マウンテンサイクリングin乗鞍2019

(2019/08/24〜25) A

 

 


 

【8月25日(日)、大会当日・開会式】

早朝5時、夜明け前の朝 選手のクルマが続々とやってくる

8月25日(日)早朝5時の観光センター前。若干雲が多いものの晴天が広がっています。気温は13℃とちょっと肌寒い朝です。選手駐車場として指定されている鈴蘭橋駐車場や楢木坂の臨時駐車場などが4時過ぎから解放されるため、続々と選手のクルマが到着し、一年で最もあわただしい朝が始まろうとしています。

 

大会本部 − 穏やかな天候に安堵のスタッフ

大会本部には4時半ごろには関係者が訪れます。3時前の山頂畳平の天候は曇・気温5℃・風速1メートル。この時期としてはやや低めの気温ですが、風もほとんどなく穏やかなコンディション。そして、時間とともに山頂方面の雲が次第に抜け穏やかな夜明けを迎えます。

まだ現地スタッフからの天候状況の連絡は入っていませんが、大会事務局の方も「今日は問題なく開催できそうだね...」とつぶやき、、レース実施に向けた準備に取り掛かります。

 

乗鞍高原の旅館民宿
出場する選手のため朝食は朝5時に − 夜明け前から準備

今日だけはどこの旅館民宿も満室で、朝食はどこも早朝5時前後からスタート。こちらの旅館もスタッフ総出で、朝3時から朝食の準備に取り掛かっています。

 

なおっき選手 − 今日も360度カメラをつけてレース参戦

そして、スタートエリアの真ん前にあるこちらの旅館ではなおっき選手の姿があります。今日も360度カメラをつけてレースに出られる模様。「食事中もこのカメラつけたままだったので、ウチの朝食がバッチリ写っちゃったよ〜」と宿のご主人が苦笑い。

 

これから持ち場に移動するスタッフ
スタッフの皆さんは、乗鞍高原の民宿旅館の方々

大会には多くの地元の方が係員として取り組んでいらっしゃいます。多くの旅館民宿では一年を通してみても満室になることはそんなに多くありませんが、今年はお盆の連休が終わった翌週に本大会の開催というスケジュールのため休む間がありません。

コース監視員から下山誘導。そして、手荷物の運搬まで、大会当日の現地スタッフの多くは、地元の旅館民宿のご主人たちが総出になって参加しています。

 

チャンピンクラス、スタート位置の場所取り − グロス計測なのでスタート位置は重要

レースは7時からチャンピンクラスを皮切りにスタートし、各クラスごとに3分程度の間隔をあけて出走します。そのため、大会会場の観光センター前駐車場は、スタート順に各クラスの選手が待機する場所になっています。1回の出走で300名前後がスタートしますが、1つのクラスで300名以上の選手がいる場合は、分割して出走することになります。

また、チャンピンクラスはグロス計測になっているため、スタート位置が重視され、プラカードが設置される前から自転車での場所取りが始まっています。

 

「おい〜!ちゃんとヘルメット取って挨拶しろ〜!」
(橋本 謙司選手)
梅川 陸選手
今日はトップに絡む走りを期待!

昨年5位の梅川 陸選手は若干20歳の若い選手。「おい〜!ちゃんとヘルメット取って挨拶しろ〜!」と隣でハシケン選手が...すると高校球児のような丸坊主が(笑)!少しでも空気抵抗を少なくするためでしょうか?昨年よりもさらにスリムに仕上げた体系を武器に、最近はレースでの攻略も強くなってきて、位ヶ原以降の正念場でトップに絡む走りができる唯一の若手として名前が挙がっています。

 

モクモクとローラーを回し続ける筧 五郎選手と金子 広美選手

 

去年よりリラックスしてますよ
(金子広美選手)

ウォームアップがひと段落した金子 広美選手。「去年よりリラックスしてますよ。去年は怖い顔してましたもんね〜(笑)。今日は寒いって聞いたんですけど、あまり寒さを感じないですね〜」と調子はよさそう。

 

奥様にゼッケンをつけてもらっている森本 誠選手

「今日は天候に問題ないですよね。これは記録が期待できそうな状況ですね」と準備を進める森本 誠選手。「この辺でいいよね。ゼッケン。」と背中にゼッケンをつける奥様。「奥様のご協力があってのレースですよね〜」とお聞きすると、「ホンマですよ〜(笑)」と、和やかな雰囲気。

毎年思うんですが、大会前のピリピリとした雰囲気はなく(無いように見せてるだけかも??)、スタッフや周りの選手への気遣いはさすがにトップとしての貫録を感じさせてくれます。

 

大会会場は賑やかな雰囲気に

6時を回ると会場内や会場周辺は行き交うのが困難なほど多くの選手が集まってきます。宿泊場所が若干遠い方はちょっと早めに来場されたほうがよいでしょう。特に初めて出場される選手だと、この雰囲気に飲み込まれてしまうかもしれません。

 

開会式が始まる
(松本市副市長)
地元大野川中学校1・2年生全員によるアルプホルン演奏 良い記憶に残る一日に..

