ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.3(Vol.20 2020/09/19) @

 

 

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(Update:2020/09/20)

 

ノリクラ雪渓カレンダーは、2020シーズンは新型コロナの影響により、3月下旬より開始したプレリリース版を4月中旬より一時中止しておりますが、紅葉シーズンを迎えるにあたって、紅葉情報のみ再開いたします。(トップページに毎週土曜日掲載の速報は、緊急事態宣言解除された6月中旬より、再開しております)

例年、見頃は9月下旬〜10月上旬で、そろそろ紅葉が始まる時期ですが、今年は昨年と同様、進み具合が遅い状態が続いています。昨年と同じような進捗であれば、次の週末あたりから始まるのではと考えられます。ただ、心配なのがウラジロナナカマドの状態があまり良くないことです。


◎ 今回の目次

Page-1 : 紅葉情報−大雪渓付近(標高2600〜2700m付近)】    【紅葉情報−宝徳霊神〜位ヶ原付近(標高2500m付近)】    【紅葉情報−冷泉小屋〜摩利支天付近(標高2220〜2000m付近)】     <編集後記>「紅葉のピークの前に行くのがいいのか、後に行くのがいいのか...」

●参考資料●
(紅葉情報) − 紅葉総合INDEX

 

 

 

【紅葉情報−大雪渓付近(標高2600〜2700m付近)】
★始まっていません(例年の見頃:9月20日前後〜9月下旬)★

大雪渓付近

ノリクラの紅葉は9月中下旬から始まりますが、それに先立ち、9月よりノリクラ雪渓カレンダーにて紅葉情報を始めます。紅葉関連の情報は下記のページをご参照ください。

<紅葉関連情報>
■ 紅葉まとめ − 紅葉総合INDEX
■ ノリクラの紅葉の概要 −  乗鞍紅葉情報(紅葉の歩き方)  
■ ビューポイント(地図) − ノリクラガイドマップ紅葉上部エリア版(大雪渓〜摩利支天)   ノリクラガイドマップ紅葉下部エリア版(三本滝〜乗鞍高原・一の瀬エリア)

 

大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺)

 こちらは標高2600メートルの大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺)の様子。手前に見えるウラジロナナカマドが若干黄色くなり始めています。

 

2014年の大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺)
2014ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.20(2014/09/20〜21) F
2015年の大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺)
2015ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.20(2015/09/19〜20) D
2016年の大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺)
2016ノリクラ雪渓カレンダー
Vol.20(2016/09/24〜25) C
2017年の大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺)
2017ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.20(2017/09/23) C
2018年の大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺)
2018ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.20(2018/09/22) C
2019年の大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺)
2019ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.20(2019/09/21) C

過去6年間と比べてみると、一昨年(2018年)までは見頃に近い状態になっていますが、昨年と今年は色づきが遅く、例年より1週間ほどの遅れです。

 

大雪渓入口のウラジロナナカマド 色づき始めた多くが枯れている

こちらは大雪渓入口のウラジロナナカマド。きれいに発色せずにほとんど枯れています。まだ紅葉が始まった段階ではないものの、色づき始めた多くがこのような状態を見せています。

 

大半はこれから色付くものの、今後の状態が気がかり

大半のウラジロナナカマドはまだ紅葉がはじまってないものの、今後の状態が気がかりです。

 

【紅葉情報−宝徳霊神〜位ヶ原付近(標高2500m付近)】
★色づき始めました(例年の見頃:9月下旬〜10月上旬)★

位ヶ原、宝徳霊神バス停付近

標高2500メートル付近の位ヶ原エリア、こちらもまだ始まったといえるレベルではありません。

 

昨年の位ヶ原、宝徳霊神バス停付近
2019ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.20(2019/09/21) C

2018年の位ヶ原宝徳霊神バス停付近
2018ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.20(2018/09/22) C

こちらは昨年の画像。2018年以前は色づきが始まったことが一目でわかる状態でしたが、昨年・今年はほとんど色づきが始まっていません。これは大雪渓・位ヶ原の上部エリアだけでなく、後術する冷泉など中腹でも同様です。

 

昨年の宝徳霊神バス停前
2019ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.20(2019/09/21) C
今回の宝徳霊神バス停前

こちらは宝徳霊神バス停前の紅葉。手前のガードレールに見えるウラジロナナカマドは、なかなか良い発色を見せない個体で、例年、色づき始めると枯れてしまいます。しかし、今年はその状態が顕著で、もう大半が枯れています。

 

位ヶ原お花畑

7号カーブ付近の位ヶ原お花畑も同様で、例年と比べると1週間程度遅い状況です。左側の画像では、盆栽のようにお椀型のウラジロナナカマドが二つ並んでいます。その形が特徴的で、見る人の目を引きますが、左側のウラジロナナカマドはほぼ完全に枯れて落葉しています。これまで葉が縮れる現象は見られたものの、紅葉前に落葉してしまうことは今年は初めてです。

 

2019年の位ヶ原お花畑
2019ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.20(2019/09/21) C
2018年の位ヶ原お花畑
2018ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.20(2018/09/22) D

