【速報バックナンバー 2016年1月分】

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◎ 1月

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■2016年1月30日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ウインターシーズンの掲載はありません)
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。 ツアーコースマップ → ノリクラガイドマップ 冬スキー 版<対象時期:12月末〜4月末>)  
 

@ 2016/01/30 08:50
昨日の降雨で湿雪・固めのバーン
(Mt乗鞍 − パラダイスコース)
A 2016/01/30 10:00
気温2℃、湿雪10センチ − 暑い!アウターはボードに
(ツアーコース入口)

B 2016/01/30 12:30
この辺りから乾いた新雪に巡り合える
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

C 2016/01/30 13:40
森林限界以降はプチパウダー
(位ヶ原)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 昨日は今年初めての雨に見舞われ、ゲレンデ・ツアーコースは春のような湿雪に覆われてしまいました。例年、この時期に1〜2度は雨が降り、この雨が上部エリアの積雪を凍らせることから、春以降まで積雪が残ってくれますので、ある意味「恵みの雨」とも言えます。

早朝7時の乗鞍高原は、夜明け前から降り始めた雪がやや強くなってきました。気温はマイナス1℃、この1時間ほどで1〜2センチ程度の湿った雪が木々の枝に張り付き、着雪で大きく頭をもたげる木々も所々に見られます。バンバン積もるような降り方ではないものの、湿った重たい雪で倒木が各地で発生し、国道158号線では小雪薙トンネル付近での倒木のため、風穴の里〜入山トンネル間で通行止め。また、県道奈川木祖線も鈴平(すずひら)
トンネルの前後2か所で倒木が道路をふさぎ、7時前には通行止めとなりました。こちらの倒木では電線もなぎ倒していて、トンネルの照明が消えていたため、周辺は停電となっていた模様です。今回の倒木は道路わきではなく、法面上方にある木が道路をふさぐ形になっていて撤去復旧に時間がかかり、復旧は県道奈川木祖線は10時、国道158号線は10時30分でした。

<Mt乗鞍スキー場のゲレンデ状況>先週、全面滑走可能になったものの、昨日の雨で鳥居尾根コースはコンディション悪化により営業中止。また、かもしかゲレンデもコース内に大きな穴が開くほどの状態で、ほぼ全面湿雪状態です。朝一番は視界は問題なかったものの、その後、コース内はほぼ全面濃霧に覆われてしまいました。この後のツアーコースのコーナーでも申し上げますが、ゲレンデは重厚な雲海の下となり、一日中覆いつくされたようです。また、8時の段階の第3駐車場は20台前後と閑散としていて、前述の通行止めの影響により、松本方面からのアクセスが不可能になっているため、来場者もたどり着くことができません。なお、国道158号線の入山〜風穴の里区間は、過去には雪崩などで通行止めが発生しておりますので注意が必要です。
また、先週、完全氷瀑した善五郎の滝は、左側3分の1が完全に溶けてしまい、中央部分も氷瀑内側を滝が流れていて、滝の流量も先週とは比較にならないほど大量の水が流れていました。

<ツアーコースの状況>10時のツアーコース入口の気温はプラス2℃、10センチ程度の湿雪に覆われていて、濃霧が立ち込めている状況。しかし、入口急斜面を少し登ると、視界が開け、スキー場を覆っていた雲の上に出ます。この先、10時30分ごろになると、1番標識付近からは山頂もはっきり確認できるようになり、天候は回復傾向へ。ツアーコースは、入口急斜面から5番標識付近まで湿雪に覆われ、5番付近から少しずつ雪質が乾いてきます。プラスの気温ですから、歩き始めると暑さを覚え、アウターを脱いでザックに括り付けるボーダーの姿も見られました。
正午の位ヶ原急斜面の気温はプラス2℃、新雪は20センチ程度でこの付近から乾いた雪質へと変わって行きます。おそらく、この付近を境目に昨日は雪になったと考えられます。そして、背後を振り返ると、重厚な雲海に鉢盛山・小鉢盛山がかろうじて頭をのぞかせ、終日に渡ってこの雲海は消えることなく漂っていました。

<森林限界以降>その先の位ヶ原からは
、完全に軽い雪質になるものの、新雪は5〜10センチどあまり多い状態ではありません。それでも摩利支天岳東斜面の「通称:すべり台」から滑走してきたスキーヤーの話では、パックされた箇所はなく、新雪は薄いものの、滑りやすい状態だったとのことでした。また、すべり台は3号カーブ下に見られた複数の岩が姿を消し、それなりに積雪量が多くなっている模様です。
14時の位ヶ原の気温はマイナス4℃、雲間から薄日が見え隠れする状態で、高天ヶ原から剣ヶ峰、そして、摩利支天岳や富士見岳など、位ヶ原を取り囲む山々ははっきりと確認でき、時間の経過とともに天候は穏やかな方向へと向かって行きました。そして、ツアーコースから下山し、かもしかゲレンデに入ると濃霧に見舞われ、スキー場パトロールの方の話では、ゲレンデ内は終日濃霧だったとのことでした。

