上空にたなびく雲がきれいに朝焼けすれば、日の出以上に感動するものです。

 

濃霧が抜けてきたので大黒岳へ

そして、日の出時刻直前になって、大黒岳の濃霧が抜けてきて、県境から大黒岳へ急いで移動します。

 

雲の中から日の出 − 予定時刻を20分遅れて

そして、予定の日の出時刻を20分近く遅れた5時13分。雲の中からの日の出が始まります。

 

気温8℃ − 防寒着を用意してください

5時の大黒岳の気温は8℃、熱帯夜が続くこの時期に一桁の気温は贅沢なものです。ただ、涼しいを通り越して寒いと感じるはずですから、必ず防寒着を持参してください。

 

ご来光 − 梅雨が明けて晴天が多くなるこの時期がオススメ

今回は、前日の天気予報では曇と出ていたのに、実際にはきれいに晴れ上がる天候になりました。ノリクラは岐阜と長野の両県にまたがり、予報が発表される高山市や松本市とも離れているため、予報が当たりにくい模様です。今回のように天気が良い方向に変化してくれる場合もあれば、晴れていたのに濃霧や曇だったということもあります。

なお、ご来光バスは、前日お昼の段階で当日午前中の降水確率が40%以上と予測された場合には運休となり、前日お昼過ぎにはアルピコ交通のHPに発表されます。

 

【8月3日(土)、観光センター前駐車場】

観光センター前駐車場

さて、ご来光から下山して、6時30分の観光センター前駐車場。気温はすでに20℃まで上昇しています。駐車台数は170台にも達し、久しぶりの賑わいを見せています。

 

シャトルバスには長蛇の列 駐車場は7時に満車
(鈴蘭橋駐車場など他の乗り換え駐車場へ)

シャトルバスはご覧のように長い列、そして、7時には観光センター前駐車場は満車となりました。この場合、隣の砂利駐車場やこの先2kmのところにある鈴蘭橋駐車場等をご利用ください。

(繁忙期は観光センター前駐車場に警備員がいますので案内に従ってください。なお、全ての乗り換え駐車場が満車となる事態はこれまで発生していません。)

 

ヒルクライムの準備

梅雨明け最初の週末を迎え、ヒルクライムに出発される方々が準備を始めています。

 

梅雨が明けて多くのヒルクライマーが訪れる

7月28・29日に梅雨が明けましたが、今年の梅雨は週末ごとに天候が悪くなる周期にはまっていました。そのため、なかなかヒルクライムにお越しになれなかった方が、今日はたくさんやってきています。

 

【大雪渓までの沿道の風景、ヒルクライム】

三本滝ゲート − この先マイカー規制

それでは大雪渓に向かうまでの沿道の様子をご覧下さい。

 

ヤナギランが咲き始めた

三本滝ゲートの脇にはヤナギランが咲き始めました。

 

ヤナギラン − かもしかゲレンデをピンクに染める

他の高山植物は例年より若干早い状況ですが、ヤナギランに関しては例年並みかやや遅い状況。かもしかゲレンデをピンクに染めるヤナギランが咲くと本格的な夏の訪れを感じさせます。

 

筧 五郎選手 − 今回の大会は自分への挑戦!
(マウンテンサイクリングまであと3週間)

全日本マウンテンサイクリングin乗鞍まであと3週間。今回も有力選手がトレーニングにお越しになっていました。こちらは筧 五郎選手。2005年大会に優勝し、レジェンドとして知られている村山利男選手の大会7連覇を阻止した選手として有名。

それからすでに14年が経過し、「今回の大会は自分への挑戦!村山さんのように出場し続けることです。」と、おっしゃっていました。

 

位ヶ原山荘

そして、標高2350メートルの位ヶ原山荘。

 

のんびり休憩 まだまだガンバル〜

青空を眺めながらのんびりしていると時間のたつのを忘れてしまいます。「もう70歳超えてるけど〜」と、おっしゃりながらピースサイン。脚の筋肉のつき方は年齢を感じさせない力強さがあります。

 

青い空にモクモクと浮かぶ雲

青い空にモクモクと浮かぶ雲..夏空らしい雰囲気が広がっています。長かった梅雨が明けて一気に夏らしくなり、ようやく来た夏を全身で受け止めます。

 

登って来た道を一望できる眺望

位ヶ原山荘の先にある直線区間は眺望が良く、これまで登って来た道路を一望することができます。ぜひ、足を止めてご覧になってください。

 

森林限界を超えた位ヶ原 − 空中を走る感覚に

位ヶ原山荘から1.5kmほど進んだ11号カーブ。位ヶ原に上がって一番最初に山頂方面が一望できる場所で、こちらもなかなか眺望のよい場所です。先週まではカーブ部分に積雪が残っていましたが、今週はなくなりました。昨年より2週間遅い状況で例年並みかやや早い状況です。

そして、雲がぷかぷかと浮かぶ光景が目の前に広がり、空中を走っている感覚にさせられます。

 

晴れていても防寒・雨対策を整えて!

梅雨が明けると、登りはもちろんのこと、下りでも防寒着が要らないくらいの気候となり、ヒルクライムに最適な時期となります。ただ、一旦天候が崩れると、急激に気温が低下しますので、どんなに晴れていても、防寒対策・雨対策は整えてお越しください。

 

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