ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版

Vol.8(2022/10/22・24) B

 

 

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(Update:2022/10/25)

 

【森林限界を超えて − 氷結箇所は終日溶けない】

位ヶ原山荘

こちらは標高2350メートルの位ヶ原山荘。ここから森林限界となり、寒さが一段と強くなります。

 

今日は半数近くが電動アシスト(e-BIKE)

近年、電動アシストの種類が多くなり、eBIKEと呼ばれるママチャリタイプよりも性能の高いものをよく見かけ、県境まで十分走行できるようです。今日は半数近くの自転車が電動アシストでした。

 

4号カーブより 3号カーブより

森林限界以降は、ウラジロナナカマドやダケカンバといった紅葉する木々は完全に落葉し、冬の訪れを待つだけになっています。

 

4号カーブ付近の氷結箇所

そして、こちらが4号カーブ付近の氷結箇所。岩場を流れ落ちる水のしぶきが周辺に凍り付いています。氷瀑というには規模が小さすぎますが、原理としては同じです。

 

日中でも溶けずに残っている 3週間ほど前までは紅葉でにぎわっていた
ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版Vol.5(2022/10/01) A

日中になっても溶けないようになれば、もう完全に冬です。3週間ほど前までは紅葉でにぎわっていた様子がウソのようです。

 

県境に到着

そして、ようやく県境に到着。この先に畳平があります。山小屋など一部の施設はすでに営業終了していますが、売店・軽食コーナーがある畳平バスターミナルは10月末まで営業されています。

 

【大雪渓の様子】

大雪渓全景 開通当初の様子(7月上旬)
速報2022/07/02

ここからは現在の大雪渓の様子をお伝えします。左の画像が現在の大雪渓。三つある峰の右側のピーク(朝日岳)の下に見られますが、どこに残っているのかわからないほど小さくなっています。右の画像は県道乗鞍岳線が開通した7月初旬の様子です。大きく様変わりしています。 

 

現在の積雪はご覧のとおり。

 

左側が幅14メートル×長さ14メートル 右側は幅6メートル×長さ6メートル

右側は幅6メートル×長さ6メートル。左側が幅14メートル×長さ14メートルです。おそらく、右側のものは今後消滅してしまうと思いますが、左側のものは越冬するものと思われます。2020年に一度完全消滅しておりますが、この付近は山頂方面から土砂が絶えず流入していて、くぼみが少なくなっています。そのため、雪がたまりにくくなっていることもあって、積雪量が減少し、越冬しにくくなっていると考えらえます。

 

【10月24日(月)は、今シーズン2回目の降雪により終日通行止】

そして、2日後の10月24日(月)、今シーズン2回目の降雪積雪となり、終日通行止めとなりました。

早朝6時30分の三本滝の天候は、雪・気温1℃。冷泉付近から積雪が始まり、県境手前で15センチの積雪。 このため、三本滝より上部は通行止です。お昼ごろには位ヶ原山荘付近では雪解けが進んだものの、夕方の段階で1〜2号カーブでまだ積雪凍結が続き、17時30分の三本滝では再び雪が降り始め、気温は3℃でした。このため、明日10月25日(火)も通行止めが続くものが見込まれ、本日終日運休となったシャトルバスは、すでに明日10月25日(火)の運行は終日取りやめることが決まっております。


 


 

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