ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.24(2019/10/19) @

 

 

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(Update:2019/10/24)

 

10月後半に入り、ようやく秋らしい気候になってきました。それでも体感的には9月下旬〜10月上旬ごろの少し肌寒く感じる時期に近い状況ではないか思います。先週は各地に甚大な被害をもたらした台風19号による悪天候でしたが今回も引き続き雨。乗鞍地域では被害はなかったものの、乗鞍から流れ落ちた長野県側の雨は、大野川から梓川・犀川を経て、大規模な洪水を引き起こした千曲川に流れつきます。そう思うと全く関係のない話ではなく心痛む気持ちになります。

今回は10月22日(火)が即位の礼に伴う休日となるため、19日(土)から22日(火)まで四連休という方も多かった模様です。今回の記事は19日(土)の様子ですが、20日(日)は良い天候に恵まれ21日(月)は曇とまずまずの天候に恵まれ、乗鞍高原で紅葉が見頃となり一の瀬大カエデもピークに近い状態となって多くの人で賑わいました。最終日22日(火)は山頂方面は夜間降雪となり初雪・初冠雪を観測しました。初雪は昨年より4日遅く、平年より8日遅い記録、初冠雪は昨年より2日遅く、平年より4日遅い記録でした。

さて、今シーズンのノリクラ雪渓カレンダーも今回を含めてあと2回となりました。残りわずかとなったグリーシーズンの様子をお伝えしたいと思います。


◎ 今回の目次

Page-1 : 【10月19日(土)、観光センター前駐車場】       【一の瀬大カエデ】       【大雪渓までの沿道の風景 T】
Page-2 : 【大雪渓までの沿道の風景 U】
Page-3 : 【雪渓下部】        【雪渓上部】       【午後から豪雨、道路は川のように】        【10月22日(火)、初雪・初冠雪観測】
Page-4 : 【紅葉情報−摩利支天〜三本滝(標高2000〜1800m付近)】       【紅葉情報−乗鞍高原、一の瀬園地(標高1500m付近)】       <編集後記>「10月のヒルクライム入山数」

●参考資料●
(紅葉情報) − 紅葉総合INDEX
(周辺地図) − ノリクラガイドマップ(紅葉上部エリア版)ノリクラガイドマップ(紅葉下部エリア)  ノリクラガイドマップ (春〜夏スキー大雪渓・山頂版)     ノリクラガイドマップ県道乗鞍岳線版  
(シャトルバス・マイカー規制) − 乗鞍岳マイカー規制・乗り換え駐車場・シャトルバス情報   
 ノリクラガイドマップ(県道乗鞍岳線 シャトルバス乗換駐車場 版)
(冬季閉鎖情報) −おしらせ − 2020シーズン終了に伴う 当WebSite、道路交通・各施設の営業終了と来年度再開予定

 

 

 

【10月19日(土)、観光センター前駐車場】

観光センター前駐車場

早朝7時の観光センター前駐車場。この時点での駐車台数は僅か4台。即位の礼に伴い22日(火)が休日となり、今日から四連休という方もいらっしゃるかと思いますが、昨晩からの雨に加え、中央道通行止めなど先週の台風19号による災害による影響から訪れる方が極端に少ない模様です。

 

雨が止んで青空が

夜明け前まで降り続いた雨が止んで、雲間から青空が見え始めました。気温は10℃とこの時期としては高め。

 

乗鞍高原の紅葉が見頃に

上部の紅葉が終わって今週あたりから山麓の乗鞍高原の紅葉が見頃を迎え始めました。昨年より1〜2週間遅い状況。

 

シャトルバス − 10月15日から晩秋ダイヤ適用(Bダイヤ)

昨晩は結構な降り方を見せたため、もしかすると乗鞍スカイラインが通行止めになる恐れがありましたが、7時のシャトルバス始発便は無事に運行開始。ただ、今日はどの便も乗客は数名程度にとどまる状態でした。

先週の体育の日三連休が終わった翌日(10月15日)からシャトルバスは晩秋ダイヤとなり、天候にかかわらず2時間に1便のBダイヤが適用されています。

 

天候の影響と中央道が通行止めで人出が少ない

乗鞍高原の紅葉が見頃を迎え、今が一番良い状態なのに訪れる方がなく寂しいところ...明日は天候回復するものの、「やっぱり土曜日が晴れてくれないと日曜日はなかなか訪れる人が少なくて」と、駐車場の警備員の方がおっしゃります。確かに通常の週末だとその傾向が見られます。

しかし、今回は本日お昼頃に中央道の不通区間(八王子〜大月間)が開通し四連休の方も多かったため、翌日20日(日)はまずまずの人出を迎えることができました。

 

駐車場警備の業務も明日で最後...