<ツアーコースの積雪>
・3番標識付近の積雪量は、先週より5センチ減少して、昨年より30ンチ少ない状況。
・5番標識付近の積雪量は、先週より10センチ増加して、昨年より110ンチ少ない状況。
・位ヶ原急斜面の積雪量は、ブッシュが多すぎて測定不能。
・位ヶ原の積雪量は、先々週より55センチ増加しました。

なお、夕方下山時のツアーコースは湿雪でかなり滑りにくい状態。なお、今晩冷え込みがあると、シュプールがそのまま凍った状態になりますので、明日のツアーコース入山・下山滑走は若干の困難があるかと思います。

12月から3月までのウインターシーズンは、今回のように速報のみの掲載となっています。ノリクラ雪渓カレンダー再開は下記の通り予定しておりまのでご了承ください。(2016/01/30 18:20更新)

 

【1月30日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2015ノリクラ雪渓カレンダー正式版 は、前回取材分のノリクラ雪渓カレンダーVol.25(2015/10/31〜25)<最終号>をもって2015シーズンの連載を終了させていただ来ました。2016シーズンの連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

2015年 2016年
11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月
速報 ×
ノリクラ
雪渓カレンダー
× × × × プレリリース版
<3月下旬〜5月上旬>
プレリリース版
<3月下旬〜5月上旬>
プレリリース版<上旬終了>
正式版<中旬開始>
 

●速報●
<2015年11月> お休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
<2015年12月〜2016年3月> ウインターシーズンは、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載 を実施できない週もあります。
<2016年3月下旬以降> 春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2016年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2016年5月中旬頃を予定しております。


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■2016年1月24日(日)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ウインターシーズンの掲載はありません)
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。 ツアーコースマップ → ノリクラガイドマップ 冬スキー 版<対象時期:12月末〜4月末>)  
 

@ 2016/01/24 10:00
吹雪でも視界が効き、思ったよりも悪くない
(ツアーコース入口)
A 2016/01/24 11:15
新雪20〜40センチ−ブッシュや地形のウエーブが少なくなる
(ツアーコース − 1〜2番標識間)

B 2016/01/24 12:05
お昼から吹雪がひどくなる − これ以上先は無理!
(ツアーコース − 6番標識付近)

C 2016/01/24 12:30
1週間で積雪1m以上−気温マイナス20℃今季一番の寒波
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)
※位ヶ原山荘は2月5日(金)まで休業中です※
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 「十数年に一度の大寒波」「奄美大島で115年振りに雪を観測」など、各地で大寒波となった今日。ツアーコース内でも地吹雪で視界が失われたり、気温がマイナス20℃まで低下し、今季一番の極寒の一日でした。

早朝7時の乗鞍高原は、小雪の降る朝を迎えます。気温はマイナス7℃で昨日よりも高い状態で、昨晩からの降雪は10センチ程度。さらに風もほとんどなく、若干どんよりと暗い感じがあるものの、それほどひどい天候ではありません。ただ、夜が明けてからしばらくすると、風がやや強くなり、降り積もった軽い雪が激しく舞い上がる地吹雪状態が周期的に訪れます。

県道乗鞍岳線の道路除雪は完了していて、冬用タイヤであれば問題なく通行可能ですが、Mt乗鞍事務所前から善五郎の滝駐車場上までのつづら折れ区間は完全にアイスバーンになっていて、四輪駆動+スタッドレスタイヤでもスリップが多発する状態ですから、慎重に通行してください。また、道路除雪をされる地元の方の話では、この雪は午前3時30分ごろから降り始めたとのことでした。このところ、連日の降雪でほぼ毎晩除雪作業が行われていますが、本当にありがとうございます。

<Mt乗鞍スキー場のゲレンデ状況>一昨日の1月22日(金)に鳥居尾根コースがオープンし、Mt乗鞍は全面滑走となりました。その影響からか、8時時点の第三駐車場はすでに50台ほどのマイカーがお越しになり、ハイシーズンらしい賑わいが感じられるようになってきました。リフト営業は通常通り8時30分から始まりましたが、夢の平クワッドリフトの整備点検作業のため9時40分まで運行開始が遅れました。そのため、いち早くかもしかゲレンデに向かいたいボーダーは、第三駐車場から休暇村まで歩いて移動して、休暇村リフトを利用する様子も見られたほど。かもしかゲレンデは新雪10〜20センチ程度の新雪が降り積もり、「かもしかゲレンデ最高!」と、繰り返し新雪を滑りまくるパウダー中毒のご夫婦もいらっしゃいました。

<ツアーコースの状況>10時のツアーコース入口の天候は雪の降り方がはっきりしてきたものの、入口急斜面の最上部まで見渡せる程度の視界があり、それほど天候悪化を懸念する状態ではありません。入口急斜面の新雪は20〜40センチで、先週まで見られた地形のウェーブがほぼなくなり、この1週間で雪が増えていることが一目でわかる状態です。ただ、下記の<ツアーコースの積雪>で示すように積雪量としてみると、20センチ〜1メートルの増加で、思ったほど増えていません。軽い雪質のため、風で飛ばされたなどの影響が考えられます。また、ブッシュが目立っていた1〜2番標識間はかなり良好な状態となってきました。

