【速報バックナンバー 2015年1月分】

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■2015年1月31日(土)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ウインターシーズンはノリクラ雪渓カレンダーの更新はありません)
 

@ 2015/01/31 07:30
今日も朝一番から除雪作業
(県道乗鞍岳線 − 観光センター前)
A 2015/01/31 09:30
明け方から猛烈な地吹雪 − リフトは全便運休
(Mt乗鞍 − 第3駐車場)

B 2015/01/31 09:20
リフト運行が開始され、乗車券の販売が始まる
(Mt乗鞍 − チケットセンター)

C 2015/01/31 10:05
昨晩からの降雪は20〜30センチ−プチパウダーが楽しめる
(Mt乗鞍 − かもしかゲレンデ)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 低気圧の発達と共に西高東低の冬型の気圧配置が強まり、今日は終日荒れた天候の一日で、今シーズン一番の厳しいコンディションの中での取材でした。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、やや雲があるものの月明かりに照らされた明るい夜を迎えています。気温はマイナス3℃、若干吹雪っぽい風の吹き方を見せるものの、それほど寒さは感じられず、雪の降り方も激しいものではありません。

そして、一夜明けた乗鞍高原は、昨晩とは打って変わって、木々が轟々と唸っている荒れた朝を迎えます。気温はマイナス7℃で昨晩からの積雪は5センチ程度ですが、風で積雪がかなり飛ばされている状況で、降雪はこれ以上あったものと思われ、今日も朝一番から除雪車が何台も出動して県道の除雪がなされています。

この強風は時間と共に強くなり、乗鞍高原は視界が妨げられるほどの地吹雪に見舞われるようになります。そのため、Mt乗鞍では8時30分からのリフト営業とチケット販売がすべて中止され、強風の回復を待ちます。時折、日差しが差したかと思うと、その次には目の前の視界をも奪うような激しい地吹雪が繰り返され、天候が回復する兆しが感じられない状況が続きます。それでも9時15分に休暇村のトリプルとペアのリフトの運行が開始され、その後、夢の平クワッドリフトが、そして、9時35分にやまぼうしリフトとかもしかリフトも運行が始まりました。運行開始と同時にチケットセンターでは乗車券の販売も開始され、スキーヤー・ボーダーの方々が一斉に窓口に駆け寄る様子も見られました。

リフト営業が始まったといえども、地吹雪が収まったわけではなく、リフトは時折減速運転や一時中断が余儀なくされる状況。また、最上部のかもしかゲレンデは昨晩からの降雪が20〜30センチ降り積もり、パウダーを楽しむスキーヤー・ボーダーの方々が、夢中にゲレンデに飛び込んで行く様子が見られました。(下に続きます↓)
 

D 2015/01/31 10:35
ツアーコースは全区間で新雪50センチ
(ツアーコース入口)
E 2015/01/31 10:50
地吹雪で先行のトレースはすぐに消滅しラッセルを強いられる
(ツアーコース − 入口急斜面)

F 2015/01/31 11:50
荒れ狂った天候 − 激しく雲がぶつかり合う
(ツアーコース − 4番標識付近)

G 2015/01/31 13:55
今日はココで引き返すのが正解!
(ツアーコース − 5番標識付近)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ (↑上から続き)さて、かもしかゲレンデから続くツアーコースは、入口からいきなり50センチの新雪。10時の入口の気温はマイナス10℃で、ツアーコース内ではあちらこちらでつむじ風が巻き上がって、地吹雪の続く天候に変わりはありません。そのため、先行者のトレースはすぐに消滅してしまうため、後発の方も常にラッセルを強いられる状況。いつもの雪質よりもやや締まった感じのある新雪ですが、ラッセルに影響を及ぼすほどではありません。

天候状況はよくなるどころか激しさが増すばかり。地吹雪で視界が妨げられる瞬間も一度や二度ではなく、立ち止まって身を屈めて吹雪が収まるのを耐えることを何度も繰り返しながら先に進みます。時折、上空に青空が見られる瞬間がありますが、激しくぶつかり合う雲にあっというまに飲み込まれ、荒れ狂った状況が続きます。

正午の位ヶ原急斜面の気温はマイナス15℃、急斜面の上端部分が見え隠れしていて、いつもなら少なくとも急斜面上端まで登って行くところですが、今日の天候はそれすら許してくれないほどひどく、常連のバックカントリースキーヤーですら急斜面手前で撤退するほどの状況です。

年末年始営業を終えて一旦休業していた位ヶ原山荘は、本日1月31日より再び営業を開始しました。今日から10月末までの9ヶ月間の連日営業です。ツアーコース位ヶ原急斜面から位ヶ原山荘へのショートカットルートがあり、30〜40分程度で山荘に到着できるものの、今日は樹林帯から車道(県道乗鞍岳線)に出た瞬間に、立っているのがやっとというほどの猛烈な北風の地吹雪に見舞われて、山荘まであと数百メートルというところでやむなく撤退せざるを得ない状況でした。