昨年は例年と比べて遅い年でした。しかし、今年はさらに遅い状態であることがわかります。

 

今回の位ヶ原11号カーブ
すでに枯れ始める

こちらは位ヶ原11号カーブ。手前のウラジロナナカマドはシーズンに先駆けて紅葉が始まっていて、すでに枯れ始めていいます。

 

2014年のツアーコース入口(11号カーブ)
2014ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.20(2014/09/20〜21) F
2015年のツアーコース入口(11号カーブ)
2015ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.20(2015/09/19〜20) D
2016年のツアーコース入口(11号カーブ)
2016ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2016/09/24〜25) D
2017年のツアーコース入口(11号カーブ)
2017ノリクラ 雪渓カレンダーVol.20(2017/09/23) C
2018年のツアーコース入口(11号カーブ)
2018ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.20(2018/09/22) D
2019年のツアーコース入口(11号カーブ)
2019ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.20(2019/09/21) C

過去6年間と比べると、早熟のウラジロナナカマドはほぼ例年並みだったものの、周辺の紅葉は例年よりも遅れていることがわかります。

 

宝徳霊神〜大雪渓登山道

位ヶ原11号カーブ

位ヶ原11号カーブ 位ヶ原11号カーブ

昨年と同じ進み具合で例年より遅いことは、これまでにもお伝えした通りで、まだ青い状態のウラジロナナカマドの葉の状態が気がかりであることもお伝えしました。葉の状態はここ近年は良くない傾向が続いていて、きれいな真紅に色づくウラジロナナカマドがほとんど見られなくなっています。

 

位ヶ原7号カーブ

拡大

ハイマツ帯の中にウラジロナナカマドが点在 ハイマツの中のウラジロナナカマドは綺麗な発色

こちらは位ヶ原11号カーブ。剣ヶ峰と高天ヶ原から位ヶ原伸びる山肌のハイマツ帯の中にウラジロナナカマドが点在しています。沿道のウラジロナナカマドは状態が良くないものの、ハイマツの中のものはきれいに発色しているものが多いようです。これは今年に限らず毎年の傾向です。

 

【紅葉情報−冷泉小屋〜摩利支天付近(標高2220〜2000m付近)】

★まだ始まっていません(例年の見頃:9月下旬〜10月上旬)★

冷泉

こちらは標高2230メートルの冷泉。若干ですが、色づきが始まった部分が見られるようになって来ました。

 

2014年の冷泉
2014ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.20(2014/09/20〜21) G
2015年の冷泉
2015ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.20(2015/09/19〜20) E
2016年の冷泉
2016ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.20(2016/09/24〜25) E
2017年の冷泉
2017ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.20(2017/09/23) D
2018年の冷泉
2018ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.20(2018/09/22) D
2019年の冷泉
2019ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.20(2019/09/21) D

昨年を除く過去5年間はほぼピークに近い状態を見せていることがわかります。

 

今回の冷泉小屋〜魔利支天中間地点(28号カーブ)

冷泉小屋と魔利支天バス停の中間付近にあり荒田橋(あれたばし)を少し下ったあたりの28号カーブ付近。一部で発色の変化を感じられ紅葉が始まりましたがまだまだです。

 

2019年の冷泉小屋〜魔利支天中間地点(28号カーブ)
2019ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.20(2019/09/21) D

2018年の冷泉小屋〜魔利支天中間地点(28号カーブ)
2018ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.20(2018/09/22) D

昨年も遅かった年ですが、今年は昨年よりもさらに遅い状態です。

 

29号カーブ上の直線区間 − 紅葉はこれから

29号カーブ上の直線区間やそれより山麓側でも、部分的な色づきが見られますがまだまだです。

 

<編集後記>

「紅葉のピークの前に行くのがいいのか、後に行くのがいいのか...」

自然相手なので、確実なことは申し上げられませんのが、現段階では昨年と同じような進み具合を示していますので、その前提なら、次の週末あたりから見頃が始まるのではないかと思います。昨年の様子を申し上げると、9月最終週末の2019年9月28日(土)の段階では、まだしっかりとした発色とまでは言えず、本当のピークはその数日後で、何年もノリクラにお越しになっている方なら、見頃は始まった段階とピークに入った段階の違いは一目瞭然です。

それなら、もう一週間遅らせて、10月初めの週末じゃダメなのか?という話になりますが、ピークを迎えた紅葉は悪天候に弱く、実際に昨年は週半ばの2019年10月1日(火)あたりからピークに入り、数日間はその状態を維持していましたが、2019年10月4日(金)の風雨で落葉し、翌日の2019年10月5日(土)は綺麗な部分が残ってはいますが、ピークを過ぎてしまいました。(詳細はそれぞれの日の速報をご覧下さい→ 速報2019年9月28日(土)  速報2019年10月4日(金)  速報2019年10月5日(土)

この現象は昨年だけのことではなく、毎年傾向を繰り返しています。多くの方は週末にターゲットを定めて計画され、1週間前の方がよいのか・1週間後の方がよいのかと思案すると思います。その場合、ピークより前にお越しになるほうが安全です。


 


 

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