今日の入山者は3名ほどで、パウダー競争率はほぼゼロの状態。シールでラッセルは脛程度の沈み込みで、雪はかなり軽いものの、トップの方は辛かったのではないかと思います。ただ、時間とともに吹雪がひどくなり、いつもは穏やかなツアーコース内でも6番標識付近い差し掛かると、足元すら見えなくなるほどの地吹雪に周期的に襲われるようになります。

正午の位ヶ原急斜面入口の気温はマイナス20℃で今季一番の低温を観測。視界は地吹雪がなくても30メートル程度しか得られない状態です。風はそれほど強くないものの、厳しい寒さで思考回路が停止する状態で、鼻の頭や指先は感覚がなくなり、まつ毛が凍る状態となり、これも今季初めての現象でした。そして、位ヶ原山荘の看板は首元まで埋まっていて、先週から1メートル以上の降雪がみられました。なお、位ヶ原山荘は2月5日(金)まで休業中ですのでご注意ください。そして、いつもなら、さらに先の森林限界へと向かいますが、この悪天候のためこれ以上は無理で、入山者全員が位ヶ原急斜面で引き返しました。

肝心のパウダーですが、一言でいうと「滑らない...」。 気温が低すぎる影響もあるかと思いますが、それほど深い新雪ではないものの、思った以上にもぐりこんで、ターンがままならない状態です。もっとも、この極寒の中で、パウダーを楽しむというよりも、早くここから脱出したいという気持ちのほうが強い状態でした。

まとまった降雪のため、今後はツアーコース位ヶ原急斜面や森林限界以降の屋根板・3号カーブ・富士見沢などでの雪崩に注意が必要となります。
ノリクラガイドマップ 冬スキー 版<対象時期:12月末〜4月末>では、過去の雪崩箇所を地図で明記してありますので、雪崩箇所を把握された上で入山されることをお勧めします。

<ツアーコースの積雪>
・3番標識付近の積雪量は、先週より20センチ増加して、昨年より10センチ少ない状況。
・5番標識付近の積雪量は、先週より50センチ増加して、昨年より110センチ少ない状況。
・位ヶ原急斜面の積雪量は、先週より1メートル増加して、昨年より1メートル程度少ない状況。

12月から3月までのウインターシーズンは、今回のように速報のみの掲載となっています。ノリクラ雪渓カレンダー再開は下記の通り予定しておりまのでご了承ください。(2016/01/24 17:45更新)

 

【1月24日(日)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2015ノリクラ雪渓カレンダー正式版 は、前回取材分のノリクラ雪渓カレンダーVol.25(2015/10/31〜25)<最終号>をもって2015シーズンの連載を終了させていただ来ました。2016シーズンの連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

2015年 2016年
11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月
速報 ×
ノリクラ
雪渓カレンダー
× × × × プレリリース版
<3月下旬〜5月上旬>
プレリリース版
<3月下旬〜5月上旬>
プレリリース版<上旬終了>
正式版<中旬開始>
 

●速報●
<2015年11月> お休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
<2015年12月〜2016年3月> ウインターシーズンは、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載 を実施できない週もあります。
<2016年3月下旬以降> 春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2016年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2016年5月中旬頃を予定しております。


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■2016年1月23日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ウインターシーズンの掲載はありません)
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。 ツアーコースマップ → ノリクラガイドマップ 冬スキー 版<対象時期:12月末〜4月末>)  
 

@ 2016/01/23 12:40
アイスクライミング−長野県警山岳救助隊・遭対協合同訓練
(善五郎の滝)
A 2016/01/23 12:05
救助隊員からアックスの使い方を
(善五郎の滝)

B 2016/01/23 12:10
歯を食いしばりながら必死に...
(善五郎の滝)

C 2016/01/23 12:00
声援を送る隊員
(善五郎の滝)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今日は通常のツアーコース情報(バックカントリー情報)をお届けすることができませんが、本日、善五郎の滝で実施された長野県警山岳救助隊と北アルプス南部 山岳遭難防止対策協会(遭対協)の合同訓練の様子をお伝えします。なお、本日お伝えできなかったツアーコース情報は、明日1月24日(日)の速報にてお伝えいたします。

日付が今日に変わるころの乗鞍高原は、ほぼ満月の明るいお月様が頭上にあがり、周囲はまるで昼間のように明るい夜を迎えています。気温はマイナス11℃、快晴無風の空にノリクラの峰々が真っ白に発光している様子は幻想的な風景です。今週は先週までとは大違いの天候・気候で、寒さに慣れていない体には、マイナス二桁の気温は身に染みるものです。

今日の訓練は長野県警山岳救助隊員8名のほか、遭対協隊員8名ほどが参加し、雪上歩行訓練のあと、善五郎の滝にてアイスクライミングの訓練が行われました。厳冬期の善五郎の滝は、アイスクライミングがよく行われますが、先週までは滝の左側半分程度しか凍っていなかったものの、今週の大寒波で一気に全面氷瀑となり、昨年の訓練時(参照:2015年1月22日速報)よりも氷結部分が多くなっています。また、氷の厚さも十分あって、滝の中央部分では高さ20メートルほどの氷瀑となり、昨年よりもアイゼンやピックの引っかかりが良い状態です。