午後になっても天候は変わらず、遅めにやってきたスキーヤーは位ヶ原急斜面よりさらに下部の5番標識付近で引き返す準備をされていました。立っていることすらままならない猛吹雪の中では、シールを着脱するなど滑走の準備を行うことは相当困難で、天候の穏やかなところで引き返すという判断が賢明です。

今日は今シーズン一番の厳しいコンディションの中での取材でしたが明日も冬型の天候が続く予報が出ていますので、視界不良によるルート喪失や雪崩などには十分注意してください。
12月から3月までのウインターシーズンは、今回のように速報のみの掲載となっています。ノリク ラ雪渓カレンダー再開は下記の通り予定しておりますのでご了承ください。 (2015/01/31 18:25更新)



【ツアーコースの積雪状況 − 全山に渡って昨年以上の積雪量。雪崩には十分注意してください】
ここ最近、各地でスキー場コース外滑走による遭難事案が頻繁に発生しています。
乗鞍のツアーコースはMt乗鞍の管理区域外(コース外)のため、遭難した場合は県警山岳救助隊や民間の救助隊(遭対協)に救助要請を行うことになります。場合によっては救助費用の自己負担が多額になる場合もあり、自己責任の範疇を超える状況となります。
「チャレンジ精神」とか「滑走欲望」を自制できることが、バックカントリースキーヤー・ボーダーには求められるものだと考えられます。

・3番標識付近の積雪量は、先週より15センチ増加して、昨年より50センチ多い状況。ブッシュはなくなりました。
・5番標識付近の積雪量は、先週より10センチ増加して、昨年より90センチ多い状況。ブッシュはなくなりました。
・位ヶ原急斜面の積雪量は、先週より40センチ増加して、昨年より2メートル近く多い状況。ブッシュはなくなりました。6番標識山麓側の谷はかなりなだらかになってきましたが、下山時に注意が必要です。また、6番標識山頂側の谷は完全に埋まりました。
なお、乗鞍高原周辺は、国道158号分岐から先、路面凍結積雪があります。冬用タイヤ、または、タイヤチェーンは必ず必要です。
 

【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2014ノリクラ雪渓カレンダー正式版 は、ノリクラ雪渓カレンダーVol.25<最終号> をもって今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
●速報●
2014年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2014年12月から2015年3月までのウインターシーズンについては、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載 を実施できない週もあります。
2015年3月下旬以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2015年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2015年5月中旬頃を予定しております。


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■2015年1月23日(金)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ウインターシーズンはノリクラ雪渓カレンダーの更新はありません)
 

@ 2015/01/23 07:35
始業前のスキー場 − 急速に青空が広がってきた
(Mt乗鞍 第1駐車場)
A 2015/01/23 11:45
新雪40センチ前後 − 吹雪が続く
(ツアーコース − 5番標識手前)

B 2015/01/23 13:25
天候は回復せず視界はかなり悪い
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

C 2015/01/23 14:05
今日も申し分ないパウダーゾーンが広がる
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 今日は天候が回復傾向で山麓の乗鞍高原では青空が広がったものの、ツアーコースや位ヶ原付近は午後になっても吹雪と視界不良の荒れた空模様でした。なお、明日1月24日(土)の速報はありません。次回は1月31日(土)となります。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、やや重たい雪質の小雪が降り続いています。気温は0℃、この時期としては暖かな夜を迎えています。

そして、一夜明けた乗鞍高原は、日の出とともに青空が雲間に広がり始めます。気温はマイナス3℃で昨晩からの降雪は10センチ程度です。昨日の湿雪の影響から、周辺の木々は枝先までびっしりと着雪していて、全面銀世界の光景が広がっています。乾いた雪が特色の乗鞍高原ではなかなか見られない状況と言えるでしょう。

8時を回る頃から青空がさらに広がり、乗鞍高原ではその後はしっかりとした晴天へと移り変わって行きます。しかし、9時のツアーコース入口は、青空と雲が入り乱れるような激しい動き見せる天候で、若干強風もあって天候の回復する兆しがはっきりとしません。

今日は平日ということもあって、9時の時点でツアーコース入口にお越しになったバックカントリースキーヤー・ボーダーはゼロ。今日はツアーコース全区間のラッセルを強いられる事になりました。新雪は40センチほどあってシールで脛程度まで沈み込む状況でしたが、軽めの新雪だったことからラッセルはそれほど苦労したものではありませんでした。厳密に言えば、若干風の影響を受けていて少し締まった感触があり、それがラッセルを幾分容易にさせてくれた様子も見られました。しかし、この時期らしい厳冬期の新雪の範疇に入ることは間違いありません。

