【速報バックナンバー 2013年6月分】

Top-page > Sokuhou-Index > 2013-06


 

◎ 6月

<<Back(2013-05)   Sokuhou-Index   >Next(2013-07)>>

 

■2013年6月30日(日)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.8
  (ご注意 :今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)  

@ 2013/06/30 08:15
今年最後の春山バス始発便 − 大雪渓は雲海の上の青空
(大雪渓・肩の小屋口バス停、 7月からはシャトルバスに)
A 2013/06/30 09:23
三歳で雪渓デビューを果たす!
(大雪渓下部 − お母さんと一緒に)

B 2013/06/30 10:25
午前中は周期的にひどい濃霧
(大雪渓下部 − モーグルコース)

C 2013/06/30 14:10
午後からは視界は回復 − 気温10℃の涼しい気候
(剣ヶ峰登山道 − 朝日岳稜線下)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 朝一番の大雪渓は雲海の上の青空に恵まれましたが、午前中は山麓から絶えず流れる霧で視界不良が続き、ひんやりとした空気の流れに汗が引いてゆく感覚の一日でした。

(本日の速報の最後に、【剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面の稜線積雪状況 − 登山道の積雪状況(6月30日現在)】    【7/1開通予定の長野県道乗鞍岳線エコーラインは通行止継続。シャトルバスは7/1運休、7/2から大雪渓折り返し減便運行】 を掲載しておりますので、あわせてご覧ください。)


夜明け過ぎまで朝日が差し込んでまずまずの天候でしたが、早朝6時の乗鞍高原は曇り空が広がっています。気温は13℃、少しばかりひんやりとした空気の流れを感じます。上空の雲はやや低めに垂れ込めているものの、雲間からは朝日に照らされている位ヶ原付近の様子が見られ、どうやら上部エリアは雲の上となっている模様です。

乗鞍岳春山バスの運行は今日が最終日。いつもと同じように、観光センター前駐車場にはスキーヤー・ボーダーの方々が集まり、出発の準備が始まっています。今日の春山バス始発便は2台が運行されます。始発便が観光センター前に到着する頃になっても、空気が温まってくる感覚はなく、長袖でちょうど良い状態といえます。

なお、明日7月1日から県道乗鞍岳線(三本滝〜畳平)の冬季閉鎖(通行止め)が解除され、春山バスに変わってシャトルバスが運行される予定でしたが、明日以降も冬季閉鎖は当面継続されるため、7月1日のシャトルバスは全便運休、7月2日以降は大雪渓・肩の小屋口バス停での折り返し減便運行されます。詳しくは、 【7/1開通予定の長野県道乗鞍岳線エコーラインは通行止継続。シャトルバスは7/1運休、7/2から大雪渓折り返し減便運行】 をご覧下さい。


春山バス始発便はほぼ定刻どおりに出発し、観光センターを過ぎて三本滝ゲートを通過してしばらくすると、周囲に霧が立ち込めるようになってきます。途中の摩利支天から冷泉小屋付近まではかなり濃い霧で視界は100メートルにも満たない状況。この霧も位ヶ原山荘付近から少しずつ薄くなって、ぼんやりと青空が感じられる状況となります。そして、ツアーコース入口付近の11号カーブから、いきなりスカッと周囲の雲が抜けて、真正面に高天ヶ原と剣ヶ峰が姿をあらわします。眼下には雲が垂れ込めて山麓の様子がはっきりしませんが、雲海と呼べるようなダイナミックな雲がきれいに並ぶのではなく、何とか雲の層から抜け出した感じで、雲と青空の境目がはっきりしない状況です。

宝徳霊神バス停のある5号カーブ付近からはいつものように雪の壁が見られ、大雪渓下の4号カーブは先週よりも70センチ減少して、4.9メートルの高さになっています。それでも迫力のある雪の壁であることには変わりありません。

8時過ぎの大雪渓・肩の小屋口バス停の気温は12℃。きれいな青空が山頂方面に広がり、ひんやりとした空気の流れに心地よさを感じます。春山バスを降りたスキーヤー・ボーダーの方々の大半が雪渓下部のモーグルコースへと次々に移動します。ほとんど7月の夏スキーと変わらない雰囲気です。

春山バス始発便が到着した時点で山麓から霧が少しずつ流れ込むようになって来ました。
この霧は次第に激しい流れとなってきて、10時ごろになるとほぼ完全に視界が遮られるほどの濃霧となってきました。この濃霧は周期的に濃淡を繰り返していて、モーグルコースのスタートラインでは、濃霧が消滅するのを待ってからスタートを切ろうとするモーグラーの方々の様子が絶えず続いていました。

今日のモーグルコースは当初2本のラインがありましたが、さらに左側(南側)に新たなラインが作成され、雪渓下部では多くのスキーヤー・ボーダーで賑わっています。おそらく大雪渓全体を見回しても、この一角だけが非常に活気付いた様子がいつまでも続いています。

正午の肩の小屋の気温は10℃、昨日から営業を開始した肩の小屋には剣ヶ峰登山に向かう方・帰ってこられた方が、ベンチに腰掛けてゆっくりと休憩される様子が見られます。この頃から、山麓からの雲の沸きあがりは少しずつ収まってきて、それとは逆に西から絶えず霧が流れ込むようになってきました。それでも視界が遮られるほどの濃霧ではありません。

14時の稜線付近の気温は10℃。剣ヶ峰登山道には朝日岳稜線下で、まだ、80メートルほどの区間が雪に閉ざされて、雪の上を歩かなければならない状態。「去年はこんなに雪がたくさんあったかなぁ〜」と、おっしゃりながらやってくる登山者に会うことが何度かありますが、積雪状況は刻々と変化していて、昨年と今年が2〜3週間以上異なっていると、状況はまったく異なりますので、これまでの認識だけで判断せず、最新の現地状況を常にチェックしてから行動するようお願いいたします。

その後も曇り空が続き、雨に見舞われることなく、涼しい一日を送ることができました。
なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.8 は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2013/06/30 18:00更新)
 

【剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面の稜線積雪状況 − 登山道の積雪状況(6月30日現在)】

6月30日(日)の稜線付近の様子

緑枠拡大

@ 2013/06/30 08:40
全体画像
A 2013/06/30 08:40
肩の小屋から稜線への登山道(青線、赤点線)
青線 − 積雪はありません
赤点線 − 積雪がありアイゼン必要(積雪区間:80メートル)

▼ 積雪が少なくなり、稜線からの滑走はできなくなりましたが、まだ、登山道の一部で積雪があり、アイゼンが必要です。

肩の小屋からしばらく登ると、ご覧の通り、積雪箇所が現れます。朝日岳直下の雪渓でステップが切ってあり、積雪区間は80メートルほどですが、急斜面のためアイゼンを携行してください。それより上部では、剣ヶ峰直下の頂上小屋付近に一部残る程度です。

7月以降もしばらくこちらの雪渓は残ると思いますので、お越しの方は必ずアイゼンを携行してください。

 


【7/1開通予定の長野県道乗鞍岳線エコーラインは通行止継続。シャトルバスは7/1運休、7/2から大雪渓折り返し減便運行】


県道乗鞍岳線の三本滝〜畳平は7月1日開通予定でしたが、富士見沢(2号カーブ付近)の積雪・落石の危険性のため、道路安全の確保ができないため、当面の間、冬季閉鎖が延長されました。

それに伴い、長野県側のシャトルバスの運行は、下記の通りとなります。(岐阜県側の乗鞍スカイラインシャトルバスは通常運行です)

● 7月1日(月)  全便運休

● 7月2日(火)から当面の間   大雪渓・肩の小屋口バス停での折り返し運行となります。なお、運行ダイヤは下記の通りです。

<上り> 観光センター前 → 大雪渓・肩の小屋口
    6:10   7:00   8:00   9:00   10:00   12:00   14:00   15:30

<下り> 大雪渓・肩の小屋口 → 観光センター前
    7:14   8:09   9;09   11:09   12:09   14:09   15:09   17:09
 

| 速報バックナンバー | TOP |
 

■2013年6月29日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.8
  (ご注意 :今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)  

@ 2013/06/29 07:30
予想に反してきれいな快晴の朝 − 今日もヒルクライムだ!
(乗鞍スカイライン − 3km地点、夫婦松駐車場)
A 2013/06/29 10:55
今日から今シーズンの営業開始!
(肩の小屋)

B 2013/06/29 12:05
絶景に見惚れる...
(剣ヶ峰登山道 − 朝日岳稜線下)

C 2013/06/29 14:05
午後もまずまずの天気が続く
(大雪渓下部 − モーグルコース)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 今日は予想に反してよい天気が続いた一日でした。

(本日の速報の最後に、【剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面の稜線積雪状況 − 登山道の積雪状況(6月29日現在)】    【7/1開通予定の長野県道乗鞍岳線エコーラインは通行止継続。シャトルバスは7/1運休、7/2から大雪渓折り返し減便運行】 を掲載しておりますので、あわせてご覧ください。)


日付が今日に変わる頃のほおのき平駐車場は周囲の街路灯で上空が少し煙っています。天候はどうやら曇の様子。気温は14℃ですが、少し生暖かさを感じる空気が流れています。蛙が静かに鳴く以外に物音のない静かな夜です。

そして、一夜明けたほおのき平駐車場は、きれいに晴れ上がった朝を迎えます。気温は14℃、まぶしい朝日に照らされますが、暑さを感じさせるような日差しではありません。周辺の山々には雲や霧がたなびき、昨晩の雲が少しばかり残っている状況です。この天候ですから、乗鞍スカイラインは通常通り7時に開門し、シャトルバスも晴天時のAダイヤでの運行が始発便から始まりました。
7時近くになると、すがすがしい空気の中にも日差しの強さを感じる状況になってきます。初夏の暑さといっても良いでしょうか?

ほおのき平から乗鞍スカイライン始点の平湯峠に向かうと、何人かのヒルクライマーがすでに登り始めています。いつもはそれほど多く見かけませんが、今日は畳平に到着するまでに5〜6名ほどの方が登って行く様子が見られました。来週7月7日(日)には、乗鞍スカイラインを舞台に自転車のヒルクライムレース、第10回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライムが開催されます。おそらく、この大会に出場される方々がトレーニングにお越しになっているものと想像できます。

強い日差しが差し込んでしばらくすると、山麓からモクモクと雲が沸きあがる様子が見られるようになって来ました。この現象はまさに夏山そのものの気象現象で、これまではそれほど見られない現象でしたので、明らかに季節が夏に変わってきていることをうかがわせます。それでも乗鞍スカイラインを登るにつれて、空気感は再びひんやりとしたものへと変わって行きます。

8時過ぎの畳平はモクモクとした雲に覆われ始めていて、日差しが見え隠れしています。日差しがなくなった分、気温が下がって、8時時点では9℃だった気温が9時には8℃へと低下しています。この先も雲が周期的に立ち込める状況が続いて行きます。
畳平周辺の雪解けが進んで、バスターミナルの南側に広がるお花畑では、今日から周回コースが一般開放されました。雪解けの早かった周回コースの奥のほうでは、ハクサンイチゲがすでに満開に近い状態になっていて、今年は高山植物の開花がいつもよりも早めに推移すると考えられます。

畳平から山頂方面に向かうため、肩の小屋専用道を進みます。岐阜県側よりも長野県側の方が雲の流れが激しく、肩の小屋・コロナ観測所分岐点から望む大雪渓は、山麓から湧き上る雲で完全に視界が遮られています。それでも、周期的に空気の流れがあって、時折、山頂方面の様子が確認できます。

11時の肩の小屋の気温は12℃。肩の小屋は今日から今シーズンの営業が開始されした。まだ、店内の準備が追いついていない部分もあり、若干バタバタとあわただしく作業をされていましたが、これから10月中旬の三連休まで連日営業が続けられます。

お昼近くになると、立ち込める雲が少しずつ少なくなってきました。
正午の稜線付近の気温は12℃。冷たい空気が流れてきたかと思うと、少し生暖かい空気が入り込む様子があり、上空の雲の流れもめまぐるしく動いています。スパッと視界が開けて、残雪とハイマツ帯が織り成す唐草模様が広がる位ヶ原の情景が目に飛び込んでくると、岩場で休憩していた登山者から歓声が上がるほど。この唐草模様は春から初夏までのこの時期しか見られない、ノリクラ特有の絶景といっても良いでしょう。

午後からは立ち込める雲が少なくなり、しっかりと視界が確保される時間帯が長くなり、今日は天気予報が良い方向へ大きく外れてくれたと喜んでいると、15時ごろからポツリポツリと降り始め、16時の畳平は夕立のような土砂降りとなりました。朝の快晴から始まって、山麓から雲が沸きあがり、午後には夕立が降る天候の推移は、まさに夏山そのものといっても良いでしょう。