「普通のクライミングと同じように足でちゃんと登って行かないと」とか、「もうあと30センチ右!」などと、下から声援が上がる中、歯を食いしばりながら登る隊員の姿もあり、全員無事に訓練を終えることができました。

北アルプス南部 遭難防止対策協会は、今年創立60年を迎え、このような訓練が難救助・遭難防止活動には欠かせない取り組みとなっています。(2016/01/23 15:10更新)

 

【1月23日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2015ノリクラ雪渓カレンダー正式版 は、前回取材分のノリクラ雪渓カレンダーVol.25(2015/10/31〜25)<最終号>をもって2015シーズンの連載を終了させていただ来ました。2016シーズンの連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

2015年 2016年
11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月
速報 ×
ノリクラ
雪渓カレンダー
× × × × プレリリース版
<3月下旬〜5月上旬>
プレリリース版
<3月下旬〜5月上旬>
プレリリース版<上旬終了>
正式版<中旬開始>
 

●速報●
<2015年11月> お休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
<2015年12月〜2016年3月> ウインターシーズンは、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載 を実施できない週もあります。
<2016年3月下旬以降> 春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2016年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2016年5月中旬頃を予定しております。


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■2016年1月20日(水)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ウインターシーズンの掲載はありません)
 

@ 2016/01/20 07:30
吹雪で視界が効かない − 昨晩から30センチの降雪
(観光センター前)
A 2016/01/20 07:50
大雪でもスキー場は通常営業開始
(Mt乗鞍)

B 2016/01/20 08:30
本日2回目の除雪作業 − 激しい降雪は朝5時頃から
(観光センター前)

C 2016/01/20 09:15
犬は喜び、庭駆け回る
(ミニチュアダックス、雪の中を泳ぐように)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 週明けからの降雪で、これまでの雪不足が一気に解消され、今日はこの3日間で最も大雪の朝を迎えました。

早朝7時の乗鞍高原は、吹雪の朝を迎えます。気温はマイナス9℃で昨晩からの降雪は30センチにも達しています。道路の除雪が間に合わず、観光センター前の県道乗鞍岳線は車のわだちが何本も走り、スキー場へ歩いて向かうMt乗鞍のスタッフは、わだちの中を選んで歩いて行きます。もっとも、この積雪ですから、新雪の中を歩くと、長靴の中まで雪が入り込んでくる状態で、とてもまともにあることができない状態です。また、地元でマイクロバスを運転する方の話では、Mt乗鞍事務所前から第3駐車場・休暇村方面は、チェーンを装着していないと走行が困難な状況とのこと。実際、4輪駆動+スタッドレスのSUV車でも、除雪されていない箇所は、ハンドルをかなり取られる状態でした。

吹雪の勢いは一向に収まりを見せず、時折、地吹雪に近い状態になると、目の前の視界がなくなるほど。Mt乗鞍の事務所では朝一番から玄関先の雪かきが始まっていました。スコップでかく雪は軽く、掃き捨てたところから細かい雪煙がまいあがります。
また、スキー場トップの かもしかリフト付近では、昨晩からの積雪が50センチにも達し、リフト乗り場・降り場付近の除雪作業のため、リフト運行が9時40分ごろとなった模様です。

かなり深いわだちとなっていた道路は、8時30分ごろに除雪作業が行われ、担当する方の話では、本日2回目の作業とのこと。2時30分ごろはまだ数センチしか積雪がなかったものの、5時頃から一気に増えてきたとのことでした。また、除雪後はスタッドレスタイヤ装着であれば、問題なく走行できる状態になりました。

速報を書く10時30分時点の天候・気温は早朝と変わりません。それでも、久しぶりの雪景色にわんちゃんたちは元気に走り回っていて、背の低いミニチュアダックスは、まるで雪の中を泳ぐようにラッセルする様子はユーモラスでした。

先ほど、ツイッターでもお伝えしたように、乗鞍高原と白骨温泉を結ぶ、上高地乗鞍スーパー林道B線は雪崩が数か所で発生したため、10時より通行止めとなりました。白骨温泉へは県道白骨温泉線をご利用ください。

12月から3月までのウインターシーズンは、今回のように速報のみの掲載となっています。ノリクラ雪渓カレンダー再開は下記の通り予定しておりまのでご了承ください。(2016/01/20 11:15更新)

 

【1月20日(水)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2015ノリクラ雪渓カレンダー正式版 は、前回取材分のノリクラ雪渓カレンダーVol.25(2015/10/31〜25)<最終号>をもって2015シーズンの連載を終了させていただ来ました。2016シーズンの連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

2015年 2016年
11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月
速報 ×
ノリクラ
雪渓カレンダー
× × × × プレリリース版
<3月下旬〜5月上旬>
プレリリース版
<3月下旬〜5月上旬>
プレリリース版<上旬終了>
正式版<中旬開始>
 

●速報●
<2015年11月> お休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
<2015年12月〜2016年3月> ウインターシーズンは、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載 を実施できない週もあります。
<2016年3月下旬以降> 春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2016年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2016年5月中旬頃を予定しております。