入口急斜面を登り切った先もほぼ同様の新雪状態です。そして、天候は回復するどころか上部に向かうほど悪化する状況で、ツアーコース最上部の位ヶ原急斜面手前より吹雪を真正面に受けるようになります。

12時30分のツアーコース位ヶ原急斜面の気温はマイナス10℃、悪天候は続き、位ヶ原急斜面の上端が見え隠れする程度の視程で、視界は100メートル前後です。ツアーコース内は柔らかな新雪感があったものの、位ヶ原急斜面は、じっくりと観察すると細かな風紋が発生していて、かなり風の影響を受けていて、場所によってはパックされた様子も見られました。ただ、風の影響を受けてない部分から滑り降りれば、いつもどおりのパウダー感を楽しむことができました。

位ヶ原急斜面の先は森林限界となり、一段と状況が厳しくなります。視界は50〜100メートルほど。気温はマイナス12℃まで低下し、顔面を直撃する吹雪がひどく、この先はとても進めない状態でした。

この天候も14時過ぎから回復を見せ、15時ごろから山頂付近の雲も抜けて、速報を書く現在の乗鞍高原からは、ノリクラのシルエットがくっきりと浮かび上がる様子が確認できます。

ここ最近、各地でスキー場コース外滑走による遭難事案が頻繁に発生しています。
乗鞍のツアーコースはMt乗鞍の管理区域外(コース外)に相当し、遭難した場合は山岳救助隊や民間の救助隊(遭対協)に救助要請を行うことになります。場合によっては救助費用の自己負担が多額になる場合もあり、自己責任の範疇を超える状況となります。
「チャレンジ精神」とか「滑走欲望」を自制できることが、バックカントリースキーヤー・ボーダーには求められるものだと考えられます。

12月から3月までのウインターシーズンは、今回のように速報のみの掲載となっています。次回の速報は1月31日(土)です。明日1月24日(土)の速報をありませんのでご了承ください。 (2015/01/23 17:45更新)


【ツアーコースの積雪状況 − 全山に渡って昨年以上の積雪量。雪崩には十分注意してください】

・3番標識付近の積雪量は、先週とほぼ同じで、昨年より40センチ多い状況。ブッシュはなくなりました。
・5番標識付近の積雪量は、先週より10センチ増加して、昨年より60センチ多い状況。ブッシュはなくなりました。
・位ヶ原急斜面の積雪量は、先週より40センチ増加して、昨年より1メートル以上多い状況。ブッシュはなくなりました。6番標識山麓側の谷は先週よりもさらになだらかになってきましたが、下山時に注意が必要です。また、6番標識山頂側の谷は完全に埋まりました。
なお、乗鞍高原周辺は、国道158号分岐から先、路面凍結積雪があります。冬用タイヤ、または、タイヤチェーンは必ず必要です。
 

【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2014ノリクラ雪渓カレンダー正式版 は、ノリクラ雪渓カレンダーVol.25<最終号> をもって今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
●速報●
2014年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2014年12月から2015年3月までのウインターシーズンについては、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載 を実施できない週もあります。
2015年3月下旬以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2015年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2015年5月中旬頃を予定しております。
  

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■2015年1月22日(木)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ウインターシーズンはノリクラ雪渓カレンダーの更新はありません)
 

@ 2015/01/22 11:15
アイスクライミング − 遭対協訓練
(乗鞍高原 善五郎の滝)
A 2015/01/22 12:05
アイスクライミング − 遭対協訓練
(乗鞍高原 善五郎の滝)

B 2015/01/22 11:20
アックスの使い方 − 遭対協訓練
(乗鞍高原 善五郎の滝)

C 2015/01/22 10:25
遭対協と山岳救助隊と合同訓練 − 遭対協訓練
(乗鞍高原 善五郎の滝)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 本日は北アルプス南部 山岳遭難防止対策協会(遭対協)と長野県警山岳救助隊の合同訓練が、乗鞍高原の善五郎の滝で実施されました。

10時より訓練が開始された善五郎の滝周辺は、やや強めの雪が降って気温は2℃で、この時期としては高め。滝そのものは氷結しているものの、思ったほどの氷瀑ではなく、数日前に左側の一部が崩落する状態です。それでも、中央部分と右側はアイスクライミングには十分は氷瀑があって、訓練は問題なく実施されました。

滝の上部からロープでビレーを取って安全確保を行い、全員がアイスクライミングを体験しました。遭対協の隊員の中には初めてアイスクライミングに挑戦する方も多く、手こずる方もいる一方、スイスイと登って行く方もいらっしゃり、難しさと楽しさを実感できたようです。

