ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.25(2019/10/25)<最終号> B

 

 

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(Update:2019/10/24)

 

【雪渓下部】

大雪渓付近 − 道路に雪が残る

それではここからは大雪渓の様子をお伝えします。今朝は大雪渓より上部に積雪が残っていましたが雪解けが進んだ模様。しかし、県境付近は今も積雪は残っています。

 

雪渓下部 − 雪が完全にない期間は僅か10週間

雪渓下部の積雪は10週間前の段階でなくなりました。例年、雪渓下部の積雪がなくなるのは9月第1〜3週あたりで、近年では8月中に消滅するケースはほとんどなく、今年は異常に早い雪解けでした。

しかし、今回の降雪で再び雪景色に。つまり、完全に雪のなくなっている期間は僅か10週間(2ヶ月半)のみしかありません。

 

大雪渓全景 石碑の岩

意外と11月は暖かな日が多く、本格的に雪に閉ざされるのは11月末から。そして、いつもお伝えしている石碑の岩が完全に埋まるのは年が明けて2月頃となります。

 

【雪渓上部】

雪渓上部

雪渓上部は中央の尾根を境に左右に分かれていますが、右側は8月中下旬に消滅し、左側のみ残っていました。

 

雪渓上部左側 落書きの岩付近

こちらが雪渓上部左側全景。降雪のためどこに雪渓があるのかわからない状態になっています。

 

先週の雪渓上部左側
ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.24(2019/10/19) B
今回の雪渓上部左側
雪渓のあるのは赤丸部分

こちらが雪渓上部左側で雪渓が残っていた部分。右側の先週の様子と比べると降雪で様子がガラッと変わっていることがわかります。左の画像の中央部分に縦溝が見られますが、その箇所が雪渓部分です。

 

アイスバーンの上に積雪20センチ − ツボ足でも歩ける 1999年からの雪渓がこの下に残る

今回の降雪による積雪は20センチ程度。先週までの雪渓は完全なアイスバーンで雪渓の上をアイゼンなしで登ることは不可能な状態。それがご覧のようにツボ足で登れるほど雪が積もっています。この付近の雪渓の一部は1999年から融けずに残り、今年の冬を越すと20年間残っていることになります。

 

【大雪渓から肩の小屋へ、雪の中を歩く】

大雪渓から肩の小屋への登山道

大雪渓から肩の小屋への登山道の積雪は薄いところで5センチほど。

 

積雪量が多くなる 肩の小屋が見えて来た

肩の小屋に近づくにつれて積雪量が多くなってきます。

 

肩の小屋 − 積雪20センチ

肩の小屋周辺では積雪20センチほど。肩の小屋は10月上旬に営業終了し、来年の営業再開は6月下旬から7月上旬の見込みです。

 

山頂方面 アイゼン着用
厳冬期の山頂方面は本格的な冬山(アイゼン・ピッケル)

今日の山頂方面の入山者数はわずか3名。皆さん、三本滝から歩いて登って来られましたが、こちらの方は朝6時に出発され、山頂方面にはアイゼン着用で登られていました。降りたての雪ならまだ柔らかいためアイゼンは必要ありませんが、降雪から時間が経過したり稜線上はアイスバーンになるためアイゼンは必要です。肩の小屋から山頂方面はこれから厳冬期に入るとその傾向が特に強くなり、アイゼン・ピッケルが必要な本格的な冬山となります。夏場のような気楽な登山とは全く別の世界で、濃霧強風が続き入山すら困難な日が続きます。

なお、厳冬期のツアーコース(かもしかゲレンデ最上部〜位ヶ原)の状況は、12月上旬から再開する速報にてお伝えする予定です。

 

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