ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.6(Vol.23 2020/10/10) A

 

 

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(Update:2020/10/11)

 

【紅葉情報−冷泉小屋〜摩利支天付近(標高2220〜2000m付近)】

★冷泉:ほぼ終了、摩利支天:見頃(例年の見頃:9月下旬〜10月上旬)★

冷泉 − ほぼ終了

 こちらは標高2230メートルの冷泉。まだ葉を残していますが、ほぼ終了してしまいました。

 

冷泉小屋〜魔利支天中間地点(28号カーブ)
完全に落葉

冷泉小屋と魔利支天バス停の中間付近にあり、荒田橋(あれたばし)を少し下ったあたりの28号カーブ付近。まだ綺麗な発色を見せている箇所もありますが、落葉が進み始めています。

 

先週の冷泉小屋〜魔利支天
ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.5(Vol.22 2020/10/03) A
今回の冷泉小屋〜魔利支天
落葉が少なく、まだ見頃が続く

場所によっては、ほとんど落葉せずに残っているところもあり、見頃が続いています。

 

今回の29号カーブ上の直線区間
まだ青い部分が残り見頃の状態

こちらは29号カーブ先の直線区間。先週と比べると若干落葉が進んでいますが、ダケカンバには青い部分が残っていて、まだ見頃の状態で、今週の見頃エリアはこれより下部になります(→次の「摩利支天〜三本滝」のコーナー参照)

 

【紅葉情報−摩利支天〜三本滝(標高2000〜1800m付近)】
★見頃(例年の見頃:9月下旬〜10月上旬)★

摩利支天付近 三本滝上

標高2000メートルの摩利支天からかもしかゲレンデが今週の見頃エリアです。昨年より1週間遅い推移です。

 

沿道にある小さな滝や沢は紅葉撮影にオススメ

この付近は三本滝の上部になり、沿道には小さな沢や滝があります。今日のような雨の日は水量が多く、撮影にはお勧めです。

 

先週の摩利支天〜三本滝間
ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.5(Vol.22 2020/10/03) A
今週の摩利支天〜三本滝間
先週のかもしかゲレンデ
ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.5(Vol.22 2020/10/03) A
今週のかもしかゲレンデ

標高1900メートルのかもしかゲレンデ付近まで降りてくると、色合いも先週より深くなって見頃となっています。

 

かもしかゲレンデ − 次週には落葉が進む可能性も 摩利支天上 − 次週には落葉が進む可能性も

現在は見頃ですが、おそらく、次週には落葉が進んで見頃が終わる可能性があります。

 

休暇村〜三本滝間のカラマツ林

こちらはかもしかゲレンデから休暇村〜三本滝間のカラマツ林を見た所。カラマツの紅葉は10月下旬ですが、少しずつ色合いに変化が見られます。

 

【紅葉情報−乗鞍高原、一の瀬園地(標高1500m付近)】
★色づき始め(例年の見頃:9月下旬〜10月上旬)★

 標高1500メートル付近の乗鞍高原にも紅葉の季節が訪れ始めました。

 

昨年の観光センター前駐車場
2019ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.23(2019/10/12) D
今回の観光センター前駐車場
昨年とほぼ同じ推移で例年より1週間遅い

ほぼ昨年と同じ推移で、例年より1週間遅い状況です。

 

昨年の鈴蘭橋
2019ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.23(2019/10/12) D
今回の鈴蘭橋
色づきが始まる
昨年の善五郎の滝遊歩道
2019ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.23(2019/10/12) D
今回の善五郎の滝遊歩道
まだ青々としている

鈴蘭橋や善五郎の滝などの紅葉スポットも昨年とほぼ同じ状態で、例年より1週間遅い状態です。

 

一の瀬園地 ヤマウルシが綺麗に色づく

乗鞍高原の中でも最も色づきが進んでいるのが一の瀬園地。特にヤマウルシが綺麗に色づいています。

 

2018年の一の瀬大カエデ
2018ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.23(2018/10/13) C
昨年の大カエデ
2019ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.23(2019/10/12) D
今回の大カエデ
昨年より早いが例年より遅い

一の瀬園地で有名なのが大カエデ。昨年よりも若干色づきが進んでいますが、左の2018年の画像のように例年だと全体的に赤く発色する時期に入っていますので、遅い傾向であることは間違いありません。

 

大カエデの場所

一の瀬までやってくると、沿道のあちこちに大カエデの看板を見つけることができますので、迷うことはありませんが、大カエデは一の瀬の中でも最も奥にあり、白樺峠に向かう上高地乗鞍スーパー林道A線の入口付近にあります。左の画像は上高地乗鞍スーパー林道の入口付近で、クルマが5台程度止められるスペースがあり、そこからは大カエデまで目と鼻の先です(100〜200メートルほど)。

大カエデのピークは例年10月20日前後で、昨年は10月23日当たりにピークを迎えました。

 

<編集後記>

「初霜・初氷・初雪・初冠雪...」

昨年もそうでしたが、今年は秋になっても真夏並みの日が続き、10月に入っても気温の下がり方が鈍い状態が続いています。先日の台風14号が北からの冷たい空気を巻き込んだ日は11月並みの寒さとなり、突然の冷え込みに体がついていかないほどでした。

  初霜 初氷 初雪 初冠雪
2020 9月29日 9月22日
2019 9月20日 9月27日 10月22日 10月22日
2018 9月19日 9月23日 10月17日 10月20日
2017 9月22日 9月29日 10月6日  10月24日
2016 9月30日 10月10日 11月1日 11月1日  
2015 9月14日 9月14日 10月13日 10月13日 
2014 9月12日 9月21日 10月7日 10月17日  
2013   9月17日 10月17日 10月17日  
2012   10月22日 10月7日 10月7日
2011   9月23日 10月7日 10月7日
2010   10月18日 10月27日 11月1日
2009   9月14日 10月8日 10月17日
2008   10月2日 9月28日 9月29日
2007     10月19日 10月20日
2006    

10月7日

10月9日
過去10年間
平均
9月19日 9月29日 10月15日 10月17日

例年、初霜→初氷→初雪という順番で進んでいきますが、今年は初霜の前に初氷が観測されました。また、初氷が観測された後も気温が高く、冷え込みが続かず、大雪渓の積雪は2016年以来4年ぶりに完全消滅yが10月1日に確認されました。2016年も積雪が少なく、気温の高い年でした。しかし、完全消滅が確認されたのは11月に入ってからのことで、今年は異常に気温が高い状態が続いています。

なお、2016年は初雪も遅く11月1日観測されました。大雪渓の積雪量推移は2016年とよく似た状況を続けていましたので、今年も10月末までのグリーンシーズン中の初雪は観測されないかもしれませんね。


 


 

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