ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版
Vol.2(2020/04/11) @
前回にひきつづき、休暇村から全山徒歩での入山となりますが、今週は比較的気温の低めの日が続き、4日(土)〜5日(日)にかけては降雪に見舞われ、やや季節が逆戻りしたような感じも見受けられました。そのため、雪解けが抑えられて、森林限界以降は新雪スキーた楽しめる状況となりました。
それでは今回も休暇村からゲレンデを登り、ツアーコースや森林限界を超えた位ヶ原付近の積雪状況についてお伝えいたします。
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
【4月11日(土)、観光センター前駐車場】
観光センター前駐車場 |
朝7時の観光センター前駐車場。ご覧のとおり雲一つない快晴の朝を迎えています。気温はマイナス4℃で肌寒い空気感があります。
新雪が積もり純白の輝き |
今週は山頂方面を中心にまとまった降雪があり、山肌は純白の雪で白く輝いています。
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2018年の高天ヶ原(左)と剣ヶ峰(右) 2018ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.3(2018/04/14) @ |
2019年の高天ヶ原(左)と剣ヶ峰(右) 2019ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.2(2019/04/13) @ |
山頂方面の積雪状況を過去と比較して見ると、剣ヶ峰はあまり違いがわかりませんが、今年の高天ヶ原の積雪はやや少ないことがわかります。例年、4月中はまだ積雪が増える時期ですので、積雪の積み増しを期待したいところです。
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2019年の観光センター前 2019ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.2(2019/04/13) @ |
今回の観光センター前 テラスに積雪は全くありません |
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2019年の観光センター前駐車場 2019ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.2(2019/04/13) @ |
今回の観光センター前駐車場 駐車場に積雪は全くありません |
昨年も同じように降雪があって、4月の山頂方面は積雪が一気に増えました。今週も同じように降雪がありましたが積雪が大幅に増えるほどではありませんでした。しかし、今月発表されている1ヶ月予報や2週間気温予報では、今後も低めの気温で推移するようで、13日(月)は乗鞍高原でも数センチの降雪がありましたから、昨年と同じように積雪の増加を期待したいところです。
湯けむり館 − 当面営業中止(新型コロナ対応) | 乗鞍岳春山バス − 今期は全期間運休(新型コロナ対応) |
首都圏を中心に新型コロナウイルスの感染が拡大し、全国的に感染防止対策が広がり、ノリクラにおいても営業休止やイベント中止の影響が出始めています。湯けむり館の営業休止はすでにご案内のとおりですが、今週に入って、乗鞍岳春山バスの中止も決まりました。
今後、春山・夏山に向けて、道路開通・シャトルバス・山小屋の営業が始まりますが、現時点での状況をこちらにまとめておりますのでご覧下さい(→ 2020シーズン 道路・イベントなどの開催状況<新型コロナ関係> 随時更新予定)
【今日も休暇村からスタート(全山徒歩)】
休暇村 | 休暇村ゲート 4月17日(金)11時冬季閉鎖解除(三本滝まで通行可に) |
こちらは観光センターから2kmほど先にある休暇村。冬季、クルマの通行ができるのは休暇村までです。右の画像は休暇村のすぐ先にある休暇村ゲート。4月に入って除雪が進められ、昨日4月10日(金)時点で、休暇村から10kmほど先にある冷泉小屋付近まで到達した模様で、例年より1週間早いペースで進められています。また、4月17日(金)11時には休暇村ゲート〜三本滝ゲート間の約5kmが開通します。
【新型コロナ感染防止に伴う春山バス運休と山頂方面への入山方法】
今年度は春山バスの運行が新型コロナ感染拡大防止のため全期間運休と、乗鞍高原側から山稜方面への入山は歩いて登ることになりますが、ツアーコースの雪解けが進むと、下山滑走はもとより入山も困難になります。
そのため、ツアーコース雪解け後は、岐阜県側の乗鞍スカイラインシャトルのシャトルバスで、畳平より山頂方面に向かうことをオススメします。なお、ツアーコースからの入山タイムリミットは、積雪状況によって左右されますが、例年5月中旬までです。しかし、今年は雪解けが早いため、早めに入山不可となる可能性があります。当WebSiteではツアーコースの積雪状況をお伝えしておりますので、必ずチェックしたうえで入山ください。
また、乗鞍スカイラインのシャトルバスは現時点では運行される予定ですが、今後の状況によって変更される可能性がありますので、バスの運行状況も常にチェックするようお願いいたします。なおシャトルバスを含めたイベント状況はこちらに随時更新しておりますのでご確認下さい
→ 2020シーズン
道路・イベントなどの開催状況<新型コロナ関係>
スキー場〜三本滝ゲート (標高1600〜1800m) |
三本滝ゲート〜ツアーコース入口 (標高1800〜2000m) |
ツアーコース入口〜位ヶ原 (標高2000〜2500m) |
位ヶ原方面〜大雪渓 (標高2500〜2600m) |
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●3月31日(火)まで (Mt乗鞍営業期間) |
リフト乗車 | リフト乗車 | 徒歩(スノーシュー等) | 徒歩(スノーシュー等) |
●4月1日(水)〜17日(金)11時 (休暇村ゲート開門前) |
徒歩(休暇村G、スノーシュー等) | 徒歩(スノーシュー等) | 徒歩(スノーシュー等) | 徒歩(スノーシュー等) |
●4月17日(金)11時〜 (休暇村ゲート開門後) |
マイカー(県道乗鞍岳線) | 徒歩(スノーシュー等) | 徒歩(スノーシュー等) | 徒歩(スノーシュー等) |
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【岐阜県】5月15日(金)〜 | 乗鞍スカイラインシャトルバス(ほおのき駐車場〜畳平:標高1230〜2700m) |
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駐車場は7時には満車 |
こちらは休暇村にある駐車場。7時の段階ですでに満車。全山徒歩が強いられるこの時期は人出が少なくなるものの、近年は来場者が増加しています。
今回の休暇村ゲレンデ |
2019年の休暇村ゲレンデ 2019ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.2(2019/04/13) @ |
先週の休暇村ゲレンデ ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.1(2020/04/04) @ |
休暇村ゲレンデの積雪は、昨年(左下)よりも少ないものの、先週(右下)からの雪解けが少なく、思った以上に残っています。今週は降雪があって気温の低い日が多かったことが影響していると考えられ、実際、うっすらと新雪が積もっています。
8時の気温は2℃、雪面はまだ硬く締まっています。「上の方はどうでしょうか?まだ雪が硬いでしょうか?」。いつも以上に冷たい空気が流れていていますので、このような状況では森林限界以降は雪が緩まないことが多いと思われます。ただ、今回は数日前に降った雪がそのままの状態で温存されていたため、森林限界以降の方が雪が柔らかい状況でした。
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
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