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■2016年1月16日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ウインターシーズンの掲載はありません)
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。 ツアーコースマップ → ノリクラガイドマップ 冬スキー 版<対象時期:12月末〜4月末>)  
 

@ 2016/01/16 09:50
今日からかもしかリフト運行開始、ツアーコースまでリフトで
(かもしかリフト)
A 2016/01/16 11:00
快晴無風−6℃でも暑い − アウターをボードにひっかけて
(ツアーコース − 1番標識付近)

B 2016/01/16 13:25
いつもは猛吹雪の位ヶ原でも春のような陽気
(位ヶ原)

C 2016/01/16 15:25
今日も森林限界のパウダーは裏切りませんでした
(摩利支天岳東斜面 − 通称:すべり台)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 先週に引き続き、今日も終日快晴。積雪量が少ない状態が続いていますが、ツアーコースや森林限界はそれなりにパウダーがあって、さらにこの晴天ですから、申し分ない一日を送ることができました。

早朝7時の乗鞍高原は小雪の朝を迎えます。ただ、この雪は30分ほど前から降り始めたもので、いきなり路面は真っ白になるほどの状態。夜明け前までは星空がくっきりとしていましたから、今日は天気が荒れると思ったものの、この雪も30分〜1時間程度で収まります。そして、その後はぼんやりとした雲間から少しずつ青空がのぞき始め、8時過ぎにはきれいな青空と太陽に恵まれる状態になりました。乗鞍高原周辺の路面は観光センターまでは日によって積雪凍結があったりなかったりしますが、それより先の第3駐車場や休暇村方面は常に積雪凍結に見舞われていると考えたほうがよいでしょう。そのため、乗鞍高原にお越しになる場合は、天候状況にかかわらず、冬用タイヤの装着、タイヤチェーンの傾向が必要です。

<Mt乗鞍スキー場のゲレンデ状況>本日よりかもしかゲレンデがオープンいたしました。ただ、先週の夢の平クワッドリフトと同様に、点検整備に時間がかかり、通常9時前後にオープンするところ、今日は10時に運行開始となりました。かもしかリフトを毎年担当しているベテラン係員の方は「これまで他のリフトなどを手伝いながら日々を送っていましたが、ようやくこれでいつもの持ち場に戻れてうれしい。」と、おっしゃり、ほっとした様子でした。また、何十年もこのスキー場に勤務する方の話では、かもしかゲレンデのオープンは通常12月中下旬だか、年越ししてしまったのは過去に「1月4日」という記録が一度だけあり、今年はそれを上回る状態とのことです。なお、Mt乗鞍スキー場で運行していないリフトは鳥居尾根クワッドリフトのみとなりました。
また、かもしかゲレンデのコンディションは良好で、石・ブッシュなどが出ているところはほとんどなく、安心して滑走することができます。

<ツアーコースの状況>かもしかリフトの運行が予定よりも遅れたため、朝一番でツアーコースに向かう方は、かもしかゲレンデから登り始めた様子ですが、その後の方々はかもしかリフトを利用して、ツアーコース入口からスタートとなりました。今日は延べ30名前後の方が入山され、おそらく、今シーズン一番の入山数だったと思います。ツアーコース入口急斜面は新雪20センチ程度で、この1週間の積雪はほとんど増えてない模様。その先のツアーコースも新雪10〜20センチほどでトータルの積雪量は増えていなくても、ブッシュの間隔が広くなり、下山滑走は先週よりも容易になって来ました。また、6番付近の谷は注意さえすれば問題なく登行・下山滑走可能です。
また、位ヶ原急斜面も積雪量の増加はないものの、ブッシュの間隔が広くなり、こちらもそれほど苦労することなく下山滑走できます。

天候は10時の入口急斜面でマイナス6℃で快晴無風、アウターを着ていると暑さを覚える状態で、背中のボードにアウターを括り付けて登るボーダーの姿もありました。正午の位ヶ原急斜面ではマイナス4℃でこちらも快晴無風。中央アルプス、南アルプス、八ヶ岳など、遠方の山並みもくっきりと冴えわたっていました。

<森林限界以降の状況>通常、ツアーコースから位ヶ原に登ると一気に気温が低下しますが、今日はほとんど変化がなく、13時の位ヶ原の気温はマイナス6℃、快晴無風で、剣ヶ峰山頂にも雪煙がみられず、本当に穏やかな状況。積雪量はツアーコースと同じくほとんど増えていません。本日訪れたスキーヤー・ボーダーの多くが摩利支天岳斜面、通称:すべり台に目指した方が多く、すでに何本ものシュプールが刻まれています。また、3号カーブの東側から降りる斜面にもシュプールがありましたが、この付近は毎年雪崩が多発する場所ですから、滑走されないことをお勧めします。(→その他の画像を参照)
森林限界以降の雪崩多発地帯(過去の雪崩箇所)は、ノリクラガイドマップ 冬スキー 版<対象時期:12月末〜4月末>に掲載しておりますのでご確認ください。