ノリクラのグリーシーズンは今月末で終了しますが駐車場の警備の業務も明日で最後とのこと。「じゃ〜次にお会いできるのは来年になっちゃいますね!」とお話しすると、「こんな早くから来年の話をすると鬼が笑うよ!」と苦笑い〜。

畳平や山小屋などもそろそろシーズン終了となり、冬ごもりの準備が進めらています。
当WebSiteも次回の取材をもって今シーズンの連載を終了いたします。おしらせ − 2020シーズン終了に伴う 当WebSite、道路交通・各施設の営業終了と来年度再開予定 で、今後の連載予定をお伝えしておりますのでご覧下さい。

 

【一の瀬大カエデ】

一の瀬園地 一の瀬大カエデ

それでは、大雪渓に向かう前に一の瀬園地の様子をお伝えします。一の瀬大カエデの行き方は、2016ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2016/09/24〜25) @【一の瀬大カエデへの行き方】 に掲載しておりますのでご覧下さい。

 

見頃に達してカメラマンの姿が見られるようになってきた

これまでほとんど人の気配がなかった一の瀬大カエデ周辺には、今日は朝一番からカメラマンの姿が見られるようになってきました。紅葉情報は4ページ目から詳しくお伝えいたしますが、大カエデはかなり赤味が強くなり見頃のレベルに達する状況となってきました。

 

今年は紅葉が遅れていますね ウチの写真クラブは8×10(エイトバイテン)っていうんですよ

「今年は遅れてますね〜。でも遠方から来ているとなかなかピークに合わせて出かけるのは難しいですよ。」とおっしゃるこちらの方。デジタル全盛のこの時代。35mmのフィルムカメラですら珍しい存在なのに8×10(エイトバイテン)という大判カメラ。その名の通り、フィルムサイズが8インチ×10インチ(203ミリ×254ミリ、六つ切り)でB5サイズ程度の大きさもあって、撮影の度にフィルムを一枚一枚交換しなければならず、現像代も含めると1枚4000円ほどするとのこと!

「シャープさという点ではすでにデジカメの方が上回っていますが、特に大判のフィルムだと霧がかかった部分のグラデーションに味があるんですよ。これはデジタルでは出せない部分ですね。」とのこと。1枚1枚を丁寧に撮影するという気持ちも大切で、腰を据えた撮影を否応なく強制されることが、良い写真へと結びついて行くのでしょう。

 

【大雪渓までの沿道の風景 T】

それではここからは大雪渓に向かう沿道の様子をお伝えします。

 

昨年の鈴蘭バス停のカエデ
2018ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.24(2018/10/20) @
今回の鈴蘭バス停のカエデ
急に綺麗な発色になって来た

ノリクラで一番早く紅葉を始めるのは鈴蘭バス停のカエデ。先週までの状況からは想像できないほど綺麗な発色となりました。昨年より1週間ほど遅い状況です。一の瀬の大カエデよりもかなり早く始まってゆっくり進んでいましたが、発色がピークに達する時期は一の瀬大カエデとあまり大きく違わない点は注目すべきところでしょう。

 

乗鞍高原の紅葉が見頃に

乗鞍高原の紅葉もようやく見頃に差し掛かり、暖色系の色彩に囲まれるようになってきました。上部に上がらなくても乗鞍高原だけで十分楽しめる状態です。

 

今回の鈴蘭橋 紅葉を迎えた鈴蘭橋(10月中旬)
2014ノリクラ雪渓カレンダーVol.24(2014/10/18〜19) D

ノリクラの紅葉エリアは標高2700メートルの大雪渓から標高1500〜1400メートルの乗鞍高原まで広がり、9月中旬の大雪渓から、10月末の乗鞍高原まで、1ヶ月半もの長期間楽しむことができます。しかし、各エリアの紅葉は長くて2週間、本当に良い状態のピーク期間は1週間もない状態。そのため、事前にいつが良いのかどこが良いのか下調べしておく必要があります。

 

今回の休暇村〜三本滝間 紅葉を迎えた休暇村〜三本滝間(カラマツ、10月下旬)
2014ノリクラ雪渓カレンダーVol.25(2014/10/25〜26) D

乗鞍の紅葉情報をまとめた 紅葉情報INDEX から当WebSiteのすべての紅葉情報へアクセスでき、その中に、乗鞍の紅葉を大まかに把握するには、乗鞍紅葉情報 は初めての方にお勧めです。

また、撮影ポイントについては、ノリクラガイドマップ(紅葉上部エリア版)ノリクラガイドマップ(紅葉下部エリア) をご覧ください。県道乗鞍岳線沿線のビュースポットが地図上で把握できるようになっております。また、撮影当時のノリクラ雪渓カレンダーにもリンクされていますので詳細な状況の把握も可能です。紅葉撮影にお越しの際には一度ご確認ください。

 

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