訓練は2時間ほど行われ、アイスクライミングの体験以外に、氷の中にV字にスクリューで穴を開けて、そこにスリングを通してビレーを取る方法なども紹介され、遭対協の隊員の方々でも、普段の山登りではなかなか体験することのできない貴重な訓練となりました。

今日は気温が高めで氷の状態が心配されましたが、長野県警山岳救助隊の方の話では、逆に冷えすぎるともろくて、アイスクライミングに向かないとの事で、今日の氷のコンディションはしっかりとグリップの効くもので、申し分ない状態だったとのことです。

乗鞍高原の善五郎の滝はアイスクライミングの世界では有名なスポットで、これからしばらくの間は、氷瀑を登るアイスクライマーの姿を拝見できることと思います。また、四季を問わず様々なフィールドでの訓練が、遭難救助・遭難防止活動には欠かせない取り組みとなっています。
 (2015/01/22 16:20更新)
   

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■2015年1月17日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ウインターシーズンはノリクラ雪渓カレンダーの更新はありません)
 

@ 2015/01/17 10:20
ツアーコースは全区間で新雪50センチ!
(ツアーコース − 1番標識付近)
A 2015/01/17 13:20
強風でトレースはリセットされ、後発でもラッセルを強いられる
(ツアーコース − 入口急斜面)

B 2015/01/17 11:50
猛吹雪 − 思考能力が凍りつく極寒
(ツーコース − 位ヶ原急斜面)

C 2015/01/17 14:10
山麓でもひどい吹雪に
(Mt乗鞍 − レストランやまぼうし前)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 今日は時間が経つほど荒れた天候となり、午後は山麓でもひどい吹雪に見舞われ、ツアーコースは全面パウダーゾーンなのに「パウダーを楽しむ」なんて気分にならない一日でした。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、オリオン座が頭上に輝く満点の星空が広がっています。こんな夜はかなり冷え込むはずですが、気温はマイナス5℃で寒さをあまり感じません。この一週間はまとまった降雪があって、車道の両脇や観光センター前駐車場などは、先週とは比べものにならないほど高い雪の壁ができています。雪に囲まれていて、いつも以上に静かに感じる状況です。

そして、一夜明けた乗鞍高原は、昨晩とは打って変わって、夜明けごろからまとまった降雪に...大雪といっても良い状態になって来ました。7時の気温はマイナス5℃で、すでに10センチ程度も降り積もってきました。朝一番はほとんど風がなかったものの、8時ごろになると吹雪となり、降っている雪と強風で舞い上がる雪で、時折目の前の視界が失われるほどです。

Mt乗鞍は通常通り8時30分からリフト営業が開始されました。ただ、明け方からの大雪のため、ゲレンデ整備やリフトの除雪作業のため、夢の平クワッドリフトやかもしかリフトは、通常の開始時刻よりも若干遅れました。それでもかもしかリフトは9時20分には運行開始されました。

かもしかリフト運行開始直後のツアーコース入口は、いつもの週末なら、10名前後のバックカントリースキーヤー・ボーダーの方がお越しになって、出発の準備を始めるものの、今日は2名のみ。雪はバンバン降っていますが風はほとんどなく、天候が悪化するような雰囲気ではありません。

入山の準備を整えてツアーコースに入ると、いきなり新雪30〜40センチに見舞われます。明け方からの降雪でこれだけ積もるのか不思議に思うところですが、午前中のトレースがお昼には完全になくなるほどの降り方が終日続いていましたので、明け方から3〜4時間で30〜40センチの降雪があっても不思議ではありません。もちろんこれだけの深雪ですから、ラッセルも相当辛い状況で、シールでも膝下程度まで潜り込み、スノーシューの方はかなり辛そうな状況でした。

入口急斜面を登り切った先のツアーコースも、雪着きの悪い場所でも20センチ程度の新雪があって、全体的には50センチ程度となっています。気温はマイナス10℃前後まで冷え込んでいますので、雪質は申し分なく軽いもので、結構な深雪ではあるものの、下山滑走時に緩斜面で止まってしまう状況ではありません。そして、3番標識を過ぎたあたりから、ツアーコース内でも吹雪に見舞われるようになってきました。

正午のツアーコース位ヶ原急斜面は、吹雪でかなり視界が悪い状況になってきました。気温はマイナス14℃。じーっとしていることが許される状況ではなく、動き続けていないと、寒さで参ってしまう程...もちろん全面パウダーゾーンなんですが、それを何回も登り返して滑りつくそうなんて考えるどころか、早く逃げ出したいと思うほど、耐え難い状況です。

そして、ツアーコース位ヶ原急斜面を登り切った先は、森林限界を超えて位ヶ原に到達しますが、この先はさらにひどい状況。視界は100〜50メートル程度あって何とか有視界歩行が可能な状況ですが、ツアーコース内とは比べ物にならないほど猛吹雪で、とても前進できる状態ではありません。気温はマイナス15℃まで低下し、時間と共にさらにひどい状況になってきました。