明日は良い天候の予報が出ていますが、午後には雨になるようですので、晴れていても雨対策は確実にされてください。
なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.8 は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2013/06/29 19:30更新)
 

【剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面の稜線積雪状況 − 登山道の積雪状況(6月29日現在)】

6月29日(土)の稜線付近の様子

赤枠拡大

@ 2013/06/29 09:55
全体画像
A 2013/06/29 09:55
肩の小屋から稜線への登山道(黄線、赤点線)
黄線 − 積雪はありません
赤点線 − 積雪がありアイゼン必要(積雪区間:80メートル)

▼ 積雪が少なくなり、稜線からの滑走はできなくなりましたが、まだ、登山道の一部で積雪があり、アイゼンが必要です。

肩の小屋からしばらく登ると、ご覧の通り、積雪箇所が現れます。朝日岳直下の雪渓でステップが切ってあり、積雪区間は80メートルほどですが、急斜面のためアイゼンを携行してください。それより上部では、剣ヶ峰直下の頂上小屋付近に一部残る程度です。

7月以降もしばらくこちらの雪渓は残ると思いますので、お越しの方は必ずアイゼンを携行してください。

 


【7/1開通予定の長野県道乗鞍岳線エコーラインは通行止継続。シャトルバスは7/1運休、7/2から大雪渓折り返し減便運行】


県道乗鞍岳線の三本滝〜畳平は7月1日開通予定でしたが、富士見沢(2号カーブ付近)の積雪・落石の危険性のため、道路安全の確保ができないため、当面の間、冬季閉鎖が延長されました。

それに伴い、長野県側のシャトルバスの運行は、下記の通りとなります。(岐阜県側の乗鞍スカイラインシャトルバスは通常運行です)

● 7月1日(月)  全便運休

● 7月2日(火)から当面の間   大雪渓・肩の小屋口バス停での折り返し運行となります。なお、運行ダイヤは下記の通りです。

<上り> 観光センター前 → 大雪渓・肩の小屋口
    6:10   7:00   8:00   9:00   10:00   12:00   14:00   15:30

<下り> 大雪渓・肩の小屋口 → 観光センター前
    7:14   8:09   9;09   11:09   12:09   14:09   15:09   17:09
 

【Mt.乗鞍 営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス、乗鞍スカイライン)】
スキー場営業終了に伴い、ツアーコース等の上部エリアへアクセス方法が変わり、時期によっては乗鞍高原から全ての区間が登行となります。下記の情報にご留意の上、計画してください。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)
【済】4月7日(日)まで リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月8日(月)〜17日(水) 徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月18日(木)〜26日(金) マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月27日(土)〜5月下旬 マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)
5月下旬〜6月30日(日) マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m) ※6月23日(日)は天空マラソンのため運休
【岐阜県】 5月15日(水)〜 乗鞍スカイラインシャトルバス (ほおのき駐車場〜畳平:標高2700m)

※ 乗鞍岳周辺の概要は、下記のノリクラガイドマップを参考にして下さい。
● ツアーコースなど − ノリクラガイドマップ 冬〜春スキー版   ● 春山滑走エリアなど − ノリクラガイドマップ 春〜夏スキー 山頂版
● 県道乗鞍岳線 − ノリクラガイドマップ 県道乗鞍岳線カーブ番号

 

| 速報バックナンバー | TOP |  
 

■2013年6月23日(日)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  第8回乗鞍天空マラソン大会特集
  (ご注意 :今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)  

@ 2013/06/23 07:40
気温14℃、エントリー数2183名
(第8回乗鞍天空マラソン − 観光センター前)
A 2013/06/23 09:19
トップは1時間59分55秒
(第8回乗鞍天空マラソン − 大雪渓下4号カーブ)

B 2013/06/23 10:00
気温12℃、ひんやりとした心地よい空気に包まれる
(第8回乗鞍天空マラソン − 大雪渓下4号カーブ)

C 2013/06/23 10:40
下りは空中を舞う楽しさ
(第8回乗鞍天空マラソン −位ヶ原6号カーブ)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 今日は第8回乗鞍天空マラソンの開催日です。連日ぐずついた天候が続きましたが、今日だけは「天空」の名の通り、きれいな青空と走りやすい気候の下での大会となりました。

早朝5時の乗鞍高原の気温は8℃。少し肌寒さを覚える状況です。上空には少し雲がたなびくものの、その雲がきれいに朝焼けした朝を迎えます。6時ごろまではどちらかというと曇に近い状況ですが、選手が続々と観光センターに集まり始めた7時を過ぎると、急に青空がくっきりと広がり始めます。

大会会場の観光センターには、選手送迎用のシャトルバスが到着するたびに、たくさんの選手がやってきて、7時過ぎには賑やかな雰囲気へとなってきます。日差しがしっかりと差し込んでも、早朝のひんやりとした空気は残っていて、着ぐるみの仮装した選手も「今日は暑くなく登ることができるかも...」と、暑さに不安がある中、安心した表情を見せていました。

7時40分に乗鞍アルプホルン愛好会の方々によるアルプホルンの演奏で開会式の幕が開きます。新緑と残雪のノリクラの峰々をバックに演奏される様子はまさにアルプスの雰囲気そのもの...スタート前の選手の緊張も少しばかりときほぐされる雰囲気です。開会式はのりくら観光協会会長の挨拶と、大会主催者からの注意点などの説明の後に、8時に一斉にスタートします。今年の大会のエントリー数は、昨年より200名ほど増えて2183名。今年は2000名の大台に乗ってますます人気が上昇しています。

観光センター前をスタートして数百メートルでトップの選手が独走体勢を作り上げます。この時点ではまだ数秒程度の開きでしたが、休暇村手前のすずらん橋では35秒の差となり、7km地点の三本滝ゲートでは2位との差が2分以上になりました。

この先も完全に独走体勢が続き、三本滝ゲートの先は新緑の美しい回廊の中を進み、位ヶ原山荘からは森林限界を超えて、残雪と新緑のコンビネーションがなんとも目に優しい光景が続いて行きます。

18kmの折り返し地点の手前には、今大会で一番のビューポイントである雪の大壁が聳え立ちます。
9時23分、トップの選手が雪の大壁を通過して行きます。1位は佐々木 跡武 選手で、タイムは1時間59分55秒でした。2位は尾崎 弘明 選手で2時間05分27秒、3位は曽根 新 選手で2時間13分19秒でした。(下記の5位までのリザルト(タイム)を掲載しております。)

9時過ぎの大雪渓付近の気温は12℃、ひんやりとした空気に包まれて、選手の方々も一様に「走りやすいコンディション」と、おっしゃっていました。
きれいな青空にゆっくりとたなびく雲の光景はまさに天空そのもの...折り返し地点のエイドステーションに到着した選手の多くが「絶対に来年も出場したい!」と、口々におっしゃっていました。

11時過ぎになると、少しばかり雲量が多くなってきますが、それでも青空続き、大雪渓からの下りは、空中に舞い上がるように走りぬける選手の姿があり、登りの辛さをすっかり忘れて、笑顔でゴールされて行きました。

今回も多くの選手の方々から笑顔を頂きました。例年どおり、大会の特集を編集して掲載いたします。本日取材分の 第8回乗鞍天空マラソン大会特集 は、7月上旬軽視予定です。今しばらくお待ちください。(2013/06/23 17:00更新)

● 第8回ノリクラ天空マラソン上位選手のリザルト(速報値であるため、大会公式リザルトをご確認ください)
<男子>
1 佐々木 跡武 1時間59分55秒
2 尾崎 弘明    2時間05分27秒
3 曽根 新       2時間13分19秒
4 五位野 清隆 2時間13分43秒
5 佐藤 亮人    2時間14分01秒
<女子>
1 杉浦 美由紀 2時間34分39秒
2 朝倉 麻貴    2時間39分07秒
3 武田 典子    2時間42分13秒
4 平野 泰子    2時間42分47秒
5 高橋 えりか  2時間48分29秒   
 

| 速報バックナンバー | TOP |
 

■2013年6月22日(土)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.7   第8回乗鞍天空マラソン特集
  (ご注意 :今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)  

@ 2013/06/22 08:15
濃霧小雨で気温4℃の寒さ − 天気予報通りには行かない
(乗鞍岳春山バス始発便、大雪渓・肩の小屋口バス停)
A 2013/06/22 10:40
雨はさらに激しく − でもモーグルコースは大人気
(大雪渓下部 − モーグルコース)

B 2013/06/22 13:30
グレートマウントノリクラ − 新緑の中をトレイルラン
(第8回乗鞍天空マラソン プレイベント)

C 2013/06/22 15:40
天候は回復へ − 明日目指す大雪渓が見えてきた!
(第8回乗鞍天空マラソン大会会場)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 今日は午前中は濃霧と雨に見舞われて、天気予報に裏切られた一日となりました。

(本日の速報の最後に、 【第8回乗鞍天空マラソン開催のため、乗鞍高原〜大雪渓間運行の乗鞍岳春山バスは、6月23日(日)は全便運休となります。】  【剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面の稜線積雪状況 − 登山道の積雪状況(6月21日現在)】 を掲載しておりますので、あわせてご覧ください。)


早朝6時の乗鞍高原は、気温12℃で曇り空の朝を迎えます。一時的に雲間から朝日が差し込む瞬間もあって、天候がよくなる期待をしたものの、西の空に広がるはずのノリクラの峰々は雲に飲み込まれて、ややどんよりとした状況です。

明日は第8回乗鞍天空マラソンが開催される都合から、観光センター前駐車場は3分の2程度が規制されています。それでもお越しになったマイカーが25台程度しかないため、まったく混雑はありません。また、すずらん橋駐車場(スキー場第3駐車場)なども規制されていて、駐車する場所を探し回るマイカーの姿もあったほどです。

今日の乗鞍岳春山バス始発便は2台が運行され、大雪渓・肩の小屋口バス停へと出発します。7時30分頃から小雨が降り始め、三本滝ゲートを越えた摩利支天付近からしっかりとした降り方となってきました。春山バスが行く県道乗鞍岳線の沿線は、明るい新緑と針葉樹の深い緑の濃淡が、濃霧の中でもパッチワークのようにくっきりと描かれた様子はこの時期ならではの光景です。そして、冷泉小屋を過ぎたあたりから、視界が100メートルをきるほどひどくなり、位ヶ原山荘を過ぎて森林限界を超えるとほとんど周囲の状況がわからないほどまでひどくなってきました。

春山バス始発便が到着した8時の大雪渓・肩の小屋口バス停の気温は4℃。この時期としては寒い部類に入るでしょう。濃霧はさらにひどくなり、視界が50メートル程度まで低下するほど。北風がやや強くなって、霧の粒が真横に流れて行くのがわかる状態でした。
この天候ですから、春山バスから降りても大雪渓に向かわず、避難小屋で一時待機するスキーヤーもいらっしゃいました。

10時の肩の小屋の気温は4℃。濃霧のため、肩の小屋のすぐ近くまでやってこないと、建物の存在に気がつかないほどで、次第に雨の降り方が強くなってきました。
また、朝一番からコース整備が続けられていた大雪渓下部のモーグルコースでは、雨降りが続くものの、多くのスキーヤーがいらっしゃいます。3〜4コブ先までしか見えない状況ですが、そんな状況をものともせず、果敢に滑り続けます。整備中はやや硬い部分があったようですが、滑走している様子では比較的滑り易い状況のようでした。

正午の大雪渓の気温は4℃。突然雨が強くなってきたと同時に濃霧が抜け始めて、稜線付近まではっきりと見られる状況となりました。
午後は、第8回乗鞍天空マラソンの大会会場である観光センターに向かいます。13時の観光センター付近の気温は14℃。乗鞍高原でも激しく雨が降った後、お昼過ぎから小雨となっています。

大会受付に先立って、プレイベントであるグレートマウントノリクラと命名された乗鞍高原を一巡するトレイルランのイベントが行われました。大会出場者のうち、事前に申し込みを行った300名の方々が参加されました。明日は硬いアスファルトの上でのマラソンですが、こちらは遊歩道などのアップダウンのある自然路で、ロードランニングでは味わえない自然の美しさを実感できる楽しいイベントとなっています。

14時から大会受付が始まり、初めて参加される方は「明日は雪の壁を見ることが楽しみです。」と、一様におっしゃっていました。
雨は15時前にはほぼ収まり、雲間に青空が広がってきて、残雪のノリクラの峰々の様子が確認できるようになって来ます。「明日はあそこ(大雪渓)まで行くんですよね〜」と、遥か彼方に見える山頂方面を指差して、心配そうな表情を見せる選手や、とりあえず完走だけを目指して、大会を楽しもうと心に決める選手など、さまざまな様子が見られました。