14時のすべり台の気温はマイナス6℃、ただ、体感的にはほとんど寒さはなく、氷点下であることすら実感がないほど。また、パウダーは20センチ程度ほど。やや落ち着いた感じがあって、若干重たさが感じられるもののパックされた部分は全くありません。自由落下しながら素直にターンを刻むことができ、先週同様に、森林限界のパウダーは裏切りませんでした。

また、富士見沢にも何本ものスプールが刻まれていましたが、先週まで見られた道路の防護壁の頭は完全に埋まっていました。また、摩利支天岳から大雪渓方面への滑走はまだ雪付きの良くないところがあります。

とにかく、今日も日没まで本当に良い天気が続き、例年の厳冬期では考えられないほど絶好のコンディションを楽しむことができ、訪れたスキーヤーも「こんなに良いとは思ってもみませんでした」と、何度もご自身のシュプールを見つめ返す様子がみられました。


<ツアーコースの積雪>
・3番標識付近の積雪量は、先週と変わらず、昨年より30センチ少ない状況。
・5番標識付近の積雪量は、先週と変わらず、昨年より160センチ少ない状況。
・位ヶ原急斜面の積雪量は、ブッシュが多すぎて測定不能。
・位ヶ原の積雪量は、先週と変わらず、昨年より160センチ以上少ない状況。

12月から3月までのウインターシーズンは、今回のように速報のみの掲載となっています。ノリクラ雪渓カレンダー再開は下記の通り予定しておりまのでご了承ください。(2016/01/16 19:20更新)

 

【1月16日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2015ノリクラ雪渓カレンダー正式版 は、前回取材分のノリクラ雪渓カレンダーVol.25(2015/10/31〜25)<最終号>をもって2015シーズンの連載を終了させていただ来ました。2016シーズンの連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

2015年 2016年
11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月
速報 ×
ノリクラ
雪渓カレンダー
× × × × プレリリース版
<3月下旬〜5月上旬>
プレリリース版
<3月下旬〜5月上旬>
プレリリース版<上旬終了>
正式版<中旬開始>
 

●速報●
<2015年11月> お休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
<2015年12月〜2016年3月> ウインターシーズンは、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載 を実施できない週もあります。
<2016年3月下旬以降> 春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2016年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2016年5月中旬頃を予定しております。


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■2016年1月9日(土)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ウインターシーズンの掲載はありません)
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリー経 験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加され ることをお勧めします。 ツアーコースマップ → ノリ クラガイドマップ 冬スキー 版<対象時期:12月末〜4月末>)  
 

@ 2016/01/09 09:20
こんな日にノリクラデビューなんてラッキー!
(かもしかゲレンデからスタート)
A 2016/01/09 09:45
新雪10〜20センチ − 「かもパウ」が最高!
(かもしかゲレンデ)

B 2016/01/09 13:45
午後になればなるほど穏やかに
(位ヶ原)

C 2016/01/09 15:25
日没まで快晴 − マイナス12℃のパウダーは裏切らない
(摩利支天岳東斜面 − 通称:すべり台)
その他の画像が本文末尾にあります 。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 前回の元旦に引き続き、今日も見事な快晴。さらに二日前からの降雪で、かもしかゲレンデより上部はすべてパウダーという好条件が、日没まで楽しむことができました。

早朝7時の乗鞍高原は、夜明け前まで降っていた雪が収まり、次第に青空に切り替わってきました。気温はマイナス4℃、降雪は数センチ程度ですが、道路は大野川学校あたりから真っ白になり、朝一番から道路の除雪作業が始まりました。ドーザーを運転するのはいつもの地元の方。昼夜を問わず積雪があると出動され、いつも除雪作業有難うございます。そして、日の出とともに東の空にたなびく雲が赤く染まり、きれいな朝が今日も始まります。

<Mt乗鞍スキー場のゲレンデ状況>今週運休となっていた休暇村ゲレンデが本日8時30分より再開され、また、夢の平クワッドリフトの運行も始まります。ただ、夢の平は本日が初日で、ゲレンデやリフトの安全確認に時間を要しましたが、9時30分には運行が始まりました。Mt乗鞍スキー場の中でも、夢の平は様々なレベルの方が楽しめるゲレンデですから、今日のオープンで一安心といったところです。
そのため、ツアーコースに向かうには、休暇村リフト、もしくは、夢の平クワッドリフトを利用して、かもしかゲレンデまでお越しになり、ここから登行がスタートとなります。
今日は初めてノリクラにお越しになったという方をお連れしたグループにお会いしました。シールの装着方法・ビンディングの操作方法などの手ほどきを受けながら出発の準備をされていましたが、こんな日にノリクラデビューができるなんて最高ですね。

<かもしかゲレンデ>かもしかゲレンデは、営業開始前ですから、ここから歩いて登りますが、新雪10〜20センチでその下の積雪が30センチという状態。常連スキーヤーは、かもしかゲレンデでのパウダーを目指して急いでやってきました。下地のあるパウダーランですが、かなり軽いパウダーとあいまって、下地が程よくスピードを乗せてくれて、高速パウダーランが楽しめました。また、かもしかゲレンデは道路との段差部分で雪付きの悪いところがあるものの、それ以外は滑走に影響のあるところはありません。