午後のツアーコースは、午前中とは比べものにならないほどのひどい吹雪に見舞われ、午前中のトレースはリセットされ始め、特に入口急斜面では、先ほどお伝えしたように完全になくなっていました。午後から入山された登山の方は、スノーシューで登っているにもかかわらず、ノートラックのラッセルのため、膝近くまで潜り込むほどで、ほとんど朝一のラッセルと変わらない様子でした。

その後も天候は荒れて、スキー場内でも時折視界が奪われるほどの吹雪に見舞われました。速報を書く17時現在も時折強風が吹きぬける状況が続いています。

明日は天候が回復傾向ですから、全面パウダーゾーンのツアーコースを気持ちよく楽しむことができるのではないでしょうか?
次回の速報は諸事情により、一日前倒しして1月23日(金)に実施し、1月24日(土)は掲載いたしませんのでご了承ください。 (2015/01/17 17:45更新)


【ツアーコースの積雪状況 − 全山に渡って昨年以上の積雪量です】

・3番標識付近の積雪量は、先週より20センチ増加して、昨年より40センチ多い状況。ブッシュはなくなりました。
・5番標識付近の積雪量は、先週より60センチ増加して、昨年より1メートル多い状況。ブッシュはなくなりました。
・位ヶ原急斜面の積雪量は、先週より60センチ増加して、昨年よりも2メートル近く多い状況。ブッシュはなくなりました。6番標識山麓側の谷は先週よりもなだらかになってきましたが、下山時に注意が必要です。また、6番標識山頂側の谷は完全に埋まりました。
なお、乗鞍高原周辺は、国道158号分岐から先、路面凍結積雪があります。冬用タイヤ、または、タイヤチェーンは必ず必要です。
 

【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2014ノリクラ雪渓カレンダー正式版 は、ノリクラ雪渓カレンダーVol.25<最終号> をもって今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
●速報●
2014年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2014年12月から2015年3月までのウインターシーズンについては、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載 を実施できない週もあります。
2015年3月下旬以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2015年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2015年5月中旬頃を予定しております。
  

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■2015年1月10日(土)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ウインターシーズンはノリクラ雪渓カレンダーの更新はありません)
 

@ 2015/01/10 09:35
三連休初日 − 朝一番で30名以上がお越しになる
(ツアーコース入口)
A 2015/01/10 10:00
気温マイナス10℃ − 登っていても体が温まらない
(ツアーコース − 入口急斜面)

B 2015/01/10 11:30
今日の宿は...2泊3日の山篭り
(ツアーコース − 5番標識付近)

C 2015/01/10 11:55
上部エリアはまずまずのパウダーが楽しめる
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 三連休初日の今日。寒さはかなり厳しいものがあったものの、この時期の天候としてはそれほどひどい状況ではありませんでした。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、弱い雪が降る夜を迎えます。気温はマイナス7℃、雪が降っているにもかかわらず、上空にはいくつか星が輝き、うっすらと雲をかぶった明るい月も昇っています。風はなく 空気もそれほど冷たさを感じさせない状況で、穏やかな夜と言ってよい状態です。

そして、一夜明けた乗鞍高原は、青空の広がる朝を迎えます。気温は昨晩と同じくマイナス7℃、昨晩からの降雪はほとんどありません。東の空からしっかりとした太陽が昇りますが、西の空には厚い雲が横たわっていて、その雲が若干赤く染まって今日一日が始まります。この雲のため、ノリクラの峰々を確認することはできません。

この青空も次第に雲に飲み込まれ、8時ごろになるとほとんど曇といってよい天候となります。Mt乗鞍の第3駐車場では少し風が出始めて、駐車場内にはつむじ風が渦巻く様子が所々に見られます。8時30分になるとリフト営業が開始され、やや固めのゲレンデにエッジをしっかりグリップさせながら滑り降りるアルペンレーサーの姿も見られ、スピードに乗せてカービングを楽しむには適度なゲレンデコンディションになっているようです。数日前に降った雨は、山麓寄りのゲレンデでは湿雪で、かもしかゲレンデ付近から雪に変わったようで、この湿雪の影響から全体的に固めのバーンコンディションとなっています。

リフトを乗り継ぎ、9時30分にはかもしかゲレンデ最上部から始まるツアーコース入口に到達します。この時点で30名ほどの方が出発の準備をされていて、三連休初日ということもあり、天候が特別よいわけではありませんが、かなりの賑わいを見せています。気温はマイナス10℃、弱い吹雪が見られます。