そして、6時30分に開会式が始まります。まず最初に地元の大野川中学校の生徒によるアルプホルンの演奏から始まります。
大野川小中学校は小学校・中学校と併設され、乗鞍高原をはじめ白骨地域・沢渡地域からも児童生徒が通う こじんまりとした小中学校で、全児童生徒数は昨年の発表ではわずが24名。今回演奏してくださるのは、中学1年生と中学2年生の合わせて全5名の生徒さんです。

アルプホルンの演奏に続いて、大会長の松本市長に代わって副市長の挨拶です。
「このように盛大に開催することができました。北海道から沖縄まで4500名の参加をいただき、日頃鍛えられた成果をしっかりあげていただき、いい一日、いい記憶に残る一日にして頂きたいと思います。一番高い標高での大会であり、山岳観光地を巡っていただき、また来年もお越しいただくことを願っております。今日一日良い想い出を作っていただくことを心から願っております。」との開会宣言のもと、大会が始まりました。

気温は16℃、暑くもなく寒くもないコンディション

6時の気温は16℃、暑くもなく寒くもないコンディション。しかし、山頂付近の気温は6℃で、場内アナウンスでは「ゴール地点の標高は2720メートル、気温の急激な変化なども予想されます。ウインドブレーカーなどの防寒着などを(手荷物に)お預けすることをお勧めします。」と、伝えられていました。

真夏のこの時期、なかなか防寒着というイメージがつかないと思いますが、お盆を過ぎるとノリクラの夏は終わります。また、下山時のウインドブレーカーは想像ができても、まさか寒さで手がしびれるとは思わないでしょう。しかし、実際に「指切りのグローブで悴んだ〜!」という選手がたくさんいらっしゃいますので、ウインドブレーカーと一緒にフルフィンガーの手袋も手荷物に入れて下さい。

 

【チャンピオンクラススタート】

チャンピンクラス − スタート位置への誘導が始まる

開会式が終わってほどなく、6時45分になると、スタート位置へチャンピンクラスの選手の誘導が始まります。

 

スタート位置 − 二通りの計測方法
チャンピンクラスはグロスタイム、一般クラスはネットタイム

本大会では二通りの計測方法で計時され、チャンピンクラスではマスドスタートによるグロスタイム計測(一斉に計測を開始しセンサーによる計測はゴールのみ)、一般クラスではネットタイム計測(各選手ごとにセンサーによるスタート〜ゴール間を計測)が使用されます。以前はすべてグロスタイムでしたが、別カテゴリーでの不正出走があり、各選手ごとにスタート・ゴールを計測するネットタイムに変更されました。しかし、この場合スタート時刻の微妙な違いにより、最初にゴールした選手が必ずしもトップにならないという現象が生じ、レースとしての醍醐味が削がれることから、数年前にチャンピンクラスのみグロスタイム計測に戻されました。

そのため、チャンピンクラスにおいてはスタート位置は非常に重要な意味があります。

 

上位選手は先頭での優先スタート

したがって、昨年入賞者(1〜6位)は、先頭での優先スタートが認められ、昨年1〜6位の選手と大会が特別に指名した選手が先頭に並びます。

 

筧 五郎選手と村山利男選手
記録はもちろん記憶に残る両選手
村山選手のようにずーっと走り続けていたいです!
(筧 選手)

特別に指名した選手というところが気がかりかもしれませんが、このお二人をご覧下さればもうお分かりでしょう。他の選手が寒がってスタートまで防寒着を着ている中、唯一タンクトップで登場したのは村山 利男選手。そして、「村山選手のようにこれからもずーっと走り続けていたい!」と、おっしゃっる筧選手。

このお二人は、記録はもちろんのこと、多くの方の記憶に残る選手でもあります。

 

上位選手の入場

森本選手のインタビューに続いて、一人ずつコールされてスタート位置に着きます。

 

スタートはまもなく..
ノリクラの一年はこの瞬間のためにある

そして、7時にチャンピオンクラスのレースが始まります。ノリクラの一年はこの瞬間のためにあるといっても過言ではないでしょう。

 

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