ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.16(2019/08/24) A

 

 

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(Update:2019/08/29)

 

【雪渓下部】

2018年の雪渓下部 − まだ積雪が残っている
2018ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.16(2018/08/25) A
今回の雪渓下部 − 先週の段階で積雪がなくなる

ここからはいつものように大雪渓の様子をお伝えします。雪渓下部の積雪は先週の段階でなくなりました。例年、雪渓下部の積雪がなくなるのは9月第1〜3週あたりで、近年では8月中に消滅するケースはほとんどなく、今年は異常に早い雪解けでした。

 

大雪渓入口のウラジロナナカマド 葉の色が一部で変わって来た

今回からは積雪状況ではなく、周辺の様子についてお伝えします。こちらは大雪渓入口のウラジロナナカマド。例年なら、8月下旬から9月上旬ごろ実が赤くなり、その後、紅葉が徐々に始まりますが、今年はまだ実が青いうちから一部で葉の色が変わり始めています。

 

石碑の岩

大雪渓で二番目に姿をあらわす石碑の岩。(1番目はモーグルコースの岩)。

 

チングルマの葉も紅葉が...

こちらはいつもお伝えしているチングルマ。わずかではありますがこちらも紅葉が始まっています。

 

コケモモの実が赤くなってきた

その隣にはコケモモが実をつけています。先週まではまだ青い状態でしたがようやく赤くなってきました。名前がよく似ているツルコケモモとは別の種類で、コケモモの実は球状に対し、ツルコケモモは洋ナシ型でグランベリーとして知られていますね。

 

ウサギギク ミヤマアキノキリンソウ
大雪渓は畳平お花畑よりも1〜2週間遅いのでお盆以降も楽しめる

このほか、ウサギギクやミヤマアキノキリンソウなども咲いています。畳平お花畑と比べると、進捗が1〜2週間程度遅い状況で、大雪渓から肩の小屋に向かう登山道は、お盆以降でもまだ見頃の高山植物が数多くみられます。

 

【雪渓上部T(右側)】

雪渓上部全景

それでは雪渓上部の様子をお伝えします。雪解けが進むと中央から尾根が縦に伸びて、雪渓上部を左右に分断します。右側での滑走は8月下旬〜9月上旬まで。左側は9月下旬から10月上旬まで滑走可能ですが、左側はかなりの急斜面で、下が岩場になっていますので、雪渓での滑走に慣れた上級者のみとなります。

ただ、今年は雪解けが早いため、右側では例年より2週間以上、左側は場所によっては1ヶ月以上早い雪解けとなっています。

 

2018年の雪渓上部右側
2018ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.16(2018/08/25) B
今回の雪渓上部右側

こちらは雪渓上部右側全景。中斜面が続き、ポールレッスンが盛んに行われるエリアで、もう完全に雪解けが完了したかと思いましたが...

 

ごくわずかに残っている(二つに分かれている)
長さ10メートル×横幅15メートル 長さ10メートル×横幅3メートル

ごくわずかに残っています。二つに分かれていて、大きさは左の画像は長さ10メートル×横幅15メートル、長さ10メートル×横幅3メートルです。

 

鉄塔土台(赤丸部分)−土台まで87メートル

鉄塔土台までの距離は87メートル。おそらく、あと数日で積雪がなくなるものと考えられます。

 

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