ツアーコース入口急斜面の新雪は10センチ程度。ただ、下地はそれほど硬く感じないことから、アイスバーンにはなっていない模様で、このことからも、数日前に乗鞍高原で降った雨は、この付近では乾いた雪だったことが想像できます。いつもなら、入口急斜面を登り始めると、体がポカポカと温まり始め、場合によっては暑くてアウターを脱ぐ必要があるものの、今日は体が温まりません。気温以上に冷たさを感じる状況です。

入口急斜面を登り切った先のツアーコースも新雪はほとんどなく、所々で大きなシュカブラ(風紋)が見られて、この数日の間にかなりの強風が吹きぬけたことがわかります。普段穏やかなツアーコース内でシュカブラが見られることはめったにありません。

毎年、この時期にお越しになる山スキーのグループの方々が、ツアーコース脇でテントを張って山篭りの準備をされています。風の影響を受けにくい樹林帯の中で、比較的傾斜のない場所を選び、全員で雪を固めるところから作業が始まりました。また、例年なら山荘泊まりとのことですが、今年は原点に帰ってテントで雪山を楽しみたいとおっしゃっていました。

ツアーコース最上部の位ヶ原急斜面では、上端部分がかろうじて確認できる程度の視界ですが、ほとんど風もなく、比較的穏やかな状況。12時の気温はマイナス11℃ですが、耐えられないほどの寒さではありません。新雪は10〜20センチ程度とそれほど多くないもののまずまずのパウダー感があって、滑り降りてきたスキーヤーは満足そうな笑顔を見せながら下山されて行きました。

そして、森林限界を超えた位ヶ原に到達しますが、この天候の割には視界は100〜200メートルあり、有視界歩行が可能です。ただ、7号カーブを過ぎたあたりから時折強烈な地吹雪で視界が50メートル未満となるホワイトアウト状態が発生します。13時の気温はマイナス14℃で、吹雪が顔に当たってまつげが凍って、さらに視界を妨げる状況でした。

今日はもっとひどい状況を想像していましたが、思った以上に穏やかでした。ただ、天候が急変するような状況では、位ヶ原急斜面で引き返すなどの行動が必要かと思います。

12月から3月までのウインターシーズンは、今回のように速報のみの掲載となっています。ノリクラ雪渓カレンダー再開は下記の通り予定しておりまのでご了承ください。 (2015/01/10 18:00更新)


【ツアーコースの積雪状況 − 全山に渡って昨年以上の積雪量です】

・3番標識付近の積雪量は、先週より20センチ減少して、昨年より40センチ多い状況。ブッシュはなくなりました。
・5番標識付近の積雪量は、先週より30センチ増加して、昨年より50センチ多い状況。ブッシュはなくなりました。
・位ヶ原急斜面の積雪量は、先週とほぼ同じで、昨年よりも1メートル多い状況。ブッシュはなくなりました。6番付近の谷も下山時に注意が必要な箇所があるものの、谷はかなり埋まっています。
なお、乗鞍高原周辺は、国道158号分岐から先、路面凍結積雪があります。冬用タイヤ、または、タイヤチェーンは必ず必要です。
 

【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2014ノリクラ雪渓カレンダー正式版 は、ノリクラ雪渓カレンダーVol.25<最終号> をもって今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
●速報●
2014年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2014年12月から2015年3月までのウインターシーズンについては、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載 を実施できない週もあります。
2015年3月下旬以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2015年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2015年5月中旬頃を予定しております。
 

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■2015年1月3日(土)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ウインターシーズンはノリクラ雪渓カレンダーの更新はありません)
 

@ 2015/01/03 09:55
強風の中、青空に激しく雲が流れる
(ツアーコース入口)
A 2015/01/03 12:15
ツアーコース内でも地吹雪で時折ホワイトアウト
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

B 2015/01/03 13:35
ツアーコースは全面パウダーゾーン
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

C 2015/01/03 14:35
強風のため山麓側リフト運休−雪上車でピストン輸送
(夢の平クワッドリフト前 − Mt乗鞍)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 普段は穏やかなツアーコース内でも強風・地吹雪で視界が妨げられるほど荒れた天候がほぼ終日続き、また、スキー場(Mt乗鞍)も強風のため一部リフトが運休となり、雪上車によるピストン輸送が行われました。

早朝7時の乗鞍高原は、小雪の舞う朝を迎えます。気温はマイナス10℃、昨晩からの降雪は10センチ程度です。やや強めの風が吹き、吹雪に近い状態ですが、天候が荒れるような雰囲気など感じさせない穏やかな状態です。そして、ほぼ曇空ではあるものの、時折、頭上に青空がのぞくようになってきます。

ただ、この穏やかな状況も、日が高くなると同時に風が急激に強くなります。8時のMt乗鞍 第3駐車場は暴風といってもよいほどの強い風で、時折、周囲の視界が妨げられるほどの地吹雪に見舞われます。それとは逆に綺麗な青空が広がり始め、太陽が燦々と輝き始めます。

