ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.13(2019/08/03) B

 

 

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(Update:2019/08/08)

 

【雪渓上部 T (右側 − ポール・モーグルコース)】

雪渓上部全景

それでは雪渓上部の様子をお伝えします。雪解けが進むと中央から尾根が縦に伸びて、雪渓上部を左右に分断します。右側での滑走は8月下旬〜9月上旬まで。左側は9月下旬から10月上旬まで滑走可能ですが、左側はかなりの急斜面で、下が岩場になっていますので、雪渓での滑走に慣れた上級者のみとなります。

 

雪渓上部の下端部分

こちらは雪渓上部の下端部分。

 

昨年より早めの雪解け

先週までは昨年と同じ雪解け状態でしたが、雪渓下部など他のエリアと同様に昨年より早めの雪解けを見せています。

 

今回と同状態の昨年の畳の岩(同時期より2週間後の画像)
2018ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.15(2018/08/18) B
今回の畳の岩
昨年より2週間早い雪解け

こちらは下端部分にある畳の岩。昨年より2週間早い雪解けとなっていて、一昨年と比べると3週間も早い状況です。

 

雪渓上部右側全景 −昨年より2週間早い雪解け 鉄塔土台(赤丸部分)−土台まで37メートル
昨年より1〜2週間早い雪解け

左は雪渓上部右側全景。中斜面が続き、ポールレッスンが盛んに行われるエリアで、昨年より2週間早い雪解け。そして右の画像は、雪渓上部右側エリアの下部、ちょうど雪渓中段につながる位置にある鉄塔土台です。雪渓から土台まで37メートルほど離れるようになり、こちらも昨年より1〜2週間早い雪解けです。

 

中央から北側ではポール、最上部ではモーグルコース

今日の雪渓上部右側は中央から北側にかけてポールが設置され、最上部付近にモーグルコースが作られています。

 

特別整備しなくても滑走できるほど雪が柔らかい

雪が柔らかく、ポールを設置したあと、何回かデラ掛けすれば、整備しなくてもある程度滑走できる状態にできます。

 

最上部のモーグルコース

こちらが最上部に作成されたモーグルコース。

 

コブ管理人が整備 今日も元気に滑ります

作ったのはもちろんコブ管理人。雪渓上部右側の中でも、最上部付近は斜度が適度にあってモーグルに適したコースが作られるものの、雪渓下部のモーグルコースが終了してから、2〜3週間程度しか持たないため、これまで作成されることはありませんでした。しかし、次のコーナーでお伝えする雪渓上部左側のモーグルコースは難易度がかなり高いレベルに仕上げてあるため、適度なレベルのコースを確保するために作成された模様です。

 

長さは83メートル×25コブ

コースの長さは83メートル×25コブ。雪渓下部のモーグルコースが作られた6月中下旬とほぼ同じ長さです。

 

やや斜度があり、ハイクアップにばてるモーグラーも

斜度が雪渓下部よりも若干あるため、お越しのモーグラーもややバテ気味の模様。多くの場合、すぐに体が順応してくるはずです。

 

雪渓上部右側上端 雪渓上端から下端まで245メートル

こちらは上端部。先週よりも10メートル程度後退しています。雪渓上部の下端までの距離は245メートル。先週までは雪渓下部の下端までの距離を計測していましたが、雪渓上部と雪渓下部が分離したため、雪渓上部の下端での計測に変更しました(従来と同じ計測では425メートルとなります)。

2018年は265メートル。2017年は307メートル、2016年は雪解けが完了し、2015年は270メートル。2014年は497メートル、2013年は295メートル、2012年は263メートル、2011年は246メートル、2010年は276メートル、2009年は232メートル、2008年は278メートルでした。2014年の数値が突出しておりますが、これは雪渓上部と下部がまだつながっていたためです。

 

【雪渓下部 U(左側 − モーグルコース)】

雪渓上部左側 − 上級者専用

こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアです。

大雪渓エリアの中でも最も遠方に位置することから、他のエリアが滑走可能なこの時期は訪れる方は少ない状況です。しかし、今後、他のエリアが滑走できなくなって、雪渓上部左側しか滑走できなくなる8月下旬頃になると、冷え込みの影響からバーンは硬くなってきて、スプーンカットのほか、大きな氷の柱が一面に現れ、初心者の滑走は困難な状況になって行きます。さらに、雪渓上部左側は他のエリアよりも急斜面であることに加え、バーン下部は全面岩場であるため、滑落すれば大怪我となる可能性もあります。

雪渓下部や雪渓上部右側で、ある程度雪渓でのスキーに慣れたうえで、お越しいただくことを強く求めます。天候の加減でバーンが少しでも硬くなると、事故に直結します。今年はバーンが例年よりも急斜面になっていますので、初めての方はご遠慮くださいますようお願い致します。

 

モーグルコース
斜度が30度ほど 登るだけで精一杯

こちらがモーグルコース。斜度が30度ほどあって、登るだけで精一杯というモーグラーの姿が見られます。

 

難易度が高いコース コースアウト続出

前のコーナーでも申し上げましたが、例年よりも難易度が高いコースになっていて、多くのモーグラーが途中でコースアウト。

 

完走できるか??

おそらく慎重に滑走すれば完走はできるのでしょうけど、それでは練習にならない..

 

ずば抜けた安定感とスピードで駆け抜ける

そんな中、ずば抜けた安定感とスピードで駆け抜ける選手がいます。

 

周囲の視線を釘付けにする 練習に打ち込む

周囲のモーグラーの目線をすべて釘付けにするものの、そんな様子はお構いなく、自分の練習に打ち込みます。

 

平昌五輪出場の堀島行真選手
誰よりたくさん滑り、黙々と練習に打ち込む

圧倒的な滑りを見せてくれたのは平昌五輪出場の堀島行真選手。誰よりも早く・たくさん登って誰よりも早くスキー板を装着し、練習本数を稼ぎます。黙々と練習に打ち込む様子はあくなき追求心があってこそでしょう。

 

上端部分
昨年より1週間近く早い雪解け
上端から下端までの距離は127メートル
ほぼ昨年並み

左の画像は上端部分。昨年より1週間近く早い雪解け。上端から下端までの距離は127メートルでほぼ昨年並みです。

 

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