第18回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム
(2022/07/09〜10) D
【ゴール後の畳平〜下山開始】
ゴールを切った後は、400メートルほどそのまま進んで畳平へ向かいます。
こちらはの乗鞍スカイライン管理事務所の方々。「雨が降ったりやんだりしてますが、昨日の17時から1時間で15mmも降って、そのまま降り続いたら通行止めとなっていたところです。」
森林限界を超える山岳道路であるため天候変化が激しく、日中も頻回にパトロールを実施により、通行車両の安全確保に努めています。乗鞍スカイラインは5月15日から10月30日までの5ヶ月半しか通行できませんが、5月15日から6月上旬と10月中旬以降は路面凍結・積雪で通行止となる日が多く、夏場は大雨・強風による通行止めもあり、安定的に通行できる時期はごくわずかです。
こちらは待機場所となっている畳平。10時の気温は13℃、雨の降り方が強くなり、急いでレインウェアを着込みます。
左の方は、「スタートの時は風がなくて今日はいけると思ったら、後半になって最後の1kmですごい風でそれが計算外だった〜。でも3年ぶりに開催できてよかったですよ」。右の方も本大会の常連選手で、毎年、ヒルクライム初めての方を引き連れて出場され、今年も「乗鞍はラクだから」と言って騙してお連れした模様です〜。「一人でも多くの選手に参加していただきたい...」と、よく言われるものですが、このようにそれぞれの選手のネットワークから、新たな選手の参加につながっています、
「何とか目標の1時間20分を切ることができました。」と、今日の結果に安堵のご様子。1時間20分はチャンピオンクラス出場条件になっていて、1時間20分を目標にされている方が結構いらっしゃいました。今回の大会で、1時間20分以内に走行できた方は、545名の完走者の中で128名で、全体の23%でした。長野県側の乗鞍ヒルクライムは21%ですので、選手層に大きな違いはないとみられ、もっとたくさんの選手にチャンピオンクラスに出場してもらいたいものです。
そして、雨の降り方が強くなる前に下山が始まります。最近はディスクブレーキの装着率が高くなってきましたが、雨の日はカーボンホイールのリムブレーキはまったくブレーキが効かず、下山時にオーバースピードになるケースがみられました。
「途中で休憩を入れますから先頭の指示に従って止まってください。決して先頭を抜かすことのないようにしてください」。レースはゴールを切ったら終わりではなく、無事に下山できるまでがレースです。
【表彰式】
ゴールの畳平から下山して、ほおのき平に到着です。
この後、表彰式が始まります。各クラスの1〜3位の選手が対象です。
総合優勝を果たした男子Dの真鍋 晃選手。「序盤から同じクラスの選手の姿がなくなり、年代別での優勝はわかってました。その後は、e-BIKEと走りながらペースを上げて総合優勝を狙っていきました。ゴールした時点では、総合優勝できたか微妙な感じでしたが、結果的に総合優勝できてうれしいです」
女子優勝のフェミニンCの宮下 朋子選手。「3年ぶりに開催された大会で、皆さんと一緒に走れたことがうれしかったです」。今回で4度目の優勝を果たし、本大会の最多優勝記録を更新中です。
表彰式はe-BIKEの部門から始まり、チャンピオンクラス優勝の尾崎 祐司選手は「自転車を続けることが難しい状況の中、なんとか続けてきた結果、こうやって優勝できたことはうれしいです」と、おっしゃっていました。
男子D優勝の真鍋 晃選手「昨日から天気が悪くて開催できるかなぁ〜と思ってたんですが、走り始めたら雨も上がってよかったです。自分は乗鞍スカイラインをレースで走るのは初めてだったんですけど、自転車で登れる最高地点の乗鞍スカイラインで優勝できてうれしく思います。コース上にもたくさんのスタッフが迎えてくれてがんばれって声もかけてもらい力をもらえました。」
男子T優勝の宮ア 博久選手「最近、歳をとってきてド根性がなくなってきました。(自分のお腹を出して〜)でも、こんな腹でも優勝できてうれしいです〜」と会場の笑いを誘いました。
今回、e-BIKEで大会コースレコードを上回るタイムを出した宮下 将一選手は、「(大会コースレコードを上回った)今回のタイムを聞いて、今後、e-BIKEにもツワモノが集まってくれるといいですね〜。」
3年ぶりとなった乗鞍スカイラインサイクルヒルクライムは無事に終了しました。来年もまだお会いできるのを楽しみにしております。
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