Mt乗鞍は8時30分よりリフト営業が開始されました。しかし、この強風のため、やまぼうしリフトは運行開始直後から強風で一時停止する状況が続きます。ただ、上部の夢の平クワッドリフトは減速運転しているものの、強風による一時停止はなく、かもしかリフトにいたっては、ほとんど風の影響を感じられない様子です。

9時30分ツアーコース入口は、やや強めの風が吹き、雲間に青空が流れる状況。しっかりとした日差しがあっても気温はマイナス10℃と早朝と変わらない状態で、寒さが解消されない状況です。そして、いつものように出発の準備をするスキーヤーの姿が何人か見られ、シールを貼る際にチートシートが強風に飛ばされないように注意しながら準備を進める様子が見られました。

ツアーコース入口急斜面の新雪は40センチ。この強風のため、昨日のトレースはもちろんのこと、先行者のトレースすらかき消される状態です。通常、強風の影響を受けると、バーンは硬く締まった雰囲気になるものの、今日は新雪感がしっかりと残っていて、降りたての新雪に近い状態です。

入口急斜面を登った先のツアーコースも同様の新雪感が続きます。普段は強風の吹かないツアーコースですが、今日は地吹雪に近い状態が時折見られ、視界が妨げられる瞬間が何度もありました。特に5番標識以降に差し掛かると、北側から吹き付ける横殴りの地吹雪に向かって歩くのに、顔を背けながら進む必要があるほどです。

正午のツアーコース位ヶ原急斜面の気温はマイナス14℃。周囲の木々は轟々とうなりを挙げ、絶えず地吹雪にさらされる状態で、ホワイトアウトに近い状態になってきました。激しい天候のため、多くのスキーヤー・ボーダーの方は、ここで撤退を余儀なくされましたが、気象状況が厳しいときは位ヶ原急斜面をこのまま登らず、その手前で撤退することをオススメします。位ヶ原急斜面の手前と登り切った所では天候状況が大きく変化し、さらに厳しい状況となるからです。

その位ヶ原急斜面を登り切った先の位ヶ原は、視界は50メートルに満たないほどの激しい暴風雪に見舞われ、まつげが凍るほどの厳しい状況。とてもその先を進むことができず、また、この環境の中で下山滑走の準備は、精神的にもかなり辛いものです。

強風の吹きぬけるツアーコースですが、バーン表面がパックされていたり、柔らかい部分が飛ばされていたりする箇所はほとんどなく、全面パウダーゾーンに覆われています。何度も登り返してパウダーを楽しみたいところですが、今日はそんなことを許してくれる天候状況ではありません。

この強風はツアーコースや位ヶ原などバックカントリーエリアだけでなく、Mt乗鞍のスキー場内でも同様にひどかったようです。
強風の影響は山麓側ゲレンデで特に顕著で、やまぼうしリフトは11時頃から運休となり、山麓リフトやわさび沢リフトも正午に運休となりました。そのため、運行されているリフトはゲレンデ上部寄りのかもしかリフトと夢の平クワッドリフトの2本のみ。しかし、山麓エリアから上部リフトへの連絡手段が途絶えてしまったため、お昼過ぎから、山麓エリア〜第3駐車場間は連絡バスの運行を、そして、第3駐車場〜夢の平クワッドリフト間は、雪上車やスノーモービルによるピストン輸送が行われました。

そして、夕方近くになって風が幾分収まってきた事から、わさび沢リフトは15時より、やまぼうしリフトは15時15分より運行が再開されました。
速報を書く現在の乗鞍高原は、時折、強めの風が吹くものの、強風はほぼ収まっています。明日以降は天候傾向ですが、午後から若干の崩れもある予報が出ていますので、油断のない行動が必要です。

12月27日(土)よりお届けした年末年始の速報は本日で終了です。次回からは通常通り、毎週土曜日の掲載となります。(2015/01/03 18:30更新)


【ツアーコースの積雪状況 − 全山に渡って昨年以上の積雪量です】

・3番標識付近の積雪量は、先週より30センチ増加して、昨年より30センチ多い状況。ブッシュはなくなりました。
・5番標識付近の積雪量は、先週より30センチ増加して、昨年より60センチ多い状況。ブッシュはなくなりました。
・位ヶ原急斜面の積雪量は、先週より50〜70センチ増加して、昨年よりも1メートル多い状況。ブッシュはなくなりました。6番付近の谷も下山時に注意が必要な箇所があるものの、谷はかなり埋まっています。
なお、乗鞍高原周辺は、国道158号分岐から先の県道乗鞍岳線は、路面凍結積雪があります。冬用タイヤ、または、タイヤチェーンは必ず必要です。
 

