ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.23(2019/10/12) B

 

 

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(Update:2019/10/17)

 

【雪渓下部】

大雪渓付近 − 午後から天候は急速に悪化

11時の大雪渓の天候は雨・気温10℃、濃霧が掛かっていますが、視界は100メートル程度あり、風もさほど強くない状況。台風19号の直接的な影響はまだ感じられません。ただ、午後になると風雨ともに強くなり、11時には岐阜県側の乗鞍スカイラインは強風により通行止めになり、その後、雨量による通行止めに切り替えられ、翌日13日(日)は8時30分まで通行止めが継続されました(13日(日)の県道乗鞍岳線も8時まで通行止でした)。

 

雪渓下部−8週間前に積雪はなくなる

ここからはいつものように大雪渓の様子をお伝えします。雪渓下部の積雪は8週間前の段階でなくなりました。例年、雪渓下部の積雪がなくなるのは9月第1〜3週あたりで、近年では8月中に消滅するケースはほとんどなく、今年は異常に早い雪解けでした。

 

大雪渓入口

大雪渓入口のウラジロナナカマドは完全に落葉。

 

石碑の岩
チングルマはもう枯れてしまいました

石碑の岩のチングルマの紅葉も枯れてきてもう冬を待つばかりの状態です。

 

ミヤマキンバイの紅葉が鮮やか

完全にモノトーンな大雪渓エリアですが、ミヤマキンバイが鮮やかな赤色を発していて、霧に煙った大雪渓の中で唯一輝いていました。

 

【雪渓上部】

雪渓上部左側(落書きの岩周辺)

それでは雪渓上部の様子をお伝えします。こちらはいつもお伝えしている雪渓上部左側にある落書きの岩(画像右上)。ここから雪渓まで約150メートルほどありますが、煙った霧の向こうにかすかに見ることができます。

 

先週の雪渓上部左側(長さ28メートル×横45メートル)
ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.22(2019/10/05) B
今回の雪渓上部左側(長さ25メートル×横41メートル)
まだ雪解けは続く

雪渓の大きさは長さ25メートル×横41メートルで先週よりわずかに小さくなっています。例年だと冷え込みが厳しくなり雪解けがほぼストップする時期に差し掛かりますが、今年はまだ気温の高い状態が夏からずーっと続いています。

そのため、雪解けが続いていますが、雪渓が完全になくなるほどの勢いではなく、このまま来年まで持ち越すことができそうで、1999年から続く記録がさらに伸びそうです。

 

バーン表面は完全に氷 − 初めての方が滑走できる状態ではありません

高めの気温とは言っても、夜間は氷点下まで下がるようになり、バーン表面は完全に氷になっています。また、雨水が流れてできる縦溝が大きくなり、畑の畝のようになっています。次のウインターシーズンの前に足慣らしで滑ってみたいという方が毎年いらっしゃいますが、初めての方が滑走できる状態ではありません。おそらく、この硬い急斜面をハイクアップすることすら無理でしょう。

 

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