速報を書く18時現在の乗鞍高原は、きれいな青空に雲がのんびりと浮かび、その雲が斜光に照らされて、明日の晴天を約束してくるかのような天候となってきました。
明日の大会は、観光センター前を8時にスタートします。文字通り「天空」となることを期待しても良いコンディションになりそうです。

なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.7 は、次週末掲載予定です。また、第8回乗鞍天空マラソン特集は、 7月上旬掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2013/06/22 18:00更新)


【第8回乗鞍天空マラソン開催のため、乗鞍高原〜大雪渓間運行の乗鞍岳春山バスは、6月23日(日)は全便運休となります。】


6月23日(日)は、長野県側の乗鞍高原(観光センター)〜大雪渓間で第8回乗鞍天空マラソンが開催されます。それに伴い、当日は各種規制が実施されます。

● 乗鞍岳春山バスの運休
    6月23日(日)は、終日運休となります。(始発から全4便運休です)
    なお、岐阜県側の乗鞍スカイラインのシャトルバスは、通常運行されますので、山頂・大雪渓方面にお越しの方は、こちらのシャトルバスをご利用ください。
● 県道乗鞍岳線の時間通行規制
    6月23日(日) 7時30〜9時30分の間は選手通過に伴い、観光センター〜三本滝ゲート間で通行止めとなります。
    また、三本滝レストハウス前駐車場は大会ゴールとなり、マイカー駐車は6月22日(土)夕方以降できません。

【剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面の稜線積雪状況 − 登山道の積雪状況(6月21日現在)】

6月16日(日)の稜線付近の様子

@ 2013/06/21 15:20
全体画像

「A」部分

「B」部分

A 2013/06/21 15:20
雪渓上端と稜線との間に砂礫地帯(×印)
中間で滑走バーンが分断(黄色枠部分)
=砂礫地帯への広範囲な立入は影響があり滑走不可=

B 2013/06/21 15:20
登山道は一部積雪、アイゼンが必要(赤点線)
中間で滑走バーンが分断(赤枠部分)
=赤枠部分で一度スキー板をはずす必要があります=

▼ @ 剣ヶ峰直下からの滑走ラインは、一部でバーンが途切れていて滑走不能です。
A 剣ヶ峰〜蚕玉岳稜線からの滑走は、先週までは何とか問題ありませんでした。今週は稜線と雪渓上端の間に発生した砂礫地帯が大きくなって、縦の幅が70メートルほどもあます(画像Aの黄色×印)。ここを歩いて雪渓に下りることは、大幅に登山道から外れて立ち入ることになり、環境上の問題などの点から、滑走できない状態と考えられます。
また、中間部分で滑走バーンが分断されています(画像Aの黄色枠部分)。
B 蚕玉岳〜朝日岳稜線からの滑走は、大雪渓入る部分でかなり雪解けが進み、一旦スキー板をはずす必要があります。雪のない地肌を歩く場合も、露出した地肌への影響の少ないよう、岩場を選んで降りてください。このバーンでの滑走はこの週末が最後となるでしょう。

なお、画像@の黄色斜線部分は、雪渓下部から摩利支天岳方面に向かって無数のクラックが今週になって発生しています。現段階では滑走上、登行上、大きな問題ではありませんが、今後の推移に注意する必要があります。

▼ 登山道は画像Bの赤点線部分で積雪があり、アイゼンが必要です。特に下山では必須でしょう。

 

【Mt.乗鞍 営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス、乗鞍スカイライン)】
スキー場営業終了に伴い、ツアーコース等の上部エリアへアクセス方法が変わり、時期によっては乗鞍高原から全ての区間が登行となります。下記の情報にご留意の上、計画してください。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)
【済】4月7日(日)まで リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月8日(月)〜17日(水) 徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月18日(木)〜26日(金) マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月27日(土)〜5月下旬 マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)
5月下旬〜6月30日(日) マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m) ※6月23日(日)は天空マラソンのため運休
【岐阜県】 5月15日(水)〜 乗鞍スカイラインシャトルバス (ほおのき駐車場〜畳平:標高2700m)

※ 乗鞍岳周辺の概要は、下記のノリクラガイドマップを参考にして下さい。
● ツアーコースなど − ノリクラガイドマップ 冬〜春スキー版   ● 春山滑走エリアなど − ノリクラガイドマップ 春〜夏スキー 山頂版
● 県道乗鞍岳線 − ノリクラガイドマップ 県道乗鞍岳線カーブ番号

 

| 速報バックナンバー | TOP |  
 

■2013年6月21日(金)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.7
  (ご注意 :今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)  

@ 2013/06/21 09:30
雲がうねりを上げて流れる
(肩の小屋への専用道)
A 2013/06/21 10:30
雨が降り始める
(宇宙線観測所前 公衆トイレ)

B 2013/06/21 12:10
気温4℃、冷たい雨が降り続く
(朝日岳〜蚕玉岳稜線下)

C 2013/06/21 14:40
雪壁は5.6メートル−明後日の天空マラソンのビューポイント
(県道乗鞍岳線 − 大雪渓下4号カーブ)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 通常、週末にお届けしておりますが、6月23日(日)開催の第8回乗鞍天空マラソン開催にともない、今回は1日前倒しして取材に訪れました。
今日はお昼前から、冷たい雨に見舞われて、手は悴んでびしょ濡れになりながらも、視界は比較的良好だったため、思った以上に取材が進んだ一日でした。

(本日の速報の最後に、 【第8回乗鞍天空マラソン開催のため、乗鞍高原〜大雪渓間運行の乗鞍岳春山バスは、6月23日(日)は全便運休となります。】  【剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面の稜線積雪状況 − 登山道の積雪状況(6月21日現在)】 を掲載しておりますので、あわせてご覧ください。)


日付が変わる頃のほおのき平駐車場は、雲が足早に流れ、その雲間に明るい月がのぞき始めてきました。気温は14℃、暑くもなく寒くもない状況です。雲の流れ方が異様に早い以外は、穏やかな夜といってよいでしょう。

そして、一夜明けたほおのき平駐車場は、曇り空の朝を迎えます。気温は昨晩と同様で14℃。どんよりとした低い雲ではなく、雲間に朝日がのぞき、遠方の猫岳もはっきりとしていて、天候の悪化を感じさせる状況ではありません。今日は平日ですから、ほおのき平駐車場にお越しの車はほとんどなく、「朝起きたら晴れ間も見えていたので、上高地に行く前に一度寄ってみた。」というタクシーの運転手さんくらいでした。

乗鞍スカイラインは一昨日の6月19日(水)は大雨で終日通行止め、この日は安房トンネルも通行止めとなるほどのひどい雨でした。昨日は雨ではありませんでした、一昨日の24時間雨量規制が継続されて、お昼から通行可能となりました。そして、今日は降雨もなく、通常通り7時から開門となり、シャトルバスはAダイヤでの運行が始まりました。

乗鞍スカイラインから望む遠景の山並みは、この天候の割には比較的はっきりしています。雲の流れにあわただしさはなく、天候は安定しているかのように感じます。
そして、8時過ぎの畳平の気温は4℃。薄着ではかなり肌寒さを覚え、アウターを着てちょうどよい状態です。しばらくすると、畳平周辺を雲がうねりを上げて流れ込んできます。それと同時に冷え込んだ空気が一段と強くなって来ます。

10時の肩の小屋・コロナ観測所分岐点の気温は6℃。気温は一向に上がりません。剣ヶ峰などの山頂方面は西から激しく雲が流れて周期的に雲に覆われる状況。しかし、全景が雲に飲み込まれるようなことはありません。この頃から、ポツリポツリと雨が降り始めます。

本格的な雨は10時30分から...急いでレインウェアーを着る登山者の姿があります。雲の流れはさらに速くなりますが、視界が開けているタイミングのほうが長い状況。風を感じることはありませんが、指先などが冷え込んでくる感覚が始まります。

正午の稜線の気温は4℃。雲の流れは相変わらず激しく、稜線を超えて周期的に雲が流れてゆきます。それでも、ほとんど風を感じることはなく、天候が悪いのか悪くないのかはっきりしない状況です。ただ、冷たい雨は午後になってさらにひどくなって、動いていないと体温がどんどん奪われていくほどです。

雨は14時過ぎからやや強くなり、レインウェアーの表面は完全に濡れ初めて、裾からはボトボトとしずくが落ちるほどの降り方です。通常であれば、この程度は大したことはないものの、低い気温に冷たい雨が降り続く状況は辛いものがあります。

その後も、雨は降り続き、16時時点の畳平では3℃まで低下します。ただ、雪や霙(みぞれ)にはならなかったことだけが幸いかもしれません。

6月23日(日)に行われる第8回乗鞍天空マラソンでは、新緑の美しい県道乗鞍岳線が舞台となりますが、やはりなんと言っても大雪渓手前の雪の壁が見られるところが最大の特徴でしょう。現在、大雪渓手前の4号カーブは5.6メートルの雪の壁があり、選手の方々が訪れるのを待っています。

なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.7 は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2013/06/21 19:00更新)
 


【第8回乗鞍天空マラソン開催のため、乗鞍高原〜大雪渓間運行の乗鞍岳春山バスは、6月23日(日)は全便運休となります。】


6月23日(日)は、長野県側の乗鞍高原(観光センター)〜大雪渓間で第8回乗鞍天空マラソンが開催されます。それに伴い、当日は各種規制が実施されます。

● 乗鞍岳春山バスの運休
    6月23日(日)は、終日運休となります。(始発から全4便運休です)
    なお、岐阜県側の乗鞍スカイラインのシャトルバスは、通常運行されますので、山頂・大雪渓方面にお越しの方は、こちらのシャトルバスをご利用ください。
● 県道乗鞍岳線の時間通行規制
    6月23日(日) 7時30〜9時30分の間は選手通過に伴い、観光センター〜三本滝ゲート間で通行止めとなります。
    また、三本滝レストハウス前駐車場は大会ゴールとなり、マイカー駐車は6月22日(土)夕方以降できません。

【剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面の稜線積雪状況 − 登山道の積雪状況(6月21日現在)】

6月16日(日)の稜線付近の様子

@ 2013/06/21 15:20
全体画像

「A」部分

「B」部分

A 2013/06/21 15:20
雪渓上端と稜線との間に砂礫地帯(×印)
中間で滑走バーンが分断(黄色枠部分)
=砂礫地帯への広範囲な立入は影響があり滑走不可=

B 2013/06/21 15:20
登山道は一部積雪、アイゼンが必要(赤点線)
中間で滑走バーンが分断(赤枠部分)
=赤枠部分で一度スキー板をはずす必要があります=

▼ @ 剣ヶ峰直下からの滑走ラインは、一部でバーンが途切れていて滑走不能です。
A 剣ヶ峰〜蚕玉岳稜線からの滑走は、先週までは何とか問題ありませんでした。今週は稜線と雪渓上端の間に発生した砂礫地帯が大きくなって、縦の幅が70メートルほどもあます(画像Aの黄色×印)。ここを歩いて雪渓に下りることは、大幅に登山道から外れて立ち入ることになり、環境上の問題などの点から、滑走できない状態と考えられます。
また、中間部分で滑走バーンが分断されています(画像Aの黄色枠部分)。
B 蚕玉岳〜朝日岳稜線からの滑走は、大雪渓入る部分でかなり雪解けが進み、一旦スキー板をはずす必要があります。雪のない地肌を歩く場合も、露出した地肌への影響の少ないよう、岩場を選んで降りてください。このバーンでの滑走はこの週末が最後となるでしょう。

なお、画像@の黄色斜線部分は、雪渓下部から摩利支天岳方面に向かって無数のクラックが今週になって発生しています。現段階では滑走上、登行上、大きな問題ではありませんが、今後の推移に注意する必要があります。

▼ 登山道は画像Bの赤点線部分で積雪があり、アイゼンが必要です。特に下山では必須でしょう。

 

【Mt.乗鞍 営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス、乗鞍スカイライン)】
スキー場営業終了に伴い、ツアーコース等の上部エリアへアクセス方法が変わり、時期によっては乗鞍高原から全ての区間が登行となります。下記の情報にご留意の上、計画してください。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)
【済】4月7日(日)まで リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月8日(月)〜17日(水) 徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月18日(木)〜26日(金) マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月27日(土)〜5月下旬 マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)
5月下旬〜6月30日(日) マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m) ※6月23日(日)は天空マラソンのため運休
【岐阜県】 5月15日(水)〜 乗鞍スカイラインシャトルバス (ほおのき駐車場〜畳平:標高2700m)