【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2014ノリクラ雪渓カレンダー正式版 は、ノリクラ雪渓カレンダーVol.25<最終号> をもって今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
●速報●
2014年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2014年12月から2015年3月までのウインターシーズンについては、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載 を実施できない週もあります。
2015年3月下旬以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2015年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2015年5月中旬頃を予定しております。
 

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■2015年1月1日(木)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ウインターシーズンはノリクラ雪渓カレンダーの更新はありません)
 

@ 2015/01/01 08:35
年越し・年明けを迎えた宿泊客が出発!
(位ヶ原山荘は年末年始営業中(12/20〜1/12))
A 2015/01/01 08:40
ガイドツアーの一行 − おしゃべり弾んで足取り軽く
(位ヶ原山荘前)

B 2015/01/01 13:00
新春初滑り − ディープパウダーを堪能
(屋根板)

C 2015/01/01 13:20
気温マイナス16℃でも、微風・視界良好で穏やかな一日
(屋根板)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 新年明けましておめでとうございます。今年も乗鞍大雪渓WebSiteのご愛読の程よろしくお願いいたします。それでは2015年最初の速報をお届けいたします。今日は大荒れの天気になる予報が発表されていたものの、ほぼ終日小雪で視界も良く、この時期としては穏やかな一日でした。

早朝6時の位ヶ原山荘は、頭上に星が瞬く夜明け前です。気温はマイナス14℃。ほぼ無風で意外と寒さを感じることはありません。日の出まであと1時間程で、この天候なら初日の出を拝むことができる期待から、位ヶ原山荘の宿泊者は夜が開けるのを期待しながら待ってきたものの、西の空から次第に雲がかかり始め、最後に東の稜線だけが残されていたものの、日の出時刻の5分前には全面鉛色の空に包まれてしまい、残念ながら今日は初日の出を拝むことができませんでした。

今日は元日ということから、位ヶ原山荘で雑煮や御節などが朝食で提供され、希望者にはお屠蘇も振舞われ、「山小屋で正月を迎えるって言うのもいいですね」と、顔を赤らめておっしゃる宿泊者もいらっしゃいました。位ヶ原山荘周辺の新雪は20〜40センチ程度で昨日のトレースは完全にかき消され、全面パウダーゾーンになっています。そして、8時を過ぎる頃になると小雪が降り始めました。ただ、上空にはぼんやりと滲んだ太陽が姿をあらわし、天候の悪化を感じさせることはありません。位ヶ原山荘から屋根板の上端部分、及び、向かいにある車道がはっきりと確認できる状態で、天候は小康状態といったところです。

9時ごろから時間と共に雪の降り方はやや強くなってきます。正午の屋根板の気温はマイナス14℃。風がほとんどないため、寒さはあまり感じません。しかし、降り方が強くなってきたため、アウターにも積もり始める勢いで、午前中のトレースが徐々にかきされていく様子が見られました。

毎年、新春初滑りを位ヶ原で行う常連のスキーヤーは、リフト営業前から休暇村ゲレンデを出発し、膝下ラッセルのツアーコースを苦労されながら位ヶ原山荘までお越しになりました。そして、屋根板のディープパウダーを申し分なく堪能することができ、今年も無事に初滑りを執り行うことができました。屋根板のパウダーは40〜60センチ。雪質が軽く乾いた状態だったため、綺麗にターンを描いて滑走されていました。

屋根板の上部にある位ヶ原では、多少の北風があって、弱い吹雪になっていたものの、視界は200〜300メートル程度確保されていて、天候の悪化は感じられません。ただ、14時の気温はマイナス16℃と低下して、体感的な寒さは感じないものの、グローブから手を出した瞬間に痛みを感じる冷たさです。

その後、ツアーコースで下山しましたが、昨日以上のパウダーゾーンになっていて、本日滑走されたと思われるシュプールもかなりリセットされた状態となっていました。6番付近の谷も注意すれば、下山滑走することが可能な状態まで積雪が増えています。

日中は天候の悪化を感じさせなかったものの、速報を書く17時現在の乗鞍高原は、時折、強風が吹きぬけ、16時ごろからスキー場のリフトも強風で一時運休となる様子も見られました。明日も冬型が続き、天候が荒れる予報がでていますので、細心の注意のもの、入山されるようお願いいたします。

12月から3月までのウインターシーズンは、今回のように速報のみの掲載となっています。ノリクラ雪渓カレンダー再開は下記の通り予定しておりまのでご了承ください。 (2015/01/01 17:05更新)


【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2014ノリクラ雪渓カレンダー正式版 は、ノリクラ雪渓カレンダーVol.25<最終号> をもって今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
●速報●
2014年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2014年12月から2015年3月までのウインターシーズンについては、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載 を実施できない週もあります。
2015年3月下旬以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2015年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2015年5月中旬頃を予定しております。

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