第37回乗鞍ヒルクライム
(2022/08/27〜28) C
【いよいよゴールへ】
![]() |
ゴール(20.5km地点、長野県・岐阜県境) 標高2716m、国内自動車道最高標高地点 位置確認(GoogleMap) |
こちらは長野県と岐阜県の県境にあるゴール地点。スタートから20.5km、標高2716mで国内自動車道最高標高地点です。
トップでやってきたのは金子 宗平選手。タイムは55分18秒。
2位は田中 裕士選手、55分34秒。他のベテラン選手が脱落していく中、中盤以降、自らリードしてレースを切り開きました。ここ最近は、森本 誠選手と中村 俊介選手に注目されがちでしたが、今回は若手にも負けない実力が証明されたものとみられます。
トップの二人から遅れること約2分。後続の選手がやってきます。3位:板子 佑士選手(57分21秒)、4位:しろわん選手(57分33秒)、5位:池田 隆人選手(57分43秒)、6位:真鍋 晃選手(58分08秒)でした。
3連覇を掛けた中村 俊介選手は11位(59分03秒)、9賞目を掛けた森本 誠選手は14位(59分12秒)。森本選手を前を行くのは清宮 洋幸選手(59分10秒)。
初めてチャンピオンクラスに挑戦した金子 広美選手は1時間05分02秒。カテゴリーが異なるため、女子部門の記録としてはカウントされませんが、女子全体ではダントツ1位の記録です。
【レースを終えた選手の様子...今日のレースを振り返って】
ゴールを終えたら、手荷物を受け取るため、一旦、畳平手前の駐車場(鶴ヶ池第二駐車場)へ誘導されます。3年ぶりの今日のレースについて、お聞きすることができるはずです。
こちらはチャンピンクラス初出場の金子 広美選手。「1時間5分、自己ベストです。いや〜すごい楽しかったです!やっぱり、男子のパワーは違いますよね〜それとピリピリ度も...チャンピンクラスは初めてなので、どんな感じで行けるかわからなかった。できる限り集団に付いていこうと思って走りました。もちろん来年もまたチャンピンクラスに出ます。この感覚はやみつみになりますね!」 女子選手の中では常にマークされる存在でしたが、チャンピンクラスでは挑戦者という立場となり、新たな道を切り開く姿勢はまねできるものではありません。
そして、1時間05分02秒は、女子歴代1位を上回る好タイム。ただ、今回はチャンピンクラスでの記録のため、女子としての公式記録とはならない模様。最後に「あっ、ちょっと待って。これ!」っと、差し出してくださったのは手作りパウンドケーキ。わざわざ持ってきてくださったようです!おいしくいただきました(こちらのほうの腕前もチャンピン級でしたよ〜)
初優勝を果たした佐野 歩選手。「優勝しました!よかった〜〜。途中で後ろがちぎれて、これで決まった〜と思ったの!。三本滝までは平和な感じで、冷泉小屋の2km位手前から牧瀬さんが一回上げて、坂上がってからみんながしんどそうだったから、そこがチャンスだっと思って行ったんです。」と、興奮冷めやらぬ雰囲気でした。
そして2位となった牧瀬 翼選手。「いや〜三本滝まで、もう少し我慢しておけばよかった〜位ヶ原から足攣ってもう追いつかなくて..」と、体調が万全でなかっただけに、ちょっと悔しそう。
ベテラン選手を振り切り、見事優勝を果たした金子 宗平選手はまだ20代の若手選手。「今の体重は67Kg・BMI23。ヒルクライムでも時代はBMI23ですよ〜(笑)。最後はロングスプリントにしたかったので、ちぎれないようにと考えていましたが、(田中選手や他の選手が)もっと手前の位ヶ原から出てこられたら大変だったと思う。」
今回は、荒田沢橋を過ぎたあたりで、田中 裕士選手がアタックし、そのまま後続を切り離す展開となりました。その点について田中選手は、「周りがはぁーはぁー言っていて、自分はまだ余裕があったのでここで行ってやろうと思って出た」。とのこと、これに対して金子選手は、「田中さんを泳がせて疲れさせようかなぁ〜と思ったら、自分が前に出れなくなってて、やばいと思い、冷泉小屋付近でなんとか田中さんに追いた。」
そして、田中選手はこのようにもおっしゃっていました。「本当は中村 俊介(選手)を倒そうと思っていたのに、有力選手がいなくなって拍子抜け。(金子選手との一騎打ちでは)最後、勝負に出たが、本場のロードレーサーのスプリントにはかなわなかった。」
5位の池田 陸人選手は、「何とか5位に入れました。これが今の実力なりの結果だと思います...今後の課題として、調子崩さないように練習しないといけないことと、乗鞍は富士ヒルと違って、路面がうねっていて、勾配の変化が激しいので、しっかり走れるように体格を作って行かないといけないと思います。そして、標高が高いから上のほうに行くとカラダが動かなくなってくる...この点はここで練習するしかないと思います。他に似たようなコースがなかなかないんですよね〜。」
6位の真鍋 晃選手は、「きつかった〜冷泉小屋の前のところがどうしてもきつくて前の金子さんとかに付いていけなくて...」と、やや悔しそう...
池田選手も真鍋選手もまだ20代の若手選手。これからの乗鞍をリードしていく選手になることは間違いないでしょう。
そして、中村 俊介選手と森本 誠選手のお二人はこのようにおっしゃっていました。「全然だめですよ〜。2019年の時とはキレが違って、やっぱり対策が間に合わなかった部分が出てしまいました。自分がやりたいことを先にやられてきついなと思いました。僕らがちぎられたのは予想外でした...」とのこと。
今回大会では、上位6名のうち、4名が20代の選手で、前回大会までは若い選手層が薄い点が今後の懸念材料でしたが、この3年間でその構図に変化が見られたことは良かったのではないかと思います。
Copyright (C) 乗鞍大雪渓WebSite |
|