※ 乗鞍岳周辺の概要は、下記のノリクラガイドマップを参考にして下さい。
● ツアーコースなど − ノリクラガイドマップ 冬〜春スキー版   ● 春山滑走エリアなど − ノリクラガイドマップ 春〜夏スキー 山頂版
● 県道乗鞍岳線 − ノリクラガイドマップ 県道乗鞍岳線カーブ番号

 

| 速報バックナンバー | TOP |  
 

■2013年6月16日(日)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.6
  (ご注意 :今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)  

@ 2013/06/16 07:10
乗鞍スカイライン7時開門 − ヒルクライム一番乗り!
(乗鞍スカイライン − 平湯ゲート)
A 2013/06/16 10:10
快晴の空と心地よい風 − 自由な時間を楽しむ
(肩の小屋前)

B 2013/06/16 11:00
山麓から湧き上る雲が涼しい空気を運んでくる
(朝日岳直下)

C 2013/06/16 13:45
青い空に夏雲が流れる − 夏モーグルだ!
(大雪渓下部 − モーグルコース)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 昨日と打って変わって、きれいな青空が広がり、真夏のような強い日差しにもかかわらず、山麓からは絶えず心地よい涼しい空気が流れ込み、暑さ知らずの一日を送ることができました。

(本日の速報の最後に、    【第8回乗鞍天空マラソン開催のため、乗鞍高原〜大雪渓間運行の乗鞍岳春山バスは、6月23日(日)は全便運休となります。】
   【畳平・位ヶ原山荘への帰路ルート、周辺の積雪状況トイレなど(6月16日現在)】
   【剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面の稜線積雪状況 − 大雪渓方面から稜線への登行ルートについて(6月16日現在)】 を掲載しておりますので、あわせてご覧ください。)

早朝6時のほおのき平駐車場は、曇り空の朝を迎えます。気温は16℃、暑くもなく寒くもない状態です。駐車場には15台ほどのマイカーがお越しになり、始発のシャトルバスに乗車しようと出発の準備がいつものように見られます。昨日の雨は日が暮れてからは小雨となり、21時ごろには収まりました。そのため、乗鞍スカイラインは雨量規制の問題もなく、通常通り7時から開門されることが早々に決まり、シャトルバスも晴天時のAダイヤでの運行となりました。

始発のシャトルバスを待つ間に次第に上空の雲が抜けて行き、きれいな青空へと移り変わって行きます。乗鞍スカイラインの基点である平湯峠には、開門を待っていたヒルクライマーの方がペダルにウェイトを乗せて出発します。すがすがしい空気に包まれて、ヒルクライム日和といってもよい状態です。

乗鞍スカイラインの沿道から見られる北アルプス方面には雲がかかっていて、それぞれの頂が見え隠れする状態でしたが、めまぐるしく雲が動き始めて、きれいな雲海を携えて、青空にそびえる様子が見られるようになって来ました。沿道の新緑はもちろんのこと、近隣の山肌も緑に明るく燃えている様子があり、空の青、そして、木々の明るい緑、さらには、山脈に残る残雪の白、それぞれの色合いが見事なコントラストを醸し出して、沿道からの光景は「スカイライン」の名に恥じない絶景が流れて行きます。

8時過ぎの畳平の気温は11℃。日差しに強さがあってもそれを感じさせない空気の柔らかさを感じます。風があるような ないような...そんなやさしい雰囲気に包まれています。
畳平から大雪渓方面に移動すると、位ヶ原方面から周期的に雲がわきあがっています。その雲で視界が遮られる瞬間もありますが、雲が抜けて大雪渓を望むと、一斉に山頂目指して登って行くスキーヤー・ボーダーの方々の姿がいつも以上にたくさん見られました。そのため、今日の乗鞍岳春山バス始発便は4台も運行されたようです。

午前中は、時折、雲が山麓から沸きあがるものの、その雲に乗って涼しい風が運ばれてきます。日差しの強さを感じさせないほどの心地よさです。そのため、ボードを担いでやって来たボーダーの方々は、稜線に向かう前に肩の小屋でのんびりとティータイムを始めます。木陰を探すような暑さはまったくなく、朝日岳・蚕玉岳が真正面に眺められるベストポジションを陣取ります。あまりの心地よさに寝そべって時のたつのを忘れてしまう方もいらっしゃったほど...
絶好のロケーションの中、仲間と過ごす時間は、日常を忘れる瞬間でもあるのかもしれません。

正午の朝日岳直下の気温は10℃。ここでも滑り降りてしまうのを惜しむスキーヤーの姿があり、山麓から流れてくる雲の動きを眺めながら、時間が過ぎ行くことを忘れてのんびりしながらも、そろそろは春スキーが終盤の時期を迎え、つい先日まで厳冬期の過酷な状況の様子を思い出しながら、眼下に流れる雲の行方を楽しんでいます。

午後になると、風の流れが少し止まり、日差しの暑さを感じるようになって来ます。今日も大雪渓下部にはモーグラーの姿があって、まだ6月中旬だというのに、ほとんど梅雨明け後のような、真夏の空と雲をバックに果敢にコブを攻める様子が見られました。

その後は、曇り空に近い状態となってきましたが、天候の崩れはなく、梅雨とは思えない夏本番といってもよいような一日を楽しむことができました。
なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.6 は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2013/06/16 18:00更新)


【第8回乗鞍天空マラソン開催のため、乗鞍高原〜大雪渓間運行の乗鞍岳春山バスは、6月23日(日)は全便運休となります。】


6月23日(日)は、長野県側の乗鞍高原(観光センター)〜大雪渓間で第8回乗鞍天空マラソンが開催されます。それに伴い、当日は各種規制が実施されます。

● 乗鞍岳春山バスの運休
    6月23日(日)は、終日運休となります。(始発から全4便運休です)
    なお、岐阜県側の乗鞍スカイラインのシャトルバスは、通常運行されますので、山頂・大雪渓方面にお越しの方は、こちらのシャトルバスをご利用ください。
● 県道乗鞍岳線の時間通行規制
    6月23日(日) 7時30〜9時30分の間は選手通過に伴い、観光センター〜三本滝ゲート間で通行止めとなります。
    また、三本滝レストハウス前駐車場は大会ゴールとなり、マイカー駐車は6月22日(土)夕方以降できません。


【畳平・位ヶ原山荘への帰路ルート、周辺の積雪状況トイレなど(6月16日現在)】


<位ヶ原山荘への下山滑走>
大雪渓駐車場から屋根板を経由して位ヶ原山荘への下山滑走ルートは、若干うねりが気になるものの、問題なく位ヶ原山荘へ降りることができます。大雪渓トイレからの滑り出しは一部でバーンが途切れていますので、南側の沢(大雪渓駐車場南側、宝徳霊神への登山道)から、下山滑走してください。(位ヶ原山荘から乗鞍高原への下山は、乗鞍岳春山バス下り便をご利用ください。)
なお、三本滝レストハウス方面へ下山するツアーコースは、雪解けのため下山滑走はできない状態となりましたので、必ず、乗鞍岳春山バス下り便をご利用ください。その際は春山バス下り最終便に間に合うようご注意ください。(春山バス下り最終便大雪渓・肩の小屋口15時26分、位ヶ原山荘15時34分発)。

<大雪渓周辺のトイレと避難小屋>
乗鞍岳春山バスが大雪渓・肩の小屋口バス停まで延長運行されたことにより、大雪渓駐車場にあるトイレ・避難小屋が利用できる状態となりました。また、肩の小屋と宇宙線観測所の間にある公衆トイレも利用できるようになりました。

 

【剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面の稜線積雪状況 − 大雪渓方面から稜線への登行ルートについて(6月16日現在)】

6月16日(日)の稜線付近の様子

@ 2013/06/16 09:20

登山道・稜線付近(B部分)

赤枠拡大(C部分)

A 2013/06/16 09:20
登山道は黄線部分は雪はありませんが
中間の赤点線部分はアイゼンが必要です
スキー滑走は緑線のように朝日岳直下へ移動

B 2013/06/16 09:20
赤枠部分 − 大雪渓上端部分のクレパス(3箇所)
緑線のように迂回して大雪渓へ滑走するようご注意ください

▼ @ 剣ヶ峰直下からの滑走ラインは、一部でバーンが途切れていて滑走不能です。
A 剣ヶ峰〜蚕玉岳稜線からの滑走は、稜線直下で横一列に地面が出てしまい、バーンの上端はやや下方にあります。稜線直下の地面はかなり足場の悪い状態です。それより下部は、滑走上問題ありません。それより下部の岩場が発生している部分もかなり目立ってきていますので、おそらく、滑走できるのはこの週末が最後となる可能性が高いです。
また、AとBの間の稜線上は雪がありませんので、Bの稜線からやって来た場合は、一旦、シール・スノーシュー・アイゼンをはずす必要があります。
B 蚕玉岳〜朝日岳稜線からの滑走は、完全に雪解けが進んでできない状態になりました。そのため、緑線のように一旦朝日岳直下へトラバースした後、大雪渓方面へ滑走してください。黄色矢印の延長線付近でバーンが極端に狭くなっています。現時点での横幅は13メートルあり、ターンには支障ありませんが、ここが途切れると、稜線(朝日岳)からの滑走はできなくなります。おそらく、この週末が最後となる可能性が非常に高い状態です。
C 大雪渓上端部分のクレパスが大きくなっています(赤枠部分)。先週は2箇所だけでしたが、今週は3箇所に増えています。赤枠部分は上部からは見えにくく、無意識に赤枠部分へ進入してしまいます。そのため、上から見て左側のハイマツ帯からできるだけ離れて、赤枠部分を大きく迂回しながら大雪渓に進入するようお願いいたします。

▼ 登りのルートは、大雪渓からの場合は滑走ラインの緑線を逆にたどるコースとなります。それ以外はありません。ハイマツや岩場への侵入はご遠慮ください。
肩の小屋方面からの場合は、黄線の登山道となります。登山道の積雪は、黄色線部分はありませんが、一部、赤点線部分に積雪があり、アイゼンが必要です。
一人でも取り付きやすいルートを登ると、それに続くほかの方も同じルートを登ることになり、積雪のない地面を硬いブーツ底で何度も踏みつけられると、高山植物の植生に影響を与え、また、繁殖期を迎えた雷鳥への影響も懸念されます。
一人一人の行動が大きく影響を与えますので、ぜひとも、ご協力ください。

 

【Mt.乗鞍 営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス、乗鞍スカイライン)】
スキー場営業終了に伴い、ツアーコース等の上部エリアへアクセス方法が変わり、時期によっては乗鞍高原から全ての区間が登行となります。下記の情報にご留意の上、計画してください。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)
【済】4月7日(日)まで リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月8日(月)〜17日(水) 徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月18日(木)〜26日(金) マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月27日(土)〜5月下旬 マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)
5月下旬〜6月30日(日) マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m) ※6月23日(日)は天空マラソンのため運休
【岐阜県】 5月15日(水)〜 乗鞍スカイラインシャトルバス (ほおのき駐車場〜畳平:標高2700m)

※ 乗鞍岳周辺の概要は、下記のノリクラガイドマップを参考にして下さい。
● ツアーコースなど − ノリクラガイドマップ 冬〜春スキー版   ● 春山滑走エリアなど − ノリクラガイドマップ 春〜夏スキー 山頂版
● 県道乗鞍岳線 − ノリクラガイドマップ 県道乗鞍岳線カーブ番号

 

| 速報バックナンバー | TOP |
 

■2013年6月15日(土)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.6
  (ご注意 :今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)  

@ 2013/06/15 06:15
乗鞍高原はレンゲツツジが見頃
(一の瀬園地 − レンゲツツジ群落地)
A 2013/06/15 08:15
バスから降りた瞬間 − 「なんでこんなに暑いの!」
(乗鞍岳春山バス始発便 − 大雪渓到着)

B 2013/06/15 09:30
雪渓の上を流れる空気はひんやりと
(レーシングキャンプ)

C 2013/06/15 10:15
この後、雨が断続的に − 午後は濃霧と小雨が終始続く
(大雪渓下部 − モーグルコース)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ これまでの空梅雨が終り、今日は梅雨の季節らしい空気感と天候の一日でした。

(本日の速報の最後に、    【第8回乗鞍天空マラソン開催のため、乗鞍高原〜大雪渓間運行の乗鞍岳春山バスは、6月23日(日)は全便運休となります。】
   【畳平・位ヶ原山荘への帰路ルート、周辺の積雪状況トイレなど(6月15日現在)】
   【剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面の稜線積雪状況 − 大雪渓方面から稜線への登行ルートについて(6月15日現在)】 を掲載しておりますので、あわせてご覧ください。)