<ツアーコースの状況>ツアーコースはかもしかゲレンデよりもさらに新雪が増えて20〜30センチほどもあり、こちらもかなり軽いパウダー。おそらく、シーズンを通しても、ここまで軽いパウダーはないと思われます。気温は10時の入口急斜面でマイナス4℃と低いものの、日差しがさんさんと降り注ぎ、アウターなしでも問題ないほど。ただ、それでもパウダーは変化せず、厳冬期であることを実感します。山頂方面は午前中は雲や雪煙ではっきり見えなかったものの、お昼前にはくっきりとした姿を見せるようになり、時間がたつほど、安定した天候になってきました。
13時の位ヶ原急斜面の気温はマイナス4℃、先週よりもブッシュの隙間が広がり、それなりに積雪量が増えている様子がみられます。ただ、やはり下山滑走はやや困難な状況です。また、6番標識付近の谷は例年以上の大きさがあるものの、ルート上はそれなりに緩くなっていて、慎重にアクセスすれば、登りも下りも対応可能です。

<森林限界以降の状況>ツアーコースから位ヶ原に登ると、一気に気温が低下します。14時の位ヶ原の気温はマイナス12℃、ただ、午前中よりもさらに風が弱まり、山頂付近の雪煙もかなり収まってきました。位ヶ原ではほぼ無風といった状態で、ツアーコースと同様に積雪量は少なく、ハイマツや伊奈川の地形がそのまま残っている状況です。また、その先の摩利支天東斜面のすべり台は、3号カーブより下部は岩がまだ隠れていませんので、滑走に十分注意が必要で、横切る道路のガードロープも全く隠れていませんので、悪天候時の滑走には十分注意が必要です。また、摩利支天岳から大雪渓方面への滑走はまだ雪付きの良くないところがあります。
すべり台の新雪は30センチ前後ですが底付き感はなく、やや締まった感じがあるものの、滑らかにターンを刻むことができます。気温がマイナス12℃ということもあって、日中、燦々と太陽が降り注ぐ状況にも関わらず、午後になってもパックされた箇所は全くなく、先週同様に、森林限界のパウダーは裏切りませんでした。

また、富士見沢は、横切る道路の防護壁の頭がわずかに出ていて、今日のように視界の良い場合でも、気が付きにくい状態です。また、今後の天候状況で積雪量が減少すると、防護壁がかなり出てくると思いますので、細心の注意の下で滑走してください。

<ツアーコースの積雪>
・3番標識付近の積雪量は、先週より25センチ増加して、昨年より10センチ少ない状況。
・5番標識付近の積雪量は、先週より20センチ増加して、昨年より90センチ少ない状況。
・位ヶ原急斜面の積雪量は、ブッシュが多すぎて測定不能。
・位ヶ原の積雪量は、先週より10センチ増加して、昨年より75センチ少ない状況。
全体的に少しずつではありますが、昨年との差が縮小しています。

12月から3月までのウインターシーズンは、今回のように速報のみの掲載となっています。ノリクラ 雪渓カレンダー再開は下記の通り予定しておりまのでご了承ください。(2016/01/09 19:20更新)

 

【1月9日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載 再開の予定】 
2015ノリクラ雪渓カレンダー正式版 は、前回取材分のノリク ラ雪渓カレンダーVol.25(2015/10/31〜25)<最終号>をもって2015シーズンの連載を終 了させていただ来ました。2016シーズンの連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もあり ますので、あらかじめご了承ください。

2015年 2016年
11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月
速報 ×
ノリクラ
雪渓カレンダー
× × × × プレリリース版
<3月下旬〜5月上旬>
プレリリース版
<3月下旬〜5月上旬>
プレリリース版<上旬終了>
正式版<中旬開始>
 

●速報●
<2015年11月> お休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可 能性もあります。
<2015年12月〜2016年3月> ウインターシーズンは、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況 などにより、掲載 を実施できない週もあります。
<2016年3月下旬以降> 春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する 予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2016年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓 カレンダー正式版は2016年5月中旬頃を予定しております。


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■2016年1月1日(金)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ウインターシーズンの掲載はありません)
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。 ツアーコースマップ → ノリクラガイドマップ 冬スキー 版<対象時期:12月末〜4月末>)  
 

@ 2016/01/01 07:02
雪原の初日の出に感激
(位ヶ原山荘前 − 4年ぶりの初日の出)
A 2016/01/01 09:10
今年最初の宿泊のお客様が出発!
(位ヶ原山荘 − 年末年始営業中(12/26〜1/11))

B 2016/01/01 11:25
新春初滑りは見事な快晴の下で
(富士見沢)

C 2016/01/01 14:10
終日快晴 − 森林限界のパウダーは裏切らない
(摩利支天岳東斜面 − 通称:すべり台)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 新年あけましておめでとうございます。2016年最初の速報をお届けします。今日は4年振りの見事な初日の出を拝むことができ、午前中は強風に見舞われましたが、ほぼ快晴の恵まれ、新年を迎えるにはふさわしい一日となりました。

