ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版

Vol.3(2020/04/18) A

 

 

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(Update:2020/04/23)

 

【今回も休暇村ゲレンデから】

先週の休暇村ゲレンデ
ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.2(2020/04/11) @
今回の休暇村ゲレンデ
再び真っ白に

それでは休暇村ゲレンデを出発します。先週は一部で雪解けが進んでいましたが、ご覧のとおり、全面積雪状態に戻りました。ただ、積雪は薄いため、今回積もった部分は数日でなくなると思われます。

休暇村からかもしかゲレンデ・三本滝レストハウスまでは直線距離で約1.3km、標高差200m。かもしかゲレンデからツアーコース入口までは、直線距離0.7km、標高差200mです。

 

7時頃の休暇村
まだ積もっていない
9時頃の休暇村
周囲は完全に真っ白

雪の降り方は一向に収まる気配を見せず、2時間ほどで休暇村周辺は完全に真っ白。休暇村の駐車場ではドーザーで除雪作業が行われたほどです。

 

新雪2〜3センチ
ベタベタとシールに張り付くやっかいな雪質

休暇村ゲレンデはベース付近で2〜3センチの新雪。ベタベタの雪でシールに張り付くやっかいな雪質。

 

先週の休暇村ゲレンデ
ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.2(2020/04/11) @
今回の休暇村ゲレンデ
今日は山頂方面は全く確認できません

左は先週の様子。晴れればご覧のようにきれいに高天ヶ原・剣ヶ峰がそびえ立ちます。しかし、今日は一度も山頂方面の様子を確認することはできませんでした。

 

【かもしかゲレンデ】

昨年のかもしかゲレンデ
2019ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.3(2019/04/20) A
今回のかもしかゲレンデ
全面積雪で雪解け箇所はない

休暇村ゲレンデを登り切った先にはかもしかゲレンデがあります。本来なら、三本滝駐車場(三本滝レストハウス前駐車場)に車を止めたら、ここがスタート地点となります。かもしかゲレンデからツアーコース入口までは直線距離0.7km、標高差200m、平均斜度24度です。先週と同様、雪解け箇所は現在のところ見られません。

今年は春山バスの運行がありませんので、当面は三本滝駐車場に車を止めて、かもしかゲレンデから歩いて登ることになります。

 

2016年の積雪消滅直前のかもしかゲレンデ(4月20日)
速報(2016/04/20)
2019年の積雪消滅直前のかもしかゲレンデ(5月11日)
速報(2019/05/11)

そのため、かもしかゲレンデの雪解け状況が気になるところ...

こちらの2枚の画像は積雪消滅直前のかもしかゲレンデの様子。かもしかゲレンデの雪解けは4月下旬〜5月上旬頃がタイムリミットですが、年によって大きく異なります。左は最も積雪の少なかった2016年では4月20日。そして、右は遅くまで積雪の残った2019年では5月11日(いずれも取材日)。

今年は全体的な積雪状況は2016年に次いで少ない状況ですが、現段階のかもしかゲレンデの状況は2019年に近い感じです。

 

水分を含んだ重たい雪が30センチも積もる

明け方から降り始めた雪は、かもしかゲレンデで30センチにも達します。しかし、水分を含んだ重たいもので、ラッセルは苦行を強いられる状態。登るのにいつも以上に時間がかかります。

 

切り通し箇所 切り通し箇所(高さ2.3メートル)

こちらはかもしかゲレンデを横切る県道乗鞍岳線。三本滝ゲートより上部ですので、まだ冬季閉鎖区間です。4月1日より位ヶ原山荘に向けて除雪作業が始まっていますが、ご覧のように完全に雪に埋まっています。

雪の壁の高さは2.3メートルほど。先週と比べて、明け方からの降雪の分だけ高くなっています。

 

降雪量30センチ − 古い雪と新しい雪の層がはっきりと

かもしかゲレンデと同様、降雪は30センチほど。古い雪と新しい雪の層がはっきりとしていて、積もった雪の量が良くわかりますね。

 

現在、道路除雪は冷泉小屋〜位ヶ原山荘間で実施されていますが、実施済みの箇所も、もう一度除雪しなおさないといけない状態ですので、除雪が遅れる可能性があります。ただ、今年は春山バスの運行がありませんので、大きな影響はないと思われます。

 

【ツアーコースT − 入口急斜面】

ツアーコース入口

ツアーコース入口から、標高2500メートルの位ヶ原まで目指します。状況が許せば、その先の大雪渓・すべり台・富士見沢といったパウダーエリアに向かいます。ただ、今日はご覧のような悪天候ですから、ツアーコース出口までにとどめたほうが安全です。

 

2019年のツアーコース入口急斜面
2019ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.3(2019/04/20) A
先週のツアーコース入口急斜面
ノリクラ 雪渓カレンダー 
プレリリース版 Vol.2(2020/04/11) B
今回のツアーコース入口急斜面

こちらは入口急斜面の全景です。左は昨年の様子、中央は先週の様子、右は今回の様子です。全体的には大きな違いは見られません。

 

2019年のツアーコース入口急斜面
2019ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.3(2019/04/20) A
先週のツアーコース入口急斜面
ノリクラ 雪渓カレンダー 
プレリリース版 Vol.2(2020/04/11) B
今回のツアーコース入口急斜面

こちらは入口急斜面の中にある切り株。先週からその一部が確認できるようになってきましたが、今週は再び雪に埋まってしまいました。例年、4月下旬に姿を現しますので、この付近は例年並みの積雪量です。

 

重雪30センチ − シールに張り付きラッセルは苦行

入口急斜面の新雪も30センチほどで、重たい雪質にかわりはありません。ご覧のとおりそれほど深いラッセルではないんですが、シールに湿った重い雪が貼りつき、見た目以上の苦行です。

 

ツアーコースの下山滑走は例年5月中旬ごろまで
(積雪情報は当WebSiteで随時発信)

さて、ツアーコースの滑走可能時期は、例年5月中旬頃までです。先ほど申し上げたように、人の背丈以上の密林状態になってしまします。とても歩いて下山できる状態ではなくなり、そうかといって、ここから再び登り返すわけにも行きません。

そのため、当WebSiteでは、ツアーコースやその下部のかもしかゲレンデの積雪状況を常時お伝えしておりますので、入山時にご覧くだされば参考になるかと思います。なお、ツアーコースでの下山滑走ができなくなった後は、例年なら位ヶ原山荘より乗鞍岳春山バス下り便に乗車して下山することになりますが今年は運休ですので、岐阜県側の乗鞍スカイラインのシャトルバスを利用して畳平までお越しになり、山頂方面へ向かうほうがよいでしょう(乗鞍スカイラインのシャトルバスは5月15日(金)から運行開始予定)。

 

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■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)


 

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