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、夕方から降り始めた雨が続く夜を迎えます。気温は18℃、暑くもなく寒くもなく温度感を感じさせないコンディションです。雨は周期的に強弱を繰り返し、まさに梅雨本来の降り方を見せています。

この雨も、夜中の2時くらいには収まってきて、一夜明けた乗鞍高原はきれいな朝焼けを見せてくれます。6時の気温は16℃、やや雲が多いものの、晴れた朝を迎えます。周辺の山々には霧が立ち込め、観光センター周辺も時折視界が奪われるほどの状態となります。今日は元々天気が芳しくない予報が出ていましたので、観光センター前駐車場にお越しになったマイカーも少なめ、それでも、乗鞍岳春山バス始発便は2台が運行されました。

春から初夏を迎えるこの時期は、草木の芽吹きが一番忙しいシーズン。先週まではほとんど丸裸だった一の瀬のレンゲツツジは見頃を迎えました。今日も早朝から三脚を構えたカメラマンの様子があちこちで見られます。雨に濡れてしっとりとしたレンゲツツジは、さらに色合いが強調されて、目にまぶしく飛び込んできます。

春山バスが行く県道乗鞍岳線沿道も、新緑のシーズンが最盛期を迎えています。特に冷泉小屋付近から位ヶ原山荘までは、残雪の白と若葉の盛んな緑の絶妙なコンビネーションが最高です。そして、大雪渓手前にある4号カーブの雪の壁は現在6.5メートルあり、まだまだ圧倒される状態が変わらず続いています。

8時過ぎの春山バス始発便が到着した大雪渓・肩の小屋口バス停の気温は12℃。気温は高いわけではないものの、薄日がさして空気がムシムシした感触があり、バスから降りたスキーヤーも、「なんでこんなに暑いの!」と、思わず口を突いて出てくるほどです。
今日の始発便も大半がスキーヤー・ボーダーの方々で占められていますが、バスから降りてきた方々のほぼ100%がシールやスノーシューといった登行するための準備をする方がいません。今日お越しになられたのは、ネット状のショートポールを持参されたレーシングキャンプの方々と、コブを滑るボーダーの方々のみで、完全に夏スキーの様相となりました。

ムシムシした感触も、雪渓の上に立ってみると、そよ吹く風がかなり冷たく、何度も登り返すレーシングキャンプの方々も、額に汗をかく様子などは見られなくなりました。
天候はさらに変化を続け、先ほどまで青空は9時ごろにはなくなってきて、10時ごろからは山麓から濃霧が立ち込めるようになってきます。
そして、雨が降り始めたのは10時30分ごろから。それでも、小雨程度でレインウェアーを着なければならない状態ではなく、降ったり止んだりといったところです。

正午の肩の小屋の気温は12℃。この頃になると、かなり視界が効かなくなるほどの濃霧に見舞われ、12時30分からはまとまった雨降りとなり、レインウェアーが必要な状況となって来ました。それでも、雨が上がっている時間帯のほうが長く、レインウェアーがびっしょりと濡れるほどの降り方ではなく、時折、山麓の位ヶ原も見られるほどです。この天候ですから、午後の稜線方面は訪れる方はほとんどありませんでした。

14時の稜線付近の気温は8℃。視界は100メートル程度。雨の降り方はそれほど強くなかったため、耐え忍ぶといったほどのコンディションではありませんでした。

その後、雨が強くなってきたのは15時30分以降で、速報を書く現在の乗鞍高原では、雨は収まりつつあるもの、まだ小雨が降り続いています。
また、17時現在の乗鞍スカイラインは、降り始めからすでに55mmの連続雨量が記録されていて、このまま雨が降り続くと、明日は連続雨量規制値による通行止めが実施される可能性があります。(乗鞍スカイラインの24時間連続雨量規制値は70mm)

明日は雲は多めですが日差しの差す時間帯もあるようです。なんとか雨に降られない一日を送りたいものですね。
なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.6 は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2013/06/15 19:00更新)


【第8回乗鞍天空マラソン開催のため、乗鞍高原〜大雪渓間運行の乗鞍岳春山バスは、6月23日(日)は全便運休となります。】


6月23日(日)は、長野県側の乗鞍高原(観光センター)〜大雪渓間で第8回乗鞍天空マラソンが開催されます。それに伴い、当日は各種規制が実施されます。

● 乗鞍岳春山バスの運休
    6月23日(日)は、終日運休となります。(始発から全4便運休です)
    なお、岐阜県側の乗鞍スカイラインのシャトルバスは、通常運行されますので、山頂・大雪渓方面にお越しの方は、こちらのシャトルバスをご利用ください。
● 県道乗鞍岳線の時間通行規制
    6月23日(日) 7時30〜9時30分の間は選手通過に伴い、観光センター〜三本滝ゲート間で通行止めとなります。
    また、三本滝レストハウス前駐車場は大会ゴールとなり、マイカー駐車は6月22日(土)夕方以降できません。


【畳平・位ヶ原山荘への帰路ルート、周辺の積雪状況トイレなど(6月15日現在)】


<位ヶ原山荘への下山滑走>
大雪渓駐車場から屋根板を経由して位ヶ原山荘への下山滑走ルートは、若干うねりが気になるものの、問題なく位ヶ原山荘へ降りることができます。大雪渓トイレからの滑り出しは一部でバーンが途切れていますので、南側の沢(大雪渓駐車場南側、宝徳霊神への登山道)から、下山滑走してください。(位ヶ原山荘から乗鞍高原への下山は、乗鞍岳春山バス下り便をご利用ください。)
なお、三本滝レストハウス方面へ下山するツアーコースは、雪解けのため下山滑走はできない状態となりましたので、必ず、乗鞍岳春山バス下り便をご利用ください。その際は春山バス下り最終便に間に合うようご注意ください。(春山バス下り最終便大雪渓・肩の小屋口15時26分、位ヶ原山荘15時34分発)。

<大雪渓周辺のトイレと避難小屋>
乗鞍岳春山バスが大雪渓・肩の小屋口バス停まで延長運行されたことにより、大雪渓駐車場にあるトイレ・避難小屋が利用できる状態となりました。また、肩の小屋と宇宙線観測所の間にある公衆トイレも利用できるようになりました。

 

【剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面の稜線積雪状況 − 大雪渓方面から稜線への登行ルートについて(6月15日現在)】

6月15日(土)の稜線付近の様子

赤丸拡大

@ 2013/06/15 08:40
登山道は黄線矢印まで雪はありませんが
その先はアイゼンが必要です
スキーヤー・ボーダーの方は赤丸部分に注意!

@ 2013/06/09 13:10
赤丸部分 − 大雪渓上端部分のクレパス
先週の2箇所から3箇所に増えています
緑線のように迂回して大雪渓へ滑走するようご注意ください

▼ @ 剣ヶ峰直下からの滑走ラインは、一部でバーンが途切れていて滑走不能です。
A 剣ヶ峰〜蚕玉岳稜線からの滑走は、稜線直下で横一列に地面が出てしまい、バーンの上端はやや下方にあります。稜線直下の地面はかなり足場の悪い状態です。それより下部は、滑走上問題ありません。それより下部の岩場が発生している部分もかなり目立ってきていますので、おそらく、滑走できるのはこの週末が最後となる可能性が高いです。
また、AとBの間の稜線上は雪がありませんので、Bの稜線からやって来た場合は、一旦、シール・スノーシュー・アイゼンをはずす必要があります。
B 蚕玉岳〜朝日岳稜線からの滑走は、完全に雪解けが進んでできない状態になりました。そのため、緑線のように一旦朝日岳直下へトラバースした後、大雪渓方面へ滑走してください。黄色矢印の延長線付近でバーンが極端に狭くなっています。現時点での横幅は13メートルあり、ターンには支障ありませんが、ここが途切れると、稜線(朝日岳)からの滑走はできなくなります。おそらく、この週末が最後となる可能性が非常に高い状態です。
C 大雪渓上端部分のクレパスが大きくなっています(赤丸部分)。先週は2箇所だけでしたが、今週は3箇所に増えています。赤丸部分は上部からは見えにくく、無意識に赤丸部分へ進入してしまいます。そのため、上から見て左側のハイマツ帯からできるだけ離れて、赤丸部分を大きく迂回しながら大雪渓に進入するようお願いいたします。

▼ 登りのルートは、大雪渓からの場合は滑走ラインの緑線を逆にたどるコースとなります。それ以外はありません。ハイマツや岩場への侵入はご遠慮ください。
肩の小屋方面からの場合は、黄線の登山道となります。登山道の積雪は、肩の小屋から黄色の矢印の先端付近までは積雪がなくなりました。それより先のつづら折れ区間は一部で登山道が見えていますが、アイゼンが必要な状況です。
一人でも取り付きやすいルートを登ると、それに続くほかの方も同じルートを登ることになり、積雪のない地面を硬いブーツ底で何度も踏みつけられると、高山植物の植生に影響を与え、また、繁殖期を迎えた雷鳥への影響も懸念されます。
一人一人の行動が大きく影響を与えますので、ぜひとも、ご協力ください。

 

【Mt.乗鞍 営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス、乗鞍スカイライン)】
スキー場営業終了に伴い、ツアーコース等の上部エリアへアクセス方法が変わり、時期によっては乗鞍高原から全ての区間が登行となります。下記の情報にご留意の上、計画してください。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)
【済】4月7日(日)まで リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月8日(月)〜17日(水) 徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月18日(木)〜26日(金) マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月27日(土)〜5月下旬 マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)
5月下旬〜6月30日(日) マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m) ※6月23日(日)は天空マラソンのため運休
【岐阜県】 5月15日(水)〜 乗鞍スカイラインシャトルバス (ほおのき駐車場〜畳平:標高2700m)

※ 乗鞍岳周辺の概要は、下記のノリクラガイドマップを参考にして下さい。
● ツアーコースなど − ノリクラガイドマップ 冬〜春スキー版   ● 春山滑走エリアなど − ノリクラガイドマップ 春〜夏スキー 山頂版
● 県道乗鞍岳線 − ノリクラガイドマップ 県道乗鞍岳線カーブ番号

 

| 速報バックナンバー | TOP |
 

■2013年6月9日(日)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.5
  (ご注意 :今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)  

@ 2013/06/09 09:50
気温10℃ − 暑くも寒くもなく穏やかな天候
(富士見岳山頂)
A 2013/06/09 12:00
春スキーらしい柔らかな雪質
(朝日岳山頂)

B 2013/06/09 12:05
気温8℃ − 絶景を眺めながらお昼休み
(朝日岳山頂)

C 2013/06/09 14:05
季節は春スキーから夏スキーへ
(大雪渓下部 − モーグルコース)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 高曇りに近い状態の天候が続きましたが、やわらかい風が吹き抜けて、暑くもなく寒くもない穏やかな一日を送ることができました。

(本日の速報の最後に、【畳平・位ヶ原山荘への帰路ルート、周辺の積雪状況トイレなど(6月8日、6月9日現在)】 と、【剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面の稜線積雪状況 − 大雪渓方面から稜線への登行ルートについて(6月9日現在)】を掲載しておりますので、あわせてご覧ください。)

早朝6時のほおのき平駐車場は、秋のような筋状の雲がたなびくきれいな青空の朝を迎えます。気温は12℃、しっかりとした朝日が昇るものの、日の出前と空気の温度感は変わらず、暑くもなく寒くもない一日が始まります。昨日の乗鞍スカイラインは積雪凍結のため11時30分まで通行止めでしたが、今日は凍結箇所はなく、通常通り7時から開門します。

ほおのき平駐車場は朝一番で25台程度のマイカーしかありませんでしたが、シャトルバス始発便の時刻が近づくにつれて徐々に増えだして、バスターミナルの乗り場も長い列ができるようになってきました。その大半はスキーヤー・ボーダーの方々で荷物が多いこともあって、始発便は2台が運行されました。

車窓から望む乗鞍スカイラインは早朝の筋状の雲が次第になくなり、青空一色のきれいなコンディションへと移り変わってきます。そのため、穂高連峰や笠ヶ岳などの北アルプスはもちろんのこと、白山などもはっきりと確認することができます。9kmポストの猫岳中腹付近に達すると、山麓に比べて空気が少しひんやりとした感覚を伴うようになってきますが、冷たいというよりも涼しいといった感覚に近い状態といえます。そして、13kmポスト付近の桔梗ヶ原から畳平方面を望むと、再び筋状の雲がたなびく青空となり、今日は南側の方が幾分雲が多かったように感じられます。