早朝6時の位ヶ原山荘は、明るい月が西の空を照らす晴れた夜明け前です。気温はマイナス11℃、昨晩からの降雪は10センチ程度。ただ、風に吹き飛ばされて、雪が流されてしまったようです。今日の日の出時刻は6時54分。日の出の30分くらい前から東の空が茜色に染まり始めます。ただ、東の稜線には雲が帯になって横たわり、日の出時刻が過ぎ、雲が赤く燃え始めてもなかなか、日の出が訪れません。そして、夜が明けるのと同時に風がさらに強くなり地吹雪状態。そんな中、位ヶ原山荘の宿泊客の方々が寒さをこらえて山荘前で待つこと約5分。7時ちょうどにようやくきれい初日の出を迎えました。歓声とともに一斉にシャッターを切ります。位ヶ原山荘での初日の出は2012年1月1日以来、4年振りとなりました。(参考→2012年1月1日の速報) 
この時期は年末年始寒波の影響で、大雪・吹雪となることが多く、今日のように見事な青空での初日の出は、久しぶりのことで、2007年の位ヶ原山荘再開以降は初めてのことです。

日の出前まではっきりと見えていた山頂方面は、強風とともに雲に覆われてしまいます。大きなシラビソの木が左右に揺れるほどのひどい風が続きます。ただ、その風も次第に収まり、位ヶ原山荘に宿泊のお客様が出発です。今回は乗鞍高原でアウトドアツアーを企画する会社・ガイドさんが率いる2組のバックカントリーツアーがお越しになっていて、ボーダーのツアーは富士見沢・鶴ヶ沢方面へパウダー目指して足早に出発しました。

10時ごろになるとほとんど強風は収まり。穏やかで見事な快晴となります。朝4時30分に休暇村を出発した常連スキーヤーは早朝の強風で山頂をいったん断念されたものの、富士見沢で新春初滑りを披露されたのち、再び、山頂方面を目指しました。富士見沢での初滑りでは、やはり風の影響を受けた雪質となってパック感が感じられ、緩斜面ではやや足を取られる状態。それでも、うまく板を乗せてターンを切れば、見事なシュプールが舞い上がり、積雪は30〜40センチ程度と申し分ない状態です。なお、富士見沢を横切る道路の防護柵やガードロープがまだ一部で露出していますので、トップから滑り降りる際には注意が必要です。

お昼頃になると、それまで山頂方面に立ち上っていた雪煙がほとんどなくなり、稜線付近も風のない瞬間も見られるほど。正午の富士見沢の気温はマイナス6℃で、日差しの暖かさを感じることはありませんが、風がなくなっただけでもホッとするものです。ただ、暖かさを感じないということは、日中になってもバーンコンディションに変化がみられないというメリットもあり、バーンが日差しで緩むようなことはありませんでした。

13時の摩利支天岳東斜面(通称:すべり台)の気温は、マイナス12℃。ほとんど風がなくなっていることから、気温ほどの寒さはありません。すべり台の新雪は30センチ程度。道路より上部は若干締まった感覚があるものの、スムーズにターンできるパウダー。やはり森林限界のパウダーは裏切りません。ただ、道路より下には岩がまだ隠れていない箇所があって、滑走には注意が必要です。また、稜線付近はアイスバーン状態となっている箇所も一部ありますのでご注意ください。
お昼を過ぎると、太陽がノリクラの峰々に早くも沈もうとし始めます。それでも、力強い太陽光線が輝き続け、今日は終日にわたって、青と白の見事なコントラストの一日を演出してくれました。


<ツアーコースの積雪>
・3番標識付近の積雪量は、先週より20センチ増加して、昨年より60センチ少ない状況。
・5番標識付近の積雪量は、先週より15センチ増加して、昨年より125センチ少ない状況。
・位ヶ原急斜面の積雪量は、ブッシュが多すぎて測定不能。
・位ヶ原の積雪量は、先週より10センチ増加して、昨年より160センチ少ない状況。
また、朝一番にツアーコースを登ってきた常連スキーヤーの話では、入口で新雪5センチ、1番で新雪10センチ、位ヶ原急斜面で新雪20〜30センチでしたが、今日は位ヶ原急斜面、もしくは、位ヶ原付近までの入山者が比較的多かった模様で、夕方にはツアーコースの新雪はほぼ消滅してしまいました。

12月から3月までのウインターシーズンは、今回のように速報のみの掲載となっています。ノリクラ雪渓カレンダー再開は下記の通り予定しておりまのでご了承ください。(2016/01/01 18:30更新)

 

【1月1日(金)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2015ノリクラ雪渓カレンダー正式版 は、前回取材分のノリクラ雪渓カレンダーVol.25(2015/10/31〜25)<最終号>をもって2015シーズンの連載を終了させていただ来ました。2016シーズンの連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
2015年 2016年
11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月
速報 ×
ノリクラ
雪渓カレンダー
× × × × プレリリース版
<3月下旬〜5月上旬>
プレリリース版
<3月下旬〜5月上旬>
プレリリース版<上旬終了>
正式版<中旬開始>
 

●速報●
<2015年11月> お休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
<2015年12月〜2016年3月> ウインターシーズンは、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載 を実施できない週もあります。
<2016年3月下旬以降> 春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2016年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2016年5月中旬頃を予定しております。


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