ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.20(2019/09/21) @
先週の敬老の日の三連休に続き、今週は秋分の日の三連休です。前日の20日(金)には畳平で初霜が観測され(※)、紅葉も徐々に進みつつあります。ただ、残念なことに台風17号接近に伴い、荒れた天候となってしまいました。この三連休は全般的に芳しくない天候で、特に三連休最終日の23日(月)は、台風から変わった温帯低気圧により終日にわたって強風が吹き、長野県側の県道乗鞍岳線、岐阜県の乗鞍スカイラインは通行止めにはならなかったものの、シャトルバスは安全が確保できないというバス会社の判断により運行が取りやめとな利ました。(※ 今年の初霜 − 昨年より1日遅く、過去10年間の平均観測日より1日遅い状況)
秋の台風は通過後に北からの冷たい空気を日本列島に送り込むことがあり、初雪をもたらすこともありますが、今回はどうやらそういうこともなく、週明けも比較的高めの気温が続きそうです。次の週末あたりには紅葉の見頃が始まってほしいところですが、現段階ではもうしばらくかかりそうな気配です。なお、紅葉情報につきましては、速報やTwitterにて随時お伝えしていく予定です。
【9月21日(土)、観光センター前駐車場】
観光センター前駐車場 |
早朝6時の観光センター前駐車場。
気温9℃、ようやく一桁台の気温に下がって来た |
先ほどから雨が降り始めました。気温は9℃でこれまでよりも幾分低くなってきました。例年なら、9月に入れば一桁台の気温の日が多くなってきますが、今年は気温の高い日が続き、9月下旬になってようやく低くなってきた状況です。
カツラの木、例年より1〜2週間遅れで黄色くなる |
上記のように、今年は冷え込みがないため紅葉が全く進みません。こちらはシャトルバス乗り場近くにあるカツラの木。ようやく黄色くなってきました。例年なら9月中旬(早い年は9月上旬)には黄色くなり始めますので、今年の紅葉は少なくとも1週間は遅いということがこのカツラの木だけでもわかります。
シャトルバスは雨天時用Bダイヤ − 2時間に1便しか運航されない |
この三連休は台風17号が接近しているということもあって、天気予報では3日間とも雨模様。そのため、今日のシャトルバスは雨天時用のBダイヤでの運行です。
シャトルバスの運行ダイヤは晴天時(通常時)のAダイヤ(1時間1便)と、雨天時のBダイヤ(2時間1便)があり、前日のお昼の段階での翌日午前中の降水確率によって決められ、お昼すぎにはバス会社のHPなどで発表されます。
乗合でタクシーを利用 |
しかし、お越しの方の中にはBダイヤであることをご存じでない様子もあり、その時はタクシーを利用することになります。1〜2名ですと割高ですが何人かで乗り合っていけば、シャトルバス運賃とそれほど変わらない料金で乗ることが可能です。タクシー運転手さんも積極的に乗合を勧めている模様です。
【大雪渓までの沿道の風景 T】
それではここからは大雪渓に向かう沿道の様子をお伝えします。
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昨年の鈴蘭バス停のカエデ 2018ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2018/09/22) @ |
今回の鈴蘭バス停のカエデ |
ノリクラで一番早く紅葉を始めるのは、鈴蘭バス停のカエデ。色づきは先週からほとんど変わらず、明らかに昨年より遅れていることがわかります。
一の瀬園地 |
そして、ノリクラでカエデといえば、一の瀬の大カエデ...
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昨年の一の瀬大カエデ 2018ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2018/09/22) @ |
今回の一の瀬大カエデ 色づきが遅れている |
昨年との差では、先ほどの鈴蘭バス停のカエデほどの違いはありませんが、やはりこちらも昨年より色づきが遅れていることがわかります。一の瀬大カエデの紅葉の見頃は10月中旬〜下旬で、場所が良く分からないという方が結構いらっしゃいます。2016ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2016/09/24〜25) @【一の瀬大カエデへの行き方】 に掲載しておりますのでご覧下さい。
乗鞍高原一帯はミズナラが多く分布しています。10月中旬頃には乗鞍高原の紅葉も見頃となりミズナラも黄色くいろづきます。こちらのミズナラのようにすでに一部で黄色くなり始めていますが、これから徐々に黄色い部分が増えて行きます。
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昨年のどんぐり −
探さないと見つけられない 2018ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2018/09/22) @ |
今年のどんぐり − たわわに実っている |
先週もお伝えしたように、今年はミズナラのどんぐりがたわわに実っています。昨年は探さないと見つけられない状態が(左の画像)、今年は鈴なりに実っていて、昨年との違いは一目瞭然です(右の画像)。
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今回の鈴蘭橋 | 紅葉を迎えた鈴蘭橋(10月中旬) 2014ノリクラ雪渓カレンダーVol.24(2014/10/18〜19) D |
ノリクラの紅葉エリアは標高2700メートルの大雪渓から標高1500〜1400メートルの乗鞍高原まで広がり、9月中旬の大雪渓から、10月末の乗鞍高原まで、1ヶ月半もの長期間楽しむことができます。しかし、各エリアの紅葉は長くて2週間、本当に良い状態のピーク期間は1週間もない状態。そのため、事前にいつが良いのかどこが良いのか下調べしておく必要があります。
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今回の休暇村〜三本滝間 | 紅葉を迎えた休暇村〜三本滝間(カラマツ、10月下旬) 2014ノリクラ雪渓カレンダーVol.25(2014/10/25〜26) D |
乗鞍の紅葉情報をまとめた 紅葉情報INDEX から当WebSiteのすべての紅葉情報へアクセスでき、その中に、乗鞍の紅葉を大まかに把握するには、乗鞍紅葉情報 は初めての方にお勧めです。
また、撮影ポイントについては、ノリクラガイドマップ(紅葉上部エリア版)、ノリクラガイドマップ(紅葉下部エリア) をご覧ください。県道乗鞍岳線沿線のビュースポットが地図上で把握できるようになっております。また、撮影当時のノリクラ雪渓カレンダーにもリンクされていますので詳細な状況の把握も可能です。紅葉撮影にお越しの際には一度ご確認ください。
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