8時の畳平の気温は10℃。この時期としてはやや高めの気温。シャトルバスを降りたスキーヤー・ボーダーの方々も体感的に山麓との気温差はあまり感じなかったようです。ベールに包まれたような淡い穏やかな青空が続き、富士見岳の山頂から望む畳平方面は、いつになく長閑な雰囲気を感じさせ、バックには北アルプスの白い山脈が浮かぶ様子も見られます。そんなのんびりとした時間をいつまでも楽しんでいたいと思うほどです。

そして、大雪渓方面に向かうと、いつものように乗鞍岳春山バス始発便でお越しになったスキーヤー・ボーダーの方々が稜線目指して一斉に登っています。今日の乗鞍岳春山バス始発便は3台が運行され、まずまずの人出となったようです。

大雪渓上端から稜線方面へ向かう箇所でクラックが発生しています。
春山バスで大雪渓からアプローチされるスキーヤーはクラック箇所を確認しながら登りますが、畳平方面から登山道を登ってこられた方は、クラック部分には特に注意して滑走してください。詳細は下記の 【剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面の稜線積雪状況 − 大雪渓方面から稜線への登行ルートについて(6月9日現在)】 をご覧ください。

高曇りともいえる淡い青空はその後も続きます。稜線付近はやわらかい風が吹き、その心地よさに浸っていたいと思うほどです。
正午の朝日岳山頂の気温は8℃。淡い青空と遠景の白い山並み、そして、眼下の位ヶ原には残雪とハイマツ帯が作り出す唐草模様が浮かび上がり、のんびりとした雰囲気から離れられない状況です。

午後になると幾分空の青さが失われてきますが、天候はまったく変わらず、大雪渓下部のモーグルコースでは今日も果敢に攻めるスキーヤーの様子があり、そろそろ夏スキーが本格的に始動開始した様子も見られました。

なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.5 は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2013/06/09 18:30更新)
 

【畳平・位ヶ原山荘への帰路ルート、周辺の積雪状況トイレなど(6月8日、6月9日現在)】

<大雪渓から畳平への復路、富士見沢の滑走 − 県道乗鞍岳線>

6月8日(土)の富士見沢

@ 2013/06/08 09:50
除雪は完了し、雪壁は5m以上 − 上部からの滑走は危険

県境まで除雪が進み、富士見沢の切り通しは高さが5メートル以上にもなっていて、上部からの滑走は危険です。また、上部からの落石の危険もありますので、春山バスご利用の観光客などの方は進入が禁止されていますのでご注意ください。

<位ヶ原山荘への下山滑走>
大雪渓駐車場から屋根板を経由して位ヶ原山荘への下山滑走ルートは、若干うねりが気になるものの、問題なく位ヶ原山荘へ降りることができます。大雪渓トイレからの滑り出しは一部でバーンが途切れていますので、南側の沢(大雪渓駐車場南側、宝徳霊神への登山道)から、下山滑走してください。(位ヶ原山荘から乗鞍高原への下山は、乗鞍岳春山バス下り便をご利用ください。)
なお、三本滝レストハウス方面へ下山するツアーコースは、雪解けのため下山滑走はできない状態となりましたので、必ず、乗鞍岳春山バス下り便をご利用ください。その際は春山バス下り最終便に間に合うようご注意ください。(春山バス下り最終便大雪渓・肩の小屋口15時26分、位ヶ原山荘15時34分発)。

<大雪渓周辺のトイレと避難小屋>
乗鞍岳春山バスが大雪渓・肩の小屋口バス停まで延長運行されたことにより、大雪渓駐車場にあるトイレ・避難小屋が利用できる状態となりました。また、肩の小屋と宇宙線観測所の間にある公衆トイレも利用できるようになりました。

 

【剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面の稜線積雪状況 − 大雪渓方面から稜線への登行ルートについて(6月9日現在)】

6月9日(日)の稜線付近の様子

赤枠拡大

@ 2013/06/09 10:20
登るルートは青線か黄線(登山道)でお願いいたします
ハイマツ岩場への進入はご遠慮ください
(高山植物保護と雷鳥保護のため)

@ 2013/06/09 13:10
赤枠部分 − 大雪渓上端部分のクラック
青線のように迂回して大雪渓へ滑走するようご注意ください

▼ @ 剣ヶ峰直下からの滑走ラインは、一部でバーンが途切れていて滑走不能です。
A 剣ヶ峰〜蚕玉岳稜線からの滑走は、そのまま県道乗鞍岳線へストレートに滑り降りる分には問題ありません。途中で大雪渓方面へ滑り降りることは、雪解けによりできなくなりました。
また、AとBの間の稜線上は雪がありませんので、Bの稜線からやって来た場合は、一旦、シール・スノーシュー・アイゼンをはずす必要があります。
B 蚕玉岳〜朝日岳稜線からの滑走は、ご覧の通り、一部で岩がかなり出てきました。昨日よりさらに雪解けが進んで、「B」の下の岩場の左側(上から見て右側)にも岩場が出始めました。そのため、稜線からの滑走はできなくなり、青線の通り、朝日岳山頂からの滑り出しとなります。
C 大雪渓上端部分のクラックが大きくなっています(赤枠部分)。赤枠部分は上部からは見えにくく、無意識に赤枠部分へ進入してしまいます。そのため、上から見て左側のハイマツ帯からできるだけ離れて、赤枠部分を大きく迂回しながら大雪渓に進入するようお願いいたします。

▼ 大雪渓からのルートは青線になります。それ以外はありません。ハイマツや岩場への侵入はご遠慮ください。
肩の小屋方面からの場合は、黄線の登山道となります。登山道の積雪は、肩の小屋から黄色の矢印の先端付近までは積雪がなくなりました。それより先のつづら折れ区間は一部で登山道が見えていますが、アイゼンが必要な状況です。
一人でも取り付きやすいルートを登ると、それに続くほかの方も同じルートを登ることになり、積雪のない地面を硬いブーツ底で何度も踏みつけられると、高山植物の植生に影響を与え、また、繁殖期を迎えた雷鳥への影響も懸念されます。
一人一人の行動が大きく影響を与えますので、ぜひとも、ご協力ください。

 

【Mt.乗鞍 営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス、乗鞍スカイライン)】
スキー場営業終了に伴い、ツアーコース等の上部エリアへアクセス方法が変わり、時期によっては乗鞍高原から全ての区間が登行となります。下記の情報にご留意の上、計画してください。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)
【済】4月7日(日)まで リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月8日(月)〜17日(水) 徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月18日(木)〜26日(金) マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月27日(土)〜5月下旬 マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)
5月下旬〜6月30日(日) マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m) ※6月23日(日)は天空マラソンのため運休
【岐阜県】 5月15日(水)〜 乗鞍スカイラインシャトルバス (ほおのき駐車場〜畳平:標高2700m)

※ 乗鞍岳周辺の概要は、下記のノリクラガイドマップを参考にして下さい。
● ツアーコースなど − ノリクラガイドマップ 冬〜春スキー版   ● 春山滑走エリアなど − ノリクラガイドマップ 春〜夏スキー 山頂版
● 県道乗鞍岳線 − ノリクラガイドマップ 県道乗鞍岳線カーブ番号

 

| 速報バックナンバー | TOP |
 

■2013年6月8日(土)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.5
  (ご注意 :今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)  

@ 2013/06/08 08:20
快晴の朝 − 大雪渓は真っ青な空と真っ白な新雪
(乗鞍岳春山バス始発便到着−4号カーブの雪壁は7.5m)
A 2013/06/08 09:00
昨日の降雪は3〜5センチ −稜線までがんばるぞ!
(大雪渓入口)

B 2013/06/08 09:10
一面雪化粧 − 乗鞍スカイラインは凍結通行止め
(県境 富士見岳方面)

C 2013/06/08 13:55
午後から周期的に濃霧 − こんな日は彼らの出番!
(雷鳥 オス(左)、メス(右))

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 今日はきれいな青空から始まったものの、冷たい空気と蒸し暑い空気が交互に流れ、午後を中心に周期的に霧が立ち込め、天候がめまぐるしく変化した一日でした。

昨日は各地で午後を中心に不安定な天候に見舞われ、地域によっては土砂降りとなったところもあったようです。ノリクラにおいても、午後から上部エリアで雹(ひょう)が降り雷の鳴る状況で、位ヶ原山荘より上部では路面が真っ白になるほどの積雪に見舞われました。
そして、日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、そんな天候はすっかりと治まって、星空の広がる夜を迎えます。気温は10℃、うっすらと雲に包まれている様子が見られます。日中の劇的な天候を漂わせる雰囲気はまったくないものの、路面はまだ濡れているところだけが、その様子を伝えています。

一夜明けた乗鞍高原は、上空に雲がかかっていたものの、6時過ぎからきれいな青空に包まれ、ノリクラの峰々もはっきりと浮かび上がるようになってきました。富士見岳の山肌を良く見ると、うっすらと白く雪化粧されている様子がはっきりと確認できます。気温は10℃、若干ひんやりとした雰囲気も感じますが、日差しがしっかりと差し込むようになると、すぐに暖かさや暑さを感じるほどです。

長野県側の乗鞍岳春山バスは、位ヶ原周辺で一部路面凍結が見られるものの、運行開始までには解消して、始発便から通常通り運行されました。観光センター前駐車場は6時の時点では20台ほどでした、7時には60台ほどもお越しになり、いつものようにあわただしく出発の準備をされるスキーヤー・ボーダーの方々の姿があちこちに見られます。

春山バス始発便は3台が運行され、大雪渓へと出発します。先ほどまでは少し雲が浮かんでいた様子があったものの、春山バスが大雪渓に到着する頃には、ほぼ快晴無風の状態となります。そして、いつもなら、位ヶ原山荘から先の森林限界を超えると、空気にひんやりとした感覚がありますが、今日は空気の変化をあまり感じません。そして、位ヶ原から大雪渓にかけては、路肩に昨日の降雪が残っていましたが、大半が溶けてしまったようです。それでも、周辺の雪の壁は相変わらず聳え立っていて、大雪渓手前にある雪の壁が最も高い4号カーブでは、今日現在7.5メートルの高さを誇っています。

8時過ぎの大雪渓・肩の小屋口バス停付近の気温は12℃。先週は周辺の路面が凍っていた様子がありましたが、今日は高めの気温と強い日差しで、凍結箇所はほとんどありません。そして、大雪渓周辺の雪面は先週までの汚れた残雪ではなく、昨日の新雪でまぶしいほどの真っ白な状況。サングラスがないと、目を開けていられないほどです。
この降雪状況は岐阜県側でも同様で、県境付近では、完全に雪解けの終わった富士見岳方面がほぼ真っ白な様子を見せ、乗鞍スカイラインは11時30分まで路面凍結のため通行止めが続き、シャトルバスは ほおのき発11時25分から運行が開始されました。

快晴無風の天候も9時を回る頃になると、雲が沸き始めて、曇っている時間帯のほうが長くなってきます。そして、冷たい空気が流れていたかと思うと、ほとんど無風状態となり、かなりの蒸し暑さを思える状況になり、さらには、午後を中心に視界が遮られるほどの濃霧に見舞われるようになってきます。

正午の肩の小屋〜稜線登山道の気温は12℃。かなりの暑さにバテてしまうほどですが、急に冷たい空気に置き換わってきたかと思うと、山麓から黒い雲の塊が登ってきて、視界が100メートル程度まで低下する状況となってきます。

午後からはどちらかというと冷え込んだ空気に支配されます。稜線付近は昨日の降雪が3〜5センチ程度降り積もり、それがかなりやわらかく、シールのグリップがまったく効かないほど。場所によっては表面の新雪がざくっと滑り降りて、ごく小規模な表層雪崩があちこちで見られました。

濃霧に見舞われるようになると、周辺の景色が見えなくなってきますが、それとは逆に、あちこちで雷鳥の鳴き声や姿を発見できるようになります。雷鳥もそろそろ産卵期を迎え、今日もオスとメスのツガイの雷鳥に出会うことができました。芽吹きの少ない時期ですが、雪解けした草木の芽を一生懸命ついばむ様子がありました。

14時の稜線の気温は6℃。この頃になると、飛騨側から稜線を超えて霧が流れるようになり、天候はめまぐるしく変化します。だた、その後は再び青空となり、変化の多い様子が続きましたが、まずまずの一日を送ることができました。明日も良い天候となりそうです。暑さには注意が必要かもしれません。

なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.5 は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2013/06/08 19:00更新)
 

【畳平・位ヶ原山荘への帰路ルート、周辺の積雪状況トイレなど(6月8日現在)】

<大雪渓から畳平への復路、富士見沢の滑走 − 県道乗鞍岳線>

6月8日(土)の富士見沢

@ 2013/06/08 09:50
除雪は完了し、雪壁は5m以上 − 上部からの滑走は危険

県境まで除雪が進み、富士見沢の切り通しは高さが5メートル以上にもなっていて、上部からの滑走は危険です。また、上部からの落石の危険もありますので、春山バスご利用の観光客などの方は進入が禁止されていますのでご注意ください。

<位ヶ原山荘への下山滑走>
大雪渓駐車場から屋根板を経由して位ヶ原山荘への下山滑走ルートは、若干うねりが気になるものの、問題なく位ヶ原山荘へ降りることができます。ただ、一部ではバーンが狭くなってきていますのでご注意ください。(位ヶ原山荘から乗鞍高原への下山は、乗鞍岳春山バス下り便をご利用ください。)
なお、三本滝レストハウス方面へ下山するツアーコースは、雪解けのため下山滑走はできない状態となりましたので、必ず、乗鞍岳春山バス下り便をご利用ください。その際は春山バス下り最終便に間に合うようご注意ください。(春山バス下り最終便大雪渓・肩の小屋口15時26分、位ヶ原山荘15時34分発)。

<大雪渓周辺のトイレと避難小屋>
乗鞍岳春山バスが大雪渓・肩の小屋口バス停まで延長運行されたことにより、大雪渓駐車場にあるトイレ・避難小屋が利用できる状態となりました。また、肩の小屋と宇宙線観測所の間にある公衆トイレも利用できるようになりました。

 

【剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面の稜線積雪状況 − 大雪渓方面から稜線への登行ルートについて(6月8日現在)】

6月8日(土)の稜線付近の様子

@ 2013/06/08 09:10
登るルートは青線か黄線(登山道)でお願いいたします
ハイマツ岩場への進入はご遠慮ください
(高山植物保護と雷鳥保護のため)

▼ @ 剣ヶ峰直下からの滑走ラインは、一部でバーンが途切れていて滑走不能です。
A 剣ヶ峰〜蚕玉岳稜線からの滑走は、そのまま県道乗鞍岳線へストレートに滑り降りる分には問題ありません。途中で大雪渓方面へ滑り降りることは、雪解けによりできなくなりました。
また、AとBの間の稜線上は雪がありませんので、Bの稜線からやって来た場合は、一旦、シール・スノーシュー・アイゼンをはずす必要があります。
B 蚕玉岳〜朝日岳稜線からの滑走は、ご覧の通り、一部で岩がかなり出てきました。岩の左側の雪解けが特に激しく、沢筋を滑るよりも、少し右側(上から見た場合は左側)の朝日岳直下のバーンを滑走することとなります。なお、大雪渓上端のクラックにはご注意ください。

▼ 大雪渓からのルートは青線になります。それ以外はありません。ハイマツや岩場への侵入はご遠慮ください。
肩の小屋方面からの場合は、黄線の登山道となります。登山道の積雪は、肩の小屋から黄色の矢印の先端付近までは積雪がなくなりました。それより先のつづら折れ区間は一部で登山道が見えていますが、アイゼンが必要な状況です。
一人でも取り付きやすいルートを登ると、それに続くほかの方も同じルートを登ることになり、積雪のない地面を硬いブーツ底で何度も踏みつけられると、高山植物の植生に影響を与え、また、繁殖期を迎えた雷鳥への影響も懸念されます。
一人一人の行動が大きく影響を与えますので、ぜひとも、ご協力ください。

 

【Mt.乗鞍 営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス、乗鞍スカイライン)】
スキー場営業終了に伴い、ツアーコース等の上部エリアへアクセス方法が変わり、時期によっては乗鞍高原から全ての区間が登行となります。下記の情報にご留意の上、計画してください。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)
【済】4月7日(日)まで リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月8日(月)〜17日(水) 徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月18日(木)〜26日(金) マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月27日(土)〜5月下旬 マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)
5月下旬〜6月30日(日) マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m) ※6月23日(日)は天空マラソンのため運休
【岐阜県】 5月15日(水)〜 乗鞍スカイラインシャトルバス (ほおのき駐車場〜畳平:標高2700m)

※ 乗鞍岳周辺の概要は、下記のノリクラガイドマップを参考にして下さい。
● ツアーコースなど − ノリクラガイドマップ 冬〜春スキー版   ● 春山滑走エリアなど − ノリクラガイドマップ 春〜夏スキー 山頂版
● 県道乗鞍岳線 − ノリクラガイドマップ 県道乗鞍岳線カーブ番号

 

| 速報バックナンバー | TOP |
 

■2013年6月2日(日)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.4
  (ご注意 :今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)  

@ 2013/06/02 10:45
初めてのノリクラ、初めてのスノーシューに苦戦
(蚕玉岳〜朝日岳稜線直下)
A 2013/06/02 11:40
気温8℃、心地よい風が吹き抜ける
(蚕玉岳〜朝日岳稜線)

B 2013/06/02 12:40
午後からは濃霧の時間帯が多くなる
(乗鞍岳春山バス − 大雪渓・肩の小屋口バス停)

C 2013/06/02 13:10
「夏コブ」の季節がもうやって来た!
(モーグルコース − 大雪渓下部)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 終日にわたってどんよりとした雲に覆われて、午後からは濃霧が立ち込める状態になりましたが、ほとんど雨に見舞われることなく、過ごしやすい一日でした。

早朝6時のほおのき平駐車場は、雲間から朝日が顔を出す朝を迎えます。気温は12℃、暑くもなく寒くもない状況です。天候は曇といってよい状態ですが、雲はさほど厚くなく、雲間からは青空が何とか見られる状況で、遠くに望む猫岳の山腹には周期的に濃霧がかかって見え隠れする様子が続いています。乗鞍スカイラインシャトルバス乗り換え駐車場であるほおのき平駐車場は、梅雨入り最初の週末ということが響いたためか、数台しかマイカーは訪れません。それでも、今日は雨の予報は発表されてなく、乗鞍スカイラインシャトルバスのダイヤは晴天時のAダイヤでの運行が始まり、6時55分の始発便は10名の乗客を乗せて畳平へと出発しました。

シャトルバスが行く乗鞍スカイラインは、長野県側の県道乗鞍岳線と比較すると残雪が多く、全体の半分から3分の2程度のエリアで、雪景色を楽しむことができます。どんよりとした雲に包まれているかと思うと、時折日差しの差し込むときもあり、穂高連邦や笠ヶ岳なども雲の中から頭を突き出している様子も見られました。森林限界を超えた先でも空気感には大きな変化はなく、畳平に到着しても体感的にはほおのき平とほとんど変わらないといった状況です。

8時の畳平の気温は5℃。ほぼ無風の曇り空。畳平はシャトルバスが入線したとき以外は静まり返った状態。賑やかな季節が早く訪れることを期待したいところです。
畳平周辺では濃霧に見舞われることはありませんでしたが、肩の小屋・コロナ観測所分岐点に差し掛かると、大雪渓方面は山麓から周期的に霧がわきあがっている様子が見られます。しかしそれも一時的で、再び視界が戻ってくると、稜線に向けて登るスキーヤー・ボーダーの方々が大雪渓を一面に見られます。ざっと数えて60名ほどがいらっしゃり、今日の乗鞍岳春山バス始発便は2台運行されました。

10時の肩の小屋上登山道の気温は10℃。山麓からひや〜っとした空気の流れを感じると同時に霧もわきあがってきて、周辺の視界が奪われる時間帯があるものの、それも一時的ですぐに解消します。バーンは気温の割には表面はやわらかめで、スノーシューやシールが効きにくい様子も見られましたが、しっかりと蹴りこんでグリップを確保しながら登行すれば問題ない状態でした。

正午の稜線の気温は8℃。小雨までは行かないもののパラパラとしたものが上空から落ちてくるようになり、天候の悪化が懸念されましたが、それも周期的に収まる状況もあって、微妙な天候が続いて行きます。

そして、午後になると濃霧に見舞われている時間帯が少しずつ長くなってきます。春山バスの始発便はスキーヤー・ボーダーの方が大半を占めますが、2便目以降は観光客の方の姿が多くなり、濃霧の中、大雪渓に到着した春山バス3便(大雪渓・肩の小屋口 12時36分着)でお越しになった観光客の方々は、濃霧の中から少しずつ姿を取り戻してきた剣ヶ峰などの峰々を発見すると歓声を上げる様子も見られました。

この時期は稜線からの滑走を楽しむ山スキー・ボードの方が多い状態ですが、7月以降になるとトレーニングを主体としたモーグラーの方々へとバトンタッチします。そして、今日の大雪渓にはスコップでコブのラインを作成してモーグルを楽しむ方々がお越しになりました。季節を先取りする「夏コブ」は、梅雨入りして間もない状態ですが、梅雨明け後の真夏のノリクラをイメージさせてくれるものでした。

13時の大雪渓の気温は6℃。じーっとしていると肌寒さを覚え、今日は午前中よりも午後のほうが気温が低い状態でした。そして、15時の畳平では地面が濡れるほどの雨降りが見られました。それでも、今日一日なんとか雨に見舞われずに過ごすことができ、梅雨の中休みを十二分に楽しむことができました。

なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.4 は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2013/06/02 18:10更新)

【訂正】 昨日の速報で、大雪渓下4号カーブの雪の壁の高さを6メートルとお伝えしましたが、本日、周辺の再計測したところ、最大で8メートルの地点がありましたので、昨日の速報を6〜8メートルと訂正いたしました。

【畳平・位ヶ原山荘への帰路ルート、周辺の積雪状況トイレなど(6月2日現在)】

<大雪渓から畳平への復路、富士見沢の滑走 − 県道乗鞍岳線>

6月2日(日)の富士見沢

@ 2013/06/02 14:10
切り通しは高さ2メートル以上 − 上部からの滑走は危険
除雪作業継続中で落石の恐れ − 立ち入り危険

富士見沢方面に除雪が入り、切り通しは高さ2メートル以上ありますので、上部からの滑走は危険です。また、現地は除雪作業が継続されていて、上部からの落石の危険もありますので、立ち入りはされないようお願いいたします。肩の小屋や肩の小屋・コロナ観測所分岐点まで登り返して、専用道から畳平へ戻るほうが安全でしょう。また、時間的にもそれほど大きな違いはありません。

<位ヶ原山荘への下山滑走>
大雪渓駐車場から屋根板を経由して位ヶ原山荘への下山滑走ルートは、若干うねりが気になるものの、問題なく位ヶ原山荘へ降りることができます。(位ヶ原山荘から乗鞍高原への下山は、乗鞍岳春山バス下り便をご利用ください。)なお、三本滝レストハウス方面へ下山するツアーコースは、雪解けのため下山滑走はできない状態となりましたので、必ず、乗鞍岳春山バス下り便をご利用ください。その際は春山バス下り最終便に間に合うようご注意ください。(春山バス下り最終便大雪渓・肩の小屋口15時26分、位ヶ原山荘15時34分発)。

<大雪渓周辺のトイレと避難小屋>
乗鞍岳春山バスが大雪渓・肩の小屋口バス停まで延長運行されたことにより、大雪渓駐車場にあるトイレ・避難小屋が利用できる状態となりました。また、先週より、肩の小屋と宇宙線観測所の間にある公衆トイレも利用できるようになりました。

 

【剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面の稜線積雪状況 − 大雪渓方面から稜線への登行ルートについて(6月2日現在)】

6月2日(日)の稜線付近の様子

@ 2013/06/03 13:55
青線か黄線(登山道)しか登るルートがありません、
ハイマツ岩場への進入はご遠慮ください
(高山植物保護と雷鳥保護のため)

▼ @ 剣ヶ峰直下からの滑走ラインはかなり狭くなり、岩の頭が多くなってきましたので、滑走は困難です。
A 剣ヶ峰〜蚕玉岳稜線からの滑走は、そのまま県道乗鞍岳線へストレートに滑り降りる分には問題ありませんが、途中で左の大雪渓方面へ滑り込むときは、赤枠部分の積雪がかなり少なくなり、あと数日で大雪渓方面への滑り込みは困難な状態となります。
また、AとBの間は雪がありませんので、Bの稜線からやって来た場合は、一旦、シール・スノーシュー・アイゼンをはずす必要があります。
B 蚕玉岳〜朝日岳稜線からの滑走は、ご覧の通り、一部で岩がかなり出てきました。岩の左側の雪解けが特に激しく、この部分はあと数日で積雪がなくなる恐れがあります。緑枠部分の大雪渓上端部分はクラックが大きくなってきましたので注意してください。

▼ 大雪渓からのルートは青線になります。それ以外はありません。ハイマツや岩場への侵入はご遠慮ください。また、肩の小屋方面からの場合は、黄線の登山道となります。登山道は画像に映っていない右側部分の肩の小屋方面はほとんど積雪はありません。
一人でも取り付きやすいルートを登ると、それに続くほかの方も同じルートを登ることになり、積雪のない地面を硬いブーツ底で何度も踏みつけられると、高山植物の植生に影響を与え、また、繁殖期を迎えた雷鳥への影響も懸念されます。
一人一人の行動が大きく影響を与えますので、ぜひとも、ご協力ください。

 

【Mt.乗鞍 営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス、乗鞍スカイライン)】
スキー場営業終了に伴い、ツアーコース等の上部エリアへアクセス方法が変わり、時期によっては乗鞍高原から全ての区間が登行となります。下記の情報にご留意の上、計画してください。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)
【済】4月7日(日)まで リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月8日(月)〜17日(水) 徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月18日(木)〜26日(金) マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月27日(土)〜5月下旬 マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)
5月下旬〜6月30日(日) マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m) ※6月23日(日)は天空マラソンのため運休
【岐阜県】 5月15日(水)〜 乗鞍スカイラインシャトルバス (ほおのき駐車場〜畳平:標高2700m)

※ 乗鞍岳周辺の概要は、下記のノリクラガイドマップを参考にして下さい。
● ツアーコースなど − ノリクラガイドマップ 冬〜春スキー版   ● 春山滑走エリアなど − ノリクラガイドマップ 春〜夏スキー 山頂版
● 県道乗鞍岳線 − ノリクラガイドマップ 県道乗鞍岳線カーブ番号

 

| 速報バックナンバー | TOP |
 

■2013年6月1日(土)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.4
  (ご注意 :今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)  

@ 2013/06/01 08:15
春山バス大雪渓延長運行開始−雪の壁は高さ6〜8メートル
(県道乗鞍岳線 − 大雪渓下4号カーブ)
A 2013/06/01 08:20
春山バス大雪渓延長運行開始 − 始発便は3台
(大雪渓・肩の小屋口バス停)

B 2013/06/01 08:45
天候は穏やかな曇り空 − 稜線目指して!
(大雪渓入口)

C 2013/06/01 13:45
午後からは周期的に濃霧が立ち込める
(蚕玉岳〜朝日岳稜線)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 今日は徐々に天候は悪化傾向を見せたものの、大きな崩れはなく、強い日差しから開放されて、涼しい風の吹き抜けるまずまずのコンディションの一日でした。

(本日の速報の最後に、【畳平・位ヶ原山荘への帰路ルート、周辺の積雪状況トイレなど(6月1日現在)】 と、【剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面の稜線積雪状況 − 大雪渓方面から稜線への登行ルートについて(6月1日現在)】を掲載しておりますので、あわせてご覧ください。)

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、星空が広がる中、夜遅くになってから月が昇り始めました。気温は8℃、月が昇るまでははっきりとわかりませんでしたが、月明かりで西の空に雲がかかっている様子がうかがえます。北からの柔らかな空気の流れには、暖かさを感じさせるような雰囲気もあって、季節は着実に次へと移り変わっています。

そして、一夜明けた乗鞍高原は、青空が広がるものの西の空にはやはり雲がかかってその様子をうかがうことができません。しかし、時間とともにその雲も抜け始めて、ノリクラの峰々がモルゲンロートに染まるところから今日一日が始まりました。
6時の気温は8℃、朝日に輝く富士見岳方面を望むと、横一直線に除雪の一筋がくっきりと浮かび上がっています。5月29日(水)の段階で大雪渓駐車場まで除雪が完了し、昨日5月31日(金)に富士見沢へと進んでいます。そのため、富士見沢上部からの滑り込みができない状態となりましたので、ご注意ください。

6時の段階の観光センター前駐車場にはおよそ40台ほどの車がお越しになっていて、朝早くから春山バスに乗車されるスキーヤー・ボーダーの方々が準備に取り掛かっています。すでにご案内の通り、本日より春山バスは大雪渓まで延長運行が開始されます。ただし、始発便に関しては凍結により位ヶ原山荘どまりとなる可能性がありましたが、早朝の道路パトロールの結果、位ヶ原で一部路面凍結があったものの、凍結箇所が限定的で、運行時間には日差しで溶けるとの予測から、予定通り始発便から大雪渓延長運行が決定しました。

今日の春山バス始発便は3台が運行され、観光センター前からの乗客、三本滝からの乗客をそれぞれ乗せて出発しました。先週までは三本滝から乗車される方が多かったものの、今日はほとんどが観光センターからの乗客でした。

三本滝ゲートを過ぎた春山バスの車窓からは雪景色がほとんどなくなり、しっかりと雪の壁が見られるようになってくるのは、標高2230メートルの冷泉小屋以降となります。しかし、冷泉小屋周辺の積雪もかなり少なくなり、多くの場所ではバスの背丈よりも低い状態ですが、今日から延長運行する位ヶ原山荘より先はまるで別の景色が広がり、雪の壁で周辺の風景が見られないほどの状態となっていて、ゴールデンウィークに運行開始した直後の光景に近い状態といえます。また、位ヶ原一帯では雪の壁が高い箇所が数箇所ありますが、その中でも例年最も高い4号カーブでは、6〜8メートルの高さを誇っていて、春山バスがかなり小さく見えるほどです。

春山バスが到着した8時過ぎの大雪渓・肩の小屋口バス停の気温は12℃。寒くもなく暑くもない状態といえます。シーズンによっては、バスから降りた途端に身震いするほどの寒さに見舞われることもありますが、今日は本当に穏やかな状態です。しかし、先ほどまで見えていた青空が次第になくなってきて、日差しが影を落とさないほどまでになってきました。それでも、山頂方面の視界はまったく問題なく、大雪渓入口付近からは、穂高連峰のほか、八ヶ岳、南アルプスなどがはっきりと確認でき、天候の大きな崩れを予感させる状態ではありません。

準備が整った方から一斉に大雪渓から稜線へと登って行きます。遠目から見ていると本当に蟻の行列のごとく進んで行きますが、それがこの時期のひとつの風物詩といえるかと思います。

10時の肩の小屋の気温は10℃。薄日の指す中、涼しいと感じさせる風が絶えず吹き抜けていて、心地よさを十二分に感じさせてくれます。雪面もさほど緩んでなく、ツボ足でもほとんど踏み抜くことはありませんが、ハイマツ帯近くや岩場近くなどでは、雪面内部の雪解けが進んでいて、膝以上まで踏み抜く様子もあり、不意に転倒することもあって、注意が必要です。

正午の肩の小屋から先の登山道の気温は12℃。この時間帯になると生暖かい空気と冷たい空気が交互に流れるようになり、山麓から霧がわきあがってきました。どうやら冷たい空気が流れ始めると周囲は濃霧に包まれて、それが解消すると再び視界が戻ってくる状態を繰り返します。

13時の稜線の気温は10℃。この時間帯になると、本日2本目のハイクアップというスキーヤー・ボーダーの方々が稜線に到達するようになります。春山バスが大雪渓まで延長運行されて、現地での滞在時間がより長くなり、一日を思う存分楽しむ様子が見られました。しかし、この時間帯になると、濃霧に包まれている間隔が長くなり、視界は時には50メートルを切るほどになってきます。

その後は、さらに濃霧の時間帯のほうが長くなります。それでも雨に見舞われることなく、濃霧が抜ければ、南アルプスまではっきりと見られるほどの視界が戻ってきて、強い日差しでバテることもなく、穏やかで過ごしやすい一日が終わって行きました。

明日はほぼ終日曇の一日のようです。雨に降られることは少ないと思いますが、天候の急変に備えて、雨対策を整えてお越しください。
なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.4 は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2013/06/01 19:10更新)
 

【畳平・位ヶ原山荘への帰路ルート、周辺の積雪状況トイレなど(6月1日現在)】

<大雪渓から畳平への復路、富士見沢の滑走 − 県道乗鞍岳線>
昨日、富士見沢方面が除雪が入りましたが、依然として急斜面をトラバースする必要があるため、アイゼンなどでの登行が必要です。時間的には肩の小屋や肩の小屋・コロナ観測所分岐点まで登り返して、専用道から畳平へ戻るほうが安全でしょう。また、富士見沢に除雪が入ったことから、上部からの滑走は危険を伴いますので、滑走されないようお願いいたします。

<位ヶ原山荘への下山滑走>
大雪渓駐車場から屋根板を経由して位ヶ原山荘への下山滑走ルートは、若干うねりが気になるものの、問題なく位ヶ原山荘へ降りることができます。(位ヶ原山荘から乗鞍高原への下山は、乗鞍岳春山バス下り便をご利用ください。)なお、三本滝レストハウス方面へ下山するツアーコースは、雪解けのため下山滑走はできない状態となりましたので、必ず、乗鞍岳春山バス下り便をご利用ください。その際は春山バス下り最終便に間に合うようご注意ください。(春山バス下り最終便大雪渓・肩の小屋口15時26分、位ヶ原山荘15時34分発)。

<大雪渓周辺のトイレ>
乗鞍岳春山バスが大雪渓・肩の小屋口バス停まで延長運行されたことにより、大雪渓駐車場にあるトイレが利用できる状態となりました。また、先週より、肩の小屋と宇宙線観測所の間にある公衆トイレも利用できるようになりました。

【剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面の稜線積雪状況 − 大雪渓方面から稜線への登行ルートについて(6月1日現在)】

6月1日(土)の稜線付近の様子

@ 2013/06/01 11:10

▼ @ 剣ヶ峰直下からの滑走ラインはかなり狭くなり、岩の頭が多くなってきましたので、滑走は困難です。
A 剣ヶ峰〜蚕玉岳稜線からの滑走は問題ありません。そのまま県道乗鞍岳線へストレートに滑り降りる分には問題ありませんが、途中で左の大雪渓方面へ滑り込むときは、灰色枠線の箇所を滑り降りて、途中で登り返す必要があります。ただし、AとBの間は雪がありませんので、Bの稜線からやって来た場合は、一旦、シール・スノーシュー・アイゼンをはずす必要があります。
B 蚕玉岳〜朝日岳稜線からの滑走は、ご覧の通り、一部で岩がかなり出てきました。岩の左側の雪解けが特に激しく、この部分はあと数日で積雪がなくなる恐れがあります。青枠部分の大雪渓上端部分はクラックが大きくなってきましたので注意してください。

 

稜線付近登るルートについて

A 2013/06/01 09:40
青線か緑線(登山道)しか登るルートがありません、
ハイマツ岩場への進入はご遠慮ください
(高山植物保護と雷鳥保護のため)

▼ 大雪渓からのルートは青線になります。それ以外はありません。ハイマツや岩場への侵入はご遠慮ください。また、肩の小屋方面からの場合は、緑線の登山道となります。登山道は画像に映っていない右側部分の肩の小屋方面はほとんど積雪はありません。

一人でも取り付きやすいルートを登ると、それに続くほかの方も同じルートを登ることになり、積雪のない地面を硬いブーツ底で何度も踏みつけられると、高山植物の植生に影響を与え、また、繁殖期を迎えた雷鳥への影響も懸念されます。

一人一人の行動が大きく影響を与えますので、ぜひとも、ご協力ください。

【Mt.乗鞍 営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス、乗鞍スカイライン)】
スキー場営業終了に伴い、ツアーコース等の上部エリアへアクセス方法が変わり、時期によっては乗鞍高原から全ての区間が登行となります。下記の情報にご留意の上、計画してください。

  スキー場〜三本滝ゲート
(標高1600〜1800m)
三本滝ゲート〜ツアーコース入口
(標高1800〜2000m)
ツアーコース入口〜位ヶ原
(標高2000〜2500m)
位ヶ原方面〜大雪渓
(標高2500〜2600m)
【済】4月7日(日)まで リフト乗車 リフト乗車 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月8日(月)〜17日(水) 徒歩(休暇村G、スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月18日(木)〜26日(金) マイカー(県道乗鞍岳線) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等) 徒歩(スノーシュー等)
【済】4月27日(土)〜5月下旬 マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) 徒歩(スノーシュー等)
5月下旬〜6月30日(日) マイカー(県道乗鞍岳線) 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m) ※6月23日(日)は天空マラソンのため運休
【岐阜県】 5月15日(水)〜 乗鞍スカイラインシャトルバス (ほおのき駐車場〜畳平:標高2700m)

※ 乗鞍岳周辺の概要は、下記のノリクラガイドマップを参考にして下さい。
● ツアーコースなど − ノリクラガイドマップ 冬〜春スキー版   ● 春山滑走エリアなど − ノリクラガイドマップ 春〜夏スキー 山頂版
● 県道乗鞍岳線 − ノリクラガイドマップ 県道乗鞍岳線カーブ番号

 

| 速報バックナンバー | TOP |


Copyright (C)   乗鞍大雪渓WebSite

Top ||   <<Back(2013-05)   Sokuhou-Index   Next(2013-07)>>